JIS K 4828-1:1998 規格概要
この規格 K4828-1は、火薬類(危険物の輸送に関する勧告でクラス1に指定されたもの。)が大量爆発の危険性をもつが,非常に鈍感な爆発性をもつ物質であるかどうかを評価し,危険区分1.5を判定するための試験方法について規定。
JISK4828-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K4828-1
- 規格名称
- 火薬類危険区分判定試験方法―第1部 試験シリーズ5
- 規格名称英語訳
- Test methods for the hazard classification of explosives -- Part 1:Test series 5
- 制定年月日
- 1998年3月20日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 71.100.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1998-03-20 制定日, 2003-05-20 確認日, 2007-11-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS K 4828-1:1998 PDF [9]
K 4828-1 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 4828-1 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 4828-1 : 1998
火薬類危険区分判定試験方法−
第1部 試験シリーズ5
Test methods for the hazard classification of explosives− Part 1 : test series 5
序文 この規格は,1995年に国際連合から発行された“危険物の輸送に関する勧告” (Recommendations on
the Transport of Dangerous Goods) の附属書“試験方法及び判定基準のマニュアル第2改訂版” (Manual of
Tests and Criteria, Second revised edition) を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,火薬類(危険物の輸送に関する勧告でクラス1に指定されたもの。)が大量爆
発の危険性をもつが,非常に鈍感な爆発性をもつ物質であるかどうかを評価し,危険区分1.5を判定する
ための試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの規格は,その最新版を適用する。
JIS K 4800 火薬用語
JIS K 4806 工業雷管及び電気雷管
3. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,JIS K 4800によるほか,次のとおりとする。
3.1 クラス1 次に掲げるものをいう。
a) 爆発性物質。ただし,運搬などの取扱いをするには,あまりにも危険性が高いもの又は有する危険性
により他のクラスに分類するのが妥当なものを除く(その物質自体に爆発性をもたないが,ガス,蒸
気又は粉じんの爆発性雰囲気を生成する物質は,クラス1にはならない。)。
b) 爆発性物品。ただし,運搬などの取扱い中の偶発的な点火又は起爆でもその物品の外部に噴射,火炎,
煙,熱又は高音を発生する程度の量若しくは性質の爆発性物質を含有しない物品を除く。
c) 上記a)及びb)以外の物質及び物品であって,爆発効果又は花火効果を生じさせる目的で製造されたも
の。
3.2 爆発性物質 その物質自体の化学反応によって高温,高圧及び高速のガスを発生し,周辺に損害を
及ぼす固体物質,液体物質又はこれらの混合物をいい,火工物質(1)は,ガスを発生しないものでも爆発性
物質とされる。
注(1) 火工物質とは,非爆発性で持続性の発熱化学反応により熱,光,音若しくはこれらの組合せの
効果を発生させるように作られた物質又は物質の混合物をいう。
――――― [JIS K 4828-1 pdf 2] ―――――
2
K 4828-1 : 1998
3.3 物質 爆発性物質及び爆発性物質以外の物質であって爆発効果又は花火効果を生じさせる目的で製
造されたもの。
3.4 爆発性物品 一以上の爆発性物質を含有する物品をいう。
3.5 物品 爆発性物品及び爆発性物品以外の物品であって爆発効果又は花火効果を生じさせる目的で製
造されたもの。
3.6 危険区分1.5 大量爆発の危険性はあるが,非常に鈍感な爆発性物質をいう。
3.7 大量爆発 ほぼ瞬時にほとんどすべての包装品に影響を及ぼすような爆発をいう。
3.8 包装品 物質又は物品を運搬などの取扱いのための容器包装及びそれに収納されている内容物から
なり,包装作業が完了したものをいう。
4. 試験コード及び名称 試験コード及び名称は,表1のとおりとする。
表1 試験コード及び名称
試験コード 試験名称
タイプ5 (a) 雷管感度試験
タイプ5 (b) アメリカDDT(1)試験
タイプ5 (c) 危険区分1.5に対する外部火災試験
注(1) eflagration to Detonation Transition の略
5. 試験条件 試験条件は,次のとおりとする。
5.1 物質の密度は,タイプ5(a)及び5(b)の試験の結果に重大な影響があるので,密度を測定する。
備考 試料の質量と密度は,常に記録する。
5.2 物質の物理的状態又は密度が変わるおそれがある条件で運搬などの取扱いが行われる場合を除き,
試験は周囲温度で実施する。
5.3 試験は,タイプ5(a), 5(b)及び5(c)のすべてを実施する。
6. 試験方法
6.1 タイプ5(a) : 雷管感度試験
6.1.1 要旨 激しい機械的衝撃に対する感度を評価するため,試料に雷管による衝撃を与えて,爆ごうの
有無を証拠板に残るこん跡で調べる。
6.1.2 装置及び材料 装置及び材料は,次のとおりとする。
a) 感度試験装置 感度試験装置は,使用する証拠板の材質に鋼と鉛の2種類があり,いずれかを用いる
(図1及び図2参照)。
b) 試料容器(紙筒) 試料容器は,鋼製の証拠板の場合は,最小径80mm,長さ160mm,厚さ最大1.5mm
の,また鉛製証拠円柱の場合は,直径86mm,長さ126mmの,スパイラル巻きのボール紙筒で,底部
は試料を保持するために十分な強度をもつ膜で覆われたもの。
c) 雷管 雷管は標準雷管とし,JIS K 4806に規定する雷管,Standard detonator (European) 又はNo.8 (USA)
Detonatorを用いる。
d) 証拠板 証拠板は,次のいずれかを用いる。
1) 鋼製証拠板 鋼製証拠板は,160mm×160mm,厚さ1mmの鋼板。
2) 鉛製証拠円柱 鉛製証拠円柱は,直径51mm,長さ102mmの鉛円柱。
――――― [JIS K 4828-1 pdf 3] ―――――
3
K 4828-1 : 1998
e) 鋼製リング 鋼製リングは,鋼製証拠板の場合に使用するもので,高さ50mm,内径100mm,厚さ3.5mm
のもの。
f) 鋼板 鋼板は,鉛製証拠円柱の場合に使用するもので,150mm×150mm,厚さ25mmのもの。
6.1.3 試料の調製 試料の調製は,次のとおりとする。
a) 試料は3等分して,紙筒に充てんする。
1) 試料が粒状物質の場合は,3分の1ずつ追加して充てんした後,紙筒を50mmの高さから垂直に落
下させて固める。
2) 試料がゲル状物質の場合は,注意深く空げきを除くように詰める。
備考 どの場合も,紙筒の中の試料の最終密度は,包装品の密度になるべく近づける。
b) 試料が直径80mm以上のカートリッジに特別に高い密度で詰められている場合は,元のカートリッジ
をそのまま使用する。元のカートリッジが大きくて試験に不便があるときは,長さ160mm以上の部
分を切り取って使用する。
備考 この場合の雷管の挿入面は,カートリッジの切断面と反対の面とする。
c) 温度によって感度が影響される試料は,試験前に28℃30℃で最低30時間保温する。
d) 高い周囲温度で運搬などの取扱いが行われる場合で,多孔質硝酸アンモニウムを含むものは,試験前
に25℃→40℃→25℃→40℃→25℃の温度サイクル試験を行う。
6.1.4 操作 操作は,次のとおりとする。
a) 紙筒を,図1又は図2のとおりセットする。
b) 雷管を試料の上部中央に,雷管長と等しい深さに挿入する。
c) 安全な位置から雷管を起爆する。
d) 証拠板を調査する。
e) 明確な試験結果が得られなければ,試験は3回行う。
6.1.5 評価 次のいずれかの結果を得た場合は,“+”と評価し,その他の場合は“−”と評価する。
a) 鋼製証拠板が裂けるか又は貫通(証拠板を通して光が見える。)する。
備考 証拠板の膨れ,き裂又は折れ曲がりは含まない。
b) 鉛製証拠円柱の中央が,最初の長さから3.2mm以上圧縮される。
――――― [JIS K 4828-1 pdf 4] ―――――
4
K 4828-1 : 1998
図1 雷管感度試験装置(鋼製証拠板使用)
――――― [JIS K 4828-1 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 4828-1:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 71 : 化学技術 > 71.100 : 化学工業製品 > 71.100.30 : 爆発物.高熱技術及び花火
JIS K 4828-1:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK4800:2000
- 火薬用語
- JISK4806:2010
- 工業雷管及び電気雷管