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K 0410-3-7 : 2000 (ISO 5667-7 : 1993)
が望ましい(附属書B参照)。
− 試料供給点から直接装置に供給される場合は,冷却器と装置の間に自動試料遮断弁の設置を考慮する
とよい。このバルブは冷却水量が減少したため,試料温度が設定値まで上昇したとき作動する。
− 低温の冷却水の十分な供給がないときは,冷却システムを考慮するとよい。
− 代表的な冷却器の詳細を附属書Bに示す。
5.7 毛管サンプラ
− 図1に述べたサンプリングシステムの代わりに,毛管装置を溶存物質と粒子状物質の両方のサンプリ
ングに使用することができる。これは1本のステンレス鋼の毛管で,その内面の摩擦力を利用して,
バルブを用いることなく流量を調節し,試料の圧力を減少させる。これは粒子状物質の沈着,混入が
最少になるので,粒子状物質の代表試料のサンプリングには通常のものより優れている。
− この場合,内径0.51.5mmを用いるのが理想的である。減圧のほか冷却が必要なときは,毛管の部
分を適切な冷却器に納めることができる。毛管サンプラの一例を図8に示す。
図8 代表的な毛管サンプラの配置
5.8 試料容器
試料容器の選択及び清浄手順の詳細な指針は,JIS K 0410-3-2 (ISO 5667-2) 及びISO
5667-3を参照。
5.8.1 特に規定しない限り,試料は清浄な,密栓できる容器又は瓶にとり,大気,取扱い,容器からの溶
出などによる汚染を最少にする。
5.8.2 容器及び栓は,使用前に温塩酸[c (HCl) =1mol/L(JIS K 8180に規定する塩酸を用いて調製する。)]
で処理し,引き続きイオン交換水で十分にすすいで清浄にする。試料採取前に,容器と栓は試験しようと
する水ですすぐ。また,使用前に“空”試験を行ってその清浄さを確かめるとよい。
備考2. こん跡量の塩化物を測定するときは塩酸の代わりに硝酸を用いる。
5.8.3 ポリエチレン又は類似のプラスチック容器は,イオン種の定量に用いるとよい。ほうけい酸ガラス
容器は溶存酸素及び有機成分定量用試料のサンプリング,貯蔵に使用することを勧める。細菌試験用には
滅菌した瓶を使用する。また,ISO 8199も参照。
6. サンプリング場所
6.1
序文
――――― [JIS K 0410-3-7 pdf 11] ―――――
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K 0410-3-7 : 2000 (ISO 5667-7 : 1993)
− 蒸気/水回路の設計によって,4.に概説した一般指針がいかによく適用できるかが決まる。ある場合
にはサンプラの位置及び設計について適切な専門家と相談する必要があろう。作業員がサンプリング
器具及び分岐弁に安全に近付けるようにサンプリング装置の位置には配慮が必要である。配管には,
作業員の火傷を防ぐために,できれば,断熱処理を施しておくとよい。
− 蒸気/水回路の主要サンプリング地点を図A.1(附属書A)に示し,また,6.26.7に述べる。
6.2 補給水
− イオン交換処理を行った後,補給水の電気伝導率及び溶存シリカ含有量の両方を測定する必要がある。
− これには,図2に示す形のプローブを勧める。
6.3 給水
− 試料は,復水及び給水系の各所から採取する必要がある。
− これには,抽出ポンプ出口,脱気器入口,脱気器出口及びボイラ入口が含まれる。
− 溶存物質,できれば粒子状物質のサンプリングも要求される。図2に示すプローブは,溶存物質のサ
ンプリングによい。図2又は図3に示すプローブは,粒子状物質のサンプリングに勧められる(5.2
参照)。
6.4 ボイラ水
− ボイラ水の組成は,ボイラ内の場所でかなり異なる。したがって,サンプリング地点の場所は極めて
重要であり,試料が流入する給水又は未分離の蒸気などに影響されないことが必要である。
− 自然循環形のボイラでは,代表試料は降水管からとる。強制循環形ボイラでは,試料は運転中の循環
ポンプの出口側からとるとよい。又はボイラドラム若しくは連続ブロー配管 (blowdown lines) に適切
に配置したプローブから試料を採取してもよい。
− しかし,ボイラドラムからの試料が代表的であることを保証するのは困難であるから,この場所は,
ほかによりよい場所が得られないときにだけ用いる。
− 溶存物質のサンプリングだけが主題のときは,図2の形のプローブがよい。図2又は図3のプローブ
は粒子状物質のサンプリングに勧める(5.2参照)。
− 貫流 (once-through) ボイラからのサンプリングは不可能である。
6.5 蒸気
− 水/蒸気の不完全分離によるボイラ水のキャリオーバは,飽和蒸気のサンプリング及び分析によって
評価する。加えて,過熱蒸気のサンプリング及び分析は,過熱器中での沈着及びタービンへのキャリ
オーバの評価にも必要である。
− 過熱蒸気,飽和蒸気ともに粒子状物質の存在を考慮し,指向性プローブを用いて等速サンプリングす
ることが望ましい(5.2及び8.参照)。
6.6 復水
− サンプリング地点は,主復水の戻り管及び各系列からの戻り管にするとよい。復水が他の場所からく
るときは,それに応じてサンプリング地点を設ける。
− 図2に示す形のプローブをこの場合には勧める。
6.7 冷却水
− 冷却水系はその設計(冷却塔又は表面冷却器をもつ解放/閉鎖系)及び水源[開水 (open water) ,井
水又は復水]に広い変化が見られる。
− 特別な勧告はできないが,最低の要求事項として,サンプリング地点はJIS K 0410-3-1 (ISO 5667-1) の
内容を参考にして決めるとよい。
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7. 水試料の採取
7.1
− サンプリング頻度及び計画には,次のような幾つかの要因がある。
− 運転条件の変更
− 薬品の添加
− 必要な薬品調節の程度
− サンプリング計画策定の一般指針をJIS K 0410-3-1 (ISO 5667-1) に示す。できるだけ,これに従うと
よい。
7.2 試料容器は完全に満たしておく。これは溶存酸素,ヒドラジン,亜硫酸塩,二酸化炭素,遊離塩素,
鉄 (II) ,アンモニウム,また,電気伝導率,pH及びアルカリ度(酸消費量)の測定において特に重要で
ある。この場合,不活性材料の管又はホースをサンプリングラインにつなぎ,容器の底に挿入する。サン
プリング前に,サンプリング管又はホースの外面の清浄を確認することが重要である。
7.3 試料は必要なすべての分析を行うのに足りる体積でなければならない。通常0.51Lで十分である。
7.4 粒子状物質用試料を採取するときは,等速流量で連続的に流れているサンプリング地点を選ぶとよ
い。これが操作上不便であれば,バルブを開いて最大流量とし沈積物を除去し,約10分間後,等速流量に
調節する。試料は,外観上の変化がなくなり,等速条件に調節してから最低30分間後に採取する。このサ
ンプリング操作の時期は,特定のサンプリング地点では,粒子状物質濃度が定常値に達する時間をはかる
だけの簡単な操作だけで最適化できる。
試料の流量は,次の式から求める。
a F
f
A
ここに, f : 試料の流量,kg/s
F : プラントの水の流量,kg/s
a : サンプリング口の面積,m2
A : 水管の面積,m2
8. 蒸気試料の採取
8.1 飽和蒸気又は過熱蒸気の代表試料を採取するには,正確な等速サンプリングが先行条件である。
試料の流量は,次の式から求める。
a F
f
A
ここに, f : 試料の流量,kg/s
F : 蒸気の流量,kg/s
a : サンプリング口の全面積,m2
A : 蒸気管の面積,m2
備考 入口から先は,蒸気に運ばれる固体又は液体の不純物の損失を最少にするために試料の流速は
高く保つことが望ましい。プローブ中の流れが垂直上昇の場合,これは特に重要である。いろ
いろな蒸気圧に対するプローブを通る最低質量流量を附属書A表1に示す。
9. 試料の保存
試験室の分析のための試料の保存及び現場における前処理については,ISO 5667-3を参
照。
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10. 試料の確認及び記録
− 試料の確認及び分析結果の解釈には,水の種別,サンプリング地点,日時,温度,圧力,及び採取者
の名前など詳細なデータを現場でサンプリング用紙に記入することが望ましい。
− 試料の保存についても記入する。例えば,保存に酸を用いたときは(ISO 5667-3参照),種類,量及
び濃度を記録する。できれば,試料回路に水処理剤が存在するときは報告することを勧める。
− さらに,必要があれば,試料にはラベルを付け,運搬のために包装する。
− ボイラ施設の水及び蒸気のサンプリングについて報告様式の推奨例は附属書Cを参照。
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附属書A(参考)
ボイラ施設におけるサンプリング地点
序文
この附属書は,ボイラ施設における代表的なサンプリング場所及び試料条件の一例を参考として示
したもので,規定の一部ではない。
A.1 蒸気/水回路における代表的なサンプリング場所を附属書A図1に示す。また,それらの場所にお
ける代表的な試料条件を附属書A表1に示す。
附属書A図1 主要サンプリング地点の場所
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JIS K 0410-3-7:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5667-7:1993(IDT)
JIS K 0410-3-7:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.060 : 水質 > 13.060.01 : 水質一般
JIS K 0410-3-7:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0410-3-1:2000
- 水質―サンプリング―第1部:サンプリング計画策定の指針
- JISK0410-3-2:2000
- 水質―サンプリング―第2部:サンプリング技術の指針
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)