JIS G 4308:2013 ステンレス鋼線材 | ページ 2

4
G 4308 : 2013
表5−マルテンサイト系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Pb
SUS403 0.15以下 0.50以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 11.5013.00 − −
SUS410 0.15以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 11.5013.50 − −
SUS410F2 0.15以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 11.5013.50 − 0.050.30
SUS416 0.15以下 1.00以下 1.25以下 0.060以下 0.15 以上 −a) 12.0014.00 −b) −
SUS420J1 0.160.25 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 12.0014.00 − −
SUS420J2 0.260.40 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 12.0014.00 − −
SUS420F 0.260.40 1.00以下 1.25以下 0.060以下 0.15 以上 −a) 12.0014.00 −b) −
SUS420F2 0.260.40 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 12.0014.00 − 0.050.30
SUS431 0.20以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 1.252.50 15.0017.00 − −
SUS440C 0.951.20 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030 以下 −a) 16.0018.00 −c) −
注a) iは,0.60 %を超えてはならない。
b) oは,0.60 %を超えてはならない。
c) oは,0.75 %を超えてはならない。
表6−析出硬化系の化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr その他
SUS630 0.07以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 3.005.00 15.0017.50 Cu 3.005.00
Nb 0.150.45
SUS631J1 0.09以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 7.008.50 16.0018.00 Al 0.751.50

6 寸法及び許容差

6.1 線材の標準径

  線材の標準径は,表7による。
表7−標準径
単位 mm
5.5,6.0,7.0,8.0,9.0,9.5,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20

6.2 線材の径の許容差及び偏径差

  線材の径の許容差及び偏径差は,表8による。ただし,この表以外の径の線材については,受渡当事者
間の協定による。
表8−径の許容差及び偏径差
単位 mm
径 許容差 偏径差a)
5.5以上 15以下 ±0.3 0.5以下
15を超え 20以下 ±0.4 0.6以下
注a) 偏径差は,同一断面における径の最大値と
最小値との差で表す。

7 外観

  線材は,使用上有害な外観上の欠点があってはならない。ただし,線材は,一般的に検査によって全長

――――― [JIS G 4308 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
G 4308 : 2013
にわたっての欠点の検出及び除去が困難であるため,若干の正常でない部分でない部分を含むことがある。
したがって,使用上有害と判断される欠点が発見されたときは,必要な場合,その取り扱いについては,
受渡当事者間の協定による。

8 きずの深さ

  線材は,9.2の試験を行い,線材の径が14 mm以下の場合は,長手方向の割れ状のきずの深さが0.15 mm
を超えてはならない。線材の径が14 mmを超える場合は,受渡当事者間の協定による。

9 試験

9.1 分析試験

9.1.1  分析試験の一般事項及び分析試料の採り方
分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。注文者が製品
分析を要求した場合の分析試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(分析用試料採取方法)による。
9.1.2 分析方法
溶鋼分析の方法は,JIS G 0320による。製品分析の方法は,JIS G 0321による。

9.2 きず検出試験

9.2.1  試験片の採り方
試験片は,通常,各コイルの両端から1個ずつ採取する。
9.2.2 試験方法
試験片は,酸洗などによって脱スケールを行い,適切な精度をもった測定器によって表面きずの深さを
測定する。

10 検査

  線材の検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 寸法は,箇条6に適合しなければならない。
d) 外観は,箇条7に適合しなければならない。
e) きずの深さは,箇条8に適合しなければならない。

11 表示

  検査に合格した線材には,1コイルごと又は1結束ごとに,次の項目を表示する。ただし,受渡当事者
間の協定によって,項目の一部を省略してもよい。
a) 種類の記号
b) 線材の径
c) 製造業者名又はその略号
d) 溶鋼番号又は検査番号

12 報告

  製造業者は,注文者の要求があれば,この規格に規定又は指定された試験の成績表,及び寸法,数量,

――――― [JIS G 4308 pdf 7] ―――――

6
G 4308 : 2013
納入状態などを記載した検査文書を注文者に提出しなければならない。検査文書には電送など電子媒体も
含める。ただし,検査文書の種類はJIS G 0415の表1の2.3(受渡試験報告書)又は3.1.B(検査証明書3.1.B)
とする。

――――― [JIS G 4308 pdf 8] ―――――

                                                                                                                                           7
G 4308 : 2013
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS G 4308:2013 ステンレス鋼線材 ISO 16143-2:2004 Stainless steels for general purposes−Part 2: Semi-finished products,
bars, rods and sections
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇 (V) JISと国際規格との技術的差異の理
国際 条ごとの評価及びその内容 由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 ステンレス鋼線材に 1 一般用途向けステンレス 削除 JISは,熱間圧延した線材だけ熱間仕上した棒についてはJIS G 4303
ついて規定。 鋼の熱間仕上した半製品, を規定。 で規定,冷間仕上した棒についてはJIS
熱間及び冷間仕上した棒 G 4318で規定,熱間又は冷間仕上した
鋼,条鋼及び形鋼について 形鋼についてはJIS G 4317又はJIS G
規定。 4320で規定しているなど,JISは,ISO
規格の適用範囲を上記のとおり網羅し
ているため,実質的な差異はない。
2 引用規格
3 種類の記 JISの記号体系によ 4,6 ISO規格の記号体系によ 変更 JISとISO規格とでは,記号 各国は,それぞれの記号体系をもち,
号 る。 る。 体系が異なる。 それらはその市場に定着している。
オーステナイト系,オ オーステナイト系,オース 2003年に制定されたISO/TS 4949は,
ーステナイト・フェラ テナイト・フェライト系, 各国それぞれの記号体系に従うことを
イト系,フェライト フェライト系,マルテンサ 認めている。
系,マルテンサイト系 イト系及び析出硬化系の
及び析出硬化系の40 54種類の記号及び分類を
種類の記号及び分類 規定。
を規定。
4 製造方法 線材の製造方法を規 7.1 注文時に特に合意されて 削除 JISは,熱間圧延した線材の製JISは,熱間圧延した線材以外を他の
定。 7.2 いなければ,製鋼方法は製 造方法について規定。 JISで規定しており,実質的な差異はな
G4
造業者の自由裁量。製造方 い。
30
法及び表面仕上の種類を
8 : 2
規定。
013
7

――――― [JIS G 4308 pdf 9] ―――――

    8
G 4308 : 2013
G4
8
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇 (V) JISと国際規格との技術的差異の理
国際 条ごとの評価及びその内容 由及び今後の対策
308
規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
13
5 化学成分 オーステナイト系23 7.3 オーステナイト系32種 変更 JISで規定されている40種類 JISは,ISO規格で規定されている鋼種
種類,オーステナイ 類,オーステナイト・フェ のうち,20種類がISO規格に から国内ニーズのない鋼種を削除し,
ト・フェライト系1 ライト系6種類,フェライ も規定されており,ISO規格 国内に定着しているJIS固有鋼種を規
種類,フェライト系4 ト系5種類,マルテンサイ にない鋼種は20種類。また, 定している。次回ISO規格見直し時,
種類,マルテンサイト ト系9種類,析出硬化系2 ISO規格で規定されている54 改正提案の要否を検討する。
系10種類,析出硬化 種類の合計54種類につい 種類のうち,23種類がJISに
系2種類の合計40種 て,化学成分値を規定。 も規定されており,JISにない
類について,化学成分 鋼種は31種類。
値を規定。 (共通鋼種数が,JISでは20
種類,ISO規格では23種類と
不整合な理由 : JISの1鋼種が
ISO規格の2鋼種に対応して
いる種類が3種類あるため)
6 寸法及び 標準径,径の許容差及 7.8 他のISO規格などから引 変更 JISは,線材の標準径,径の許JISは,共通化が可能な範囲で規格化し
許容差 び偏径差を規定。 用するなど,受渡当事者間 容差及び偏径差を規定し,ISOている。次回ISO規格見直し時,改正
協定。 規格は,受渡当事者間協定。 提案の要否を検討する。
7 外観 7.6 一致
8 きずの深 線材のきずの深さを 規定なし。 追加 JISは,線材のきずの深さを規JISは,品質項目として必要としてい
さ 規定している。 定している。 る。次回ISO規格見直し時,改正提案
の要否を検討する。

――――― [JIS G 4308 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS G 4308:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16143-2:2004(MOD)

JIS G 4308:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 4308:2013の関連規格と引用規格一覧