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K 6271-1 : 2015
D1 (50±0.5) m
D2 (70±0.5) m
D3 (80±0.5) m
D4 (83±2) m
1 主電極 3 試験片
2 リング電極 4 対向電極
図1−標準二重リング電極の形状及び名称
c) 二重リング電極の種類 電極の種類は,試験片表面に密着固定することのできるステンレス鋼などの
金属製電極,銀ペーストなどの導電性塗料電極などを用いる。導電性塗料電極を用いる場合には,図
1に示す形状を試験片上に透湿性の導電性塗料で描き,乾燥して電極を形成する。
注記 附属書Aに,電極の種類及び使用上の注意事項を示す。
6 試験装置の校正
試験装置の校正は,附属書Cによる。
7 試験片
7.1 試験片の採取及び作製
試験片の採取及び作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。ただし,標準二重リング電
極を用いる場合には,試験片は,厚さが0.5 mm5.0 mmの成形シートから,望ましくは,厚さが1.0 mm
又は2.0 mmの成形シートから,長さ及び幅をそれぞれ100 mmに切り取ったものを用いる。標準以外の電
極を用いる場合には,試験片は,リング電極の外径より大きな寸法で切り取ったものを用いる。いずれの
場合にも,試験片の厚さを,試験片中央部及び4か所の角部付近の計5か所について0.01 mmまではかり,
各測定点における値が(1.0±0.1)mm又は(2.0±0.2)mmであり,かつ,5か所の平均値の±10 %の範囲
内であることを確認する。この5か所の平均値を,試験片の厚さ(t)とする。
――――― [JIS K 6271-1 pdf 6] ―――――
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7.2 試験片の数
試験片の数は,3個とする。
8 状態調節
試験片の状態調節は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)の湿度(50±10)%及び9.(試験片の状態
調節)による。さらに,体積抵抗率が106 Ω・m(108 Ω・cm)以上の高抵抗材料を測定する場合には,状態
調節を行っている間,試験片の両面を金属板で挟み,金属板どうしを短絡し続けることによって,試験片
に帯電した電荷を除去する。
9 試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。ただし,その他の条件で試験を
行う場合には,受渡当事者間の協定に従い,行ってもよい。
b) 試料及び試験片の保管は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。
c) 試験片への標準印加電圧は,1 V,10 V,100 V,500 V及び1 000 Vの中から選択する。あらかじめ
5.2で規定する電圧計で印加電圧を確認しておく必要がある。印加電圧を選択するとき,試験片の電気
抵抗率を考慮し,用いる電流計の定格電流を超えることがないようにするとともに,試験片内部での
電力損失が0.1 Wを超えないように注意する。
注記 附属書Bに,測定条件の適正範囲を示す。
10 試験方法
試験方法は,次による。
a) 用いる主電極の外径[図1,式(1)及び式(2)のD11)]及びリング電極の内径[図1及び式(2)のD21)]を,
ノギスで0.05 mmまで測定する。
なお,ノギスは,JIS B 7507に規定するもの,又はこれと同等以上の精度をもつものを用いる。
b) 金属製電極を用いるときは,金属製電極を試験片の上下に密着させ,試験片と電極との間に隙間が生
じないように固定する。このとき,過度の圧力を加えると試験片が変形し,試験結果に影響を及ぼす
ので注意する。また,導電性塗料電極を用いるときは,電極の損傷,離などが生じないように注意
する。
c) 直流電圧源及び電流計は,体積抵抗率[ρv1)]を求める場合には,図2に示すように接続し,表面抵抗
率[ρs1)]を求める場合には,図3に示すように接続する。
d) 接続後,電圧を印加する前に主電極と電圧印加電極とを電気的に短絡し,試験片に帯電している電荷
を除去する。体積抵抗率[ρv1)]が106 Ω・m(108 Ω・cm)以上の高抵抗材料の試験片の場合には,状態
調節時にも,除電処理を行っているが,更にこの操作を行う。
e) 試験片の除電を行った後,スイッチを切り替え(図2又は図3において切替えスイッチ6を接点7か
ら接点8へ切り替える。),両電極間に規定の電圧[V 1)]を印加し,電流の計測を開始し,電圧印加後
1分後に,主電極と印加電極との間を流れる電流[Iv1)又はIs1)]を測定し,記録する。
f) 測定を終了した試験片は,試験片内部に電荷が帯電しているため,繰り返し測定を行う場合,又は体
積抵抗率及び表面抵抗率を連続して求める場合には,測定終了試験片の除電処理を行う必要がある。
特に,試験片の体積抵抗率が106 Ω・m(108 Ω・cm)以上の高抵抗材料を測定する場合には,連続した
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測定は行わず,次の測定を行う前に,必ず状態調節時に行う除電処理を行わなければならない。
注1) 式(1)及び式(2)の量記号を示す。
1 主電極(測定電極) 6 切替えスイッチ
2 リング電極(ガード電極) 7 除電用短絡側接点
3 試験片 8 電圧印加側接点
4 対向電極(電圧印加電極) 9 電流計
5 直流電圧源 10 接地
図2−体積抵抗率 測定回路図
1 主電極(測定電極) 6 切替えスイッチ
2 リング電極(電圧印加電極) 7 除電用短絡側接点
3 試験片 8 電圧印加側接点
4 対向電極(ガード電極) 9 電流計
5 直流電圧源 10接地
図3−表面抵抗率 測定回路図
11 試験結果のまとめ方
体積抵抗率ρv及び表面抵抗率ρsは,3個の試験片について求め,次の式(1)及び式(2)によって得られた値
の中央値を,有効数字2桁で表す。
a) 体積抵抗率
2 2
π D1 π D1 V
ρv= Rv= (1)
4 t 4 t Iv
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b) 表面抵抗率
(πD2 D1 ) (πD2 D1 )
ρS= Rs= (2)
D2 D1 (D2 D1 ) Is
ここに, ρv : 体積抵抗率(Ω・m)
ρs : 表面抵抗率(Ω)
Rv : 体積抵抗(Ω)
Rs : 表面抵抗(Ω)
D1 : 主電極の外径(m)
D2 : リング電極の内径(m)
t : 試験片の厚さ(m)
V : 試験片に印加した電圧(V)
Iv : 体積抵抗測定時の電圧印加1分後の電流(A)
Is : 表面抵抗測定時の電圧印加1分後の電流(A)
π : 円周率
12 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記録しなければならない。
a) 試験片の詳細
1) 試料の詳細(製品,試験用配合物など)
2) 試験片の採取方法及び作製方法(成形方法,加硫条件など)
b) 試験方法
1) この規格の番号
2) 試験片の寸法
c) 試験の詳細
1) 試験室の温度及び湿度
2) 各試験片を状態調節した時間,温度及び湿度
3) 各試験片を標準条件以外で状態調節した場合,温度及び湿度
4) 用いた電極の寸法及び材質
5) 印加した電圧
6) 用いた測定装置の概要
7) この規格に規定する以外の手順
d) 試験結果
1) 各試験片の体積抵抗率及び/又は表面抵抗率
2) 3個の試験片の体積抵抗率及び/又は表面抵抗率の中央値
e) 試験年月日
f) その他必要事項
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附属書A
(参考)
電極の種類の特徴及び使用上の注意事項
A.1 一般
試験片に主電極,リング電極及び対向電極を形成して測定を行うが,形成する電極の種類及び試験片と
の密着状態によって,試験結果に影響を及ぼす場合があるので,電極の種類の選定及び取扱いには,注意
が必要である。
A.2 電極の種類の特徴及び使用上の注意事項
代表的な電極の種類について,その特徴及び使用上の注意事項を表A.1に示す。
表A.1−電極の種類の特徴及び使用上の注意事項
電極の種類 特徴 使用上の注意事項
金属製電極 金属製電極の場合には,試験片の押さえ圧力
電極形状に加工した金属製の電極としては,
によって,電極と試験片との間の密着状態が変
ステンレス鋼などを用いる。主電極,リング電
化するため,表面平滑性の劣る試験片を用いる
極及び対向電極が固定され,電気的な遮蔽を施
した箱形タイプが一般的である。 場合には,密着性改良手段を講じる必要があ
る。
特別な前処理が不要なため,非常に簡便に測
定を行うことができる。 表面密着性の改良手段として,ワセリンを塗
布する方法をとる場合があるが,ゴム材料への
市販品の中には,試験片の押さえ圧力を調整
できる圧力可変方式のジグをもつものもある。
影響には,十分な注意が必要である。また,硬
さの低い試験片を大きな圧力で押さえた場合
には,試験片の厚さが変化する場合及び試験片
の電気抵抗が変化する場合があるため,同様の
注意が必要である。
導電性塗料電極 樹脂バインダとともに溶剤中に分散した銀 試験片表面に薄膜の電極を形成するため,試
験片の表面状態がブルーム又はブリードによ
粒子を用い,試験片表面に塗布した後これを乾
って汚染されている場合には,高い密着性が得
燥し,薄膜の銀電極を形成する方法である。
られないので,表面の清浄化処理を要する。
試験片表面に若干の凹凸が存在する場合に
また,電極形成後のブルーム又はブリードによ
も,密着性のよい電極形成ができるという利点
って,電極が離する場合があるため,電極形
があり,試験片電極間の接触不良による誤差を
排除できる。 成後の長時間放置は避ける。
導電ゴム電極 電極として用いる導電ゴムの体積抵抗率が
測定する試料が,比較的高抵抗領域であり,
100 Ω・m101 Ω・m(102 Ω・cm103 Ω・cm)で
かつ,樹脂のような高剛性の材料を対象とする
あるため,測定する試験片の体積抵抗率が十分
場合,試験片表面への密着性を向上させるため
に高い場合[106 Ω・m(108 Ω・cm)以上]だけ
に,金属製電極の表面に設置して使用するとき
がある。 に使用することが望ましい。
――――― [JIS K 6271-1 pdf 10] ―――――
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JIS K 6271-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 14309:2011(MOD)
JIS K 6271-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6271-1:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則