JIS K 0213:2014 分析化学用語(電気化学部門)

JIS K 0213:2014 規格概要

この規格 K0213は、分析化学の,電気化学部門で用いる主な用語及び関連する用語並びにそれらの定義について規定。

JISK0213 規格全文情報

規格番号
JIS K0213 
規格名称
分析化学用語(電気化学部門)
規格名称英語訳
Technical terms for analytical chemistry (Electrochemistry part)
制定年月日
1962年12月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.71, 71.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
化学分析 2021
改訂:履歴
1962-12-01 制定日, 1966-03-01 確認日, 1968-10-01 確認日, 1971-12-01 確認日, 1974-11-01 確認日, 1978-04-01 確認日, 1979-03-01 改正日, 1984-05-01 確認日, 1989-12-01 確認日, 1991-12-01 改正日, 1997-08-20 確認日, 2002-09-20 確認日, 2006-10-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2014-02-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 0213:2014 PDF [33]
                                                                                   K 0213 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 用語及び定義・・・・[1]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 0213 pdf 1] ―――――

K 0213 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
分析化学会(JSAC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。これによって,JIS K 0213:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 0213 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0213 : 2014

分析化学用語(電気化学部門)

Technical terms for analytical chemistry (Electrochemistry part)

序文

  この規格は,1962年に制定され,その後4回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2006年に
行われたが,用語の見直し,その後に改正された関連規格などに対応するために今回改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,分析化学の,電気化学部門で用いる主な用語及び関連する用語並びにそれらの定義につい
て規定する。

2 用語及び定義

  用語及び定義は,次による。
なお,記載方法はa) d)によっている。
a) 二つ以上の用語を並べた場合には,その欄の順位に従って優先的に用いる。
b) 用語の中で角括弧内の文字は省いてもよい。角括弧内の文字を省略した用語を優先する。
c) 用語は,特に断らない限り電気化学分野の範囲内で用いるものであるが,誤解するおそれのある用語
については,用語の後の丸括弧内に使用分野を示す。
d) 参考として対応英語又はその略語を示す。対応英語の欄で,コンマ“,”の後ろに併記してあるものは,
同義語及び/又は略語である。
番号 用語 読み 定義 対応英語(参考)
1 アガロースゲル あがろーすげるで agarose gel
寒天中の多糖類で形成された巨大網状構造のゲルを
電気泳動 んきえいどう 支持体とした電気泳動(番号263)。 electrophoresis
2 アドミタンス あどみたんす admittance
交流回路の電気抵抗(インピーダンス)の逆数。SI
単位はジーメンス(S)。回路に加えている交流電圧
をV,交流電流をiとするとき,アドミタンスYは,
Y=i/Vで定義する。
3 アノード あのーど 酸化反応を生じる電極。 anode
4 アノーディック あのーでぃっくす anodic stripping
金属イオンを十分,負の電位で電析濃縮した後,正
ストリッピン とりっぴんぐぼ
方向に電位掃引して溶出させて,溶出電位からイオvoltammetry,
グボルタンメ るたんめとり ASV
ンの定性を,また,電流(電気量)から定量を行う
ー,
トリー, 手法。
あのーどすとりっ
アノードストリ
ぴんぐぼるたん
ッピングボル
めとりー
タンメトリー

――――― [JIS K 0213 pdf 3] ―――――

2
K 0213 : 2014
番号 用語 読み 定義 対応英語(参考)
5 アノード不動態 あのーどふどうた anodic passivation
金属をアノードとして電解し,その表面に腐食作用
化, いか, に抵抗する酸化皮膜を生じさせる操作。
陽極不動態化 ようきょくふどう
たいか
6 アマルガム電極 あまるがむでんき amalgam electrode
水銀滴を金属極表面に落として薄層水銀又は金属ア
ょく マルガムとして用いる電極。
7 アルカリ誤差 あるかりごさ alkaline error
強アルカリ性溶液の,pH測定における理論値(計算
(pH計の) 値)とガラス電極を用いたpH計の指示値との差。
8 アルカリ度 あるかりど alkalinity
水中に含まれている炭酸水素塩,炭酸塩,水酸化物
など酸を消費するアルカリ成分の量を表した水質の
指標。
9 アルカリ度計 あるかりどけい 検水を定めたpHまで中和滴定するのに要する酸消alkalinity analyzer
(水質分析の) 費量を求める際,終点検出にpH計を用いてアルカリ
度を測定する水質分析計。
10 アンソンプロッ あんそんぷろっと Anson plot
ポテンシャルステップ(ダブルポテンシャルステッ
ト プ)クロノクーロメトリー(番号127)の実測値につ
いて,横軸を時間の二分の一乗,縦軸に電気量をプ
ロットした曲線。その勾配から拡散係数,濃度及び
電極表面積,並びに縦軸との切片から二重層容量又
は吸着などの情報が得られる。
11 アンチモン電極 あんちもんでんき
アンチモン金属とその表面酸化物との溶解平衡のantimony electrode
ょく pH依存性を利用して,pH測定に用いる電極。
12 暗電流 あんでんりゅう dark current
光電流を発生する系において,光を遮断したときに
(電気化学分析 得られる電流。
の)
13 アンペロメトリ あんぺろめとりー amperometry
作用電極に一定又はパルス状の電位を印加し,目的
ー 物質の電解による電流を電気化学的に測定する分析
方法。
14 アンモニウムイ あんもにうむいお ammonium ion
溶液をアルカリ性にしてアンモニウムイオンをアン
オン分析計 んぶんせきけい
モニアガスに変え,隔膜形電極(ガス透過膜電極)analyzer
のガス透過膜を透過したアンモニアによって変化す
るpHをガラス電極で連続的に測定する装置。
15 イオノフォア いおのふぉあ ionophore
特定の金属イオン又は親水性無機イオンと錯体を形
(イオン選択性 成して,脂溶性膜に溶けやすくしたり,それらのイ
電極の) オンを輸送する働きをもつ有機分子。イオン電極の
感応素子として用いる。
16 イオン化列 いおんかれつ ionization series
水溶液中における元素(主に金属)のイオンへのな
りやすさの相対尺度(順序)。イオン化傾向ともいう。
17 イオン感応性電 特定のイオンに応答する電界効果トランジスタ。
いおんかんのうせ ion-sensitive field
界効果トラン いでんかいこう
注記 電界効果トランジスタとは,電圧入力によっ effect transistor,
ジスタ かとらんじすた ISFET
て発生させた電界により電流を制御するトラ
ンジスタ。
18 イオン強度 いおんきょうど 溶液中のイオンiのモル濃度をci ,イオン価をziと
ionic strength
1
するとき, ci zi2 で与えられる量,又は質量モル
2
濃度を用いて同様に定義した量。

――――― [JIS K 0213 pdf 4] ―――――

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K 0213 : 2014
番号 用語 読み 定義 対応英語(参考)
19 イオン交換膜電 いおんこうかんま ion-exchange
イオン交換基を感応素子とするイオン選択性電極。
極 くでんきょく 第4級アンモニウム塩を感応素子とする塩化物イオ membrane
ン選択性電極などがある。 electrode,
ion-exchange type
membrane
electrode
20 ionic micelle,
イオン性ミセル, いおんせいみせる, イオン性界面活性剤分子が水中で作る電荷を帯びた
荷電ミセル かでんみせる 集合体。 charged micelle
21 イオン選択性電 いおんせんたくせ ion-selective
特定のイオンを選択的に測定する電極。イオンセン
極, いでんきょく,
サともいう。 electrode,
イオン電極 いおんでんきょく ion sensor,
ISE
22 イオン伝導体 電気を運ぶ担体がイオンである物質。代表例として, ionic conductor
いおんでんどうた
い 電解質溶液,溶融塩などがある。イオン導電体とも
いう。
23 イオンメータ いおんめーた ion meter
電気化学的方法で溶液中のイオン種の濃度を測定す
る装置。
24 位相弁別形交流 phase-sensitive A.C.
交流ボルタンメトリー(番号145)において,電解セ
いそうべんべつが
ボルタンメト たこうりゅうぼ voltammetry
ルのアドミタンス(番号2)のコンダクタンス(番号
リー るたんめとりー
154)成分とサセプタンス(番号157)成分とを分離
測定する分析方法。
25 一酸化炭素自動 いっさんかたんそ continuous carbon
ガス透過性隔膜を通して電解質中に拡散した大気中
計測器 じどうけいそく
の一酸化炭素(CO)を,定電位に保たれた電極上でmonoxide
き 電気化学的に酸化し,その際発生する電解電流によanalyzer
って一酸化炭素濃度を連続的に測定する電気化学計
測器。
26 移動時間 いどうじかん 成分イオンが検出端まで移動する時間。 migration time
(電気泳動の)
27 移動度 いどうど mobility
電界の下で荷電粒子が移動するとき,その移動速度
を電界の強さで除した値。
注記 易動度とはいわない。
28 イムノセンサ, いむのせんさ, immunosensor
抗体の物質識別機能を利用するバイオセンサ(番号
免疫センサ めんえきせんさ 337)。
29 イルコビッチ式 いるこびっちしき
滴下電極を用いる直流ポーラログラフィー(番号Ilkovic equation
227)において拡散電流を与える式。液体電極の滴の
成長開始後の時間t(s)における拡散電流id(μA)
は,次の式で表す。
2/1 3/2
7π 3
id 4 nFD/1 2cm/2 3t/1 6
3 4π
ここに, 滴下液体の密度(mg/cm3)
F : ファラデー定数
n : 酸化還元電子数
D : 電気化学的活性物質の拡散係数(cm2/s)
c : 電気活性物質の濃度(mM)
m : 滴下液体の流出速度(mg/s)

――――― [JIS K 0213 pdf 5] ―――――

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JIS K 0213:2014の国際規格 ICS 分類一覧