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程JEAC 8001:2000によるD種(100 Ω以下)が望ましい。
c) 試験機の接地側測定端子を,コンクリート構造体の一部である鉄筋,鉄骨,又はコンクリート内部で
それらと電気的に接触している金属部材の露出部に接続する。このような露出部がない場合は,ライ
ニング皮膜の一部をはがしてコンクリート面を露出させ,導電性パッド(7.2.5)をその面にはり,接
地側測定端子と接続する。
d) 試験機の接地側測定端子とコンクリート内部の鉄筋又は鉄骨などの露出部を接続する場合,その有効
範囲は,コンクリート内部の鉄筋又は鉄骨などが電気的に接続している範囲とする。
7.3.4 試験機の出力電圧の設定
a) 試験機の出力電圧の設定値は,図4によって最小値を求める。又は,対象ライニング皮膜に,存在が
予想されるモデル欠陥を作り,プローブを繰り返し走査して,確実に検出できる試験機出力電圧を定
めてもよい。この場合,電極の種類,形状及び走査速度の仕様は,実際の測定と同一にする。
図 4 ライニング皮膜の公称膜厚に対して推奨する直流方式の試験機におけるピンホール
試験電圧の最小値の参考例−コンクリート面へのライニングの場合
b) 試験機の出力電圧は,a) によって求めた最小電圧以上とする。対象とするライニング皮膜の材質,膜
厚,使用条件,ピンホールの予想される状態(欠陥の微細構造,欠陥内壁の性質,欠陥の大きさ,湿
気など),試験機の出力特性(印加時及び放電時の電圧波形)及び電極の形状によって影響されるた
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め,類似の条件の実績を参考にするとよい。
備考 試験機出力電圧が高すぎると,使用上問題のないライニング皮膜であっても絶縁破壊を起こす
ことがある。絶縁破壊を防ぐため,設定した試験機出力電圧の1.5倍の電圧を,実際に用いる
電極で,健全な皮膜の同じ点に1分間かけ続け,皮膜が破壊されないことをあらかじめ確認す
ることが望ましい。
c) 試験機の出力電圧を設定後,電極を対象の素地又は鉄筋などの露出部に,接触しないように近付け,
放電させ,試験機の検出器が作動することを確認する。
7.3.5 試験機の校正 試験機は,製造業者の推奨する方法及び頻度で校正する。
7.4 試験の手順
7.4.1 試験の実施 ライニング皮膜にプローブの電極の先端を軽く触れるようにし,秒速30 cm以下の速
さで,プローブを一方向に動かして走査する。平面部において隣接部を走査するときは,先に走査した範
囲と3 cm程度の幅で重なるように走査する。使用環境が塩酸酸性など特に厳しい場合は,同一皮膜面を繰
り返し走査してもよい。
警告 試験実施中は,高電圧又はライニング皮膜などへ帯電した静電気によって感電しないようにす
る。試験機の接続端子,電極など,電気的な露出部に触れるほど近付いてはいけない。
7.4.2 ライニング皮膜の損傷及び補修 放電によってライニング皮膜が損傷した場合には,その損傷部を
除去し,試験仕様書に従って補修する。
7.4.3 試験中の確認 7.3.4 c) によって検出器の作動状況の確認及びプローブの点検を行う。
7.5 結果の表示及び記録
試験中,試験機の検出器が作動したとき,ピンホールを検出したと評価する。
検出した場合は,ライニング皮膜の上にマーキングするとともに,検出した位置を記録する。
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附属書(参考)ライニング皮膜の試験仕様書の例
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
試験仕様書 試験仕様書に記載する内容の例を次に示すが,これに限定されるものではない。この仕様書
は,受渡当事者間の合意のための,参考文書としてもよい。
a) 試験の目的 試験は,防食樹脂ライニング皮膜の完成時に必す(須)であるので,以下のような例文
を最初に記載することが望ましい。
例 当該装置・機器に施工した樹脂ライニング皮膜が,十分な防食性能をもっているかどうかを評価
するため,ピンホール試験を実施する。
b) 試験の対象 対象装置,ライニング皮膜の種類,素地の種類,ライニング皮膜の呼び厚さなど
c) 試験方法 ピンホール試験の種類,試験機の種類及び型番,湿式においては試験液の組成など
d) 試験実施者
e) 試験体制
f) 試験工程
g) 試験期間
h) 試験管理責任者,試験安全責任者,試験者の技能(証明書)など
i) 安全対策 足場,火気,換気,作業環境など
j) 異常時の連絡系統,措置及び対策
k) 試験終了後の処置
l) 試験の合否判定基準及び不合格時の処置
m) 試験報告書
関連規格 日本電気協会 内線規程 JEAC 8001:2000
NACE : RP0188:1999 Standard Recommended Practice: Discontinuity (Holiday) esting of New
protective Coatings on Conductive Substrate
JIS K 6766:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.20 : 熱可塑性材料
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.60 : 有機被覆
JIS K 6766:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK3370:2019
- 台所用合成洗剤
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)