JIS K 3850-1:2006 空気中の繊維状粒子測定方法―第1部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法

JIS K 3850-1:2006 規格概要

この規格 K3850-1は、空気中に浮遊している繊維状粒子を測定する方法について規定。空気中に浮遊している繊維状粒子は種類が多く,種類に応じて位相差顕微鏡,位相差・分散顕微鏡,走査電子顕微鏡又は透過電子顕微鏡を用いるが,この規格では,これらのうち,位相差顕微鏡,位相差・分散顕微鏡及び走査電子顕微鏡を用いて測定する方法について規定。

JISK3850-1 規格全文情報

規格番号
JIS K3850-1 
規格名称
空気中の繊維状粒子測定方法―第1部 : 光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法
規格名称英語訳
Determination of airborne fibrous particles -- Part 1:Optical microscopy method and scanning electron microscopy method
制定年月日
2000年2月20日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.040.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021
改訂:履歴
2000-02-20 制定日, 2005-06-20 確認日, 2006-10-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 3850-1:2006 PDF [17]
                                                                                 K 3850-1 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 測定方法の種類・・・・[2]
  •  5 浮遊繊維状粒子の捕集・・・・[3]
  •  5.1 試料捕集装置・・・・[3]
  •  5.2 試料の捕集・・・・[5]
  •  6 測定方法・・・・[5]
  •  6.1 位相差顕微鏡法・・・・[5]
  •  6.2 位相差・分散顕微鏡法・・・・[9]
  •  6.3 走査電子顕微鏡法・・・・[11]
  •  7 測定値の記録・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 3850-1 pdf 1] ―――――

K 3850-1 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人建材試験
センター(JTCCM)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 3850-1:2000は改正され,この規格に置き換えられたこの規格は,著作権法で保護
対象となっている著作物である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 3850の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 3850-1 第1部 : 光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法
JIS K 3850-2 第2部 : 直接変換−透過電子顕微鏡法
JIS K 3850-3 第3部 : 間接変換−透過電子顕微鏡法
JIS K 3850-4 第4部 : 固定発生源−プラントからのアスベスト飛散−繊維計数測定法

(pdf 一覧ページ番号 2)

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                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3850-1 : 2006

空気中の繊維状粒子測定方法−第1部 : 光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法

Determination of airborne fibrous particles−Part 1 : Optical microscopy method andscanning electron microscopy method

1 適用範囲

  この規格は,空気中に浮遊している繊維状粒子を測定する方法について規定する。空気中に浮遊してい
る繊維状粒子は種類が多く,種類に応じて位相差顕微鏡,位相差・分散顕微鏡,走査電子顕微鏡又は透過電
子顕微鏡を用いるが,この規格では,これらのうち,位相差顕微鏡,位相差・分散顕微鏡及び走査電子顕
微鏡を用いて測定する方法について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1481 建材製品中のアスベスト含有率測定方法
JIS B 7551 フロート形面積流量計
JIS K 3802 膜用語
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS R 3702 顕微鏡用カバーガラス
JIS R 3703 顕微鏡用スライドガラス
JIS Z 8122 コンタミネーションコントロール用語
JIS Z 8401 数値の丸め方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 3802及びJIS Z 8122によるほか,次による。
3.1
繊維状粒子
繊維状粒子のうち,空気中に浮遊しているアスペクト比(長さ/幅)3以上の粒子(JIS A 1481参照)。
3.2
アスベスト
岩石を形成する鉱物で,蛇紋石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(クリソタイル)及び角せん(閃)

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2
K 3850-1 : 2006
石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(アモサイト,クロシドライト,トレモライト,アクチノライト及
びアンソフィライト)(JIS A 1481参照)。
3.3
繊維数濃度
一定体積(cm3又はL)の空気に含まれている繊維状粒子の数。単位は,本/cm3(f/cm3又はf/ml)又は
本/L(f/L)で表す。
なお,位相差顕微鏡を用いて計数した繊維状粒子は,アスベスト以外の有機質繊維,無機質繊維などを
含んでいるため,この場合は総繊維数濃度と呼ぶ。低温灰化装置を用いてフィルター及び有機質繊維を消
失させた場合は,無機質繊維だけが残るため,この場合は無機質繊維数濃度と呼ぶ。
3.4
ポリカーボネートフィルター
ポリカーボネート製薄膜に,直径0.022.0 0機 細孔をもつ粒子捕集用のフィルター。
3.5
バックアップフィルター
ろ過捕集フィルターを用いて浮遊粒子を捕集するときに,捕集フィルターの補強,汚染防止などのため
に後側に置くフィルター。
注記 ガラス繊維フィルター,アセチルアセテートメンブレンフィルターなどが用いられる。
3.6
ガラス繊維フィルター
直径約0.210 ラス繊維を積層させた織布。
注記 粒子捕集フィルターとして,様々な捕集効率のものがある。
3.7
アイピースグレーティクル
位相差顕微鏡又は位相差・分散顕微鏡の接眼レンズ付近に設置する円形の透明ガラス板で,顕微鏡観察
及び計数がしやすくなるように,必要な情報(視野限定のための範囲,基準目盛など)を視野内に写し出
すもの。
注記 目的に応じて,いろいろな種類が作られている。

4 測定方法の種類

  測定方法の種類は,次のとおりであるが,アスベスト繊維数濃度を求めたい場合は,6.2の位相差・分散
顕微鏡又は6.3の走査電子顕微鏡を用いた方法による。
a) 位相差顕微鏡法 位相差顕微鏡法の測定の対象及び測定方法の概要は,次による。
1) 測定の対象 この測定方法は,位相差顕微鏡を用いて繊維状粒子を測定する一般的な方法であり,
得られた結果は総繊維数濃度が表される。
2) 測定方法の概要 この測定方法は,空気中に浮遊している繊維状粒子を5.1 a)に規定するフィルタ
ーに捕集し,アセトン蒸気の浸透によってフィルターを透明にした後,位相差顕微鏡によって,フ
ィルター上の繊維状粒子の数を計数し,繊維数濃度を測定する方法である。
b) 位相差・分散顕微鏡法 位相差・分散顕微鏡法の測定の対象及び測定方法の概要は,次による。
1) 測定の対象 この測定方法は,位相差・分散顕微鏡を用い,アスベストの屈折率を利用して,その
繊維数濃度を求める方法である。対象となる繊維状粒子の屈折率が判明している場合は,その屈折

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K 3850-1 : 2006
率を利用して,繊維数濃度を求めることができる。
2) 測定方法の概要 この測定方法は,空気中に浮遊している繊維状粒子を5.1 a)に規定するフィルタ
ーに捕集し,フィルターを固定した後に,低温灰化装置を用いてフィルターを灰化し,それにアス
ベストの屈折率に対応した浸液を滴下し,位相差・分散顕微鏡によって,スライドガラス上のアス
ベストの数を計数し,アスベストの繊維数濃度を測定する方法である。また,目的とする繊維状粒
子の屈折率に対応した浸液を使用することによって,目的とする繊維数濃度を求めることができる。
なお,この測定方法は,繊維状粒子の屈折率を利用しないで,6.1.3 a)に規定する繊維状粒子を計
数した場合には,総繊維数濃度として求めることができる。
c) 走査電子顕微鏡法 走査電子顕微鏡法の測定の対象及び測定方法の概要は,次による。
1) 測定の対象 この測定方法は,走査電子顕微鏡を用いてアスベストなどの繊維数濃度を測定する方
法である。特に,アスベストなど繊維の種類を同定しながら計数するとき,又は位相差顕微鏡で測
定する繊維より小さい繊維を含む場合に有効である。
2) 測定方法の概要 この測定方法は,空気中に浮遊している繊維状粒子を5.1 a)に規定するフィルタ
ーに捕集し,走査電子顕微鏡で観察試料に変換して,走査電子顕微鏡で観察試料上のアスベストそ
の他の繊維の種類,数,寸法などを測定する方法である。

5 浮遊繊維状粒子の捕集

5.1 試料捕集装置

  試料捕集装置の構成を図1に,個人捕集装置の構成例を図2に示す。捕集装置の構成要素は,次による。
吸引口 フィルターホルダ 連結管
流量調節弁
連結管 バイパス
フィルター
圧力計
流量計
吸引ポンプ
支持具
図1−試料捕集装置の構成
a) フィルター フィルターは,捕集効率が直径0.3 鉛歛地替 99 %以上の,セルロースエステ
ル製のフィルター(メンブレンフィルター)とする。
なお,6.3.2 a)に規定する走査電子顕微鏡法のポリカーボネートフィルター法の場合は,孔径0.8
のポリカーボネートに金又はカーボンを蒸着したものとする。
注記 アスベストの繊維数濃度の測定に使用するメンブレンフィルターは,通常孔径が0.8
である。

――――― [JIS K 3850-1 pdf 5] ―――――

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