JIS K 6261-2:2017 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―低温特性の求め方―第2部:低温衝撃ぜい化試験 | ページ 2

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単位 mm
a) 回転方式の例 b) 直線方式の例
1 試験片 5 打撃具の打撃点の軌跡
2 打撃具 6 試験片つかみ部
3 試験片つかみ具 7 試験片つかみ具のエッジ
4 打撃具の試験片つかみ具側の軌跡 (面取り不可)
図2−試験片つかみ具と打撃具との位置関係の例
4.2 熱媒体 熱媒体は,試験温度において液状又は気体状で,試験する材料に対して物理的及び化学的
影響を与えないものを用いる。
注記 次の熱媒体は,次に示した温度まで使用可能である。
シリコーンオイル(動粘度が常温で約5 mm2/sのもの。) −60 ℃
エタノール −73 ℃
メチルシクロヘキサン(液体窒素で冷却したもの。) −120 ℃
4.3 温度測定装置 温度測定装置は,試験温度範囲の全域にわたって±0.5 ℃の精度で測定できるものと
する。温度センサは,試験片近傍に設置しなければならない。
4.4 温度制御装置 温度制御装置は,熱媒体を±1 ℃の精度で保持できるものとする。
4.5 試験槽 試験槽は,規定の熱媒体を満たすことができる断熱性の容器で,熱媒体の温度を均一にす
るためのかくはん機を備え,温度制御装置を用いて,試験温度を±1 ℃に保持できるものとする。また,
試験片つかみ具及び打撃具が規定の位置に取り付けられる構造で,温度計が挿入でき,かつ,温度調節器
が設けられたものとする。
4.6 熱媒体循環装置 熱媒体に液体を用いる場合のかくはん機,又は気体を用いる場合の送風装置は,
熱媒体を十分に循環できるものとする。かくはん機は,均一な温度を確保するために,液体を鉛直方向に
移動させることができるものとする。
4.7 タイマ又は時間計測器 秒単位で測定できるものとする。

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5 試験装置の校正

  試験装置の校正は,附属書Aによる。

6 試験片

6.1 試験片の形状及び寸法

  試験片の形状及び寸法は,次の2種類のいずれかとする。
A形 : 長さ27 mm40 mm,幅 6.0 mm±1.0 mm,厚さ 2.0 mm±0.2 mmの短冊状の試験片。
B形 : 図3に規定する形状及び寸法の試験片で,厚さ 2.0 mm±0.2 mmのもの。
一連の試験では,異なる形状の試験片を混用してはならない。
試験片は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)に従って採取・作製する。それらは,適切な鋭い打
ち抜き刃を用いて,シートから打ち抜く。A形試験片では,平行刃を用いて,一行程でシートから打ち抜
き後,規定の長さに切断する。
単位 mm
1 試験片つかみ部
図3−B形試験片の形状及び寸法

6.2 試験片の数

  試験片の数は,各温度水準に対して10個以上とする。
注記 衝撃ぜい化温度がよく分かっている材料では,5個でもよい。

6.3 試験片の寸法の測定

  試験片の寸法の測定は,JIS K 6250の10.(寸法測定方法)による。

6.4 試験片の選別

  1個の試験片について,厚さ及び幅の寸法の不均一さが0.1 mmを超えるもの,異物の混入したもの,気
泡のあるもの及び/又はきずのあるものは,試験に用いてはならない。

7 試験片の製作及び状態調節から試験までの時間間隔

  試料及び試験片の保管は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。
試験片の状態調節は,JIS K 6250の9.(試験片の状態調節)による。

――――― [JIS K 6261-2 pdf 7] ―――――

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8 操作方法

8.1 A法(衝撃ぜい化限界温度)

8.1.1  試験槽の温度を,試験片が破壊すると予測される温度以下にする。
液体媒体の場合,試験片の上におおよそ25 mm以上の深さの液体を確保するよう,十分な量の液体媒体
を試験槽に入れる。試験片つかみ具を,冷却した試験槽又は試験容器に浸せき(漬)し,あらかじめ冷却
する。
8.1.2 試験片を,素早く試験片つかみ具に固定し,液体媒体の場合は5分間,気体媒体の場合は10分間,
試験温度に浸す(JIS K 6250参照)。
注記 非常に柔らかい材料の場合,打撃具が解放されるまで,試験片を水平に支持する器具を用いる
ことが望ましい。
つかみ具から出ている試験片の長さは,19 mm以上とする。
五つのA形又はB形の試験片を試験する。打撃エネルギーが4.1.2に規定する最小値でおさまる場合は,
五つ全ての試験片を,同時に打撃してもよい。
つかみ具を適切に締め付けることは,最も重要であるため,4.1.1に規定する締付けトルクで各試験片が,
ほぼ同じ締付けトルクで保持されるように,つかみ具を締め付ける。
8.1.3 試験温度で規定時間浸せき(漬)の後,温度を記録して,一回の打撃を試験片に与える。
8.1.4 つかみ具から試験片を外し,試験室の標準温度にする。それぞれの試験片が破壊されたかどうかを
判定する。試験片が打撃で曲げられた方向と同一方向に直角に曲げて,肉眼で調べる。
8.1.5 全部の試験片が破壊しない温度まで,10 ℃ずつ上昇させ,それぞれの温度で新しい試験片を用い
て試験を繰り返す。それから,破壊が観察された最高温度まで温度を下げ,破壊が観察されない温度を確
定するために2 ℃間隔で温度を上げ,試験を行う。確定した温度を衝撃ぜい化限界温度として記録する。
結晶化又は可塑剤の時間依存効果を検討するときは,気体媒体中で8.1.2の条件より長い時間試験温度に
浸して,状態調節を行う。

8.2 B法(50 %衝撃ぜい化温度)

8.2.1  試験開始温度が50 %の破壊が予想される温度とすること以外は,8.1.18.1.4の手順を実行する。
8.2.2 試験片の全てが試験開始温度で破壊する場合は,温度を10 ℃上げて試験を繰り返す。全ての試験
片が試験開始温度で破壊しない場合は,温度を10 ℃下げて試験を繰り返す。
2 ℃間隔で温度を増減して試験を繰り返し,全ての試験片が破壊しない最低温度と,全ての試験片が破
壊する最高温度とを決定する。それぞれの温度で破壊個数を記録する。それぞれの温度で新しい試験片を
使う。50 %衝撃ぜい化温度を決定する方法は,次のいずれかによる。
a) 計算法 50 %衝撃ぜい化温度は,それぞれの温度での破壊した試験片の数から,破壊した試験片の百
分率を計算し,式(1)によって算出する。
S 1
Tb Th T (1)
100 2
ここに, Tb : 50 %衝撃ぜい化温度(℃)
Th : 全ての試験片が破壊する最高温度(℃)
ΔT : 試験温度間隔(℃)(8.2.2によって2 ℃)
S : 全ての試験片が破壊しない最低温度からThまでの各試
験温度における破壊の百分率の総和
b) 図解法 各温度における破壊した試験片の数から,破壊の百分率を計算する。次に,正規確率紙を用
いて,温度を等間隔目盛に,破壊した試験片数の百分率を確率目盛上にプロットし,最適な回帰直線

――――― [JIS K 6261-2 pdf 8] ―――――

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を引く。この線と50 %の確率の直線との交点の温度を,Tb(50 %衝撃ぜい化温度)とする(図4参照)。


(℃)
破壊の百分率(%)
図4−図解法による50 %衝撃ぜい化温度の求め方

8.3 C法(指定温度における試験)

8.3.1  試験温度が,材料の仕様書又は材料の分類基準に規定されている温度とすること以外は,8.1.1
8.1.4の手順を実行する。
8.3.2 試験片が,一つも破壊されない場合は合格,一つでも破壊した場合は不合格として報告する。

8.4 試験結果のまとめ方

  50 %衝撃ぜい化温度(B法)は,8.2によって求めた値をJIS Z 8401によって,丸めの幅1で表す。衝
撃ぜい化限界温度(A法)は,全ての試験片が破壊しない最低の温度をJIS Z 8401によって,丸めの幅1
で表す。

9 試験精度

  試験精度は,附属書Bを参照する。

10 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記録する。
a) 試料の詳細
1) 試料の詳細及びその由来
2) 試験片の作製方法(例えば,型成形又は切出し)
b) 試験方法
1) この規格の番号
2) 使用した試験方法(A法,B法又はC法)
3) 試験片の形状
c) 試験の詳細
1) 熱媒体及び試験装置

――――― [JIS K 6261-2 pdf 9] ―――――

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2) 試験室の標準温度
3) 状態調節の時間及び温度
4) 破壊状態を調べた試験温度
5) この規格に規定されていない操作手順
d) 試験結果
1) 使用した試験片の総数及びそれぞれの温度で衝撃を与えた試験片の数
2) 衝撃ぜい化限界温度又は50 %衝撃ぜい化温度(A法又はB法の場合)
3) 材料の合否(C法の場合)
e) 試験年月日
f) その他の必要事項

――――― [JIS K 6261-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 6261-2:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 812:2011(MOD)

JIS K 6261-2:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6261-2:2017の関連規格と引用規格一覧