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K 0400-20-10 : 1999 (ISO 6060 : 1989)
6. 装置
通常の試験室用の器具及び,
6.1 還流装置 冷却器と連結するすり合わせガラスの首のついた反応用フラスコ250ml又は管から構成
されるもの。この装置では揮発性物質がほとんど損失しない。
冷却器は,冷水又は冷却空気によって冷やされる。
新しい器具は,8.2の空試験を行って清浄にする。COD定量に用いた器具は,滴定後に蒸留水で洗って,
清浄にする。洗剤は使用しない。
6.2 マントルヒーター 電熱器又はその他の加熱装置 試料を10分間以内に沸騰できるもの。溶液を加
熱したときに,部分的に過熱することなく機能するもの。
6.3 精密ビュレット 容量10ml,0.02ml目盛付き,ISO 385-1に合致するもの。
6.4 沸騰石 直径23mmの粗表面のガラス製ビーズ,又はその他の沸騰石,6.1の手順で清浄にしたも
の。
ガラス器具の準備を行う上での備考 使用したガラス器具は入念に清浄し,ほこりを防ぎ,COD試
験用として保存しておかなければならない。
7. サンプリング及び試料
試験室試料は,ポリエチレン瓶でもよいが,むしろガラス瓶に採取しなけれ
ばならない。試料採取後は,できるだけ早く,少なくとも5日間以内に分析を行う。分析するまで試料を
貯蔵しなければならないときは,試料1lにつき硫酸(5.1)10mlを加え,05℃で保管する。測定試料を取り
出すときは,貯蔵瓶を振り混ぜ,試料が均一になっていることを確かめる。
8. 手順
8.1 測定
− 試料(必要なときは希釈する)10mlを,反応用フラスコ(6.1参照)に移し二クロム酸カリウム溶液
(5.3)5.00±0.01mlを加える。測定試料(常に10ml)に数個の沸騰石(6.4)を加え,よく混ぜる。
− 硫酸銀−硫酸(5.2)15mlを徐々に加え,直ちに冷却器をフラスコに取り付ける。
− この溶液を10分間以内に沸騰させ,更に110分間沸騰を続ける。
− この溶液の温度は,148±3℃であることが望ましい。
− 直ちにフラスコを冷水中で約60℃まで冷却し,冷却器を少量の水ですすぐ。冷却器を取り除いた後,
溶液を約75mlに薄め,室温まで冷却する。
− 過剰の二クロム酸塩を,指示薬としてフェロイン指示薬溶液(5.6)1,2滴を加え,硫酸アンモニウム鉄
(II) 溶液(5.4)で滴定する。
備考3. 溶液が突沸しないよう,静かに煮沸しなければならない。突沸は,溶液の部分的な過熱によ
るもので,不正確な結果になる。突沸するのは,激しく加熱するか又は使用した沸騰石の効
力がないためである。
4. 添加するフェロイン指示薬溶液の量は重大ではないが,できるだけ一定にしておくことが望
ましい。滴定の終点は青緑から赤茶色へ,はっきりと色が変化した点とする。ただし,この
色は,数分間後に再び青緑にもどる。
8.2 空試験
8.1の操作に従い,各々の定量と並行して二つの空試験を行う。ただし,測定試料の代わり
に,水10.0mlを用いる。5.の備考1.も参照。
8.3 確認試験
− 各々の定量について,その手法と試薬の純度を確認するために,測定試料と同一操作で,標準液
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(5.5)10.0mlを分析する。
− この溶液の理論酸素消費量は,500mg/lである。もし,確認試験の結果が,少なくともこの理論値の
96%であれば,この実験操作は正確である。
− 空試験を,8.2のとおり行う。
9. 試験結果の表現
9.1 計算
− 化学的酸素消費量,COD. mgO/l,は,次の式によって求める。
8 000 c V1 V2
V0
ここに, c : 5.4で計算される硫酸アンモニウム鉄 (II) 溶液の濃度
(mol/l)
V0 : 希釈前の(もし,あれば)測定試料の体積 (ml)
V1 : 空試験の滴定に用いた硫酸アンモニウム鉄 (II) 溶液の体
積 (ml)
V2 : 測定試料の滴定に用いた硫酸アンモニウム鉄 (II) 溶液の
体積 (ml)
8 000 : 1/2 O2のモル質量 (mg/mol)
− 結果は,mg/lまで示し,30mg/l以下の値は,<30mg/lとして報告しなければならない。
9.2 再現性
− 別々の試験室で,同じ工場排水について分析した結果を比較すると(2),同様の操作で得られた測定値
の標準偏差は10mg/l未満であった。
− 約40の試験室で,COD500mg/lの同一試料を分析した。このときの標準偏差は,フタル酸水素カリウ
ムを用いた場合で20mg/l,パルプ及び製紙工場の排水で25mg/lであった。CODが50mg/l程度の場合
の標準偏差は,同様の工場排水では約10mg/lであった。
− 別の研究では2種類の工場排水の試料について,32の試験室で分析が行われた。このときのCOD値
は,各々140mg/l及び160mg/lであり,試験室間の標準偏差は両試料ともほぼ14mg/lであった。
10. 妨害物質
− この試験は,主として塩化物など,ある種の物質の妨害を受ける。ニトリル,硫化物及び鉄 (II) のよ
うな無機還元剤が存在すると,試験結果が大きくなる。試料の全COD値の一部としてこれらの物質
による酸素消費量が含まれることが認められている。
− 塩化物による妨害をすべてを除去できないが,硫酸水銀 (II) を加えることによって減少する。これは,
塩化物イオンを可溶性の塩化水銀 (II) 錯体として結合させるためである。塩化物が1 000mg/lを超え
て含まれているときは,改良した手順を用いなければならない。
− 芳香族炭化水素及びピリジンは,ほとんど酸化されない。一部の揮発性有機物質は蒸発するので酸化
されない。直鎖脂肪族化合物は,硫酸銀−硫酸(5.2)によって効果的に酸化される。
11. 試験報告
報告書には,次の事項を含めなければならない。
(2) 汚染水及び廃水の化学的酸素消費量 London, Her Majestys Stationery Office, 1978
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K 0400-20-10 : 1999 (ISO 6060 : 1989)
a) この規格の引用
b) 試料の詳細な確認
c) gO/lで表示した測定結果
d) 規定方法からの逸脱,結果に影響を及ぼしたかもしれないすべての事項
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平成8年度 JIS K 0102改正原案作成委員会 構成表(平成9年3月現在)
氏名 所属
(委員長) ○ 並 木 博 工学院大学工学部
○ 佐 藤 寿 邦 横浜国立大学工学部
○ 西 出 徹 雄1) 工業技術院標準部消費生活規格課
乾 敏 一2) 通商産業省環境立地局産業施設課
○畑野 浩3) 環境庁水質保全局水質規制課
中 村 進 工業技術院物質工学技術研究所計測化学部
中 村 和 憲 工業技術院生命工学工業技術研究所
○ 田 尾 博 明 工業技術院資源環境技術総合研究所水圏環境保全部
田 中 宏 明 建設省土木研究所下水道部
柴 田 康 行 国立環境研究所化学環境部
○ 土 屋 悦 輝 東京都立衛生研究所環境保全部
渡 辺 真利代 東京都立衛生研究所環境保全部
○ 日 野 隆 信 千葉県衛生研究所
小 倉 光 夫 神奈川県環境科学センター水質環境部
西 尾 高 好 財団法人日本環境衛生センター東日本支局環境科学部
○ 坂 本 勉 財団法人日本規格協会技術部
山 村 修 蔵 財団法人日本規格協会技術部
浅 田 正 三 財団法人日本品質保証機構環境計画センター
○ 梅 崎 芳 美 社団法人産業環境管理協会名誉参与
横 倉 清 治 社団法人日本環境測定分析協会(三菱マテリアル株式会社総合研究所)
神 代 啓 社団法人日本化学工業協会
池 田 久 幸 社団法人日本分析機器工業会(横河アナリティカルシステムズ株式会社)
長 澤 忠 彦 社団法人日本鉄鋼連盟(住友金属工業株式会社)
山 田 昭 捷 社団法人日本下水道協会(東京都下水道局流域下水道本部)
土 屋 徳 之 石油連盟(興亜石油株式会社)
松 谷 成 晃 日本石鹸洗剤工業会(ライオン株式会社研究開発本部)
波多江 正 和 日本製紙連合会技術環境部
佐 山 恭 正 日本鉱業協会(三菱マテリアル株式会社総合研究所)
狩 野 久 直 日本練水株式会社研究所
久 島 俊 和 オルガノ株式会社総合研究所
○ 川 瀬 晃 セイコー電子工業株式会社科学機器事業部
○ 米 倉 茂 男 元東京都立工業技術センター
岩 崎 岩 次 社団法人日本工業用水協会
(事務局) 秋 本 孝 社団法人日本工業用水協会
飛 渡 祥 弘 社団法人日本工業用水協会
本 郷 秀 昭 社団法人日本工業用水協会
備考 1) : 発足当初は岡林哲夫(工業技術院標準部繊維化学規格課)
2) : 発足当初は相澤徹(通商産業省環境立地局産業施設課)
3) : 発足当初は飯島孝(環境庁水質保全局水質規制課)
○は幹事兼任
(文責 並木 博)
JIS K 0350-90-10:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.70 : 生物学的性質による水質の検査
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.25 : 工業用水
JIS K 0400-20-10:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8789:1995
- 1,10-フェナントロリン一水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8965:2019
- 硫酸銀(I)(試薬)
- JISK8978:2008
- 硫酸鉄(II)七水和物(試薬)
- JISK8979:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(II)六水和物(試薬)
- JISK8980:1995
- 硫酸水銀(II)(試薬)