JIS K 0400-43-60:2000 水質―硝酸塩の定量―第3部:スルホサリチル酸吸光光度法 | ページ 2

4
K 0400-43-60 : 2000
る。次いで,水10±0.1ml,次に,アルカリ溶液 (3.3) 10±0.1mlを加える。
− 混合液を全量フラスコ25mlに移す,ただし,標線まで水を加えない。全量フラスコを,25±0.5℃の
水浴 (4.4) に10±2分間入れる。次いで,全量フラスコを取り出し,水を標線まで加える。

6.3.3 吸光度測定

 光路長40mm又は50mmのセルを用いて,蒸留水を対照として415nmにおける溶液
の吸光度を測定する。測定した吸光度をAsとする。
備考 発色した溶液の吸光度は,少なくとも24時間一定であることが試験によって確かめられている。

6.3.4 検量線の作成

 各検量線用溶液の吸光度から空試験 (6.2) の吸光度を差し引き,硝酸塩の質量,m
(N) 歛 について検量線を作成する。検量線が直線で,原点を通ることを確認する。もし,
そうでなければ,校正を繰り返して行う。

6.4 定量

− 硝酸体窒素として,質量,m (N)=15                          湮  定試料 (6.1)   mlを小形の蒸発皿 (4.2)
にピペットでとる。
− 次いで,6.3.2及び6.3.3の操作を行う。

6.5 測定試料の吸収の補正

 分析波長において測定試料の吸収が妨害することが判明しているか,又は
そのおそれがある場合(高度の着色した試料のように),二つの測定試料についてサリチル酸ナトリウム溶
液の添加を除いて,6.3.2及び6.3.3の操作を行う。測定した吸光度をAtとする。

7. 試験結果の表現

7.1 計算方法

− 測定試料中の硝酸体窒素による吸光度Arを,次の式から計算する。
Ar=As−Ab
− 又は試料の吸収を補正した場合には,次の式で吸光度Arを計算する。
Ar=As−Ab−At
− 両式においてAs,Ab及びAtは,それぞれ試料,空試験及び補正の吸光度を示す(6.2,6.3.3及び6.5
参照)。
− 吸光度値Arに対応する硝酸塩の質量,m (N) , 柿 を,検量線 (6.3.4) から読み取る。
− 試料中の硝酸塩の含有量, mg/Lは,次の式で示される。
m(N)
V
ここに, V : 測定試料の体積,ml
表1 換算表
硝酸塩 c (NO3-) 一 一
mmol/L mg/L mg/L
c(NO3-) =1mmol/L 1 62 14.01
一 =1mg/L 0.016 1 1 0.226
1mg/L 0.071 4 4.427 1
例 一 最一 一 最一

――――― [JIS K 0400-43-60 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
K 0400-43-60 : 2000

7.2 繰返し性及び再現性

1) 繰返し性及び再現性の標準偏差を,表2に示す。 表2 繰返し性及び再現性の標準偏差
試料 硝酸塩含有量測定試料 標準偏差*) 再現性
一 の体積 繰返し性 一
mg/L ml mg/L mg/L
標準液(空試験) 0.00 25 0.0010.005 −
標準液 0.20 25 0.0030.011 0.0050.011
河川水 4.40 1.0 0.070.22 0.070.48
河川水 9.18 0.5 0.130.54 0.160.98
河川水 10.0 0.5 0.060.09 0.060.12
注*) 試験における最大値及び最小値。すべての値の自由度は9であ
る。

8. 試験報告

 報告書には,次の事項を含めなければならない。
a) この規格の引用
b) 試料の正確な確認
c) 分析前の試験室試料の貯蔵に関する詳細な説明
d) この方法を用いたとき,その試験室で得られた再現性に関する記述事項
e) 一最一 一 mg/L又はc (NO3-) mol/Lの試験結果
f) この規格に規定された操作からの逸脱,又は結果に影響を与える可能性があるその他の付随事項。
注1) 連合王国における,4参加機関による室間試験の情報。

――――― [JIS K 0400-43-60 pdf 7] ―――――

6
K 0400-43-60 : 2000
附属書A(参考) 試験方法に対する他の物質の影響

序文

 この附属書は,この規格の方法に対する他の物質の影響を参考として記述したものであり,規定の
一部ではない。
附属書A表1 試験方法に対する他の物質の影響1)
他の物質 測定試料25ml中 最
測定試料25ml中の,他の物質の
(括弧内の物質として) 他の物質の量 としての影響
最 最 m (N) =5.00
m (N) =0.00 最
最 最
塩化ナトリウム (Cl−) 10 000 +0.03 −0.73
塩化ナトリウム (Cl−) 2 000 +0.01 −0.16
炭酸水素ナトリウム (HCO3−) 10 000 −0.02 −0.52
炭酸水素ナトリウム (HCO3−) 2 000 −0.03 −0.18
硫酸ナトリウム (SO42−) 10 000 +0.04 +0.16
オルトりん酸ナトリウム (PO43−) 1 000 +0.30 −0.73
オルトりん酸ナトリウム (PO43−) 100 +0.11 +0.17
けい酸ナトリウム (SiO2) 250 +0.15 +0.30
塩化カルシウム (Ca) 5 000 +0.23 +0.38
塩化カルシウム (Ca) 2 500 +0.02 −0.14
酢酸マグネシウム (Mg) 5 000 +0.14 +0.29
酢酸マグネシウム (Mg) 2 500 −0.05 +0.12
硫酸鉄 (III) (Fe) 20 +0.08 −0.02
硫酸マンガン (II) (Mn) 20 +0.92 +0.99
硫酸マンガン (II) (Mn) 5 +0.05 +0.13
硫酸亜鉛 (Zn) 20 −0.02 +0.07
硫酸銅 (Cu) 20 +0.03 +0.19
酢酸鉛 (Pb) 20 +0.02 +0.07
硫酸アルミニウム (Al) 20 0.00 −0.02
ふっ化カリウム (F−) 20 −0.07 −0.06
塩化アンモニウム(NH3としてN) 500 −0.12 −0.17
シアン化カリウム (CN) 20 +0.15 +0.01
尿素 [CO (NH2) 2] 50 +0.04 +0.13
他の物質が妨害しなかった場合には,影響の期待値 (95%) は,次のようになる。
m (N) =0.00 0.16
m (N) =5.00 0.20
注1) 連合王国のデータ

――――― [JIS K 0400-43-60 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
K 0400-43-60 : 2000
付表1 JIS K 0400シリーズ規格
JIS K 0400-9-10 水質−濁度の測定
JIS K 0400-11-10 水質−色の試験及び測定
JIS K 0400-12-10 水質−pHの測定
JIS K 0400-13-10 水質−電気伝導率の測定
JIS K 0400-15-10 水質−アルカリ度の測定−第1部 : 全及び混合アルカリ度の測定
JIS K 0400-15-20 水質−アルカリ度の測定−第2部 : 炭酸塩アルカリ度の測定
JIS K 0400-20-10 水質−化学的酸素消費量の測定
JIS K 0400-21-10 水質−5日後の生物化学的酸素消費量 (BOD5) の測定−希釈と植種による方法
JIS K 0400-22-10 水質−全有機体炭素 (TOC) の定量のための指針
JIS K 0400-28-10 水質−フェノール指標の測定−蒸留・4-アミノアンチピリン吸光光度法
JIS K 0400-28-20 水質−一価フェノール類の定量−第1部 : 溶媒抽出濃縮後のガスクロマトグラフ法
JIS K 0400-30-10 水質−界面活性剤の定量−第1部 : メチレンブルー吸光光度法による陰イオン界面
活性剤の定量
JIS K 0400-30-20 水質−界面活性剤の定量−第2部 : ドラゲンドルフ試薬による非イオン界面活性剤
の定量
JIS K 0400-32-10 水質−溶存酸素の定量−よう素滴定法
JIS K 0400-32-30 水質−溶存酸素の定量−電気化学プローブ法
JIS K 0400-33-10 水質−遊離塩素及び全塩素の定量−第1部 : N,N-ジエチル-1,4-フェニレンジア
ミンを用いる滴定法
JIS K 0400-33-20 水質−遊離塩素及び全塩素の定量−第2部 : 日常管理のためのN,N-ジエチル-1,
4−フェニレンジアミン比色法
JIS K 0400-33-30 水質−遊離塩素及び全塩素の定量−第3部 : 全塩素定量のためのよう素滴定法
JIS K 0400-34-10 水質−ふっ化物の定量−第1部 : 低汚濁水の電気化学プローブ法
JIS K 0400-34-20 水質−ふっ化物の定量−第2部 : 加熱分解及び蒸留後の無機ふっ化物の定量
JIS K 0400-35-10 水質−塩化物の定量−クロム酸塩を指示薬とする硝酸銀滴定(モール法)
JIS K 0400-35-30 水質−イオンの液体クロマトグラフィーによる溶存ふっ化物,塩化物,亜硝酸,オ
ルトりん酸,臭化物,硝酸及び硫酸イオンの定量−第1部 : 低汚濁水のための方法
JIS K 0400-35-40 水質−イオンの液体クロマトグラフィーによる溶存陰イオンの定量−第2部 : 廃水
中の臭化物,塩化物,硝酸,亜硝酸,オルトりん酸及び硫酸イオンの定量
JIS K 0400-38-10 水質−シアン化物の定量−第1部 : 全シアン化物の定量
JIS K 0400-38-20 水質−シアン化物の定量−第2部 : 容易に遊離するシアン化物の定量
JIS K 0400-38-30 水質−シアン化物の定量−第3部 : 塩化シアンの定量
JIS K 0400-38-40 水質−シアン化物の定量−第4部 : pH6での拡散によるシアン化物の定量
JIS K 0400-39-10 水質−溶存硫化物の定量−メチレンブルー吸光光度法
JIS K 0400-41-40 水質−硫酸塩の定量−塩化バリウムを用いる重量法
JIS K 0400-42-30 水質−アンモニウムの定量−蒸留・滴定法
JIS K 0400-42-60 水質−アンモニウムの定量−第1部 : 吸光光度法
JIS K 0400-42-70 水質−アンモニウムの定量−第2部 : 自動吸光光度法

――――― [JIS K 0400-43-60 pdf 9] ―――――

8
K 0400-43-60 : 2000
JIS K 0400-42-80 水質−アンモニウムの定量−電位差法
JIS K 0400-43-30 水質−亜硝酸塩の定量−吸光光度法
JIS K 0400-43-40 水質−硝酸塩の定量−第1部 : 2,6-ジメチルフェノール吸光光度法
JIS K 0400-43-50 水質−硝酸塩の定量−第2部 : 蒸留後の4−フルオロフェノール吸光光度法
JIS K 0400-43-60 水質−硝酸塩の定量−第3部 : スルホサリチル酸吸光光度法
JIS K 0400-44-40 水質−ケルダール窒素の定量−セレンを用いる無機質化後の方法
JIS K 0400-45-10 水質−窒素の定量−デバルダ合金還元後の接触分解
JIS K 0400-46-40 水質−りんの定量−第1部 : モリブデン酸アンモニウム吸光光度法
JIS K 0400-48-10 水質−ナトリウム及びカリウムの定量−第3部 : フレーム発光法によるナトリウム
及びカリウムの定量
JIS K 0400-48-20 水質−ナトリウム及びカリウムの定量−第1部 : 原子吸光法によるナトリウムの定

JIS K 0400-49-20 水質−ナトリウム及びカリウムの定量−第2部 : 原子吸光法によるカリウムの定量
JIS K 0400-50-10 水質−カルシウムの定量−EDTA滴定法
JIS K 0400-50-20 水質−カルシウム及びマグネシウムの定量−原子吸光法
JIS K 0400-51-10 水質−カルシウム及びマグネシウムの合計量の定量−EDTA滴定法
JIS K 0400-52-20 水質−コバルト,ニッケル,銅,亜鉛,カドミウム及び鉛の定量−原子吸光法
JIS K 0400-55-20 水質−原子吸光法によるカドミウムの定量
JIS K 0400-57-10 水質−鉄の定量−1,10−フェナントロリン吸光光度法
JIS K 0400-58-10 水質−アルミニウムの定量−ピロカテコールバイオレット吸光光度法
JIS K 0400-61-10 水質−全ひ素の定量−ジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法
JIS K 0400-65-10 水質−全クロムの定量−原子吸光法
JIS K 0400-65-20 水質−クロム(VI)の定量−1,5−ジフェニルカルバジド吸光光度法
JIS K 0400-66-10 水質−フレームレス原子吸光法による全水銀の定量−第1部 : 過マンガン酸塩−ペ
ルオキソ二硫酸塩処理による方法
JIS K 0400-66-20 水質−フレームレス原子吸光法による全水銀の定量−第2部 : 紫外線照射処理によ
る方法
JIS K 0400-66-30 水質−フレームレス原子吸光法による全水銀の定量−第3部 : 臭素処理による方法
JIS K 0400-67-20 水質−セレンの定量−原子吸光法(水素化物発生法)

――――― [JIS K 0400-43-60 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS K 0400-43-60:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7890-3:1988(MOD)

JIS K 0400-43-60:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0400-43-60:2000の関連規格と引用規格一覧