JIS K 6255:2013 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―反発弾性率の求め方 | ページ 4

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K 6255 : 2013
試験片を用いるときに比べて,温度平衡が短時間で達成されるため,温度水準が多い試験を行う場合に,
特に適している。また,試験片の寸法測定は,JIS K 6250の10.(寸法測定方法)に従い,試験片が上記の
要件を満たすことを確認する。
なお,タイプ1試験片を用いて得られる結果とタイプ2試験片を用いて得られる結果は,必ずしも一致
しない。
7.2.3 試験片の数
試験片の数は,6.2.3による。
7.2.4 成形から試験までの時間
成形から試験までの時間は,6.2.4による。
7.2.5 状態調節
状態調節は,6.2.5による。

7.3 試験温度

  試験温度は,6.3による。

7.4 操作方法

7.4.1  標準試験温度以外の試験温度における状態調節及び試験片の取付け
標準試験温度以外の試験温度における状態調節及び試験片の取付けは,6.4.1による。
7.4.2 試験片への予備打撃
試験片への予備打撃は,6.4.2による。
7.4.3 反発弾性率の測定
反発弾性率の測定は,6.4.3による。
なお,円盤振子の落下角度は,45°とする。
注記 タイプ2の試験片を用いて柔らかいゴムを試験するとき,打撃エネルギーを減らすために落下
角度を25°とする場合がある。ただし,落下角度が45°の場合と25°の場合とでは,測定結
果は一致しない。
7.4.4 計算及び結果の表し方
対数減衰率 び 満の場合,補正の必要がないため,式(11)の角度に対
減衰補正値δ1及びδ2を0として,反発弾性率を算出する。また,対数減衰率 び
0.03以下の範囲にある場合は,落下角度及び反発角度の補正が必要であり,次の式(11)によって算出する。
1 cos 2
RT (11)
1 cos 1
ここに, RT : 反発弾性率(補正後)(%)
燿 反発角度(度)
替 落下角度(度)
δ1 : 角度 ‰歛 衰補正値(度)
δ2 : 角度 ‰歛 衰補正値(度)
3回の打撃によって得た値の各々に対し計算した反発弾性率の中央値をその試験片の反発弾性率とし,2
個の試験片の試験によって得た値の平均値をJIS Z 8401によって丸め,整数位で表す。

7.5 精度

  この試験の精度は,附属書Dに記載している。

7.6 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記録する。

――――― [JIS K 6255 pdf 16] ―――――

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a) 試料 :
1) 試料の詳細
2) 試験片の作製方法の詳細(加硫,裁断など)
b) 試験方法 :
1) 用いた試験方法(この規格の番号,試験の種類など)
2) 用いた装置の型式,打撃端直径,打撃質量及び打撃速度
3) 用いた試験片(タイプ1又はタイプ2)
4) 用いた試験片支持方法
c) 試験の詳細 :
1) 試験室温度
2) 試験前の試験片の状態調節の時間及び温度
3) 試験温度,(必要な場合)相対湿度
4) 規格に規定されていない操作方法の詳細
d) 試験結果 :
1) 試験した試験片の個数
2) 個々の試験結果
3) 平均した結果
e) 試験年月日

――――― [JIS K 6255 pdf 17] ―――――

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附属書A
(参考)
振子式試験において標準外試験片を用いる場合の試験方法
A.1 直径
振子式試験において,規定の厚さ及び規定よりも大きい直径をもつ試験片については,最大53 mmまで
試験を行ってもよい。支持装置の保持力を大きくすることで,規定の操作方法及び装置を用いた場合の結
果に近い結果を得ることができる(表A.1)。
A.2 厚さ
A.2.1 一般
振子式試験において,規定の厚さ(12.5±0.5)mmと異なる厚さをもつ試験片を用いて測定することが
できる。そのような試験片は,A.2.2に記載の調節,又はA.2.3による調節を行ったとき,規定の操作方法
及び装置を用いた場合の結果に近い結果を出すことができる。A.2.2及びA.2.3とも,見掛けのひずみエネ
ルギー密度mv2/Dd2を351 kJ/m3の一定値に維持する原理に基づいている。試験片は,積み重ねることもで
きる(A.2.4参照)。
A.2.2 打撃速度の調節
試験片厚さに比例して,打撃速度Vを調節する。打撃速度の調節は,打撃端の直径と打撃質量とを維持
しながら,打撃端の落下開始高さを変更することによって容易に調節できる(6.1.1参照)。
A.2.3 打撃端直径,打撃端質量及び打撃速度の調節
試験片の厚さに比例して,打撃端直径D,打撃端質量m及び打撃速度Vを全て調節する(表A.1参照)。
同時に試験片の直径,保持リングの直径及び保持リングに加える力を,試験片の厚さに合わせて変更する
(表A.1及び図A.1参照)。
これらの調節では,異なる大きさの装置を準備しておく必要がある。そのため,規定外の厚さ1種類だ
けを試験するのでなければ,試験装置は高価になる。しかし,得られた結果が,規定の試験片による反発
弾性率に極めて近いという長所がある。
A.2.4 試験片の積重ね
同一試料の薄い試験片を積み重ねて用い,厚い試験片として用いてもよい。試験片の表面は,極めて平
滑であることが必要である。また,試験片相互の接触を確実にするために,側面を吸引するとよい。
試験片の積重ねは,追加誤差を取り込む可能性があるため,比較測定にだけ用いることができる。
A.3 標準外試験片の状態調節
標準外試験片の状態調節は,寸法の違いを考慮して実施する必要がある。状態調節は,JIS K 6250の9.
(試験片の状態調節)による。
A.4 試験報告書
試験報告書に記録する規定の事項(6.6参照)以外に,試験片の寸法,試験方法及び装置を報告すること
が望ましい。

――――― [JIS K 6255 pdf 18] ―――――

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表A.1−A.2.3記載の方法による標準外寸法の試験片使用時の基本パラメータ
サイズI サイズII サイズIII サイズIV サイズV
基本パラメータ
試験片厚さ(d),mm 2±0.1 4±0.2 6.3±0.3 12.5±0.5 25±1
打撃球直径(D),mm 2±0.05 4±0.1 6.3±0.1 12.5±0.1 25±0.2
打撃質量(m),kg 0.056±0.001 0.112±0.002 0.176±0.005 0.35±0.01 0.70±0.01
打撃速度(V),m/s 0.222±0.005 0.45±0.005 0.71±0.01 1.40±0.01 2.8±0.02
推奨固定装置
試験片直径,mm
最小 9 15 20 29 50
最大 25 45 53 53 70
保持リング直径(図5参照),mm
内径 5 8 12 20 36
外径 10 16 22 35 55
試験片押し付け力,N 50 100 150 300 600
注記 同じ反発弾性率値を得るために必要な保持力は,試験片の寸法及び特性,保持面の仕上げ並びに接触履歴に
よって大きく変化する。硬さの低い加硫ゴム及び熱可塑性ゴムは,変形しやすいので,与える保持力には注
意を要する。一方,保持力が小さすぎると,試験片のずれ及び滑りの原因となる。
単位 mm
a) サイズI b) サイズII c) サイズIII
d) サイズIV e) サイズV
図A.1−標準外寸法の試験片用保持リング

――――― [JIS K 6255 pdf 19] ―――――

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附属書B
(参考)
装置設計
B.1 一般
この規格に適合する寸法及び構造が適切な装置設計の例を参考として記載する。
B.2 リュプケ振子(Rpke pendulum)
リュプケ振子の打撃端は,丸棒の端が半球の形状をもち,4本の糸でつるされ支えられている。この方
式は,重力の作用で打撃する。
打撃端は,0.35 kgの質量をもち,半球の直径は,12.5 mmとする。つり糸の長さは,2 000 mmで100 mm
持ち上げられるようになっている。
リュプケ振子式試験装置の例を図B.1に示す。
なお,装置の詳細は,参考文献[1]に記載されている。
単位 mm
1 つり糸
2 支持装置
3 試験片
4 振子
5 指針
6 目盛盤
図B.1−リュプケ振子式試験装置の例

――――― [JIS K 6255 pdf 20] ―――――

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JIS K 6255:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4662:2009(MOD)
  • ISO 4662:2009/Technical Corrigendum 1:2010(MOD)

JIS K 6255:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6255:2013の関連規格と引用規格一覧