JIS K 6269:1998 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの酸素指数法による燃焼性試験方法

JIS K 6269:1998 規格概要

この規格 K6269は、酸素指数法によって,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの燃焼性を測定する試験方法について規定。

JISK6269 規格全文情報

規格番号
JIS K6269 
規格名称
加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの酸素指数法による燃焼性試験方法
規格名称英語訳
Testing method of flammability using the oxygen index method for rubber, vulcanized or thermoplastic
制定年月日
1998年11月20日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

83.060
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ゴム・エラストマー I 2020, ゴム・エラストマー II 2020
改訂:履歴
1998-11-20 制定日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2011-11-21 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS K 6269:1998 PDF [7]
K 6269 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格はJIS K 7201 : 1995(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)の中から,ゴムに関する
規定を取り出し,新たにJIS K 6269として制定した。
プラスチックに関する規定については,ISO 4589-2 : 1996 (Plastics−Determinaition of burning behaviour by
oxygen index−Part 2 : Ambient-temperature test) に整合したJIS K 7201-2(プラスチック−酸素指数法による
燃焼性の試験方法−第2部 : 室温における試験)として新たに制定した。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 6269 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 6269 : 1998

加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの酸素指数法による燃焼性試験方法

Testing method of flammability using the oxygen index method for rubber, vulcanized or thermoplastic

1. 適用範囲 この規格は,酸素指数法によって加硫ゴム及び熱可塑性ゴム(以下,加硫ゴムという。)の
燃焼性を測定する試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 1101 酸素
JIS K 1107 高純度窒素
JIS K 2240 液化石油ガス(LPガス)
JIS K 6200 ゴム用語
JIS K 6250 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの物理試験方法通則
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6200によるほか,次による。
a) 酸素指数 酸素指数 (O. I. ) とは,規定の試験条件下において,材料が燃焼を持続するのに必要な酸
素及び窒素の混合ガス中の容量パーセントで表される最低酸素濃度の数値をいう。
4. 装置及び附属品
4.1 試験装置 試験装置(以下,装置という。)は,燃焼部,ガス供給部,測定部及び点火器からなり,
次の諸条件を満たさなければならない。代表的な装置の例を付図1に示す。
4.1.1 燃焼部 燃焼円筒及び試験片支持具で構成する。
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a) 燃焼円筒 燃焼円筒は,内径75 +mm,高さ450±5mmの耐熱ガラス製で,直径4±1mmのガラス粒
を底部から100±5mmの厚さに均等に満たしたものである。燃焼中に試験片の炭化物などが落下する
ため,ガラス粒の上方に金属製の網を置かなければならない。
なお,試験時の規定混合ガス流量11.4l/minのとき,円筒内の混合ガスの流速は4±1cm/sとなる。
b) 試験片支持具 燃焼円筒の中央部で,垂直に試験片を支持することができる構造のもの。
4.1.2 ガス供給部 ガス供給部は,酸素及び窒素ボンベ,圧力計,圧力調整器,バルブ及びホースで構成
する。使用する酸素は,JIS K 1101又はこれと同等以上のもの,窒素はJIS K 1107の2級又はこれと同等
以上のものとする。

――――― [JIS K 6269 pdf 2] ―――――

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4.1.3 測定部 測定部は,酸素流量計(最小目盛0.1l/min,流量調節バルブ付き),窒素流量計(最小目
盛0.1l/min,流量調節バルブ付き),ガス混合器,圧力計,圧力調整器,清浄器及び点検バルブで構成する。
ただし,各流量計は1年ごとに校正しなければならない。
4.1.4 点火器 点火器の先端の内径は約3mmで,規定の長さに炎を調節することができ,燃焼円筒の上
方から挿入して,試験片に点火することが容易な構造のものとし,熱源は,JIS K 2240の1種1号又は同
等のものを用いる。
4.2 U字形保持具 5.1の表1のB号によって試験する場合に用いるアルミニウム製保持具で,付図2に
示す形状,寸法のもの。
4.3 ストップウォッチ 燃焼時間を測定するためのもので,0.2秒まで測定できるもの。
4.4 測厚器 試験片の幅及び厚さを測定するためのもので,JIS K 6250の7.7.1(厚さの測定)のA法に
規定するもの。
5. 試験片
5.1 試験片の支持方法による区分 試験片の支持方法によって二つに区分し,形状・寸法は表1のとお
りとする。
表1 試験片
試験片の支持方法 試験片の形状・寸法
区分 記号
A号
試験片を自立させて試験する場合 長さ 70以上150mm以内
幅 6.5±0.5mm
厚さ 3.0±0.5mm
B号
試験片をU字形保持具に取り付け 長さ 150mm
て試験する場合 幅 60mm
厚さ 試料の厚さ
5.2 試験片の作製 試験片は,規定寸法に成形できる加硫型を用いて加硫を行い作製するか,又は製品
から機械加工によって切り取った後,研磨機などで仕上げを行う。
なお,試験片は,10個以上準備するとよい。
6. 試験条件 試験条件は,次のとおりとする。
a) 試験室の標準状態は,JIS K 6250の7.1(試験室の標準状態)による。
b) 試料及び試験片の保管は,JIS K 6250の7.2(試料及び試験片の保管)による。
c) 試験片の状態調節は,JIS K 6250の7.3(試験片の状態調節)による。
備考 安全管理のため,燃焼性試験を行う際に発生する煙,すす,熱,有害な成分などを除去するた
めに,排気装置を設ける。ただし,燃焼円筒内の流量に影響を及ぼしてはならない。
7. 試験方法
7.1 装置の点検 装置の点検は,次のとおりとする。
7.1.1 試験を始める前に,点検用バルブを作動させて,接続部にガス漏れがないことを確認する。
7.1.2 照合試験片を用いて,装置の確認を行う。
参考 充てん材を含まないポリメタクリル酸メチルの注型品から,5.1のA号に規定する試験片の寸
法に切り出した試験片に,酸素指数の値付けをしたものを,財団法人科学技術戦略推進機構[〒

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111-0052 東京都台東区柳橋2-22-13,TEL03 (3862) 4841]で,頒布している。
7.2 操作
7.2.1 試験片を,次の方法に従って取り付ける。
a) 号は,試験片の上端部が燃焼円筒の上端部から100mm以上の距離に位置するように,垂直に試験
片支持具に取り付ける。
b) 号は,付図2に示すU字形保持具を用いて,2枚の保持枠の間に試験片を挟み,上端部,中央部及
び下端部を,又は必要に応じて数箇所を,ねじ,カード止めクリップなどで固定した後,試験片の上
端部が燃焼円筒の上端部から100mm以上の距離に位置するように,垂直に試験片支持具に取り付け
る。
7.2.2 あらかじめ,試料の燃焼継続に必要な最低酸素濃度を推定できる場合は,付表1から該当する酸素
流量及び窒素流量を選んで装置をセットする。推定できない場合は,試験片に空気中で点火し,燃焼状態
を調べ,このとき試験片が速やかに燃えるときは,酸素濃度を約18%から開始するとよい。また,試験片
が着火しないときは,酸素濃度約25%又はそれ以上の濃度から開始するとよい。濃度を変える場合は,付
表1によって酸素と窒素の流量の割合を決定する。ただし,燃焼円筒内の総流量は,11.4l/minであること
を確認し,その割合の平衡を継続して保つようにしなければならない。
7.2.3 点火器の先端を上向きにして,炎の長さを1520mmに調節する。
7.2.4 酸素及び窒素流量調節バルブを開き,燃焼円筒内に約30秒間ガスを放出した後,試験片の上端に
点火する。この場合,試験片の上端部全体が着炎し,炎状に燃えることを確認した後に点火器の炎を取り
去り,直ちに燃焼時間及び燃焼長さの測定を開始する。
7.2.5 次のa)又はb)の操作を,試験片を取り替えて繰り返し,試験片の燃焼時間が3分以上継続して燃
焼するか,又は着炎後の燃焼長さが50mm以上燃え続けるのに必要な最低の酸素流量及びそのときの窒素
流量を求める。ただし,燃焼中はそれらの流量を変えてはならない。
a) 試験片の燃焼時間が3分を超える場合,又は燃焼長さが50mmを超える場合は,いずれも酸素濃度が
高すぎるので付表1に従って酸素流量を順次下げていく。
b) 着炎後すぐに消えるか,燃焼時間が3分未満又は燃焼長さが50mm未満で消える場合は,いずれも酸
素濃度が低すぎるので,付表1に従って酸素流量を順次上げていく。
8. 計算 7.2.5によって試験を行い,酸素指数 (O. I.) は,次の式によって小数点以下2けたまで算出す
る。試験回数は3回とし,その平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
O寰
2
O.I= 寰
O2 + N2寰
ここに, O. I. : 酸素指数 (%)
[O2] : 7.2.5で得られた酸素の流量 (l/min)
[N2] : 上記に対応した窒素の流量 (l/min)
9. 記録 試験成績には,次の事項を記録しなければならない。
a) 試験片の詳細(材料の種類,作製方法,区分,形状・寸法など)
b) 酸素指数を決定したときの方法(燃焼時間又は燃焼長さ)
c) 燃焼時間(秒)又は燃焼長さ (mm)
d) 酸素指数の個々の値及び平均値

――――― [JIS K 6269 pdf 4] ―――――

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K 6269 : 1998
e) 燃焼状態(燃焼中の異常な挙動,例えば,炭化,溶融,垂れ,曲がりなどがあった場合)
f) その他必要事項
付表1 酸素濃度と酸素流量及び窒素流量との関係表
酸素濃度 酸素流量 窒素流量 酸素濃度 酸素流量 窒素流量 酸素濃度 酸素流量 窒素流量
(%) (l/min) (l/min) (%) (l/min) (l/min) (%) (l/min) (l/min)
5.3 0.60 10.80 21.1 2.40 9.00 36.8 4.20 7.20
5.7 0.65 10.75 21.5 2.45 8.95 37.3 4.25 7.15
6.1 0.70 10.70 21.9 2.50 8.90 37.7 4.30 7.10
6.6 0.75 10.65 22.4 2.55 8.85 38.2 4.35 7.05
7.0 0.80 10.60 22.8 2.60 8.80 38.6 4.40 7.00
7.5 0.85 10.55 23.2 2.65 8.75 39.0 4.45 6.95
7.9 0.90 10.50 23.7 2.70 8.70 39.5 4.50 6.90
8.3 0.95 10.45 24.1 2.75 8.65 39.9 4.55 6.85
8.8 1.00 10.40 24.6 2.80 8.60 40.4 4.60 6.80
9.2 1.05 10.35 25.0 2.85 8.55 40.8 4.65 6.75
9.6 1.10 10.30 25.4 2.90 8.50 41.2 4.70 6.70
10.1 1.15 10.25 25.9 2.95 8.45 41.7 4.75 6.65
10.5 1.20 10.20 26.3 3.00 8.40 42.1 4.80 6.60
11.0 1.25 10.15 26.8 3.05 8.35 42.5 4.85 6.55
11.4 1.30 10.10 27.2 3.10 8.30 43.0 4.90 6.50
11.8 1.35 10.05 27.6 3.15 8.25 43.4 4.95 6.45
12.3 1.40 10.00 28.1 3.20 8.20 43.9 5.00 6.40
12.7 1.45 9.95 28.5 3.25 8.15 44.3 5.05 6.35
13.2 1.50 9.90 28.9 3.30 8.10 44.7 5.10 6.30
13.6 1.55 9.85 29.4 3.35 8.05 45.2 5.15 6.25
14.0 1.60 9.80 29.8 3.40 8.00 45.6 5.20 6.20
14.5 1.65 9.75 30.3 3.45 7.95 46.1 5.25 6.15
14.9 1.70 9.70 30.7 3.50 7.90 46.5 5.30 6.10
15.4 1.75 9.65 31.1 3.55 7.85 46.9 5.35 6.05
15.8 1.80 9.60 31.6 3.60 7.80 47.4 5.40 6.00
16.2 1.85 9.55 32.0 3.65 7.75 47.8 5.45 5.95
16.7 1.90 9.50 32.5 3.70 7.70 48.2 5.50 5.90
17.1 1.95 9.45 32.9 3.75 7.65 48.7 5.55 5.85
17.5 2.00 9.40 33.3 3.80 7.60 49.1 5.60 5.80
18.0 2.05 9.35 33.8 3.85 7.55 49.6 5.65 5.75
18.4 2.10 9.30 34.2 3.90 7.50 50.0 5.70 5.70
18.9 2.15 9.25 34.6 3.95 7.45 50.4 5.75 5.65
19.3 2.20 9.20 35.1 4.00 7.40 50.9 5.80 5.60
19.7 2.25 9.15 35.5 4.05 7.35 51.3 5.85 5.55
20.2 2.30 9.10 36.0 4.10 7.30 51.8 5.90 5.50
20.6 2.35 9.05 36.4 4.15 7.25 52.2 5.95 5.45
52.6 6.00 5.40 60.5 6.90 4.50 68.4 7.80 3.60
53.1 6.05 5.35 61.0 6.95 4.45 68.9 7.85 3.55
53.5 6.10 5.30 61.4 7.00 4.40 69.3 7.90 3.50
53.9 6.15 5.25 61.8 7.05 4.35 69.7 7.95 3.45
54.4 6.20 5.20 62.3 7.10 4.30 70.2 8.00 3.40
54.8 6.25 5.15 62.7 7.15 4.25 70.6 8.05 3.35
55.3 6.30 5.10 63.2 7.20 4.20 71.1 8.10 3.30
55.7 6.35 5.05 63.6 7.25 4.15 71.5 8.15 3.25

――――― [JIS K 6269 pdf 5] ―――――

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JIS K 6269:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6269:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK1101:2017
酸素
JISK1107:2005
窒素
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)
JISK6200:2019
ゴム―用語
JISK6250:2019
ゴム―物理試験方法通則
JISZ8401:2019
数値の丸め方