JIS K 6272:2003 ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様 | ページ 2

4
K 6272 : 2003
R
Vmax
T
ここに, R : 記録計のフルスケールの振幅とする。

9. 伸び(たわみ)の測定

 伸び(たわみ)を測定するときには,伸び(たわみ)量が連続的に表示され,最大
伸び(たわみ)量が表示されなければならない。力/伸び(たわみ)曲線が自動記録されることが望ましい。
伸び(たわみ)測定の精確さの校正は,±0.5 %の精確さをもった校正装置で実施し,測定装置の最大許容
誤差が±2 %でなければならない。
試験片の伸び(たわみ)は,次のいずれかの方法で測定する。
a) つかみ具間の距離を測定する方法 リング状試験片の伸び測定又は曲げ,せん断及び圧縮試験の場合
には,つかみ具間の距離の測定が最も適した測定方法である。試験結果に影響を与えるため
伸び(たわみ)測定系の遊び及びつかみ具と試験片との間の滑りが生じてはならない。
b) 標線間距離を測定する方法
1) 接触式伸び計を用いる方法
2) 光学式又は他の遠隔式(非接触式)伸び計を用いる方法
上記両方法において標線間距離は,各適用試験方法又は材料によって規定しなければならない。また,
その標線間距離は±1 %以内の精確さでなければならない。
標線のゆがみ及び試験片のきずは,試験結果に影響を与えるためあってはならない。また,接触式伸び
計の場合,伸び計と試験片との間に滑りが生じてはならない。

10. つかみ具の移動速度

 試験機は動力駆動式とし,駆動側のつかみ具の移動速度及びその許容誤差は,
次の中の一つ又は複数が設定可能でなければならない。
1 0.2 mm/min
2 0.4 mm/min
5 1 mm/min
10 2 mm/min
20 2.5 mm/min
25 2.5 mm/min
50 5 mm/min
100 10 mm/min
200 20 mm/min
250 25 mm/min
500 50 mm/min
移動速度は,一回の試験中又は一連の試験の間,±5%を超えて変動せず,かつ,上記の範囲内に入らな
ければならない。
つかみ具移動速度の精確さの検証は,試験機のひょう量内で力を零から規定された最大値まで増加させ

――――― [JIS K 6272 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
K 6272 : 2003
て実施する。最大値は,特に規定がなければその試験機の通常最大負荷値とする。検証は,変位/時間の
記録をとることによって行う。つかみ具の移動速度を測定するには,検証中のつかみ具移動量は10 mm以
上とし,測定時間は1分以上とする。
前記の移動速度は,一般的に使用されているものである。特別な仕様においては,これ以外の移動速度
及び許容誤差範囲が必要とされる場合もある。

11. 試験機の剛性

 試験機の剛性は,力と装置の伸び(たわみ)との割合である。これには試験機のフレー
ム,変位を与える機構,力計並びに試験片を保持するつかみ具及びジグが含まれる。
例えば,駆動部分の移動速度は,振り子式試験機のような剛性の低い試験機の場合,つかみ具の離れる
速度と必ずしも同じではない。したがって,補正されていないクロスヘッドの移動量を試験片の伸び(たわ
み)量として用いてはならない。試験機の剛性は,試験片より高くなければならない。

12. 安定性

 電子式試験機の長時間にわたる安定性は,数多くの要因に影響されるが,その中で最も重要
なことは,温度変動,力検出素子の力学的ヒステリシス,主電源電圧の変動及び電子部品の特性変化であ
る。したがって,製造業者は,試験機について表示された精確さを維持するために必要な次の条件を仕様
書及び取扱説明書類の中に記載しなければならない。
a) 試験機の精確さが保証される温度範囲
b) 試験機の正常な作動が保証される供給電圧範囲
c) 零調整,スパン調整などの手動調整を行う頻度

13. 校正・検証報告書

 報告書には,次の事項を記載しなければならない。
a) 適用規格番号
b) 試験機の識別及び校正日
c) 証明の範囲及び各力計測系の等級
d) 校正方法及び使用した校正装置の識別
e) 校正時の周囲温度
f) 移動速度の精確さ
g) その他必要事項

14. 校正の間隔

 校正の間隔は,試験機の形式,保全基準,使用頻度及び試験する材料の種類に依存する。
特に指定がない限り,校正の間隔は12か月を超えないことが望ましい。校正は,試験機を移設したとき若
しくは大きな修理又は調整を行ったときに実施する。

――――― [JIS K 6272 pdf 7] ―――――

    6
K 6272 : 2003
K6
2
2
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
72 : 000
ゴム−引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)−仕様
JIS K 6272 : 2003 ISO 5893 : 2002
0
ゴム及びプラスチック試験機−引張,曲げ,圧縮型(定速)−仕様
(I) JISの規定 (II)国際規格番 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) JISと国際規格との技術的差異
号 の項目ごとの評価及びその内容 及び今後の対策
表示箇所: 本体
表示方法: 点線の下線又は実線
の側線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内
番号 評価 容
1.適用範囲 ゴムの物理試験の定 1 MOD/削除
ゴム,プラスチックの定 プラスチックを 対応国際規格からゴムの物理試験に
速引張試験機につい 速引張試験機について 含めない。 特化した。
て規定する。 規定する。 プラスチックは,独自に検討すること
になった。
2.引用規格 JIS B 7721 2 ISO 7500-1:1999 MOD/追加 JIS K 6200,JIS Z
分かりやすくするための追加であり,
JIS K 6200 8402-1を追加。 実質上,技術的差異はない。
JIS Z 8402-1
3.定義 JIS K6200 を追加 3 MOD/追加 この規格で特に 分かりやすくするための追加であり,
JIS K8402-1 を追加 規定していない 実質上,技術的差異はない。
用語について参
照すべき引用規
格を追加。
4.試験機の 4 IDT JIS B 7721の表をJIS B 7721の引用内容を再掲したので
等級分類 再掲。 実質上,技術的な差異はない。
K6 272 : 0000
2

――――― [JIS K 6272 pdf 8] ―――――

                                                                                                                                           7
K 6272 : 2003
K6
2
(I) JISの規定 (II)国際規格番 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) JISと国際規格との技術的差異
2
号 の項目ごとの評価及びその内容 及び今後の対策
72
表示箇所: 本体
: 0
表示方法: 点線の下線又は実線
000
の側線
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内
番号 番号 評価 容
5.試験機設 5. IDT −
計上の要点
6.力計測系 6. IDT ―
7.試験機の 7. IDT ―
定常状態で
の精確さ
8.試験機の 8. IDT −
動的精確さ
9.伸び(たわ 9. IDT ―
み)の測定
10.つかみ具 10. IDT ―
の移動速度
11.試験機の 11. IDT ―
剛性
12.安定性 12. IDT ―
13.校正・検 13. MOD/追加 JISの書式に合わ 実質上,技術的な差異はない。
証報告書 せ,“必要事項”
を追加した。
14.校正の間 13 IDT −

K6 27
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
2 : 0000
2

――――― [JIS K 6272 pdf 9] ―――――

    8
K 6272 : 2003
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT·················· 技術的差異がない。
― MOD/削除········· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。

JIS K 6272:2003の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5893:2002(MOD)

JIS K 6272:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6272:2003の関連規格と引用規格一覧