JIS K 6255:2013 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―反発弾性率の求め方 | ページ 5

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B.3 ショブ振子(Shob pendulum)
ショブ振子は,端部が直径15 mmの球面である打撃端と,打撃端を回転軸に連結する長さ約200 mmの
ロッドとで構成した硬式振子(つり糸のような柔軟なところがない)である。
振子,寸法及び質量は,振子を静止位置から直角まで持ち上げ解放したとき,2 m/sの打撃速度及び0.5 J
の打撃エネルギーをもつことが必要である。
参考文献[2]に記載されている初期のショブ振子は,6 mm厚さの試験片を用いるため,この規格の示す
仕様の範囲外である。しかし改良型は,12.5 mm厚さの試験片を用いるため,この規格の仕様の範囲内に
入る。
ショブ振子式試験装置の例を図B.2に示す。
単位 mm
1 打撃端 5 シャフト 9 試験片
2 マグネット式支持具 6 目盛板 10 レベルアジャスタ
3 ロッド 7 試験片支持装置
4 指針 8 水準器
図B.2−ショブ振子式試験装置の例

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附属書C
(参考)
円盤振子式試験機の円盤支持機構
C.1 一般
この附属書では,トリプソメータの円盤を支持する軸受けについて説明する。軸受けは,機器の運転の
ために規定したパラメータを満足するために,摩擦が少ないことが重要である。
C.2 円盤支持機構
図C.1は,円盤支持機構を示している。円盤には,円盤と直角の軸が取り付けられ,軸は,円盤の両側
に設置してあるそれぞれ一対のローラーの上に置かれている。一対のローラーの軸受け部には,ベアリン
グを用いる機構のものが多い。この方式は,汚れ又は潤滑に起因する摩擦損失の増加を避けるために細心
の注意が必要である。また,摩擦損失が増加する場合は,対数減衰率が低下する。そのような変化が生じ
たときは,再校正又は点検が必要となる。
単位 mm
1 目盛 6 試験片支持装置
2 円盤振子 7 試験片
3 指針 8 軸
4 解放装置 9 軸受け
5 ブラケット
図C.1−円盤振子保持機構の例

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C.3 エアベアリングを用いた円盤の支持機構
円盤を支持する軸受け部に,ベアリングに替えてエアベアリングを用いた支持機構がある。この支持機
構は,図C.2に示すように円盤直接支持方式(円盤と軸との間にエアベアリングを用いる方法)と軸両端
支持方式(円盤に軸を直結し軸の両端にエアベアリングを用いる方式)との2種類があるが,いずれの方
法も摩擦抵抗が少なく良好な結果を得ることができる。
1 円盤(部分)
2 圧縮空気
3 円盤振子軸
4 軸及び円盤間の薄い空気層
5 ノズル
図C.2−エアベアリングによる円盤振子支持機構の例

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附属書D
(参考)
精度
D.1 概要
繰返し精度及び再現性を示す精度の計算は,ISO/TR 9272:2005 [3]に従って行った。
D.2 実験の詳細
D.2.1 反発弾性率測定試験
D.2.1.1 試験室間試験プログラム(ITP)
D.2.1.1.1 このITPは,2007年に実施した。天然ゴム(NR)を用いた2種類の配合物,及び油展スチレン
ブタジエンゴム(SBR 1712)を用いた配合物(表D.2参照)から作製した試験片を全ての参加した実験室
に送付し,試験を実施した。
D.2.1.1.2 試験日時及び試験間隔は,ISO/TR 9272に従った。
D.2.1.1.3 用いた試験装置は,リュプケ振子,ショブ振子,ベアリング軸受のトリプソメータ及びエアベ
アリング軸受のトリプソメータであった。
D.2.1.1.4 試験片の寸法は,表D.1に示す。各配合物の配合内容詳細及び加硫条件は,表D.2を参照する。
D.2.1.1.5 このITPは,試験片の調製操作を行わないISO/TR 9272に規定するタイプ1の精度の試験に相
当する。ITPには,全21の実験室が参加した。
表D.1−試験方法及び試験片の大きさ(サイズ)
試験片形状 試験片の寸法 mm 試験片作製用
試験装置
(試験片No.) 厚さ 直径 幅 長さ 配合物
リュプケ 円柱 12.5±0.5 29±0.5 − −
ショブ 円柱 12.5±0.5 29±0.5 − −
円盤
7.0±1.0 44.6±0.5 − −
トリプソメータ (試験片タイプ1) 配合物A,B
ベアリング軸受b) 直方体 及びC a)
4.0±1.0 − 8.0±0.5 8.0
(試験片タイプ2)
トリプソメータ 直方体
4.0±1.0 − 8.0±0.5 8.0
エアベアリング軸受b)(試験片タイプ2)
注a) 表D.2参照。3種類の配合物全てをどの種類の試験片にも用いた。
b) トリプソメータの円盤振子軸受の詳細は,機器業者の保守マニュアルを参照するとよい。

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表D.2−配合表及び加硫条件
部数(質量単位による)
試料及び配合剤 配合物A 配合物B 配合物C
(NR1) (NR2) (SBR)
NR(RSS#3) 100.0 100.0 −
SBR(1712) − − 137.5
HAF カーボンブラック(N330) 45.0 60.0 60.0
亜鉛華 5.0 5.0 5.0
ステアリン酸 2.0 2.0 1.5
プロセス油(ナフテン油) 5.0 15.0 5.0
老化防止剤(6PPD)a) 1.0 1.0 1.5
老化防止剤(TMQ)b) 1.5 1.5 1.5
促進剤(TBBS)c) 0.6 0.6 1.0
硫黄 2.5 2.0 2.0
合計 162.6 187.1 215.0
プレス加硫 150 ℃ 150 ℃ 150 ℃
30 min 30 min 65 min
注記 試料の厚さの違いによる加硫条件に加味した修正は,表示していない。
注a) -(1,3-ジメチルブチル)-N -フェニル-p-フェニレンジアミン
b) 重合2,2,4-トリメチル-1,2-ジハイドロキノリン
c) -t-ブチル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド
D.3 精度評価結果
D.3.1 反発弾性率測定試験の評価結果
ITPの評価結果を表D.3に示す。
D.3.2 用いた記号
表D.3に用いた記号は,次のように定義する。
r : 反発弾性率で表した室内繰返し精度
(r) : パーセントで表した室内繰返し精度(相対値)
R : 反発弾性率で表した室間繰返し精度
(R) : パーセントで表した室間繰返し精度(相対値)
sr : 試験室内標準偏差(測定単位で)
sR : 試験室間標準偏差(測定単位で,全試験室間ばらつきに対する)

――――― [JIS K 6255 pdf 25] ―――――

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JIS K 6255:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4662:2009(MOD)
  • ISO 4662:2009/Technical Corrigendum 1:2010(MOD)

JIS K 6255:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6255:2013の関連規格と引用規格一覧