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JIS K 3850-4:2000 規格概要
この規格 K3850-4は、ダクト,煙突又はアスベストを用いる製造工程の煙道におけるガス流中の繊維数濃度(fiber concentration)の評価のために,繊維の計数技術を用いて測定する方法について規定。
JISK3850-4 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K3850-4
- 規格名称
- 空気中の繊維状粒子測定方法―第4部 : 固定発生源―プラントからのアスベスト飛散―繊維計数測定法
- 規格名称英語訳
- Measuring method for airborne fibrous particles -- Part 4:Determination of asbestors plant emissions -- Method by fibre count measurement
- 制定年月日
- 2000年2月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 10397:1993(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 13.040.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021
- 改訂:履歴
- 2000-02-20 制定日, 2005-06-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 3850-4:2000 PDF [23]
K 3850-4 : 2000 (ISO 10397 : 1993)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
JIS K 38504には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 理想的でない環境
附属書B(参考) 装置の保守
附属書C(参考) 作業現場での代表的なデータシート
附属書D(参考) 結果の代表的表現(表し方)
附属書E(参考) 測定方法の正確さと精度
附属書F(参考) 警告‐安全予防
JIS K 3850シリーズは,次に示す四つの部からなる。
第1部 位相差顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法
第2部 直接変換−透過電子顕微鏡法
第3部 間接変換−透過電子顕微鏡法
第4部 固定発生源−プラントからのアスベスト飛散−繊維計数測定法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 3850-4 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 3850-4 : 2000
(ISO 10397 : 1993)
空気中の繊維状粒子測定方法−第4部 : 固定発生源−プラントからのアスベスト飛散−繊維計数測定法
Measuring method for airborne fibrous particles‐
Part 4 : Indirect-transfer transmission electron microscopy method
序文 この規格は,1993年に第1版として発行されたISO 10397, Stationary source emissions−Determination
of asbestos plant emissions−Method by fibre count measurementを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変
更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。安全上の注意事項は,附属書F(参考)を参照。
なお,この規格の中で点線の下線を施した箇所は,原国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,ダクト,煙突又はアスベストを用いる製造工程の煙道におけるガス流中の繊
維数濃度 (fiber concentration) の評価のために,繊維の計数技術を用いて測定する方法について規定する。
この方法は,“規定された (regulated) ”繊維が発生源に生じることが分かっている工程 (a wide range of
processes) における繊維数濃度を決定するために用いる。アスベスト繊維を他の繊維と区別して同定する
ことはできない。
備考1. 繊維の識別が必要ならば,ISO 10312 (JIS K 3850-2) を参照。
2. この方法は,周囲にアスベスト繊維が逃れるのを防ぐために用いる集じん装置が正確に効果
的に作動しているということを確認して用いる。
ダクト中の繊維数濃度による測定方法の適用範囲は,約0.0510fibers/cm3である。しかし,この範囲は
ダクト内流速と使用したサンプリング装置の相互に依存する採取量によって変わる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には,適用しない。発効年を付記していない引用規格は,そ
の最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 3850-1 空気中の繊維状粒子測定方法‐第1部 : 位相差顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法
ISO 3966 : 1977 Measurement of fluid flow in closed conduits−Velocity area method using Pitot staitc tubes
ISO 8672 : 1993 Air quality−Determination of the number concentration of airborne inorganic fibres by
phase contrast optical microscopy−Membrane filter method
――――― [JIS K 3850-4 pdf 2] ―――――
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K 3850-4 : 2000 (ISO 10397 : 1993)
ISO 9096 : 1992 Stationary source emissions−Determination of concentration and mass flow rate of
particulate material in gas-carrying ducts−Manual gravimetric method
ISO 10312 : 1995 Ambient air−Determination of asbestos fibres−Direct transfer transmission electron
microscopy method
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 繊維状物質の長さと幅の比。
アスペクト比 (aspect ratio)
3.2 支持部 (access port) フランジ及びねじを切ったソケットで製作されたダクトの穴。そこからサン
プリングの方向に沿ってサンプリングプローブを挿入する。
3.3 移動サンプリング(累積サンプリング : cumulative sampling) 順番に各サンプリングポイントに
おいてある一定の間隔で順番にサンプリングすることによって得られる累積した一つの混成のサンプルの
捕集。
3.4 ダクト (duct)組立煙突(屋上の)又はアスベスト繊維を含んだガスを排気する集じん装置の排気
系に用いるダクト。
3.5 繊維数濃度 (fibre concentration)通常の単位体積 (cm3) に対する“規定された (regulated) ”繊維
の数。
3.6 繊維計数技術 (fibre count technique) メンブレンフィルタ上の規定された繊維を計数する方法及
び繊維数濃度の計算 (JIS K 3850-1) 。
3.7 等速サンプリング (isokinetic sampling) サンプリングポイントの(直前の)ダクトの流れの方向
及び流速と同様にしてサンプリングノズルからサンプルガスを吸引する。
3.8 ポンプ (pump) ファン,真空ポンプ又はダクト若しくは煙突からガスのサンプルを採取するため
に用いる他の装置。
3.9 次の基準に従った繊維。
“規定された”繊維 (“requlated”fibres)
長さ≧5
直径≦3
最小アスペクト比 3 : 1
3.10 水力学的直径 (hydraulic diameter) 1 次の式によって与えられる長方形ダクトの等価直径。
サンプリング平面の面積
D1
サンプリング平面の周長
4. 記号とその単位及び添字 (subscript) 表1に記号とその対応する単位を示す。また,表2に添字(下
付き文字)を示す。
――――― [JIS K 3850-4 pdf 3] ―――――
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K 3850-4 : 2000 (ISO 10397 : 1993)
表1 記号及び単位
記号 意味 単位
AF メンブレンフィルタの有効ろ過面積 mm2
C 繊維数濃度 fibers/cm3
DG Walton−Beckettグレーティクルの直径
DF フィルタの有効ろ過径 mm
d フィルタノズルの直径 mm
f 繊維(3.1参照)
K Pitot管の校正係数
k Pitot管の簡略校正係数
N 総計数繊維数分析したグレーティクル領域の数
n 分析したグレーティクル領域の数
P 圧力 Pa
差圧(Pitot管の読み) Pa
R サンプル捕集速度 m3/min
T 絶対温度 K
t ダクトガスの温度 ℃
v サンプル捕集地点でのガス流速 m/s
V 捕集ガスの容量 m3
ダクトガスの密度 kg/m3
サンプリング時間 S
表2 添字
下つき文字 意味
S 1 013バールで0℃のときの標準状態
F フィルタ
G グレーティクル
I 積算メータ
T 総計
5. 原理 装置は,流動しているガスの流れの中に挿入する。既知の量を等速的に (isokinetically) 吸引す
る。サンプリングしたガスは,ガスの流れから微粒子を含むガス(繊維を含む。)を再流動させてフィルタ
の中を通過させる。フィルタは,顕微鏡で観察する際に光が透過するように処理する。次に位相差顕微鏡
を用いて視野の正確な繊維の数を計数する。
サンプリングしたガスの容積,通過部分のフィルタのろ過面積 (cross-sectional area) を既知として,規
定された繊維の数を計測し,それから各フィールドのろ過面積のガスの流れの繊維数濃度が算出できる。
6. 測定方法の概要 この方法は,アスベスト工程のガス流が放出する繊維数濃度を測定し,算出するた
めに装置とサンプルを採取するための手順を規定している。これは,汚染を予防するために行う測定が効
果的になるような評価を可能にしている。
模式的に図1に示すサンプリングの捕集装置の構成 (sampling train) は,次による。
− ノズルのプローブと繊維コレクタ
− 流量調整装置
− 流量測定装置
− ポンプ
分析装置は,次による。
――――― [JIS K 3850-4 pdf 4] ―――――
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K 3850-4 : 2000 (ISO 10397 : 1993)
− 位相差顕微鏡
− フィルタ清浄装置
− 流量,温度測定装置
これは,小さなサンプルと関連して短いサンプリング時間を要求するという敏感(繊細)な測定である。
また,測定方法を正確にするために数回サンプルを採取する。実際は,予備と二つの正式なサンプルを採
取する。
最初,サンプリングを開始する前に,すべてのプラントの操作とサンプリング平面の大きさに注目する
必要がある。次に,ダクト内のガスの流れの速さと温度を測定し,大気圧に注目する。
このような予備的な取扱いをした後,等速的なサンプリングができるように適切なノズルを選択してサ
ンプリングの構成が組立られる。
続いてサンプリングプローブをダクトの支持部から挿入し,4等分した面積の中心で4点の等速的なサ
ンプリングを行う。サンプル容量は記録する。メンブレンフィルタに捕集したサンプルは,位相差顕微鏡
で繊維を計数することができる実験室に移送する。
記録から,ダクトの繊維数濃度が計算できる。
7. 装置
7.1 一般 図1に示すように,規定された繊維のサンプリングのためにサンプル捕集装置を用いる。使
用できる装置を表3に一覧にして示す。装置の各部は,それが使用される状態に耐え得る能力のある材料
(例えば,ステンレス鋼)から構成され,携帯できるか移送できるものとする。また,一定速度で等速的
にサンプリングができるものとする。
備考1. ダクトの支持部は,サンプリングができる場所に確保する。
2. 分析を行うために,よく整備された又は受託できる試験室が必要である。試験室は品質管理
システムの一部であることが望ましい。
7.2 装置のリスト 装置の全リストは,表3による。表3の17の番号は,図1に示す代表的なサンプ
リング捕集装置を表している。サンプリング及び分析する装置は,表3の要求条件に従わなければならな
い。
7.3 サンプルプローブ(ノズルと繊維コレクタを含む) プローブチューブ(管)は,サンプルノズル
とフィルタホルダを装着し,支持部からダクトの中に挿入し,サンプリングポイントに設定できる十分な
長さとする。入口付近の空気又はダクト中のガスの漏えい(洩)を最小限にするように,支持部をシール
するための機構をもつ必要がある。
備考 このシール機構は,また,支持として用いることができ,正しいサンプリング位置にプローブ
を設置するための方法ともなる。代表的な方法を図2に示す。
サンプルノズル(図3参照)は,通常,鋭角な端部(エッジ)とし,繊維のたい積の可能性をできるだ
け最小にするために十分短くする。また,通常の使用中に,損傷を防止するために十分な強度をもつもの
とする。
備考 図3に示したデザインは,メンブレンフィルタ上の繊維の分布を確保することで評価されてい
るものである。
入口のノズルの直径は,4mm以上とする。等速サンプリングが維持できるということが研究によって証
明されるならば,ノズルの径を2mmに小さくして用いる。内部の径は,入口部分の径より小さくしては
ならない。穴の径の後方への変化は,階段的ではなくテーパのようにする。接続部分は,繊維のたい積が
――――― [JIS K 3850-4 pdf 5] ―――――
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JIS K 3850-4:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10397:1993(IDT)
JIS K 3850-4:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS K 3850-4:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK3850-1:2006
- 空気中の繊維状粒子測定方法―第1部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法