JIS H 8454:2018 遮熱コーティングの4点曲げによるヤング率測定方法 | ページ 2

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H 8454 : 2018
a) 基材試験片
b) C試験片
c) BC試験片
図3−試験片形状
表1−試験片の寸法
単位 mm
記号 名称 寸法
lt 長さ l+6≦lt
b 幅 4≦b≦(1/6) l
hs 基材厚さ 1.5≦hs≦3.0
hb BC厚さ 0.10≦hbかつhs/20≦hb (BC試験片に対して)
hc TC厚さ 0.20≦hcかつ(hs+hb)/10≦hc (TBC試験片に対して)
lは,下部ロール間距離を示す(図2参照)。

7 測定方法

7.1 試験片寸法

  試験片の寸法の測定は,次による。
a) 試験片の長さは,JIS B 7507に規定するノギスによって測定する。
b) 試験片の幅は,JIS B 7502に規定するマイクロメータによって測定する。
c) 基材の厚さは,JIS B 7502に規定するマイクロメータによって測定する。
d) C及びTCの厚さは,JIS H 8401で規定する顕微鏡断面試験方法によって,コーティングの断面組織
上で測定する。

7.2 試験力-ひずみ線図

  試験力−ひずみ線図を次によって作成する。
a) ひずみゲージは,BC試験片及びTBC試験片の場合はコーティング表面に貼る。
b) ひずみゲージは,長手方向と平行に試験片の中央部に貼る(図4参照)。
なお,ひずみゲージを貼る接着剤がTBC試験片に顕著に浸透し,結果に影響を及ぼす可能性がある
場合は,附属書Aに従って測定するのが望ましい。

――――― [JIS H 8454 pdf 6] ―――――

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c) コーティングに引張力を加える場合は図5 a),圧縮力を加える場合は図5 b) に示すように,試験片を
4点曲げジグに取り付ける。ただし,コーティングに加える負荷方向は,受渡当事者間の協定による。
d) 試験速度は,0.5 mm/min以下とする。
e) C試験片及びTBC試験片の場合,試験力は,コーティングに損傷を与えず,かつ,基材表面が塑性
変形しない,十分に低い範囲とする。
f) コーティングに加えるひずみ範囲は,受渡当事者間の協定による。
g) 試験力は,所定の試験力範囲内で,試験力−ひずみ線図の勾配が安定するまで,3回以上繰り返し加
える。
h) 基材試験片について,試験力−基材ひずみ線図を測定し,その勾配を決定する(図6参照)。1個の試
験片につき,勾配を3回測定し,それらの平均値をヤング率の計算に用いる。
図4−ひずみゲージを貼る位置
a) 引張力 b) 圧縮力
図5−4点曲げによってコーティングに引張力又は圧縮力を加える場合

――――― [JIS H 8454 pdf 7] ―――――

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P
ΔP
Δεs
εs
ここに,攀 基材ひずみ
P : 試験力
Δεs : 基材ひずみの増分
ΔP : 試験力の増分
ΔP : 試験力−基材ひずみ線図の勾配
Δεs
図6−試験力−基材ひずみ線図
i) BC試験片について,試験力−BCひずみ線図を測定し,その勾配を決定する(図7参照)。1個の試験
片につき,勾配を3回測定し,それらの平均値をヤング率の計算に用いる。
P
ΔP
Δεb
εb
ここに, 攀拿 BCひずみ
P : 試験力
Δεb : BCひずみの増分
ΔP : 試験力の増分
ΔP : 試験力−BCひずみ線図の勾配
Δεb
図7−試験力−BCひずみ線図
j) TBC試験片について,試験力−TCひずみ線図を測定し,その勾配を決定する(図8参照)。1個の試
験片につき,勾配を3回測定し,それらの平均値をヤング率の計算に用いる。

――――― [JIS H 8454 pdf 8] ―――――

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P
ΔP
Δεc
εc
ここに, 攀 TCひずみ
P : 試験力
Δεc : TCひずみの増分
ΔP : 試験力の増分
ΔP : 試験力−TCひずみ線図の勾配
Δεc
図8−試験力−TCひずみ線図

8 ヤング率の計算方法

  基材,BC及びTCのヤング率の計算方法は,次による。
a) 基材のヤング率 基材のヤング率Esは,基材試験片から求めた試験力−基材ひずみ線図の勾配に基づ
き,式(1)によって算出する。
3a ΔP
Es (1)
bh2sΔεs
b) Cのヤング率 BCのヤング率Ebは,BC試験片から求めた試験力−BCひずみ線図の勾配に基づき,
式(2)によって算出する。ここで基材のヤング率Esは,a) で算出したものを用いる。
B B2 4AC
Eb (2)
2A
ここに, A bh4b
ΔP
B 2bEshbhs 2h2b
3hbhs 2h2s 3ah2b
Δεb
ΔP
C EshsbEsh3s 3a 2hb hs
Δεb
c) Cのヤング率 TCのヤング率Ecは,TBC試験片から求めた試験力−TCひずみ線図の勾配に基づき,
式(3)によって算出する。ここで基材のヤング率Esは,a) で算出したもの,BCのヤング率Ebは,b) で
算出したものを用いる。
B B2 4AC
Ec (3)
2A
ここに,
A bh4c

――――― [JIS H 8454 pdf 9] ―――――

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ΔP
B 2bEbhchb 2h2c
3hchb 2h2b 2bEshchs 2h2c3hchs 2h2s 6hb hc hb hs 3ah2c
Δεc
ΔP
C 2EbEshbhs 2h2b
b E2bh4b 3hbhs 2h2s E2sh4s3a Ebhb 2hc hb Eshs 2hc 2hb hs
Δεc

9 報告

  試験結果報告書には,次の項目を記載する。
a) 試験片
1) 基材の材料名
2) C及びTCの材料並びに基材の前処理を含むコーティング施工条件
3) 基材の寸法(厚さ,幅及び長さ)
4) C及びTCの厚さ
b) 測定条件
1) ひずみゲージのゲージ長さ
2) 4点曲げジグの下部ロールと上部ロールとの距離(上部ロール間距離と同じ)
3) コーティングに加えた負荷方向(引張力又は圧縮力)
4) 試験力範囲
5) 試験速度
c) 測定結果
1) 基材試験片,BC試験片及びTBC試験片の試験力−ひずみ線図
2) 基材,BC及びTCのヤング率の計算に用いたひずみ範囲
3) 基材,BC及びTCのヤング率
4) 基材,BC及びTCのそれぞれのヤング率の平均値

――――― [JIS H 8454 pdf 10] ―――――

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  • ISO 19477:2016(MOD)

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