JIS K 6253-3:2012 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ | ページ 3

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K 6253-3 : 2012
附属書A
(参考)
タイプAMデュロメータ硬さ及び国際ゴム硬さ(IRHD)M法の精度
A.1 背景
ISO/TR 9272(参考文献[7]参照)に記載されている手順及びガイドラインを用いて,タイプAMデュロ
メータ硬さ精度評価のための試験室間試験プログラム(以下,ITPという。)を2004年に行った。
国際ゴム硬さ(IRHD)M法(参考文献[1]参照)は,この試験方法では,規定されていないが比較のた
め精度評価を行った。
A.2 試験条件
タイプAMデュロメータ硬さ及び国際ゴム硬さ(IRHD)のM法の両試験法において,ITPに参加した6
か所の試験室それぞれに硬さ範囲の異なる4種類のゴム材料A,B,C及びDの加硫試験片を3個ずつ供
給した。実験は,2週間の間隔をおいて1日ずつ2日間行い,同じ種類の試験片3個それぞれから5か所
で測定し,各中央値を得た。この3個の中央値の更に中央値を同種類試験片の中央値として選択した。こ
の実験は,同じ日に二人のオペレータが行い,二人の得た中央値を平均した値をその日の測定値とした。
タイプAMデュロメータ硬さの測定を,試験片の片面で行い,国際ゴム硬さ(IRHD)M法の測定を逆の
面で行った。
A.3 精度結果
タイプAMデュロメータ硬さ測定による精度結果を表A.1に示す。国際ゴム硬さ(IRHD)M法の試験
による精度結果を表A.2に示す。これらは,試験室内繰返し精度r又は試験室間再現精度R,及び%で表
した試験室内繰返し精度(r)又は%で表した試験室間再現精度(R)の両方で示す。
a) 繰返し性 それぞれの硬さ試験による繰返し性又は試験室内の精度を,表A.1及び表A.2に示す。表
に示された試験室内繰返し精度のr及び%で表した試験室内繰返し精度の(r)の値から外れる試験結
果は,信頼性が低く,適切な措置を取らなければならない。
b) 再現性 それぞれの硬さ試験による再現性又は試験室間の精度を,表A.1及び表A.2に示す。表に示
された試験室間再現精度のR及び%で表した試験室間再現精度の(R)の値から外れる試験結果は,
信頼性が低く,適切な措置をとらなければならない。
c) 解析のコメント 表A.1及び表A.2の精度分析結果からr又はRが4674の範囲以上の硬さ範囲では,
はっきりした傾向がないことを示している。タイプAMデュロメータの繰返し精度r=0.88及び(r)=
1.47並びに国際ゴム硬さ(IRHD)のM法繰返し精度r=1.14及び(r)=2.04とはかなり類似している。
しかしながら,双方の再現性は,かなり異なっている。タイプAMデュロメータでR=5.08及び(R)
=8.98に対し,国際ゴム硬さ(IRHD)M法では,R=2.20及び(R)=3.85であった。国際ゴム硬さ(IRHD)
M法は,試験室間のばらつきは少なく,タイプAMデュロメータの43 %である。

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K 6253-3 : 2012
表A.1−JIS K 6253-3による精度−タイプAMデュロメータ
材料 平均 試験室内 試験室間 試験室数b)
標準偏差 繰返し精度 繰返し精度 標準偏差 再現精度 再現精度
sr r (r) a) sR R (R) a)
B 47.9 0.276 0.772 1.61 2.32 6.5 13.57 6
C 55.2 0.223 0.623 1.13 1.85 5.17 9.35 6(1)
A 62.8 0.404 1.13 1.8 1.95 5.45 8.68 6
D 73.9 0.357 1 1.35 1.14 3.2 4.33 6(1)
グループ平均 0.881 25 1.472 5 5.08 8.982 5
注a) %で表した値
b) 外れ値で除かれた試験室の数を( )内に示す。
表A.2−JIS K 6253-2による精度−国際ゴム硬さ(IRHD)M法
材料 平均 試験室内 試験室間 試験室数b)
標準偏差 繰返し精度 繰返し精度 標準偏差 再現精度 再現精度
sr r (r) a) sR R (R) a)
B 45.6 0.404 1.13 2.48 0.954 2.67 5.85 6(1)
C 53.9 0.469 1.31 2.43 0.583 1.63 3.03 6(1)
A 63.7 0.605 1.7 2.66 0.728 2.04 3.2 6
D 74 0.149 0.416 0.57 0.875 2.45 3.31 6
グループ平均 1.139 2.035 2.197 5 3.847 5
注a) %で表した値
b) 外れ値で除かれた試験室の数を( )内に示す。
注記 2007年に実施した国際ゴム硬さ(IRHD)のN法,M法及びL法の硬さ並びにタイプAデュロ
メータ硬さ及びタイプDデュロメータ硬さとの精度を評価するITPの解析結果は,JIS K 6253-2
の附属書B[国際ゴム硬さ(IRHD)の試験精度](参考文献[1]参照)に記載してある。
参考文献
[1] JIS K 6253-2 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第2部 : 国際ゴム硬さ(10 IRHD100
IRHD)
注記 対応国際規格 : ISO 48,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of hardness
(hardness between 10 IRHD and 100 IRHD)(MOD)
[2] BROWN, R.P., Physical testing of rubber, Chapman and Hall, London, 2006
[3] OBERTO, S., Rubber Chemistry Technology, 1955, 28, 1054
[4] JUVE, A.E., Rubber Chemistry Technology, 1957, 30, 367
[5] ISO 7267-2,Rubber-covered rollers−Determination of apparent hardness−Part 2: Shore-type durometer
method
[6] ISO 868,Plastics and ebonite−Determination of indentation hardness by means of a durometer (Shore
hardness)
[7] ISO/TR 9272,Rubber and rubber products−Determination of precision for test method standards

――――― [JIS K 6253-3 pdf 12] ―――――

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K 6253-3 : 2012
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 7619-1:2010 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation
JIS K 6253-3:2012 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部 : デュロ
メータ硬さ hardness−Part 1: Durometer method (Shore hardness)
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ご(V) JISと国際規格との技術的差
国際 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
3 用語及び − − 追加 JIS K 6200及びJIS K 6253-1を追JISとして必要なための追加で,
定義 加。 技術的差異はない。
4 デュロメ 3 追加 対応国際規格のIntroductionを原対応国際規格のIntroductionを転
ータの原理 理として追加。 載したもので,技術的差異はない。
及び選択
5 試験機 5.1 加圧板 4 追加 スタンドを使わない場合の加圧板JISとして必要なための追加で,
の寸法を追加。 技術的差異はない。
6 試験片 6.1 試験片の採取・作 5 追加 異物の混入などのある試験片を用分かりやすくするための追加で,
製 いないことを追加。 技術的差異はない。
9 試験結果 − 追加 数値の丸め方の規格を追加。 分かりやすくするための追加で,
のまとめ方 技術的差異はない。
JISは表示方法を細かく変更した。
10 精度 附属書Aを参照 − 追加 箇条を追加。 分かりやすくするための追加で,
技術的差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 7619-1:2010,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
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注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
2
− MOD 国際規格を修正している。
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JIS K 6253-3:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7619-1:2010(MOD)

JIS K 6253-3:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6253-3:2012の関連規格と引用規格一覧