JIS H 7504:2003 金属系超塑性材料のバルジ試験によるブロー成形性試験・評価方法 | ページ 3

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H 7504 : 2003
附属書4(参考) 成形型材質
この附属書(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
成形型材は,試験中に超塑性材料と反応しないこと,酸化又は変形による成形型寸法の変化が試験結
果に影響しないことを考慮して選択する。代表的な成形型材を附属書4表1に示す。
附属書4表 1 成形用金型材料の一例
超塑性材料の種類 成形型材の例
亜鉛合金 鋳鉄,熱間ダイス鋼,工具鋼,鋳鋼,アルミニウム合金,ステンレス鋼
アルミニウム合金
チタン合金 ステンレス鋼,耐熱鋼,ニッケル基合金
鉄系合金 ステンレス鋼,耐熱鋼,ニッケル基合金

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H 7504 : 2003
附属書5(参考) 推奨する成形型直径2R,成形型肩部半径rdの数値
この附属書(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
成形型直径2Rを決定するに当たり,バルジ成形は張出し成形であるため曲げ応力がないことが望まし
く,半球状(H≒R)に成形した時点での式(1)で近似的に求められる頂点部の曲げひずみεbが5 %以内に
なるように設定することが望ましい。
曲げひずみ(%) b t0 / 2R (%) (1)
例として,成形型肩部半径と成形高さに関しては,次のような条件の下でブロ−成形性評価実験が行
われた。
−超塑性合金 : Ti-6Al-4V
−超塑性合金初期板厚t0=1.0 mm
−成形圧力P=0.29 MPa又は0.59 MPa
−成形温度T=1 123 K
−成形型直径2R=60 mm
−成形型肩部半径 rd=1.5 mm,3.0 mm,6.0 mm,9.0 mm及び12 mm
この実験では成形圧力を0.59 MPaに保持し,3 min,6 min,9 min及び12 minの間保持し,成形高さ
Hを測定した。得られた成形高さHを成形型肩部半径rdに対してプロットした結果を附属書5図1に示
す。成形高さは,rdが大きいほど高くなり,また,成形時間が長くなるにつれ高くなることが分かる。
さらに,成形型肩部に接触した材料は成形中にすべり,成形高さに影響していることを考慮し,得られ
た結果を補正して同様にプロットした結果を附属書5図2に示す。補正された成形高さ,H/( R+rd )はrd
/Rに依存せず,ほぼ一定の補正成形高さであることが示された。
以上の結果から成形型肩部半径rdは,成形高さHに大きく影響し,試験片初期板厚,成形圧力等を考
慮して,薄板が破断しない範囲で可能な限り小さくすることが望ましい。

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附属書5図 1 成形高さHと成形型肩部半径rdの関係
附属書5図 2 成形型半径R及びrdで補正した結果

JIS H 7504:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 7504:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1602:2015
熱電対
JISH7007:2002
金属系超塑性材料用語
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8704:1993
温度測定方法―電気的方法