JIS K 6253-3:2012 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ | ページ 2

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単位 mm
1 押針
2 加圧板
注a) 硬さ0を指示するときの突出し量
b) スタンドを用いる場合と用いない場合とでは,加圧板の寸法は異なる。
図2−タイプDデュロメータの押針及び加圧板の形状及び寸法

――――― [JIS K 6253-3 pdf 6] ―――――

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単位 mm
1 押針
2 加圧板
注a) 硬さ0を指示するときの突出し量
b) スタンドを用いる場合と用いない場合とでは,加圧板の寸法は異なる。
図3−タイプEデュロメータの押針及び加圧板の形状及び寸法
単位 mm
1 押針
2 加圧板
注a) 硬さ0を指示するときの突出し量
図4−タイプAMデュロメータの押針及び加圧板の形状及び寸法

――――― [JIS K 6253-3 pdf 7] ―――――

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5.3 指示機構 指示機構は,加圧板の表面からの押針の突出し量を指示する。タイプA,タイプD及び
タイプEデュロメータでは,加圧板から(2.50±0.02)mm突き出ているとき硬さ0を示し,タイプAMデ
ュロメータでは,(1.25±0.01)mm突き出ているとき硬さ0を示す。かつ,平滑で堅固な平面に加圧板を
密着させ,押針の先端が加圧面と同一平面にあるとき,硬さ100を示す。硬さ表示は,その間を等分して
いる。
5.4 スプリング スプリングの力とデュロメータ硬さとの関係を式(1)式(4)に示す。
a) タイプAデュロメータ
WA 550 75 HA (1)
ここに, WA : タイプAデュロメータのスプリングの力(mN)
HA : タイプAデュロメータの硬さ
b) タイプDデュロメータ
WD 445HD (2)
ここに, WD : タイプDデュロメータのスプリングの力(mN)
HD : タイプDデュロメータの硬さ
c) タイプEデュロメータ
WE 550 75 HE (3)
ここに, WE : タイプEデュロメータのスプリングの力(mN)
HE : タイプEデュロメータの硬さ
d) タイプAMデュロメータ
WAM 324 4.4 HAM (4)
ここに, WAM : タイプAMデュロメータのスプリングの力(mN)
HAM : タイプAMデュロメータの硬さ
5.5 自動タイマ装置 試験の精度を良くするため,自動タイマ装置を用いてもよい。自動タイマ装置は,
加圧面が試験片に接触したときに自動的に作動し,測定時間経過後の硬さ指示値を保持する。スタンドを
用いたときの時間の許容差は,±0.3秒とする。
5.6 スタンド 試験片に加圧板を接触させるために,押針の軸の中心に置かれた分銅をもつスタンドを
用いることによって,より正確な測定値が得られる。タイプA,D及びEデュロメータは,手で持って用
いても,スタンドに取り付けて用いてもよい。タイプAMデュロメータは,必ずスタンドを用いなければ
ならない。
a) スタンドは,試験片保持台に対してデュロメータの加圧面を平行に保持できるものを用いる。
b) スタンドは,試験片を押針に又は逆も同様に,衝撃なく最大3.2 mm/sの速さで接触させることができ
るものを用いる。
c) スタンドを用いるときに,加圧面に加える質量1) を次に示す。
0.1
1) タイプA及びタイプEデュロメータ用 1+
0 kg
0.5
2) タイプDデュロメータ用 5+
0 kg
3) タイプAMデュロメータ用 0.25+0.05
0 kg
注1) 加圧面に加える質量とは,スタンドの分銅の質量とデュロメータの質量との合計をいう。

6 試験片

6.1 試験片の採取・作製

  試験片の採取・作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。試験片に,異物の混入したも
の,気泡のあるもの及びきずのあるものは,試験に用いてはならない。

――――― [JIS K 6253-3 pdf 8] ―――――

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6.2 試験片の形状及び寸法

  試験片の厚さは,タイプA及びタイプDでは,6.0 mm以上,タイプEでは,10.0 mm以上及びタイプ
AMでは,1.5 mm以上とする。規定の厚さを満たさない場合は,積み重ねて測定してもよい。試験片を積
み重ねる枚数は,3枚以内とする。積み重ねた試験片による試験結果と,積み重ねていない試験片による
試験結果とは,一般的には一致しない。比較試験のときは,単一の試験片同士又は積み重ねた試験片同士
とする。
試験片の測定面の寸法は,押針先端が試験片の端からタイプA及びタイプDでは12.0 mm以上,タイプ
Eでは15.0 mm以上,並びにタイプAMでは4.5 mm以上離れた位置で測定できる大きさとする。さらに,
試験片は,押針の接触点からの半径で,タイプA及びタイプDでは,6.0 mm以上,タイプEでは,9.0 mm
以上,タイプAMでは,2.5 mm以上の加圧面と密着できる大きさの平滑な表面をもっていることとする。
注記1 薄い試験片の測定は,試験片を置いた台の硬さに影響され,高い値を示すことがある。
注記2 ISO 7267-2(参考文献[5]参照)によるゴムロール硬さ測定などで,平滑ではない試験片を用
いている例がある。

7 試験片の状態調節

  試験片は,JIS K 6250の6.1(試験室の標準温度)で1時間以上状態調節する。単一の試験でも比較を目
的とした試験に対しても,同じ温度で状態調節する。

8 試験方法

8.1 試験条件

  試験条件は,次による。
a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。
b) 標準試験温度は,JIS K 6250の11.2.1(標準試験温度及び標準試験湿度)による。
c) その他の試験温度で試験する場合は,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)による。

8.2 操作方法

  操作方法は,次による。
8.2.1 概要
平たんで堅固な面に試験片を置く。デュロメータの加圧板が試験片の表面に平行に維持され,かつ,押
針がゴムの表面に対して直角になるようにデュロメータを保持し,衝撃を与えないように,加圧板を試験
片に接触させる。押針先端は,試験片の端からタイプA及びDでは,12.0 mm以上,タイプEでは,15.0
mm以上,タイプAMでは,4.5 mm以上離れた位置で測定する。
8.2.2 測定時間
加圧板を試験片に接触させた後,規定時間後に読取りを行う。標準測定時間は,加硫ゴムでは,3秒,
熱可塑性ゴムでは,15秒とする。受渡当事者間の協定によって,他の測定時間を用いてもよい。その場合
には,試験報告書に記載する。
注記 熱可塑性ゴムでは,押針で押し続けたときの値が加硫ゴムより長い時間にわたって減少し続け
るので,15秒間の測定時間を導入した。この測定時間は,ISO 868(参考文献[6]参照)のプラ
スチックに指定されたものと同じである。
8.2.3 測定点数
測定点数は,5点とする。押針の接触点がタイプA,タイプD及びタイプEでは,6.0 mm以上,タイプ

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AMでは,0.8 mm以上離れた位置で5回測定し,中央値をとる。

8.3 校正及び確認

8.3.1  校正
校正は,JIS K 6253-5による。
8.3.2 硬さ確認用ゴム試験片による試験機の確認の方法
簡易的な確認方法として,硬さ確認用ゴム試験片による試験機の確認の方法を示す。平滑で堅固な平面
に試験機を押し付け,指示値が100を示すように調節する。国際ゴム硬さ30 IRHD90 IRHDの硬さ確認
用ゴム試験片を用いて,デュロメータを確認する。硬さ確認用ゴム試験片は,光,熱,油又はグリスによ
る変化を避けるため,軽くタルクを振りかけて適切な容器に保管する。硬さ確認用ゴム試験片は,硬さを
6種類以上準備するとよい。この硬さ確認用ゴム試験片に変化がないか,国際ゴム硬さ(IRHD)試験機に
よって1年を超えない間隔又は硬さのずれが1単位を超えたときに確認するとよい。通常,用いるデュロ
メータは,毎週,硬さ確認用ゴム試験片で確認するのが望ましい。

9 試験結果のまとめ方

  試験結果は,5回の測定値の中央値を,JIS Z 8401によって丸めの幅1で表す。タイプAデュロメータ
硬さ試験では,Aの記号を,タイプDデュロメータ硬さ試験では,Dの記号を,タイプEデュロメータ硬
さ試験では,Eの記号を,タイプAMデュロメータ硬さ試験では,AMの記号を,数値の前に付けて表す
(例参照)。
例 E60 : タイプEデュロメータ試験機で,試験片を測定したときの硬さが,60であることを示す。

10 精度

  精度は,附属書Aに示す。

11 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号(JIS K 6253-3)
b) 試料の詳細
1) 試料及び試験片に関する全ての詳細
2) 試験片の形状及び寸法(積み重ねた場合は,その枚数及び厚さ)
c) 試験の詳細
1) 試験温度及び試験湿度(試験湿度が試料の硬さに影響を与える場合)
2) 試験機
3) 試験片の調整から硬さ測定までの時間
4) その他規定と異なる測定方法
5) この規格に規定されていない事項及び結果に影響すると考えられる事項の詳細
d) 試験結果
1) 結果は,整数で表す。例えばE60とする(必要であれば,5回の測定値の全ての値)。
e) 試験年月日
f) その他の必要事項

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JIS K 6253-3:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7619-1:2010(MOD)

JIS K 6253-3:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6253-3:2012の関連規格と引用規格一覧