JIS K 6253-5:2012 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第5部:硬さ試験機の校正及び検証 | ページ 3

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1 押針
2 加圧板
図6−IRHDポケット硬さ試験機の押針・加圧板
表9−IRHDポケット硬さ試験機
測定項目 単位 範囲及び許容差 校正及び検証方法
押針の先端球の直径 d2 mm 1.575±0.025 5.2.1.4
加圧板の位置 − 中心 −
加圧板の大きさ S mm □20.0±2.5又はφ22.5±2.5 5.2.2
加圧板の穴の直径 d1 mm 2.5±0.5 5.2.2
押込み深さ l mm l=f[国際ゴム硬さ(IRHD)] 5.2.3.9
(表16)
許容差 : l=±0.020
押針のスプリング力 F N 2.65±0.15 5.2.5.5
測定時間 t s 3又は15 5.2.7

5 校正及び検証方法

5.1 校正及び検証に用いる測定器

 校正及び検証に用いる測定器は,公差の精度が確認できる測定器を
用いる。

5.2 硬さ試験機の校正方法及び検証方法の概要

5.2.1  押針又はプランジャ
5.2.1.1 一般 押針又はプランジャの形状測定には,座標測定装置(例えば,読取り顕微鏡),拡大投影
機などを用いることが適している。
5.2.1.2 デュロメータ硬さ タイプAデュロメータについては,図1及び表1に記載されている項目を検
証する。同様にタイプDデュロメータについては,図2及び表2に,タイプEデュロメータについては,
図3及び表3に,タイプAMデュロメータについては,図4及び表4に記載されている項目を検証する。
5.2.1.3 国際ゴム硬さ(IRHD)N法,H法,L法及びN法 国際ゴム硬さ(IRHD)N法については,図
5及び表5に記載されているプランジャの直径を検証する。同様にH法については,図5及び表6に,L
法については,図5及び表7に,M法については,図5及び表8に記載されているプランジャの直径を検
証する。
5.2.1.4 IRHDポケット硬さ試験機 IRHDポケット硬さ試験機については,図6及び表9に記載されて
いる押針の直径を検証する。

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5.2.2 加圧板 加圧板の直径及び長さの測定には,ノギスが適している。一方,加圧板の穴の直径の測定
には,校正されたピンゲージを用いることが適している。これらについては,図1図6及び表1表9
に記載されている項目を検証する。ただし,孔の縁が面取りされているならば,面取り部分は,測定範囲
に含まない。
5.2.3 押込み深さ
5.2.3.1 タイプAデュロメータ 硬さ試験機を押込み深さ0.0002.500 mmの測定範囲をもつ長さ測定器
と変位装置とから成り立っている押込み深さ測定装置に装着する。長さ測定系には,マイクロメータを用
いるのが望ましい。長さ測定器(マイクロメータのスピンドル先端)が押針と垂直同軸上で接触するよう
に固定し,スピンドルを移動させて押針に変位を与える。硬さ試験機の押針を100から0まで,各表示に
従って変位させるか,又は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み深さの検
証は,指示値100及び0を含む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表10
に示す。
5.2.3.2 タイプDデュロメータ 測定方法は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を100から0まで,
各表示に従って変位させるか,又は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み
深さの検証は,指示値100及び0を含む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差
は,表10に示す。
5.2.3.3 タイプEデュロメータ 測定方法は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を100から0まで,
各表示に従って変位させるか,又は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み
深さの検証は,指示値100及び0を含む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差
は,表10に示す。
5.2.3.4 タイプAMデュロメータ 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0001.250 mmであること以外は,
5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を100から0まで,各表示に従って変位させるか,又は既知の押
込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み深さの検証は,指示値100及び0を含む少な
くとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表11に示す。
表10−タイプA,タイプD又はタイプEデュロメータの押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.020)
0 2.500
10 2.250
20 2.000
30 1.750
40 1.500
50 1.250
60 1.000
70 0.750
80 0.500
90 0.250
100 0.000

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表11−タイプAMデュロメータの押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.010)
0 1.250
10 1.125
20 1.000
30 0.875
40 0.750
50 0.625
60 0.500
70 0.375
80 0.250
90 0.125
100 0.000
5.2.3.5 国際ゴム硬さ(IRHD)N法 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0001.800 mmであること以
外は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を指示値100から30まで各表示に従って変位させるか,
又は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み深さの検証は,指示値100を含
む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表12に示す。
表12−国際ゴム硬さ(IRHD)N法の押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.01)
100.0 0.000
80.2 0.350
70.4 0.510
60.1 0.710
50.2 0.960
40.1 1.300
30.0 1.800
5.2.3.6 国際ゴム硬さ(IRHD)H法 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0000.440 mmであること以
外は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機のプランジャを各表示に従って変位させるか,又は既知の押込み
深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表13に示す。
表13−国際ゴム硬さ(IRHD)H法の押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.010)
100.0 0.000
98.8 0.100
95.4 0.200
91.1 0.300
84.8 0.440
5.2.3.7 国際ゴム硬さ(IRHD)L法 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0003.200 mmであること以外

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は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機のプランジャを各表示に従って変位させるか,又は既知の押込み深
さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表14に示す。
表14−国際ゴム硬さ(IRHD)L法の押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.010)
34.9 1.100
21.3 1.800
14.1 2.500
9.9 3.180
5.2.3.8 国際ゴム硬さ(IRHD)M法 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0000.300 mmであること以
外は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を指示値100から30まで各表示に従って変位させるか,
又は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み深さの検証は,指示値100を含
む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表15に示す。
表15−国際ゴム硬さ(IRHD)M法の押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.002)
100.0 0.000
80.2 0.058
70.4 0.085
60.1 0.118
50.2 0.160
40.1 0.217
30.0 0.300
5.2.3.9 IRHDポケット硬さ試験機 測定方法は,押込み深さの範囲が0.0001.650 mmであること以外
は,5.2.3.1と同様とする。硬さ試験機の押針を指示値100から30まで各表示に従って変位させるか,又
は既知の押込み深さ値に対する硬さ試験機の指示値を検証する。押込み深さの検証は,指示値30及び100
を含む少なくとも4か所で実施する。指示値,押込み深さ値及び許容差は,表16に示す。
表16−IRHDポケット硬さ試験機の押込み深さ
単位 mm
指示値 押込み深さ値l
(l=±0.020)
100 0.000
90 0.191
80 0.323
70 0.473
60 0.653
50 0.884
40 1.195
30 1.650

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5.2.4 加圧面にかかる力
5.2.4.1 デュロメータ デュロメータをスタンドに取り付けて用いる場合の加圧面にかかる力は,デュロ
メータ本体と負荷質量との合計質量を,適切な質量計で測定して検証するものとする。
5.2.4.2 国際ゴム硬さ(IRHD)試験機 試験機に最大10 Nがかけられる力の測定装置を装着し,加圧面
にかかる力を測定する。ただし,M法での最大の力は,300 mNである。力の測定装置と試験機の測定軸
とは,鉛直になるようにしなければならない。
5.2.5 スプリングにかかる力
5.2.5.1 タイプAデュロメータ 硬さ試験機を09 Nの測定範囲をもつ力測定装置及び変位装置からな
るスプリング校正装置に装着する。力変換器又は質量測定器が力測定装置として用いるのに適している。
質量測定器を使用する場合には,用いる分銅の質量mとスプリングにかかる力Fとの関係は,F=gmであ
る。ここに,gは,重力加速度である。通常は,gn=9.806 65 m/s2(重力加速度の標準値)の値を用いるこ
とができる。測定場所の重力加速度が,標準値から1×10−3 m/s2以上外れているが,どの程度外れている
か判断できない場合には,次の近似式によって算出することができる。
g=9.780 327(1+0.005 302 4 sin2φ−0.000 005 8 sin22φ) 単位 : m/s2
ここに, φ : 緯度
測定方法は,硬さ試験機の押針を指示値0から100まで10ごとに変位して,指示値に対するスプリング
にかかる力を検証する。10か所で行うのが望ましいが,3か所で十分な検証が可能であれば,3か所での
結果でもよい。指示値,スプリングにかかる力及び許容差を,表17に示す。
表17−デュロメータのスプリングにかかる力
単位 mN
目盛 スプリングの力
タイプA及びE タイプD タイプAM
0 550 − 324
10 1300 4 450 368
20 2050 8 900 412
30 2800 13 350 456
40 3550 17 800 500
50 4300 22 250 544
60 5050 26 700 588
70 5800 31 150 632
80 6550 35 600 676
90 7300 40 050 720
100 8050 44 500 764
許容差a) ±37.5 ±222.5 ±8.8
注a) タイプA,D及びEでのスタンドを用いない場合の許容差は,
この許容差の2倍が許される。
なお,スプリング校正装置の例を,図7に示す。デュロメータの押針先端を化学天びんの皿の上に,化
学天びんと加圧面とが干渉しないよう,スペーサを介して鉛直に保持する。スペーサ質量と同じ質量の風
袋を,前もって分銅を載せる化学天びんの皿に載せておく。適正な目盛を指示するよう分銅を載せ,その
ときの力(mN)が,規定の力の許容差内に入っていることを確認する。適切な目盛間隔で前述の校正を行
う。荷重検定器などと呼ばれる専用スタンドと分銅とを用いて,倒立させたデュロメータの押針に力を直
接加える方法でもよい。ただし,デュロメータ内部部品の自重に対する補正を考慮し,図7による方法と

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