JIS K 0211:2013 分析化学用語(基礎部門) | ページ 2

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K 0211 : 2013
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1036 試験値 試験を行った結果得られる値。 test value;
test result
1037 視差 目盛の読取りに当たって,視線の方向によって生じる差。parallax
1038 室温 (20±15)℃(JIS K 0050参照)。 room temperature
1039 質量校正 mass calibration
質量分析(mass spectrometry)において,その質量電荷比(m/z)
目盛を標準となる物質によって校正する操作。
注記 質量校正用標準物質の例は,JIS K 0311を参照。
1040 質量濃度 質量を混合物の体積で除したもの(JIS K 0050参照)。 mass concentration
1041 質量分率 mass fraction
質量単位を用いて表したある成分の全体に対する比率。質量分
率 0.123,質量分率12.3 % などと表す。
1042 質量モル濃度 molality
溶媒1 kg中に含まれる溶質要素粒子(番号1101)の物質量。
溶質の要素粒子を明記する。
1043 収率 理論上の収量に対する実際の収量の割合。 yield
1044 収量 化学操作の結果得られた分析種(番号1084)の量。 yield
1045 純度 特定成分が物質中に占める割合。 purity
含有率が高い場合に用いられることが多い。
1046 常圧 86 kPa106 kPa。 normal pressure
1047 常温 (20±5)℃(JIS K 0050参照)。 ordinary temperature
1048 常湿 相対湿度(65±20)%(JIS K 0050参照)。 ordinary humidity
1049 スペクトル spectrum
光を単色成分に分解して波長の大きさに並べたもの,又は一つ
の放射源から発生する電磁波の放射をプリズム,回折格子など
の分散体によって分散したもの(JIS K 0212参照)。
1050 制限酵素 2本鎖DNAの特定の塩基配列を認識して,DNA鎖を切断する restriction enzyme
機能をもつ酵素。
1051 相対感度 単位濃度当たりの被検物質と基準物質との検出感度の比。relative sensitivity
1052 測定 measurement
機器を用いてある性質又は量を,主として数値によって表す操
作。
1053 測定値 測定によって得られた値。 measured value
1054 測定範囲 measuring range;
分析計によって得られた値の誤差が指定された限界内に収ま
(分析計の) る測定量の範囲。 working range
1055 測定量 measurand
測定の対象となる属性。例えば,L,kgなどによって表される
量。
注記 測定量は,場合によって測定した量(measured quantity)
又は測定する量(quantity to be measured)のこともある
(JIS Z 8103による。)。
1056 体積分率 volume fraction
体積単位によって表したある成分の全体に対する比率。体積分
率0.123,体積分率12.3 %などと表す。
1057 出し容積 delivery volume
ビュレット,全量ピペットなどの体積計の表示された標線目盛
まで満たされた液が,排出されたときの体積。
1058 直線範囲 入力信号と出力信号との間に,直線関係が得られる範囲。linear range
1059 定性 qualification;
物質に含まれる成分の種類を明らかにするために行う操作。
qualitative
1060 定性分析 qualitative analysis
物質に含まれる成分の種類を明らかにするために行う化学分
析。
1061 定量 物質の成分の量的関係を明らかにする操作。 determination;
quantitation

――――― [JIS K 0211 pdf 6] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
1062 定量下限 minimum limit of
ある分析方法によって分析種(番号1084)の定量が可能な最
小量又は最小濃度。 determination;
minimum limit of
quantitation;
quntitation limit;
limit of quantitation;
LOQ
1063 定量上限 maximum limit of
ある分析方法によって分析種の定量が可能な最大量又は最大
濃度。 determination;
maximum limit of
quantitation
1064 定量範囲 dynamic range
ある分析方法における分析種の定量が可能な最大量又は最大
濃度(定量上限)から定量下限(定量限界)までの分析種の量,
又は濃度の範囲。
1065 定量分析 quantitative analysis
物質の成分の量的関係を明らかにするために行う化学分析。
1066 適用範囲 分析方法の規定事項が当てはまる範囲。 scope
(分析方法の)
1067 同位体, 原子番号が同一の元素で互いに質量数の異なる一連の原子isotope
アイソトープ (JIS K 0215参照)。
1068 同定 identification
未知物質と既知物質との物性値を比較することによって,それ
が既知物質と同一であるということを確認する操作。
1069 毒性等[当]価係 toxicity equivalency
ある毒性成分のグループにおいて,同じ方法によって評価され
数 factor;
たある成分の毒性の強さと,基準とされる成分のそれとの比。
TEF
1070 毒性等[当]量 含量と毒性等[当]価係数との積。 toxicity equivalency
quantity;
TEQ
1071 熱水 60 ℃を超える水(JIS K 0050参照)。 hot water
1072 濃度 concentration
溶液,固溶体,混合気体,分散系などにおける分析種の含有率
を表す数値。各種の表し方がある。
1073 比表面積 粒子群又は粉体の単位質量当たりの表面積。単位はm2/kgで表
specific surface area
す。粒子が小さくなるとこの値が大きくなる。粒子の表面には,
微細な凸凹があるので,顕微鏡観察では求めにくく,実験的に
窒素蒸気の吸着データから求める。
1074 標準温度 体積計の容積を示すときに標準とする温度。 normal temperature;
(体積計の) 注記 計量法では20 ℃。 standard temperature
1075 標準湿度 相対湿度65 %(JIS K 0050参照)。 normal humidity
1076 標準状態 大気圧101.325 kPa,気温0 ℃の下に保持された状態。NTPnormal state
(気体の) (Normal Temperature and Pressure)と略記される。
1077 不純物 impurity
ある物質の中に含まれている主物質に比べて微量又はかなり
低い濃度で存在している物質。
1078 物質量 amount of substance
物質を構成する要素として明示された要素粒子(番号1101)の
数に比例する物理量の一つ。記号はmol。その比例定数は全て
の物質について等しく,アボガドロ定数と呼ばれる。
注記 SI基本単位の一つである。
1079 物質量濃度, molarity
溶液1 L中に含まれる溶質の物質量。要素粒子(番号1101)を
モル濃度 明記する。
1080 物質量分率, mole fraction
ある成分の物質量を全成分の物質量の総和によって除した値。
モル分率 多成分系における各成分の濃度の表示方法の一つ。全成分の物
質量分率の和は1となる。

――――― [JIS K 0211 pdf 7] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
1081 物性値 物質がもっている性質を,ある尺度で表した値。 physical characteristic(s)
密度,屈折率,融点,凝固点,沸点などの物理化学的な性質を
示す値。
1082 分解 decomposition
分離,定性,定量などの操作を行う前に,試料の化学的操作を
施して,試料を処理しやすい形の構成成分の混合物に変える処
理。
注記 試料中の有機物の分解の場合には,構成成分である有機
物が揮散,消滅するので,分解又は破壊(destruction)
が用いられる。
1083 分析 analysis
物質又は現象を成分,要素に分解し,定量,確認する操作。
1084 分析種, 分析試料又は試料溶液中の被検成分。 analyte
分析対象成分
1085 分析値 化学分析の結果として得られた値。 analytical value
1086 放射線 radiation
X線,γ線のような電磁波及びα線,β線,中性子線などの粒
子線の総称。
1087 放射能 原子核が放射性壊変をする性質又は現象。 radioactivity
1088 補償法 compensating method
ある物理量を測定するとき,その量を示す性質の値を,それと
ほぼ等しい既知量を引いた差を測定する方法。
1089 補正 correction
より真に近い値を得るため,分析の測定値又は計算値にある値
を加減乗除する処理。
1090 マイクロチップ microchip chemistry
微細加工された基板上の微小空間において化学反応,細胞培
化学 養,測定などを行う化学。
1091 前処理 pretreatment
分析又は測定する前に,試料をあらかじめ分析目的に適した状
態になるように行う試料の処理。
1092 マトリックス 試料中の分析種(番号1084)以外の主要共存成分。 matrix
1093 無機[化学]分析 無機物質を対象として取り扱う化学分析。 inorganic [chemical]
analysis
1094 モル mole
物質量の単位。記号はmol。0.012 kgの炭素12の中に含まれる
炭素原子と同数の要素粒子(番号1101)を含む系の物質量を1
モルとする。モルの単位を用いるときには,要素粒子を明示す
る。
1095 有機[化学]分析 有機物を対象として取り扱う化学分析。 organic [chemical]
analysis
1096 融成物 融解したときにできる物質。 melt
1097 誘導結合プラズ inductively coupled
工業用周波数の高周波を用いて,コイルによる電磁誘導によっ
マ, plasma;
て発生する磁場で,気体を電離させて得られる高温のプラズマ
ICP radio-frequency
(未解離の分子,中性原子,イオン,電子などの集合体)。
inductively coupled
plasma
1098 溶液 2種類以上の物質から成る均一の液相。 solution
1099 溶解 液体中に他の物質が溶け込んで均一な相になる現象。 dissolution
1100 溶質 溶液における溶媒以外の化学種(番号1009)。 solute
1101 要素粒子 elementary entities
原子,分子,それらのイオン,ラジカル,電子,光子などの粒
子,又はこれらの特定のグループ。
1102 溶媒 溶液において物質を溶解させるために用いる液体。 solvent
1103 冷所 1 ℃15 ℃の場所(JIS K 0050参照)。 cool place
1104 冷却水 冷却用に用いる水。 cooling water
1105 冷水 15 ℃以下の水(JIS K 0050参照)。 cool water

――――― [JIS K 0211 pdf 8] ―――――

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K 0211 : 2013

3.3 サンプリング関連

  番号       用語                              定義                          対応英語(参考)
2001 異物 foreign matter
通常は,試料中に含まれていない物質,又は試料とは全く異な
る試料中に含まれている混合物。
2002 インクリメント increment
コンサインメント(番号2006)又はロット(番号2030)から,
試料採取器によって一度に一動作によって採取される試料の
量。
2003 大口試料 gross sample
コンサインメント又はロットから採取した多数のインクリメ
ントを集めた試料,又は小口試料の全部を集めた試料。
2004 系統サンプリン systematic sampling
ロット又はコンサインメント(番号2006)から,量的,時間
グ 的又は空間的に一定間隔でインクリメントを採取する操作。
2005 小口試料 数個のインクリメントを集めた試料。 −
2006 コンサインメン 一時に受け渡される特定の物品の集まり。 consignment
ト 注記 これは1個又は数個のロットから成り立っていることも
あり,また,ロットの一部分のこともある。
2007 コンポジット試 composite sample
母集団が幾つかのロットから成り立っているとき,それぞれの
料 ロットから得られた試験室試料を,ロットの量に比例するよう
に混合して得られた測定用試料。
2008 試験室試料 試料調整後,試験室へ送付された試料。 laboratory sample
2009 縮分 sample division
一つの試料を,化学的及び物理的特性が同じである幾つかの試
料に分ける操作。
2010 試料 sample
母集団からその特性を調べる目的をもった,試験,検査,化学
分析に供される物質。
2011 試料採取, 母集団から分析・試験を目的とした試料を取る操作。 sampling
サンプリング
2012 試料採取単位, 試料として採取する際のあらかじめ決められた量。 sampling unit;
サンプリング単 sample unit
注記 粉塊混合物などの場合には,インクリメント(番号2002)
位 又は単位試料ともいう。
2013 試料調製 sample preparation
a) 大口試料から試験室試料を得るために必要な一切の操作。
例えば,粉砕,混合,縮分などの操作を含む。
b) 試料における化学的な前処理(番号1091)操作。
c) 試料から測定対象部分を選択する操作。
2014 試料溶液 a) 試料を溶液にしたもの。 sample solution
b) 分析用に採取した溶液。
2015 層別サンプリン stratified sampling
ロット又はコンサインメント(番号2006)を幾つかの副ロッ
グ, ト(層)に分けて,各副ロットからランダムにインクリメント
層別ランダムサ を採取する操作。
ンプリング
2016 測定試料 test portion
測定用試料又は試験室試料からとり分けた,一回の測定のため
に用いられる試料。分析試料ともいう。
2017 測定用試料 test sample
測定を行うために,試験室試料について何らかの予備処理を行
った試料。分析用試料ともいう。
2018 二段サンプリン two-stage sampling
ロットを幾つかの部分(一次サンプリング単位)に分け,まず,
グ 第一段としてその中の幾つかの部分をランダムに選び,次に,
第二段として選んだ部分の中から各々幾つかのインクリメン
ト(二次サンプリング単位)をランダムに採取する操作。
注記 二段以上に何段にもわたってサンプリングすることを
多段サンプリングという。
2019 副ロット 必要に応じてロットを適当な量に分けた小集団。 sublot;
subbatch

――――― [JIS K 0211 pdf 9] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
2020 ふるい分け sieving
1個以上のふるいを用いて,粒子状試料を二つ以上の粒子群に
分離する操作。
2021 分画 fraction
試料をある性質に基づいて二つ以上の部分に分離したときの
個々の部分。画分ともいう。
2022 分析試料 analytical portion
分析用試料又は試験室試料からとり分けた,一回の分析のため
に用いられる試料。測定試料ともいう。
2023 分析用試料 analytical sample
分析を行うために,試験室試料について何らかの予備処理を行
った試料。測定用試料ともいう。
2024 偏析 segregation
試料内において部分的にその性質又は組成が異なっているこ
と,又はその状態。
2025 保存処理 分析のための試料を採取したとき,試料が輸送,保存などの間 −
(試料の) に分析に適さない状態になるのを防ぐために行う処理操作。
2026 母集団 調査の対象となる特性をもつ全てのものの集団。 population
2027 予備処理 pretreatment
試験室試料から測定用試料を得るために測定前に行う操作。例
(試料の) えば,粉塊混合物の場合,試験室試料の一部を更に微粉砕,乾
燥,雰囲気に平衡させるなどの操作をいう。
2028 ランダムサンプ random sampling
ロットを構成する単位体から,いずれも同じ確率によって試料
リング 中に入るように,例えば,乱数表を用いてインクリメント(番
号2002)を採取する操作。
2029 粒径 数値によって表した粒子の大きさ。 grain size;
particle size
2030 ロット 母集団の中において性質が等しいとみなされる部分。 lot;
batch

3.4 分析方法

  番号       用語                              定義                          対応英語(参考)
3301 アクチバブルト activable tracer method
物質の挙動を調べるため,物質にはあまり存在しないで,物質
レーサ法 とほぼ類似する挙動をし,かつ,放射化しやすい非放射性の元
素又は化合物をトレーサーとして物質に添加し,その後,回収,
放射化分析を行い,元素分析する方法。
3302 イオンクロマト ion chromatography;
電解質溶液中のイオン種成分の分離分析法。溶離液を移動相と
グラフィー, IC
して,イオン交換体などを固定相とした分離カラム内で試料溶
IC 液中のイオン種成分を展開溶離させ,電気伝導度検出器,電気
化学検出器,分光光度検出器又は蛍光検出器で測定する分析方
法。
3303 インライン分析 in-line analysis
化学プラントなどの測定対象設備又は流路の試料中にプロセ
ス分析計を直接設置し,分析・記録・伝送などを行う連続分析。
3304 液体クロマトグ 移動相として液体を用いるクロマトグラフィー。 liquid chromatography;
ラフィー, LC
LC
3305 X線マイクロア X-ray micro analysis;
試料面に照射した電子ビームによって発生する特性X線分光
ナリシス, によって,微小領域の組成を分析する方法。 XMA
XMA
3306 温度滴定法 温度の変化を追跡して終点(番号4327)を検知する滴定方法。 thermometric titration
3307 オンライン分析 on-line analysis
化学プラントなどの測定対象設備や流路から分析試料の一部
を採取して分析装置に送り込み,分析・記録・伝送などを行う
連続分析。

――――― [JIS K 0211 pdf 10] ―――――

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JIS K 0211:2013の国際規格 ICS 分類一覧