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JIS K 5600-5-6:1999 規格概要
この規格 K5600-5-6は、直角の格子パターンが塗膜に切り込まれ,素地まで貫通するときの素地からのはく離に対して塗膜の耐性を評価する試験方法について規定。
JISK5600-5-6 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K5600-5-6
- 規格名称
- 塗料一般試験方法―第5部 : 塗膜の機械的性質―第6節 : 付着性(クロスカット法)
- 規格名称英語訳
- Testing methods for paints -- Part 5:Mechanical property of film -- Section 6:Adhesion test (Cross-cut test)
- 制定年月日
- 1999年4月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 2409:1992(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 87.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 接着 2021, 塗料 2020
- 改訂:履歴
- 1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS K 5600-5-6:1999 PDF [11]
K 5600-5-6 : 1999 (ISO 2409 : 1992)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
なお,この規格の制定後3か年を経た2002年4月をもって,この規格に対応するJIS K 5400(塗料一般
試験方法)は,廃止されこの規格に置き換わる予定であるので,なるべくこの規格によるとよい。
JIS K 5600は,次に示す部編成になっている。
JIS K 5600-1-11-8 通則
JIS K 5600-2-12-7 塗料の性状・安定性
JIS K 5600-3-13-6 塗膜の形成機能
JIS K 5600-4-14-7 塗膜の視覚特性
JIS K 5600-5-15-11 塗膜の機械的性質
JIS K 5600-6-16-3 塗膜の化学的性質
JIS K 5600-7-17-8 塗膜の長期耐久性
JIS K 5600-8-18-6 塗膜劣化の評価
JIS K 5600-5は,塗料一般試験方法−塗膜の機械的性質に関する試験方法として,次の各節によって構
成する。
JIS K 5600-5-1 第5部−第1節 : 耐屈曲性(円筒形マンドレル法)
JIS K 5600-5-2 第5部−第2節 : 耐カッピング性
JIS K 5600-5-3 第5部−第3節 : 耐おもり落下性
JIS K 5600-5-4 第5部−第4節 : 引っかき硬度(鉛筆法)
JIS K 5600-5-5 第5部−第5節 : 引っかき硬度(荷重針法)
JIS K 5600-5-6 第5部−第6節 : 付着性(クロスカット法)
JIS K 5600-5-7 第5部−第7節 : 付着性(プルオフ法)
JIS K 5600-5-8 第5部−第8節 : 耐摩耗性(研磨紙法)
JIS K 5600-5-9 第5部−第9節 : 耐摩耗性(摩耗輪法)
JIS K 5600-5-10 第5部−第10節 : 耐摩耗性(試験片往復法)
JIS K 5600-5-11 第5部−第11節 : 耐洗浄性
JIS K 5600-5-1,5-3,5-4,5-5,5-6,5-8,5-9,5-10,5-11には,それぞれ次に示す附属書がある。
JIS K 5600-5-1, 5-3, 5-4, 5-6 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-5-5 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 引っかき硬度試験用針の作成と交換のための簡便法
JIS K 5600-5-8 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 装置の検定
JIS K 5600-5-9 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 装置の検定
JIS K 5600-5-10 附属書A(規定) 必要な補足情報
附属書B(参考) 研磨紙の校正用に推奨する基準板
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 5600-5-6 pdf 1] ―――――
K 5600-5-6 : 1999 (ISO 2409 : 1992)
まえがき
JIS K 5600-5-11 附属書A(規定) 不揮発分の密度の測定
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 5600-5-6 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 5600-5-6 : 1999
(ISO 2409 : 1992)
塗料一般試験方法−第5部 : 塗膜の機械的性質−第6節 : 付着性(クロスカット法)
Testing methods for paints− Part 5 : Mechanical property of film− Section 6 : Adhesion test (Cross-cut test)
序文 この規格は,1992年に第1版として発行されたISO 2409, Paints and varnishes−Cross-cut testを翻訳
し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,塗料,ワニス及び関連製品の試料採取及び試験を扱う規格の一つである。この規格は,
直角の格子パターンが塗膜に切り込まれ,素地まで貫通するときの素地からのはく離に対して塗膜の耐性
を評価する試験方法について規定する。この試験方法によって測定された性能は,各要因の中から特に,
下塗り又は基板いずれかへの付着性に左右されるものである。しかし,この試験方法は,付着性の測定手
段とみなしてはならない。
付着性が必要な場合は,JIS K 5600-5-7を参照する。
備考1. この試験方法は,主に試験室での実施を目的にしているが,フィールド試験にも適している
ものである。
1.2 1.1の試験方法は,合否試験として,又は状況が適合するならば,6段階分類試験(8.3参照)につい
て記載している。多層塗膜系に適用する場合には,個別層ごとに互いの塗膜の耐はく離性を評価すること
ができる。
1.3 試験は,塗装対象物及び/又は特別に準備した試験試料について実施することができる。この方法
は硬い(鋼)及び軟らかい(木製及び石こう)素地に適用されるが,このような各種の素地は,それぞれ
異なる試験操作を必要とする(7.参照)。この試験方法は,250 騰湘 又は模様塗膜
には適していない。
備考2. 250 上の膜厚をもつ塗膜は,単一カットの方法によって試験を行うことができる。
3. 粗いパターンの表面をもつように設計した塗膜に適用する場合,この方法は,大きなエラー
を示す結果になるであろう。
――――― [JIS K 5600-5-6 pdf 3] ―――――
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K 5600-5-6 : 1999 (ISO 2409 : 1992)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格を構成する
ものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その最新版
(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 試料採取方法
備考 ISO 1512 : 1991, Paints and varnishes−Sampling of products in liquid or paste formが,この規格
と一致している。
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
備考 ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testingが,この
規格と一致している。
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
備考 ISO 1514 : 1993, Paints and varnishes−Standard panels for testingが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
備考 ISO 3270 : 1984, Paints and varnishes and their raw materials−Temperatures and humidities for
conditioning and testingが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
備考 ISO 2808 : 1997, Paints and varnishes−Determination of film thicknessが,この規格と同等であ
る。
IEC 60454-2 : 1994 Specification for pressure-sensitive adhesive tapes for electrical purposes−Part
2 : Methods of test
3. 必要な補足情報 いかなる特別の適用に対しても,この規格に規定する試験方法は,補足情報によっ
て完結させる必要がある。補足情報の各項目は,附属書Aに示す。
4. 装置 通常の実験室装置及び次の装置。
4.1 切込み工具 切込み工具は規定の形をもち,かつ,刃先が良好な状態にあることを確認することが
特に重要である。
4.1.1 適切な工具は,次に列記するもので,また,図1a)及び図1b)に示すものである。
a) 20°30°の刃をもち,また図1a)に規定する寸法をもつ単一刃切込み工具。
b) 1 mm又は2 mm離した間隔で,6枚の刃をもつ多重刃切込み工具。単一切込み工具は,すべてのケー
スにとって望ましい工具である(すなわち,硬及び軟の基板双方での塗膜のすべての種類)。多重刃切
込み工具は,厚い (>120 は硬い塗膜に用い,塗膜が軟らかい基板に適用される場合には,適
していない。
――――― [JIS K 5600-5-6 pdf 4] ―――――
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K 5600-5-6 : 1999 (ISO 2409 : 1992)
図1 適切な切込み工具
4.1.2 4.1.1に規定する工具は,手動で使用するのに適したものであり,また,これが一般的な使用方法
であっても,より一様な切込みを与える電動装置に取り付けることもできる。電動装置の手順の適用につ
いては,受渡当事者間の協定によるものとする。
4.2 ガイド及び等間隔スペーサー 等間隔で切り込むためには,単一刃切込み工具を用いる際には,ガ
イドのある等間隔スペーサーが必要である。適切な装置を,図2に示す。
――――― [JIS K 5600-5-6 pdf 5] ―――――
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JIS K 5600-5-6:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2409:1992(IDT)
JIS K 5600-5-6:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-5-6:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚