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G 3540 : 2012
表12−素線の試験項目
試験項目 適用
亜鉛付着量試験 炭素鋼ロープ
外観 炭素鋼ロープ及びステンレス鋼ロープ
11.1.2 亜鉛付着量試験
素線の亜鉛付着量試験は,次による。
a) 試験片の長さは,600 mm1 200 mmとする。
b) 試験液は,JIS H 0401の5.2.3(試験液)による。
c) 試験片の清浄は,JIS H 0401の5.2.4(試験片の清浄)による。
d) 清浄にした試験片の質量を0.001 gの桁まで量る。容器に比べて長すぎるときは,線を適切に曲げるか,
巻くかして,試験片が完全に試験液に浸るようにする。水素の発生が少なくなり,めっき皮膜が除去
されたならば取り出し,水洗し,綿布でよく拭った後,十分に乾燥する。再び0.001 gの桁まで量った
後,その径を同一箇所で互いに直角の方向に0.001 mmの桁まで測定し,その平均値を求める。
e) 亜鉛付着量は,次の式によって算出する。算出結果は,JIS Z 8401の規則Bによって丸め,丸めの幅
は,1 g/m2とする。
W1 W2
A d 1 960
W2
ここに, A : 亜鉛付着量(g/m2)
W1 : 試験片のめっき皮膜を除去する前の質量(g)
W2 : 試験片のめっき皮膜を除去した後の質量(g)
d : 試験片のめっき皮膜を除去した後の径(mm)
1 960 : 定数[g/(mm・m2)]
f) 試験液は,めっき皮膜が容易に除去される範囲内で繰り返し用いてよい。
11.1.3 外観
外観は,目視による。
11.2 ロープ試験
ロープ試験は,次による。
11.2.1 破断試験
破断試験は,ロープの一端から610 mm以上の長さを切り取り,両端をホワイトメタルなどで円すい形
に固める方法か,又はこれに代わる適切な方法でロープを引張試験機に取り付け,これを破断するまで徐々
に引っ張り,破断に至るまでの最大試験力を測定する。つかみ間隔は,250 mm以上とする。破断試験に
おいて試験片がつかみ部から破断し,規格値を満足しない場合は,その試験を無効とし,更に試験片を採
り試験をやり直す。
11.2.2 耐久試験
注文者は,耐久試験を指定することができる。この場合,長さ4 mの試験片を図3に示す試験機にかけ,
常温で円筒を交互に繰り返し回転し,協定した繰返し回数まで試験を行った後に,ロープの破断力を求め
る。また,一方向への運動行程は,343 mm以上とする。耐久試験前及び耐久試験中は,ロープに潤滑油
を補給してはならない。
なお,耐久試験の指定に当たっては,耐久試験用プーリの寸法,プーリ比,試験片に加える張力,繰返
し回数及び耐久試験後の破断力について,あらかじめ受渡当事者間で協定する。
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プーリには,適切なボールベアリング又はローラベアリングをはめ込むこととする。プーリの材質は工
具鋼とし,熱処理後の硬さはHRC 60以上とする。
プーリ比とは,プーリの径(溝底部)とロープの公称径との比をいう。
図3−耐久試験機
11.2.3 実際径の測定
径の測定は,供試材の中央部付近の任意の点2か所以上,又は同一断面における2方向以上を,ノギス
又はマイクロメータで測定し,その平均値を求める。プラス側の算出結果は,JIS Z 8401の規則Bによっ
て丸め,丸めの幅は0.01 mmとする。
11.2.4 外観
外観は,目視による。
12 検査
12.1 一般
ロープの検査は,ロットごとに素線及びロープについて箇条11の試験を行い,箇条7箇条10にそれ
ぞれ適合しなければならない。
12.2 素線の検査
素線の検査は,次による。
a) 亜鉛付着量試験は,3本の試験片について試験を行い,箇条8に適合しなければならない。ただし,
規定に適合しないものが2本以上の場合は,そのロープを不合格とし,1本の場合は,更に規定数の
試験片を採って再試験を行い,試験片全数が規定に適合するときに限って,そのロープを合格とする。
b) 外観試験は,表13に示す試験片数について試験を行い,10.1に適合しなければならない。ただし,規
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定に適合しないものがある場合には,その数が,表13に示した不適合試験片数以内であれば,そのロ
ープを合格とし,その数がこれを超える場合には,不合格とする。
表13−素線試験における素線試験片数及び不適合試験片数
構成記号 試験片数 不適合試験片数
1×7 4 0
1×19 6 0
7×7 6 0
7×19 18 1
12.3 ロープの検査
ロープの検査は,箇条7,箇条9及び10.2に適合しなければならない。ただし,ロープの耐久試験後の
破断力は,受渡当事者間で協定した値以上でなければならない。
13 包装
注文者による指示がない限り,ロープは製造業者の判断でコイル巻き又は木枠などのリール巻きで供給
し,輸送中における水分,ほこり,汚れなどに対し,ロープを紙などで包装して保護する。
14 製品の呼び方
ロープの呼び方は,構成記号,より方向及びより方,材質,種別(ステンレス鋼の場合)又は破断力,
並びにロープ径及び長さとする。
なお,材質,より方向及びより方の表示記号は,表14による。
表14−表示記号
構成記号 より方向,より方 材質 表示記号
1×7,1×19 Sより ステンレス鋼 SS/S
Zより SS/Z
7×7,7×19 普通Zより 炭素鋼(亜鉛めっき) G/O
普通Sより G/S
普通Zより ステンレス鋼 SS/O
普通Sより SS/S
製品は,次のように表示する。
例 7×7 SS/O SB種 3.0 mm 1 000 m
この例は,7本線6より,共心,普通Zより,ステンレス鋼,SB種,径3.0 mm,長さ1 000 m
のロープの場合の表示である。
15 表示
検査に合格したロープには,1条ごとに次の項目を荷札などで表示する。ただし,材質,より方向及び
より方の表示については,表14の表示記号を用いてもよい。
a) この規格の番号(JIS G 3540)
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G 3540 : 2012
b) ロープの呼び又は構成記号
c) ロープのより方向及びより方
d) 材質
e) 種別(ステンレス鋼ロープの場合)
f) 公称径及び長さ
g) 製造業者名又はその略号
h) 製造年月又はその略号
16 報告
注文者から要求があった場合,製造業者は,試験の結果を記載した成績表を提出する。
JIS G 3540:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
JIS G 3540:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3506:2017
- 硬鋼線材
- JISG4308:2013
- ステンレス鋼線材
- JISH0401:2013
- 溶融亜鉛めっき試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方