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JIS G 4308:2013 規格概要
この規格 G4308は、ステンレス鋼線材について規定。溶接材料用ステンレス鋼線材には適用しない。
JISG4308 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G4308
- 規格名称
- ステンレス鋼線材
- 規格名称英語訳
- Stainless steel wire rods
- 制定年月日
- 1959年12月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 16143-2:2004(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.140.20, 77.140.65
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021
- 改訂:履歴
- 1959-12-01 制定日, 1962-12-15 確認日, 1964-09-01 改正日, 1968-04-01 改正日, 1971-01-01 確認日, 1972-05-01 改正日, 1975-07-01 確認日, 1977-03-01 改正日, 1980-03-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1984-12-01 改正日, 1990-01-01 確認日, 1991-12-01 改正日, 1997-04-20 確認日, 1998-02-20 改正日, 2003-05-20 確認日, 2007-03-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2013-02-20 改正日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS G 4308:2013 PDF [13]
G 4308 : 2013
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類の記号・・・・[2]
- 4 製造方法・・・・[2]
- 5 化学成分・・・・[2]
- 5.1 溶鋼分析値・・・・[2]
- 5.2 製品分析値・・・・[2]
- 6 寸法及び許容差・・・・[4]
- 6.1 線材の標準径・・・・[4]
- 6.2 線材の径の許容差及び偏径差・・・・[4]
- 7 外観・・・・[4]
- 8 きずの深さ・・・・[5]
- 9 試験・・・・[5]
- 9.1 分析試験・・・・[5]
- 9.2 きず検出試験・・・・[5]
- 10 検査・・・・[5]
- 11 表示・・・・[5]
- 12 報告・・・・[5]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[7]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 4308 pdf 1] ―――――
G 4308 : 2013
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会
(JSSA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 4308:2007は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成26年2月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 4308:2007によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 4308 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 4308 : 2013
ステンレス鋼線材
Stainless steel wire rods
序文
この規格は,2004年に第1版として発行されたISO 16143-2を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,ステンレス鋼線材(以下,線材という。)について規定する。ただし,溶接材料用ステンレ
ス鋼線材には適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 16143-2:2004,Stainless steels for general purposes−Part 2: Semi-finished products, bars, rods and
sections(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
注記 対応国際規格 : ISO 10474:1991,Steel and steel products−Inspection documents(IDT)
――――― [JIS G 4308 pdf 3] ―――――
2
G 4308 : 2013
3 種類の記号
線材の種類は,40種類とし,その種類の記号及び分類は,表1による。
表1−種類の記号及び分類
種類の記号 分類 種類の記号 分類
SUS201 オーステナイト系 SUS329J4L オーステナイト・
SUS302 フェライト系
SUS303 SUS410L フェライト系
SUS303Se SUS430
SUS303Cu SUS430F
SUS304 SUS434
SUS304L SUS403 マルテンサイト系
SUS304N1 SUS410
SUS304J3 SUS410F2
SUS305 SUS416
SUS305J1 SUS420J1
SUS309S SUS420J2
SUS310S SUS420F
SUS316 SUS420F2
SUS316L SUS431
SUS316F SUS440C
SUS317 SUS630 析出硬化系
SUS317L SUS631J1
SUS321
SUS347
SUS384
SUSXM7
SUSXM15J1
線材であることを記号で表す必要がある場合には,種類の記号の末尾に-WRを付記する。
例 SUS304-WR
4 製造方法
線材は,熱間圧延のままとする。ただし,必要に応じて酸洗,熱処理などを行ってもよい。
5 化学成分
5.1 溶鋼分析値
線材は,9.1の試験を行い,その溶鋼分析値は,表2表6による。
5.2 製品分析値
注文者が製品分析を要求する場合,9.1によって試験を行い,その値は,表2表6の値に,JIS G 0321
の表5による許容変動値を適用する。ただし,JIS G 0321に規定されていない元素の許容変動値について
は,受渡当事者間で協定してもよい。
――――― [JIS G 4308 pdf 4] ―――――
3
G 4308 : 2013
表2−オーステナイト系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo その他
SUS201 0.15 以下 1.00以下 3.505.50
5.507.50 0.060 以下 0.030 以下 16.0018.00 − N 0.25以下
SUS302 0.15 以下 1.00以下 8.0010.00 17.0019.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − −
SUS303 0.15 以下 1.00以下2.00以下 0.20 以下 0.15 以上
8.0010.00 17.0019.00 −a) −
SUS303Se 0.15 以下 1.00以下 8.0010.00 17.0019.00
2.00以下 0.20 以下 0.060 以下 − Se 0.15以上
SUS303Cu 0.15 以下 1.00以下 8.0010.00 17.0019.00
3.00以下 0.20 以下 0.15 以上 − Cu 1.503.50
SUS304 0.08 以下 1.00以下 8.0010.50 18.0020.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − −
SUS304L 2.00以下 0.045 以下 0.030 以下
0.030 以下 1.00以下 9.0013.00 18.0020.00 − −
SUS304N1 0.08 以下 1.00以下 7.0010.50 18.0020.00
2.50以下 0.045 以下 0.030 以下 − N 0.100.25
SUS304J3 0.08 以下 1.00以下 8.0010.50 17.0019.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − Cu 1.003.00
SUS305 0.12 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 10.5013.00 17.0019.00 −
SUS305J1 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 11.0013.50 16.5019.00 −
SUS309S 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 12.0015.00 22.0024.00 −
SUS310S 0.08 以下 1.50以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 19.0022.00 24.0026.00 −
SUS316 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 10.0014.00 16.0018.00 2.003.00
SUS316L 2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 12.0015.00 16.0018.00 2.003.00
0.030 以下 1.00以下 −
SUS316F 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.10 以上 10.0014.00 16.0018.00 2.003.00
SUS317 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 11.0015.00 18.0020.00 3.004.00
SUS317L 2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 11.0015.00 18.0020.00 3.004.00
0.030 以下 1.00以下 −
SUS321 0.08 以下 1.00以下 9.0013.00 17.0019.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − Ti 5×C %以上
SUS347 0.08 以下 1.00以下 9.0013.00 17.0019.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − Nb 10×C %
以上
SUS384 0.08 以下 1.00以下 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 17.0019.00 15.0017.00 −
SUSXM7 0.08 以下 1.00以下 8.5010.50 17.0019.00
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 − Cu 3.004.00
SUSXM15J1 b) 0.08 以下 3.005.00 −
2.00以下 0.045 以下 0.030 以下 11.5015.00 15.0020.00 −
注a) oは,0.60 %を超えてはならない。
b) USXM15J1は,この表に規定されていないCu,Mo,Nb,Ti及びNのうち一つ又は複数の元素を必要によっ
て添加した場合,その含有率を報告しなければならない。
表3−オーステナイト・フェライト系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo N
SUS329J4L 0.030 1.00 1.50 0.040 0.030 5.50 24.00 2.50 0.08
以下 以下 以下 以下 以下 7.50 26.00 3.50 0.30
この表に規定されていないCu及びWのうち一つ又は両方の元素を必要によって添加した場合,その含有率を
報告しなければならない。
表4−フェライト系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Cr Mo
SUS410L 0.030以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 11.0013.50 −
SUS430 0.12以下 0.75以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 16.0018.00 −
SUS430F 0.12以下 1.00以下 1.25以下 0.060以下 0.15以上 16.0018.00 −a)
SUS434 0.12以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 16.0018.00 0.751.25
Niは,0.60 %を超えてはならない。
注a) oは,0.60 %を超えてはならない。
――――― [JIS G 4308 pdf 5] ―――――
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JIS G 4308:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16143-2:2004(MOD)
JIS G 4308:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
JIS G 4308:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書