JIS K 6400-2:2012 軟質発泡材料―物理特性―第2部:硬さ及び圧縮応力―ひずみ特性の求め方

JIS K 6400-2:2012 規格概要

この規格 K6400-2は、軟質発泡材料の物理特性のうち,硬さ及び圧縮応力-ひずみ特性の求め方について規定。

JISK6400-2 規格全文情報

規格番号
JIS K6400-2 
規格名称
軟質発泡材料―物理特性―第2部 : 硬さ及び圧縮応力―ひずみ特性の求め方
規格名称英語訳
Flexible cellular polymeric materials -- Physical properties -- Part 2:Determination of hardness (indentation technique) and stress-strain characteristics in compression
制定年月日
2004年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
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対応国際規格

ISO

ISO 2439:2008(MOD), ISO 3386-1:1986(MOD), ISO 3386-2:1997(MOD)
国際規格分類

ICS

83.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ゴム・エラストマー II 2020
改訂:履歴
2004-03-20 制定日, 2008-10-01 確認日, 2012-07-20 改正日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 6400-2:2012 PDF [15]
                                                                                 K 6400-2 : 2012

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 試験の種類・・・・[2]
  •  5 試験の一般条件・・・・[2]
  •  5.1 試験片の採取方法・・・・[2]
  •  5.2 試験片の状態調節・・・・[2]
  •  5.3 試験場所の標準状態・・・・[2]
  •  5.4 試験片の取扱い・・・・[3]
  •  6 硬さ試験・・・・[3]
  •  6.1 試験の種類・・・・[3]
  •  6.2 試験装置・・・・[3]
  •  6.3 試験片・・・・[3]
  •  6.4 A法(40 %定圧縮して30秒後の力を求める方法)・・・・[3]
  •  6.5 B法(25 %圧縮して30秒後,40 %圧縮して30秒後,65 %圧縮して30秒後の力を各々連続して求める方法)・・・・[4]
  •  6.6 C法(40 %定圧縮したときの力を求める方法)・・・・[4]
  •  6.7 D法(25 %定圧縮して20秒後の力を求める方法)・・・・[4]
  •  6.8 E法(圧縮たわみ係数及びヒステリシスロス率を求める方法)・・・・[4]
  •  6.9 試験報告書・・・・[5]
  •  7 圧縮応力-ひずみ特性・・・・[6]
  •  7.1 試験の種類・・・・[6]
  •  7.2 A-1法・・・・[6]
  •  7.3 A-2法・・・・[7]
  •  7.4 試験報告書・・・・[8]
  •  附属書A(参考)硬さ試験方法の比較表及び代表曲線の例・・・・[9]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[12]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 6400-2 pdf 1] ―――――

K 6400-2 : 2012

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会
(JRMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によって,JIS K 6400-2:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS K 6400の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6400-1 第1部 : 通則
JIS K 6400-2 第2部 : 硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方
JIS K 6400-3 第3部 : 反発弾性の求め方
JIS K 6400-4 第4部 : 圧縮残留ひずみ及び繰返し圧縮残留ひずみ
JIS K 6400-5 第5部 : 引張強さ,伸び及び引裂強さの求め方
JIS K 6400-6 第6部 : 燃焼性
JIS K 6400-7 第7部 : 通気性

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 6400-2 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 6400-2 : 2012

軟質発泡材料−物理特性−第2部 : 硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方

Flexible cellular polymeric materials-Physical properties-Part 2: Determination of hardness (indentation technique) ndstress-strain characteristics in compression

序文

  この規格は,2008年に第4版として発行されたISO 2439,1986年に第2版として発行されたISO 3386-1
及び1997年に第2版として発行されたISO 3386-2を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規
格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,軟質発泡材料の物理特性のうち,硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方について規定す
る。硬さの求め方については,連続気泡の軟質ポリウレタンフォーム,軟質ラテックスフォーム及び軟質
ポリ塩化ビニルフォームにだけ適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 2439:2008,Flexible cellular polymeric materials−Determination of hardness (indentation
technique)
ISO 3386-1:1986,Polymeric materials, cellular flexible−Determination of stress-strain characteristics
in compression−Part 1: Low-density materials
ISO 3386-2:1997,Flexible cellular polymeric materials−Determination of stress-strain characteristics
in compression−Part 2: High-density materials(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告 この規格の利用者は,通常の試験室での作業に精通している者とする。この規格は,その使用
に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,
各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6200 ゴム−用語

――――― [JIS K 6400-2 pdf 3] ―――――

2
K 6400-2 : 2012
注記 対応国際規格 : ISO 1382,Rubber−Vocabulary(MOD)
JIS K 6400-1 軟質発泡材料−物理特性の求め方−第1部 : 通則
JIS Z 8401 数値の丸め方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200によるほか,次による。
3.1
硬さ(indentation hardness)
規定の試験片に圧縮を加えて得られる力。
3.2
圧縮応力−ひずみ特性(compression stress/strain characteristic)
規定の方法で,一定の速度で圧縮/回復を繰り返し,4回目の圧縮で得られる応力。キロパスカル(kPa)
で表示し,圧縮率の関数で表す。
3.3
圧縮応力値,Sv40(compression stress value)
圧縮量を40 %としたときの圧縮応力値。
3.4
形状因子(shape factor)
直方体の力を受ける側の面の面積と,その面に垂直方向の四つの面の面積の合計との比。
3.5
圧縮たわみ係数,Sf(compressive deflection coefficient)
75 %の予備圧縮の後,一定の速度で75 %まで圧縮したときの,65 %圧縮での力を25 %圧縮での力で除
した数値。
3.6
ヒステリシスロス率,Af(hysteresis loss rate)
変形及び回復の1サイクルにおける機械的エネルギーの損失率。圧縮たわみ試験を行って得られる力−
たわみ曲線から求める。

4 試験の種類

  試験の種類は,次による。
a) 硬さ試験 測定方法は,A法,B法,C法,D法及びE法がある。
b) 圧縮応力−ひずみ特性 測定方法は,A-1法又はA-2法がある。

5 試験の一般条件

5.1 試験片の採取方法

  試験片の採取方法は,JIS K 6400-1の5.(試験の一般条件)による。

5.2 試験片の状態調節

  試験片の状態調節は,JIS K 6400-1の5.(試験の一般条件)による。

5.3 試験場所の標準状態

  試験場所の標準状態は,JIS K 6400-1の5.(試験の一般条件)による。

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K 6400-2 : 2012

5.4 試験片の取扱い

  一旦,試験に用いた試験片を再度試験に用いる場合は,16時間以上放置した後に用いる。

6 硬さ試験

6.1 試験の種類

  硬さは,次のA法,B法,C法,D法又はE法から選択した方法で求める。
A法 : 40 %定圧縮して30秒後の力を求める方法。
B法 : 25 %圧縮して30秒後,40 %圧縮して30秒後,65 %圧縮して30秒後の力を各々連続して求める
方法。
C法 : 40 %定圧縮した時の力を求める方法で,主に品質管理に用いる。
D法 : 25 %定圧縮して20秒後の力を求める方法で,主に品質管理に用いる。
E法 : 圧縮たわみ係数及びヒステリシスロス率を求める方法。
注記1 A法は,JIS K 6401の等級の分類に引用されている試験法である。
注記2 試験方法の比較表及び代表曲線の例を附属書Aに示す。

6.2 試験装置

6.2.1  試験機
試験機は,垂直方向に速度100±20 mm/分で動く加圧板と固定した支持板との間で試験片を圧縮できる
もので,力を±1 %若しくは±1 N,又はそれ以上の精度で,かつ,圧縮下の試験片の厚さを±0.25 mmの
精度で測定できるものとする。力指針計が付いたもの,又は力−たわみ曲線を記録できる自動記録装置の
付いたものを推奨する。
なお,E法で用いる試験機は,力−たわみ曲線を記録できる自動記録装置を備えたものを用いる。
6.2.2 支持板
支持板は,試験片より大きく水平で平滑な固い表面をもつものとする。また,試験片の下から空気を逃
すために,約20 mm間隔で,直径約6 mmの通気孔をもつものとする。
6.2.3 加圧板
3
加圧板は,垂直移動で自由に動くようにボールジョイント又は別の方法で取り付け,直径 200+mmの
0
+3.0
平らな円盤で下部のエッジは半径 0.10 mmのものとする。加圧板の下部表面は,磨き加工をしていない
平滑な表面とする。

6.3 試験片

6.3.1  形状及び寸法
20
試験片は,製品から一辺が 380+0mmの正方形で,厚さ50±2 mmの大きさのものを採取する。この規
定の厚さより薄いシート品の場合は,規定の厚さに近くなるように重ね合わせる。また,最終製品につい
ては,受渡当事者間で協定された方法によって試験片を採取する。重ね合わせた場合又は最終製品の場合
は,規定の試験片で行った試験結果と一致するとは限らない。
6.3.2 方向性のある試料の試験片
セル構造で方向性のある試料の場合,製品が実使用で圧縮される方向と同じ圧縮方向となるように試験
片を採取する。圧縮方向は,受渡当事者間の協定によってもよい。

6.4 A法(40 %定圧縮して30秒後の力を求める方法)

6.4.1  予備圧縮
予備圧縮は,次による。

――――― [JIS K 6400-2 pdf 5] ―――――

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JIS K 6400-2:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2439:2008(MOD)
  • ISO 3386-1:1986(MOD)
  • ISO 3386-2:1997(MOD)

JIS K 6400-2:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6400-2:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK6200:2019
ゴム―用語
JISK6400-1:2004
軟質発泡材料―物理特性の求め方―第1部:通則
JISZ8401:2019
数値の丸め方