JIS K 6862:1984 ホットメルト接着剤の溶融粘度試験方法 | ページ 2

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K 6862-1984
7. 操作
7.1 A法 A法は,次のとおりとする。
(1) あらかじめ試験温度近くまで溶融させた試料約200ml又は約500ml(1)を試料容器に入れる。
注(1) 試料の量が500 mlの場合は,原則としてガードを使用する(図1参照)。
(2) 試料容器を加熱浴槽中に浸せきし,保持する。必要に応じてかき混ぜ棒で溶融させた試料をかき混ぜ
ながら,温度計を試料中に入れて,試料の温度(2)を測定する。
注(2) 試料の温度の測定位置は,可能な限り試料の中央部とする。
備考 試料容器中の試料は,その底部,中間部及び上部間の温度差並びに試験温度との差がなくなる
ようにかき混ぜ続ける。かき混ぜるとき試料中に空気の泡が入らないように注意しなければな
らない。
(3) 試料の予測粘度(3)に応じて,表1(a)から適当なローターを選定し,粘度計のローター継ぎ手にロータ
ーを取り付ける。
注(3) 予測粘度は,予備実験を行うか,カタログ,データなどを参考にして決めるとよい。
(4) 支持台の昇降ハンドルを回して,空気の泡が入らないように注意しながら粘度計を静かに下降させ,
ローターの浸液マークの中心が液面に達した所で止める。
(5) ローターが試料容器の中心になるように,粘度計本体の位置を調節する。
(6) 粘度計を水平に調節する。
(7) 試料の温度が180±1℃になったのを確認してから測定を開始する。
(8) 溶融粘度の測定は,粘度計の指示値が目盛の1595%の範囲に入るように回転数を選び,ローターを
回転させ,粘度計の指針の位置が安定したときの目盛を読み取る。
備考1. 粘度計の指針の位置が安定するまでの時間は,粘度が10Pa・s [{10 000cP}] 程度のものでは約3
分,粘度が100Pa・s [{100 000cP}] 程度のものでは約5分である。
2. 測定は,試料が熱劣化を起こさない時間内に終了しなければならない。
(9) 試験は,毎回新しい試料を用いて,(1)から(8)までの操作を3回繰り返す。
7.2 B法 B法は,次のとおりとする。
(1) 試料の予測粘度に応じて表1(b)から適切なローターを選び,表2から試料の量を決定し,試料容器に
入れる。
(2) 試料容器を加熱浴槽に入れて試料が一様に溶融した後,試料容器を粘度計に取り付ける。
(3) 粘度計を下げ,試料容器を加熱浴槽に浸せきする。
(4) 粘度計を水平に調節する。
(5) 試料の温度が180±1℃になったのを確認(4)してから測定を開始する。
注(4) 試料の温度を確認する方法として,試料を入れた試料容器を加熱浴槽に入れて,あらかじめ経
過時間−試料の温度の関係を求めておき,その結果から規定の経過時間で試料温度は試験温度
に達したとみなしてもよい。通常,15分程度で十分である。
(6) 溶融粘度の測定は,粘度計の指示値が目盛の1595%の範囲に入るように回転数を選び,ローターを
回転させ,粘度計の指針の位置が安定したときの目盛を読み取る。
(7) 試験は,毎回新しい試料を用いて,(1)から(6)までの操作を3回繰り返す。

――――― [JIS K 6862 pdf 6] ―――――

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8. 計算 計算は,次の式(1)のとおり,3個の試料について得られた数値に表3及び表5に規定する換算
乗数を乗じてそれぞれ粘度を算出し,3個の平均値を求め,JIS Z 8401(数値の丸め方)によって有効数字
2けたに丸める。
懿 kN× (1)
ここに, 懿 粘度(見掛け粘度)mPa・s [{cP}]
kN : 表3及び表5に示された回転数とローター番号の組合せによる
換算乗数mPa・s [{cP}]
燿 粘度計目盛板上で読み取った指示値
表3 回転数,ローター番号 及び 換算乗数の関係(A法)
単位mPa・s [{cP}]
回転数
20min−1 10min−1 4min−1 2min−1
ローター番号
A-1 5 [{5}] 10 [{10}] 25 [{25}] 50 [{50}]
A-2 20 [{20}] 40 [{40}] 100 [{100}] 200 [{200}]
A-3 50 [{50}] 100 [{100}] 250 [{250}] 500 [{500}]
A-4 100 [{100}] 200 [{200}] 500 [{500}] 1 000 [{1 000}]
A-5 200 [{200}] 400 [{400}] 1 000 [{1 000}] 2 000 [{2 000}]
A-6 500 [{500}] 1 000 [{1 000}] 2 500 [{2 500}] 5 000 [{5 000}]
A-7 2 000 [{2 000}] 4 000 [{4 000}] 10 000 [{10 000}] 20 000 [{20 000}]
備考 試料の量が500mlで,ガードを使用しない場合及び試料の量が200mlの場合は,表4の補正係数を乗じ
て,換算乗数を補正しなければならない。
表4 換算乗数の補正係数(500mlでガードを使用しない場合及び200mlの場合)
試料の量 ローター番号 補正係数
A-1 1.04
500ml
A-2 1.01
A-1(5) −
A-2 0.86
200ml A-3 0.96
A-4 0.98
A-5 0.98
注(5) 試料の量が200mlの場合は,ローター番号A-1は使用し
てはならない。
表5 回転数,ローター番号 及び 換算乗数の関係(B法)
単位 mPa・s [{cP}]
回転数
20min−1 10min−1 4min−1 2min−1
ローター番号
B-1 25 [{25}] 50 [{50}] 125 [{125}] 250 [{250}]
B-2 125 [{125}] 250 [{250}] 625 [{625}] 1 250 [{1 250}]
B-3 250 [{250}] 500 [{500}] 1 250 [{1 250}] 2 500 [{2 500}]
B-4 500 [{500}] 1 000 [{1 000}]2 500 [{2 500}] 5 000 [{5 000}]
参考 試験結果は,平均偏差を平均値で除した値が,次に示した数値以内であることが望ましい。
繰返し性(同一人,同一装置) : 0.05
再現性(別人,別装置) : 0.1
平均偏差を平均値で除した値は,次の式(2)によって算出する。

――――― [JIS K 6862 pdf 7] ―――――

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n
xi−x
i
X = (2)
nx
ここに, X : 平均偏差を平均値で除した値
xi : 個々の粘度
x : 粘度の平均値
n : 試験回数
9. 報告 報告には,必要に応じて次の事項を記入する。
(1) 接着剤の種類,記号及び製造ロット番号
(2) 試料の状態調節の温度,湿度及び時間
(3) 試験室の温度及び湿度
(4) 試験方法(A法・B法の区別,試料の量)
(5) 粘度計の種類,使用ローター番号,回転数及び回転させた時間
(6) 試験結果(粘度及び試験温度)
(7) 試験年月日
(8) その他必要とする事項

――――― [JIS K 6862 pdf 8] ―――――

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原案作成委員会 構成表
氏名 所属
小 野 昌 孝 実践女子大学
中 軸 美智雄 通商産業省基礎産業局
藤 原 正 祥 工業技術院標準部
(田 仲 信 夫)
長 沢 長八郎 工業技術院製品科学研究所
松 本 庸 夫 農林水産省林業試験場
高 島 克 己 東京都立工業技術センター
宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学医用器材研究所
高 野 忠 夫 財団法人日本プラスチック検査協会
高 島 米 司 財団法人接着剤研究所
岡 崎 久 日本接着剤工業会
佐 藤 勝 亮 旭化学合成株式会社
永 田 宏 二 セメダイン株式会社
本 田 正 男 ソニーケミカル株式会社
藤 木 時 男 東洋曹達工業株式会社
並 木 光 男 コニシ株式会社
(中 島 常 雄)
駒 峯 郁 夫 積水化学工業株式会社
中 野 豊 年 新田ゼラチン株式会社
友 村 紘 一 ボスチックジャパン株式会社
本 美 佳 秋 大日本印刷株式会社
大 石 尚 日本楽器製造株式会社
宮 本 勲 株式会社東京計器
都 筑 国 雄 アイカ工業株式会社
斉 藤 満 株式会社東洋精機製作所
松 見 成 俊 株式会社上島製作所
北 川 明 雄 日産化学工業株式会社
大 継 昭 三 シーアイ化成株式会社
片 寄 弘 之 レンゴー株式会社
鋪 野 太一郎 大日本製本加工株式会社
新 鍋 秀 文 プラスチック標準試験方法研究会
(鹿 毛 紀久雄)

JIS K 6862:1984の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6862:1984の関連規格と引用規格一覧