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G 1323-7 : 2017
温水で十分に不溶解残さ及びろ紙を洗浄する。ろ液及び洗液は約30 mLまで加熱濃縮し,主液として
保存する。
8.2 不溶解残さの処理
不溶解残さの処理は,次の手順によって行う。
a) 8.1 d)で得た不溶解残さは,ろ紙と共に白金るつぼ(30番)に移し入れ,100250 ℃で乾燥した後,
500600 ℃に加熱してろ紙を灰化した後,放冷する。
b) 融解合剤2.0 g又は二硫酸ナトリウム2.0 gを加え,白金製の蓋をする。融解合剤を用いた場合は,始
めは徐々に加熱して融解し,続いて約850 ℃以上で約5分間加熱し不溶解残さを融解する。二硫酸ナ
トリウムを用いた場合は,徐々に加熱して暗赤状態に加熱して,不溶解残さを融解する。
c) 放冷した後,白金るつぼ及び蓋を塩酸(1+1)20 mLの入ったポリエチレン製ビーカー(200 mL)に
入れ,加熱して融解物を溶解する。白金るつぼ及び蓋を少量の水で洗って取り出し,8.1 d)で保存した
主液と合わせる。
d) 常温まで冷却した後,100 mLの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線までうすめる。
8.3 測定溶液の調製
測定溶液の調製は,次のいずれかによる。
a) 試料中の定量成分の含有率が0.10 %(質量分率)以下の場合 8.2 d)で得た溶液を測定溶液とする。
b) 試料中の定量成分の含有率が0.10 %(質量分率)超えの場合 8.2 d)で得た溶液を10 mL分取して100
mLの全量フラスコに移し入れ,水で標線までうすめ,測定溶液とする。
8.4 発光強度の測定
8.3 a)又は8.3 b)で得た測定溶液の一部をICP発光分光分析装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,定量成
分の発光強度を測定する。分析線は,クロムの波長干渉のないものを選択する。各定量成分の測定分析線
の例を表3に示す。
表3−分析線の例
適用分析成分 分析線
nm
アルミニウム 396.15
けい素 251.61
りん 177.43,178.29,213.61
バナジウム 214.00,309.40
マンガン 257.61
鉄 259.94
ニッケル 216.55
9 空試験
クロム(5.5)1.00 gをはかりとってビーカーに移し入れ,時計皿で覆う。以下,8.1 b)8.1 d)の手順を
行った後,8.28.4の手順に従って,試料と同じ操作を試料と併行して行う。
10 検量線の作成
検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) 数個のビーカー(300 mL)を用意し,それぞれにクロム1.00 gを移し入れ,時計皿で覆う。
b) 8.1 b)及び8.1 c)の手順に従って行う。
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G 1323-7 : 2017
c) 溶液に表4の標準液添加量に従って,段階的に各定量成分の標準液を正確に加え,約30 mLまで加熱
濃縮し,主液として保存する。
d) 白金るつぼ(30番)を用意し,8.2 b)8.3の手順に従って,試料と同じ操作を行う。
e) この溶液の一部をICP発光分光分析装置のアルゴンプラズマ中に噴霧し,試料と同じ分析線を用いて,
各定量成分の発光強度を試料と併行して測定する。得た各定量成分の発光強度と添加した各定量成分
量との関係線を作成して検量線とする。
表4−標準液添加量
適用分析成分 適用分析成分の含有率 添加する標準液 添加量
%(質量分率) mL
アルミニウム 0.005以上 0.10以下 0 a)10
アルミニウム標準液B(Al : 100 μg/mL)(5.7)
0.10超え 1.0以下 0 a)10
アルミニウム標準液A(Al : 1.00 mg/mL)(5.6)
けい素 0.005以上 0.10以下 けい素標準液B(Si : 100 μg/mL)(5.9) 0 a)10
0.10超え 0.50以下 けい素標準液A(Si : 500 μg/mL)(5.8) 0 a)10
りん 0.005以上 0.06以下 りん標準液(P : 100 μg/mL)(5.10) 0 a) 6
バナジウム 0.005以上 0.10以下 バナジウム標準液(V : 100 μg/mL)(5.11)0 a)10
マンガン 0.005以上 0.10以下 マンガン標準液(Mn : 100 μg/mL)(5.12) 0 a)10
鉄 0.005以上 0.10以下 鉄標準液B(Fe : 100 μg/mL)(5.14) 0 a)10
0.10超え 1.0以下 鉄標準液A(Fe : 1.00 mg/mL)(5.13) 0 a)10
ニッケル 0.005以上 0.10以下 ニッケル標準液(Ni : 100 μg/mL)(5.15) 0 a)10
注a) ゼロメンバー
11 計算
箇条10で作成した検量線から8.4及び箇条9で得た各定量成分の発光強度に対応する各定量成分量を求
め,試料中の各定量成分含有率を,次の式によって算出する。
なお,空試験液の測定値が検量線の適用範囲から外れる場合,A2[空試験液中の各定量成分検出量(g)]
は,ゼロとして算出する。
A1 A2 m1
M 100
m2
ここに, M : 試料中の定量成分含有率[%(質量分率)]
A1 : 測定溶液中の各定量成分検出量(g)
A2 : 空試験液中の各定量成分検出量(g)
m1 : 空試験ではかりとったクロム(5.5)中の各定量成分量(g)
クロム(5.5)中の定量成分の含有率が,各成分の定量範囲下
限値の1/10未満であることが保証されている場合は,定量成
分量を0とする。
m2 : 試料はかりとり量(g)
JIS G 1323-7:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.40 : ニッケル,クロム及びそれらの合金
JIS G 1323-7:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG1301:2016
- フェロアロイ―分析方法通則
- JISK0116:2014
- 発光分光分析通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水