JIS G 3505:2017 軟鋼線材 | ページ 2

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G 3505 : 2017
附属書JA
(規定)
特別品質規定
JA.1 低炭素鋼の化学成分
受渡当事者間の協定によって,表JA.1の低炭素鋼を指定してもよい。
表JA.1−化学成分
単位 %
種類の記号a) C Mn P S
SWRM2 0.04以下 0.60以下 0.040以下 0.040以下
SWRM4 0.06以下 0.60以下 0.040以下 0.040以下
この表以外の元素は,溶鋼を仕上げる目的以外に意図的に添加してはならない。た
だし,受渡当事者間の協定によって,Bを添加する場合は,表JA.2による。
注a) キルド鋼指定の場合は,種類の記号の末尾にKを付記する。
JA.2 Mnの指定
SWRM17及びSWRM20のMnは,受渡当事者間の協定によって,0.600.90 %としてもよい1)。この場
合,種類の記号の末尾にMを付記する。
例 SWRM17の場合,SWRM17M
注1) nを高めた鋼材は,コンクリートの型枠固定ジグに使用されている。
JA.3 Bの添加
受渡当事者間の協定によって,Bを添加した場合には,B含有率及びBとN(窒素)との比B/Nを報告
する。
注記 Bは時効硬化改善のためにN含有率に応じて添加する場合があるが,一般的に焼入性などの鋼
材特性に大きく影響する。したがって,Bを添加する場合は用途などを考慮し,添加量及び添
加方法はC値が0.15 %を超える場合には,特に注意する必要がある。
表JA.2−B添加規定
B/N
種類の記号 B上限
下限 上限
SWRM2
SWRM4
SWRM6
1.8
SWRM8
SWRM10
70 ppm 0.4
SWRM12
SWRM15
SWRM17
0.9
SWRM20
SWRM22

――――― [JIS G 3505 pdf 6] ―――――

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G 3505 : 2017
JA.4 寸法許容差及び偏径差
受渡当事者間の協定によって,表JA.3を適用してもよい。
表JA.3−寸法許容差及び偏径差
単位 mm
径 許容差 偏径差
15以下 ±0.30 0.48以下
15を超え 25以下 ±0.40 0.64以下

――――― [JIS G 3505 pdf 7] ―――――

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G 3505 : 2017
G3
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附属書JB
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(参考)
5 : 2
JISと対応国際規格との対比表
017
JIS G 3505:2017 軟鋼線材 ISO 16120-1:2011,Non-alloy steel wire rod for conversion to wire−Part 1: General
requirements
ISO 16120-2:2011,Non-alloy steel wire rod for conversion to wire−Part 2: Specific
requirements for general-purpose wire rod
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条 (V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
ISO
1 適用範囲 鉄線,亜鉛めっき鉄線な 1 削除
伸線,冷間圧延用一般 JISは低中炭素鋼だけ,ISO 線材JISでは軟鋼線材(低中炭素鋼)
どの製造に用いられる 16120-1 用線材 16120-2は高炭素鋼までを含む。と硬鋼線材(中高炭素鋼)の一般用途
ISO
軟鋼線材(溶接棒心線用 用線材と高炭素鋼で高級線材である
線材を除く) 16120-2 ピアノ線材との三つに分かれている
のに対し,ISO規格では低炭素鋼から
高炭素鋼までを含む一般用途用線材
(ISO 16120-2)と高級線材(Special
applications: ISO 16120-4)との2種類
に分けており,分類方法が異なる。
ここでは,ISO 16120-2の軟鋼線材に
該当する種類をこの規格に対応させ,
硬鋼線材に該当する種類はJIS G
3506に対応させた。また,ISO 16120-4
の高級用途でピアノ線材に該当する
種類を,JIS G 3502に対応させた。
3 種類及び JISの種類10種類とそ ISO 3 ISO規格の30種類及 削除 ISO規格の低中炭素鋼10種類が −
記号 の記号(表1) 16120-2 びその記号(Table 1) 軟鋼線材に対応している。

――――― [JIS G 3505 pdf 8] ―――――

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G 3505 : 2017
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条 (V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
5 化学成分 10種類について化学成 ISO 3.2 30種類(低炭素鋼か 削除 ISO規格低中炭素鋼10種類が軟 ISO規格とJISとの軟鋼線材が対応し
分を規定(表1) 16120-2 ら高炭素鋼まで)につ ている。中高炭素鋼該当部分は,硬鋼
鋼線材と成分的に対応している。
いて,化学成分を規定 しかし,ISO規格は,JISでは規 線材(JIS G 3506)に採用している。
(Table 1) 定していないCr,Ni,Mo,Cu
及びAlを規定している。
JISではAlを特に規定していな
いが,キルド鋼の場合,種類の記
号の末尾にKを付記している。
6 寸法 a) 線材の標準径 ISO 8 変更
標準径,寸法許容差, ISO規格は質量についても規定 標準径は,設備能力による。
(表2) 16120-1 質量について規定 している。
b) 径の許容差及び偏 偏径差はISO 16124 標準径 JIS : 5.519 mmφ
径差(表3) で規定している。 ISO : 530 mmφ
寸法許容差 : JISは,グレード(軟
鋼線材,硬鋼線材,ピアノ線材)
によって許容差が異なる。ISO規
格はISO 16124でグレード分け
している。
7 外観 使用上有害な欠陥がな ISO 3.3 削除
健全な表面品質,内部 JISでは,内部品質は言及していJISでは,有害な欠点のないことと表
いこと。 16120-2 品質であること。 ない。 現されており,概念は同じである。
正常でない部分の取扱 正常でない部分の取 追加
いは,受渡当事者間協定 扱いの規定なし。
8 分析試験 a) 分析試験の一般事項ISO 9.4.1 ISO 14284に基づき 一致 − −
及び分析用試料の採り 16120-1 試料を採取する。
方 9.5.1 ISO/TR 9769に記載 一致
b) 分析方法 された試験方法を用
いて分析する。
G3 505 : 2017
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――――― [JIS G 3505 pdf 9] ―――――

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G 3505 : 2017
G3
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条 (V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
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格番号
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 番号 の評価
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− − ISO 9.5.2 引張強度(ISO 6892 削除 ISO規格では,中心偏析について日本では100 %連鋳化されており,引
16120-1 による。) 張強度のばらつきも少ないため特に
は受渡当事者間の合意,引張強度
9.5.3 表面性状(きず深さ) 削除 については注文時に要求があれ 規定がない。また,鋼材の引張強度の
9.5.7 中心偏析 削除 ば試験を行うと規定している。 データはインラインパテンチングを
附属 中心偏析限度見本 削除 JISでは,中心偏析,引張強度の実施した場合の線材のものであり,
書A 規定はない。 JISとISO規格とで対応させている。
ISO規格では表面性状(surface JIS軟鋼線材に規定のない許容きず深
さをISO規格のように規定すべきか
discontinuities)の許容値を設定し
ている。 は,今後の課題である。
9 検査 検査条件について記載 ISO 9 検査 削除 ISO規格は線材の全種類につい 5 化学成分の理由と同じ。
16120-1 JISとほぼ同じ て規定している。JISは軟鋼線材
だけ規定している。
10 表示 結果報告の記載 ISO 10 JISと同じ 一致 − −
16120-1
11 報告 検査文書の提出 ISO 9.1 JISと同じ 追加 ISO規格では,Si値を規定して JISでは,脱酸元素であるSi値は規定
16120-1 いる。 しない。
附属書JA 1 低炭素鋼の指定 − 追加 日本では,特別品質規定で対応しなけ
(規定) 2 Mnの指定 ればならないユーザーニーズが存在
3 寸法許容差及び偏径 する。ISO 16120-1では,寸法許容差
差 及び偏径差を4ランク規定している。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : (ISO 16120-1:2011,ISO 16120-2:2011,MOD)
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS G 3505:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16120-1:2011(MOD)
  • ISO 16120-2:2011(MOD)

JIS G 3505:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3505:2017の関連規格と引用規格一覧