JIS K 6272:2003 ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様

JIS K 6272:2003 規格概要

この規格 K6272は、ゴムの引張試験,曲げ試験,せん断試験及び圧縮試験に用いる定速試験機の仕様について規定。

JISK6272 規格全文情報

規格番号
JIS K6272 
規格名称
ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様
規格名称英語訳
Rubber -- Tensile, flexural and compression test equipment (constant rate of traverse) -- Specification
制定年月日
2003年12月20日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 5893:2002(MOD)
国際規格分類

ICS

83.060, 83.200
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ゴム・エラストマー I 2020, ゴム・エラストマー II 2020
改訂:履歴
2003-12-20 制定日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 6272:2003 PDF [10]
                                                                                   K 6272 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会 (JRMA)/財団法人日本規格
協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 5893:2002,Rubber and plastics test
equipment―Tensile,flexural and compression types (constant rate of traverse)―Specificationを基礎として用い
た。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 6272には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 6272 pdf 1] ―――――

K 6272 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 試験機の等級分類・・・・[2]
  •  5. 試験機設計上の要点・・・・[2]
  •  5.1 寸法及び構造・・・・[2]
  •  5.2 試験機の軸合わせ・・・・[2]
  •  5.3 試験片つかみ具・・・・[2]
  •  5.4 駆動特性・・・・[3]
  •  5.5 圧縮,せん断,曲げ試験用ジグ・・・・[3]
  •  6. 力計測系・・・・[3]
  •  7. 試験機の定常状態での精確さ・・・・[3]
  •  8. 試験機の動的精確さ・・・・[3]
  •  9. 伸び(たわみ)の測定・・・・[4]
  •  10. つかみ具の移動速度・・・・[4]
  •  11. 試験機の剛性・・・・[5]
  •  12. 安定性・・・・[5]
  •  13. 校正・検証報告書・・・・[5]
  •  14. 校正の間隔・・・・[5]
  •  附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 6272 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 6272 : 2003

ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様

Rubber―Tensile, flexural and compression test equipment (constant rate of traverse)―Specification

序文

 この規格は,2002年に発行されたISO 5893,Rubber and plastics test equipment―Tensile,flexural and
compression types (constant rate of traverse)―Specificationを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業
規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
警告 この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通しているものとする。この規格は,その使用
に関連して起こるすべての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,各自の
責任において安全及び健康に対する適切な措置を取らなければならない。

1. 適用範囲

 この規格は,ゴムの引張試験,曲げ試験,せん断試験及び圧縮試験に用いる定速試験機(以
下,試験機という。) の仕様について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 5893:2002,Rubber and plastics test equipment−Tensile,flexural and compression types (constant
rate of traverse)−Specification (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7721 引張・圧縮試験機―力計測系の校正・検証方法
備考 ISO 7500-1:1999, Metallic materials―Verification of static uniaxial testing machines―Part1
Tension/compression testing machines―Verification and calibration of the force measuring systemか
らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6200 ゴム用語
JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第1部 : 一般的な原理及び定義

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6200及びJIS Z 8402-1によるほか,次による。

――――― [JIS K 6272 pdf 3] ―――――

2
K 6272 : 2003
a) 試験機 固定部分及び定速で移動する可動部分並びに試験片を保持するつかみ具又はジグからなる装
置。可動部分は速度可変機構を備えていてもよい。試験機は,力指示計及び/又は記録計をもつ力計
測系によって構成する。試験片の伸び(たわみ)を測定する装置を含むことがある。
備考 つかみ具は,引張試験以外の用途で用いる場合には,圧縮板又は試験片に力を加えるためのそ
の他の部品とする。
b) 負荷力 試験片に伸び(たわみ)を与えたときに,試験機の負荷軸に沿って与える力。

4. 試験機の等級分類

 試験機の等級は,力計測系の等級で分類し,JIS B 7721表1に示す0.5級,1級,
2級及び3級とする。
表 1 JIS B 7721に規定する等級
最大許容値 (%)
力計測系
相対精度誤差 相対繰返し誤差 相対往復誤差(1 ) 相対零誤差 相対分解能
の等級 0f
q b a
0.5 ±0.5 0.5 ±0.75 ±0.05 0.25
1 ±1.0 1.0 ±1.5 ±0.1 0.5
2 ±2.0 2.0 ±3.0 ±0.2 1.0
3 ±3.0 3.0 ±4.5 ±0.3 1.5
注(1) 相対往復誤差の検証は,要求がある場合にだけ行う。
備考1. 力指示計の測定レンジは,等級の検定結果が少なくともレンジ容量の20 100 %の測定範囲で満足
する場合にだけ,適合する。
2. 試験技術が正しく管理されていない場合,試験機の精確さは意味をもたない。異なる試験室間の試験
結果の相関は,試験機の仕様と同様に試験の技術によっても影響される。使用者の過失,試験片の取
付け方,試験片のばらつきなどは,試験結果に誤差を生む大きな原因となる。
試験機は,風及びふく射熱にさらされないようにする。

5. 試験機設計上の要点

5.1 寸法及び構造

 試験機の寸法及び構造は,目的に合致した試験をすることができ,測定結果に悪影
響を及ぼさないものとする。
つかみ具は,試験片の最大伸び(たわみ)に対して十分な距離を移動できなければならない。
5.2 試験機の軸合せ 力計測系に試験片つかみ具又はジグを取り付ける場合は,装置の負荷軸とつかみ
具又はジグの軸とが一致しなければならない。また,試験片をつかみ具に取り付けるときは,試験片の試
験軸は加える力の方向と一致しなければならない。
参考 つかみ具に取り付けた試験片が,軸と一直線になっていない場合,及び試験片が対称でない場
合は,測定結果に変動をきたす大きな原因となる。

5.3 試験片つかみ具

 試験片つかみ具は,軟らかいダンベル形,短冊形及び類似形状の試験片の場合,
引張試験において,引張力の増大とともに試験片を自動的に締め付けて(例えば,くさび式又は空気圧式)
かつ,試験片の全幅に均一な圧力を加える構造でなければならない。硬い試験片の場合は,ねじ止め式つ
かみ具も適している。試験片は,つかみ具からできる限り滑らないよう保持する。
リング状試験片の場合,試験機は,自由に回転するプーリを二つもち,試験中リングのたわみが均一に
なるように少なくとも片方は自動的に毎分350回転できるものとする。プーリは,試験片が大きいリン
グ(外径52.6mm)の場合は直径25 mm,小さいリング(外径10 mm)の場合は直径4.5 mmとする。
はく離方式の接着試験の場合,試験機は適用試験方法に記載されたつかみ具又は,試験片の全幅に均一

――――― [JIS K 6272 pdf 4] ―――――

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K 6272 : 2003
な圧力を加えることができるつかみ具を備える。
試験片は,つかみ具から滑らないよう保持しなければならない。異なる被接着材から接着試験片を作製
するとき,被接着材が異なるごとにつかみ具を異なる形状に変えてもよい。

5.4 駆動特性

 試験機のクロスヘッドの駆動は,あらゆる試験速度において円滑であり,駆動には大き
な遊びがあってはならない。
5.5 圧縮・せん断・曲げ試験用ジグ ジグ又は固定具は,適用試験方法及び試料内容における必要条件
に適合していなければならない。また,試験機の精確さに大きな影響を与えるような摩擦,遊び又は軸の
ずれがあってはならない。

6. 力計測系

 力計測系は,すべての場合において,試験片に生じた力を連続的に指示し,最大値を表示
できなければならない。自動記録が望ましい。また,慣性の小さい力計測系が望ましい。
参考 振り子式試験機は摩擦や慣性力が大きいため,動的応答性にかなりの影響を及ぼし,精確さを
低下させる。

7. 試験機の定常状態での精確さ

 力計測系の等級には,0.5,1,2及び3の等級がある。試験機の各等級
は,JIS B 7721に従って校正を実施したときの精度,繰返し及び往復の相対誤差によって決定する。
圧縮試験又はその他の試験用に別の力計測系を用いる場合は,それぞれ別々に校正する。

8. 試験機の動的精確さ

 電子式力計をもつ試験機では,10.で規定するつかみ具又はジグの移動速度での
慣性力の影響を無視してもよい。ただし,記録計を用いる場合,これらの記録計の動的な不精確さは定常
状態での不精確さよりかなり大きくなる。
すべての電子機械式記録計には,加速による動的誤差がある。この誤差の原因は,装置の慣性力及び機
械的,静電気的摩擦による記録ペンの動作遅れによるものである。記録計の動的精確さのよい測定方法は,
試験中に誤差レベルを記録することである。ただし,この方法は,装置性能に影響を与えないが,一般に
は困難である。したがって,動的精確さについての基準及び校正手順を規定することは現実的ではない。
使用者は,試験機製造業者からその記録計の動的精確さを得ることが望ましい。これによって起こり得る
測定誤差を計算でき,その誤差が測定に影響を与えるものであるかどうかを判断することができる。影響
を及ぼす場合,ペンの移動速度を下げるためにつかみ具又はジグの移動速度を下げるか又は出力器のフル
スケールの値を大きくすることが望ましい。
記録計の必要条件として,動的誤差が定常状態の不精確さをもった静的荷重と同等であれば,零からフ
ルスケールまでの応答時間は,力の立ち上がり時間より短くなければならない。したがって,試験中のペ
ンの移動速度VDは,ペンの可能最大移動速度V maxより小さくなければならない。その係数は,次のよう
に装置の等級によって異なる。
Vmax
VD ≦ (0.5,1級の試験機の場合)
10
Vmax
VD ≦ (2,3級の試験機の場合)
5
記録計の応答時間Tだけがわかっている場合は,V maxを次の式から概算値として求めてもよい。

――――― [JIS K 6272 pdf 5] ―――――

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JIS K 6272:2003の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5893:2002(MOD)

JIS K 6272:2003の国際規格 ICS 分類一覧

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