JIS K 0216:2014 分析化学用語(環境部門)

JIS K 0216:2014 規格概要

この規格 K0216は、分析化学において環境分野で用いる主な用語及び関連する用語並びにそれらの定義について規定。

JISK0216 規格全文情報

規格番号
JIS K0216 
規格名称
分析化学用語(環境部門)
規格名称英語訳
Technical terms for analytical chemistry (Environmental part)
制定年月日
2008年8月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.71, 71.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
化学分析 2021, 環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021, 環境測定 II 2021
改訂:履歴
2008-08-20 制定日, 2014-02-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 0216:2014 PDF [44]
                                                                                   K 0216 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 用語及び定義・・・・[1]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 0216 pdf 1] ―――――

K 0216 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
分析化学会(JSAC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS K 0216:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 0216 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 0216 : 2014

分析化学用語(環境部門)

Technical terms for analytical chemistry (Environmental part)

序文

  この規格は,2008年に制定され,今日に至っている。その後の災害廃棄物,放射性物質などの環境化学
に関連する用語の統一の必要性に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,分析化学において環境分野で用いる主な用語及び関連する用語並びにそれらの定義につい
て規定する。
注記 環境部門における用語とは,水質,大気,土壌,廃棄物,放射性物質などの人の健康,生活環
境,地球環境,生態系の保全などに関わるもの,及び環境マネジメントに関わるものがある。

2 用語及び定義

  用語及び定義は,次による。
なお,記載方法はa) c) によっている。
a) 二つ以上の用語を並べた場合には,その欄の順位に従って優先的に用いる。
b) 用語は,特に断らない限り環境分野の範囲内で用いるものであるが,誤解するおそれのある用語につ
いては,用語の後の丸括弧内に使用分野を示す。
c) 参考として対応英語又はその略語を示す。対応英語の欄で,コンマ(,)の後ろに併記してあるものは,
同義語又は略語である。
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1 悪臭 いやなにお(臭)い,不快なにお(臭)いの総称。 offensive odor,
malodor
2 悪臭物質 offensive odor
人に不快感を与えるような臭気をもち,生活環境を損なうおそれのあ
る物質。 substance,
malodorant,
注記 硫黄化合物,窒素化合物,炭化水素化合物などは,悪臭防止法
で定められている。 malodorous substance
3 アクティブサン active sampler
ポンプなどを用いて試料空気を吸引し,捕集する方式の試料採取用機
プラー 器。
4 アクティブサン active sampling
アクティブサンプラーを用いて,一定の容量のガスを捕集する試料採
プリング法 取方法。 method
注記 対義用語は,パッシブサンプリング法(番号502)である。
5 アジェンダ21 Agenda 21
1992年にリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議で採択さ
れた文書の一つで,21世紀に向けて持続可能な開発を実現するため
の具体的な行動計画。

――――― [JIS K 0216 pdf 3] ―――――

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K 0216 : 2014
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6 亜硝酸性窒素, HNO2又はNO2−の形態で存在する窒素。 nitrite nitrogen
亜硝酸体窒素,
亜硝酸態窒素
7 アスベスト, asbestos
破砕又は加工したときに,長く,細く,柔軟で強い繊維に容易に分か
石綿 れ,高い抗張力及び柔軟性をもつ蛇紋岩又は角せん(閃)石に属する
けい酸塩の鉱物。
注記 断熱材などに利用していたが,発がん性があり,現在は使用が
規制されている。
8 アスベスト含有 asbestos-containing
アスベストを含有するスレート,屋根瓦,石綿管,耐火被覆材などの
物質 物質。 material
9 アセトアルデヒ CH3CHOで表される有害大気汚染物質の優先取組み物質の一つ。 acetaldehyde
ド 注記 大気汚染防止法において,健康リスクが高い物質として指定さ
れている。
10 圧希釈 pressure-pressure
容量比混合の一種であって,希釈ガスを加える前後の容器内圧力を計
測し,圧力の増加分から希釈倍数を計算する希釈方法。 dilution
11 圧電天びん法 piezo balance method
浮遊粒子状物質(SPM)測定方法の一つであって,水晶振動子上に
SPMを静電捕集して,粒子付着による振動数の変化から粉じん濃度
を測定する方法。
注記 リアルタイム測定が可能な方法である。
12 圧力損失 流体中の,ある2点間において生じる圧力の低下。 pressure loss
注記 分析試料の採取では,捕集剤,ポンプなどによって生じる圧力
損失を考慮して,流量などを決定する。
13 アモサイト amosite
角せん(閃)石系アスベストの一種で,その形状が,針状又は棒状で
あるもの。茶石綿ともいう。
14 アルカリ消費量 alkali consumption
水に溶けて酸性を示す物質を中和又は所定のpHにするために必要な
アルカリの量。
15 アルカリ性過マ basic potassium
酸化剤としてアルカリ性過マンガン酸カリウムを用いる化学的酸素
ンガン酸カリ 要求量(COD)の測定方法。 permanganate
ウム法 method
16 アルカリ抽出法 alkaline extraction
土壌の含有試験に用いられる抽出法の一種で,アルカリ性緩衝液を用
(土壌の) いて抽出する方法。 method
(for soil analysis)
注記 環境省告示第19号では,六価クロムの抽出溶媒として,炭酸
ナトリウム-炭酸水素ナトリウム系緩衝液が用いられる。
17 アルカリ度 alkalinity
水に溶けてアルカリ性を示す物質を中和又は所定のpHにするために
必要な酸の量。酸消費量ともいう。水質の一つの指標。
18 アルカリ度計 水中のアルカリ度を求める計器。 alkalinity analyzer
19 アルキル水銀 水銀原子にアルキル基が共有結合した化合物の総称。 alkyl mercury
注記 メチル水銀,エチル水銀などがあり,メチル水銀は水俣病の原
因物質とされている。
20 アルコール混合 alcohol mixture
メタノール,エタノールなどのアルコールを混合したガソリン。
ガソリン gasoline
21 アルデヒド 分子内にアルデヒド基(-CHO)をもつ物質の総称。 aldehyde
注記 有害大気汚染物質としてモニタリングが実施されているホル
ムアルデヒド,アセトアルデヒドなどが含まれる。
22 α壊変 α decay,
質量数の大きい不安定な原子核がα線を放出することによって安定
な状態に移行する現象。 α disintegration
注記 α壊変ではヘリウムの原子核を放出するため,親核種から原子
番号が二つ,質量数が四つ減少した娘核種になる。
23 α線 α壊変によって原子核から放出されるヘリウム原子核。 α ray

――――― [JIS K 0216 pdf 4] ―――――

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K 0216 : 2014
番号 用語 定義 対応英語(参考)
24 α線検出器 α線の測定に用いる検出器。 α ray detector
注記 α線の個数の計測には電離箱,比例計数管,GM計数管,液体
シンチレーションカウンタ,プラスチックシンチレータなど
を,α線のスペクトルの測定にはSi半導体検出器を用いる。
25 アルベド albedo
太陽からの入射光エネルギーに対する反射光エネルギーの比。反射能
ともいう。
26 安全データシー safety data sheet,
化学品などの安全な使用のため,供給者が使用者に提供する化学品に
ト, ついての安全,健康及び環境に関する情報。 SDS
SDS 注記 危険又は有害性のある化学品などを譲渡する場合,提供を義務
付けている。
27 アンダーセンサ Andersen sampler
大気中の浮遊粉じんをインパクター方式を用いて粒径別に採取する
ンプラー ため,多数の孔をもつ衝突板を多段に配置した機器。
28 アンモニアガス ガス中のアンモニア濃度を連続的に測定する機器。 ammonia gas analyzer
分析計
29 アンモニア性窒 NH3又はNH4+の形態で存在する窒素。 ammonia nitrogen
素,
アンモニア体窒
素,
アンモニア態窒

30 EC壊変 electron capture (EC)
原子核が核外電子を捕獲し,安定な状態に移行する現象。軌道電子捕
獲ともいう。 decay
31 硫黄酸化物 大気中の二酸化硫黄及び三酸化硫黄の総称。 sulfur oxides
(大気汚染物質 (as air pollutants)
注記 硫黄酸化物は,大気中の水分と反応して硫酸ミストを生じる。
の) 二酸化硫黄は環境基準が定められている。
32 硫黄酸化物分析 SOx analysis
大気中又は排ガス中の硫黄酸化物(SOx)の濃度を測定する方法。

33 硫黄分 試料に含まれる硫黄の総量。 sulfur content
注記 石炭,石油などの燃料の硫黄分は,環境保全の面からも重要な
測定項目である。
34 イオンクロマト ion chromatograph
電解質水溶液を移動相とし,イオン交換体などを固定相とする分離カ
グラフ ラムを用いて,試料溶液中のイオン種成分を分離する装置。
35 イオンクロマト ion chromatography
電解質水溶液を移動相とし,イオン交換体などを固定相とする分離カ
グラフィー ラムを用いて,試料溶液中のイオン種成分を分離する方法。
36 イオン電極 ion-selective electrode,
特定のイオンを選択的に測定する電極。イオンセンサともいう。
ion sensor,
ISE
37 いき(閾)値, threshold
a) 感覚器官で感知できる最小刺激量又は毒性を発現する最少量。
しきい(閾)値 concentration,
注記 臭気の場合は,嗅覚で感知できる臭気物質の最小の濃度
をいう。 threshold value
b) 作業環境において,毎日被ばくしても支障のない汚染物質の濃度
の限界値。
38 異性体パターン 異性体の存在割合を示したもの。 isomeric pattern
注記 ダイオキシン類のように発生源によって含まれる異性体の種
類が違うものは,発生源の推定に役立つ。
39 位相差顕微鏡 phase contrast
物体の部分的な厚さ又は屈折率の大小によって透過光に生じる位相
microscope
差を,位相板(フィルター)を使って明暗の差に変えて見えるように
する顕微鏡。
注記 アスベストの分析に用いる。

――――― [JIS K 0216 pdf 5] ―――――

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JIS K 0216:2014の国際規格 ICS 分類一覧