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JIS K 7114:2001 規格概要
この規格 K7114は、プラスチック材料の試験片を,すべての外的拘束のない状態で,試験液に完全に浸せきする方法及びその結果生じる性質の変化を求める方法について規定。
JISK7114 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7114
- 規格名称
- プラスチック―液体薬品への浸せき効果を求める試験方法
- 規格名称英語訳
- Plastics -- Methods of test for the determination of the effects of immersion in liquid chemicals
- 制定年月日
- 1972年4月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 175:1999(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 包装 2020
- 改訂:履歴
- 1972-04-01 制定日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1980-01-01 改正日, 1985-02-01 確認日, 1995-05-01 改正日, 2001-02-20 改正日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7114:2001 PDF [17]
K 7114 : 2001 (ISO 175 : 1999)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック
工業連盟 (JPIF) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によってJIS K 7114 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,国際規格との整合性を図るため,ISO 175 : 1999を基礎として用いた。
JIS K 7114には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 試験液の種類
附属書B(参考) 状態調節雰囲気と平衡状態にあるプラスチック試験片による水分の吸収について
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 7114 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7114 : 2001
(ISO 175 : 1999)
プラスチック−液体薬品への浸せき効果を求める試験方法
Plastics−Methods of test for the determination of the effects of immersion in liquid chemicals
序文 この規格は,1999年に第2版として発行されたISO 175, Plastics−Methods of test for the determination
of the effects of immersion in liquid chemicalsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作
成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,プラスチック材料の試験片を,すべての外的拘束のない状態で,試験液に完全に浸せ
きする方法及びその結果生じる性質の変化を求める方法について規定する。
なお,ISO 4599,ISO 4600及びISO 6252で取り扱われている環境応力き裂 (ESC) は,この規格には適
用されない。
1.2 この規格は,試験片の全表面を浸せきする試験だけを規定している(1)。
備考1. この試験方法は,プラスチック試験片の一部を湿らせたり,又は湿らせる時間が少ない場合,
試験には適切ではない。
注(1) この規格の適用範囲にはないが,揮発性の液又はガスを発生する液を取り扱う場合には,試験
片を液体上の気相だけの作用を受けるようにすることもできる。この場合には,この規格の指
示どおりに正確に行えばよいが,試験片を液体上につり下げて容器を密封し,それを試験温度
に保つのがよい。
1.3 この規格は,型成形材料若しくは押出成形材料,板,管,棒又はシートの形で得られるすべてのプ
ラスチック材料で,厚さが0.1mmを超えるものに適用できる。ただし,発泡材料には適用できない。
備考2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 175 : 1999, Plastics−Methods of test for the determination of the effects of immersion in liquid
chemicals (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・
追補には適用しない。
――――― [JIS K 7114 pdf 2] ―――――
2
K 7114 : 2001 (ISO 175 : 1999)
JIS K 7100 : 1999 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
備考 ISO 291 : 1997, Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testingが,この規格と一致し
ている。
JIS K 7144 : 1999 プラスチック−機械加工による試験片の調製
備考 ISO 2818 : 1994, Plastics−Preparation of test specimens by machiningが,この規格と一致してい
る。
JIS K 7151 : 1995 プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の圧縮成形試験片
備考 ISO 293 : 1986, Plastics−Compression moulding test specimens of thermoplastic materialsが,この
規格と一致している。
JIS K 7152-3 : 2000 プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片−第3部 : 小形角板
備考 ISO 294-3 : 1996, Plastics−Injection moulding of test specimens of thermoplastic materials−Part
3 : Small platesが,この規格と一致している。
JIS K 7209 : 2000 プラスチック−吸水率の求め方
備考 ISO 62 : 1999, Plastics−Determination of water absorptionが,この規格と一致している。
JIS K 7362 : 1999 プラスチック−アンダーグラス屋外暴露,直接屋外暴露又は実験室光源による暴露
後の色変化及び特性変化の測定方法
備考 ISO 4582 : 1998, Plastics−Determination of changes in colour and variations in properties after
exposure to daylight under glass, natural weathering or laboratory light sourcesが,この規格と
一致している。
ISO 295 : 1991 Plastics−Compression moulding of test specimens of thermoplastic materials.
ISO 1817 : 1999 Rubbers, vulcanized−Determination of the effects of liquids.
ISO 3126 : 1974 Plastics pipes−Measurement of dimensions.
ISO 3205 : 1976 Preferred test temperatures.
IEC 60296 : 1992 Specification for unused mineral insulating oils for transformers and switchgear.
3. 原理 この試験方法は,試験片を規定温度で規定の時間,試験液中に完全に浸せきする。
浸せき前,及び試験液から取り出し後に,また,必要に応じて乾燥後に性質を測定する。乾燥後の測定
は,同じ試験片で,できるだけ速やかに行う。
備考 この試験によって異なるプラスチックを比較する場合は,試験片が同じ形状,同じ寸法(特に
同じ厚さ)のもので,内部応力や表面などの状態もできるだけ同じである必要がある。
次の項目を測定する方法が規定されている。
a) 試験液から取り出し直後,又は取り出して乾燥直後の質量,寸法及び外観の変化
b) 試験液から取り出し直後,又は取り出して乾燥直後物理的性質(機械的性質,熱的性質,光学的性質
その他)の変化
c) 試験液の吸収量
試験液によってまだ作用を受けている材料の状態を確認する必要がある場合には,試験液から取り出し
た後,直ちに試験する。試験液が揮発性であって,試験液を除去した後の材料の状態を確認する必要があ
る場合には,試験液から取り出し,乾燥した後で試験を行う。この試験では,溶解成分の影響を求めるこ
ともできる。
――――― [JIS K 7114 pdf 3] ―――――
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K 7114 : 2001 (ISO 175 : 1999)
4. 一般的要求事項及び手順
4.1 試験液
4.1.1 試験液の選択 特定の液体と接触するプラスチックの挙動について情報が求められている場合に
は,その液体を用いる。試験液は,試薬級の品質のものでなければならない。
工業用液体薬品は,必ずしも一定の組成であるとはいえない。試験は,対象のプラスチック材料に対す
る影響を評価する液体薬品をできるだけ代表するような特定の試薬液を,それ自体又は混合物として用い
て行う。工業用薬品を用いる場合には,その製造元及び品質を当事者間で協定し,一連の測定には,一つ
のバッチから製造されたものだけを用いるように配慮する必要がある。
備考 組成の疑わしい液体薬品で一連の試験を行う場合には,すべての試料液を同じ貯槽からとるこ
とが重要である。
4.1.2 試験液の種類 試験液の種類を附属書Aに示す。
4.2 試験条件
4.2.1 試験温度 試験温度は,次の条件から選択する。
a) 23℃±2℃
b) 70℃±2℃
プラスチックの使用温度に対応して,これと異なる温度を採用する必要がある場合には,その温度は,
ISO 3205で推奨する温度から選択する。次の温度を推奨する。
0℃,20℃,27℃,40℃,55℃,85℃,95℃,100℃,125℃及び150℃
各温度の許容差は,温度が100℃に達するまでは±2℃とし,温度が105℃を超えて200℃に達するまで
は±3℃とする。プラスチック管を試験する特別な場合には,ISO 3205の附属書に規定する温度60℃を用
いる。
備考1. 室温以上の温度で試験する場合には,温度の効果と液の効果を区別することができるように,
別の一組の試験片を,試験時間と同じ期間,この温度で保存し,その後,特性を測定するこ
とが望ましい。
2. 長期間,試験する場合には,23℃で空気中に保存した試験片の特性に変化が生じる場合があ
る。比較のために,別の一組の試験片を作製しておくことを推奨する。
4.2.2 測定温度 質量,寸法又は物理的性質の変化を測定する温度は,23℃±2℃とする。浸せき温度が
異なる場合には,4.6.3に規定する手順によって試験片の温度を23℃に状態調節する。
4.3 浸せき時間 浸せき時間は,次の条件から選択する。
a) 短期間の試験には24時間
b) 標準的な(特に23℃での)試験には1週間
c) 長期間の試験には16週間
他の浸せき時間を採用する必要がある場合には,例えば,時間の関数として試験を行ったり,平衡状態
に達するまでの曲線をプロットしようとする場合には,次に示す標準的なスケールから浸せき時間を選択
するのがよい。
a) 1時間,2時間,4時間,8時間,16時間,24時間,48時間,96時間及び168時間
b) 2週間,4週間,8週間,16週間,26週間,52週間及び78週間
c) 1.5年,2年,3年,4年及び5年
4.4 試験片 浸せき後の試験項目(質量,寸法,物理的性質など)並びにプラスチック材料の種類及び
形状(シート,フィルム,棒など)によって,試験片は,いろいろな形及び寸法をもつ。
――――― [JIS K 7114 pdf 4] ―――――
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K 7114 : 2001 (ISO 175 : 1999)
これらの試験片は,成形又は切削加工によって直接作られる場合もある。切削加工の場合には,切削面
はきれいに仕上げを行い,作製方法によって生じることのある炭化の痕跡があってはならない。
5.3.1及び5.3.2に規定する試験片については,望ましい試験片寸法は,面積が60mm×60mmで,厚さは
プラスチック材料の種類に応じて次の値とする。
− 熱可塑性プラスチックの場合には,望ましい厚さは1.0mm1.1mmとする。
− 成形材料の場合には,JIS K 7152-3に規定する試験片の寸法と同一とする。
− 半製品の場合には,JIS K 7144によって切削加工するが,少なくとも一つの面は元のままとする。
− 複合材の場合には,厚さは少なくとも2mmとするのが望ましい。
備考 試験片の厚さが,質量,寸法,外観の変化又は吸収液量に影響するかどうかを試験するために,
推奨する1mmより薄いか又は厚い試験片を用いて試験してもよい。
用いる試験片の数は,浸せき処理後に行われる試験に関連する規格の規定による。特定の規格がない場
合には,試験片は少なくとも3個とする。
4.5 状態調節 試験片は,JIS K 7100の雰囲気 23 50 の2級によって,状態調節する。
備考 温度の平衡状態及び特に湿度の平衡状態に,急速に又は非常にゆっくりと近づくことが知られ
ているある種のプラスチックについては,更に短い又は更に長い調節期間を関連する製品仕様
書に,規定してもよい(附属書B参照)。
4.6 手順
4.6.1 試験液の量 試験液の量は,試験中に液中の抽出物濃度が過度に高くならないように,試験片の全
表面積に対し1cm2当たり少なくとも8mlとする。試験片は,試験液に完全に沈めなければならない。
備考 しかし,特殊な規格では,異なった液量を規定している場合がある。例えば,抽出物の量が非
常に少ないことが知られている硬質ポリ塩化ビニル管及びポリオレフィン管については,関連
する国際規格に,更に少ない量が規定されている。
4.6.2 試験片の置き方 通常,試験片の各セットを適切な容器(5.2参照)に入れ,完全に液中に浸す。
必要な場合には,おもりを用いる。しかし,同じ組成の材料を幾つか試験する場合には,試験片の幾つか
のセットを同一の容器に入れてもよい。
どの試験片も,その表面が他の試験片の表面,容器の壁又はおもりと接触している部分が,ごくわずか
であることを確認する。
試験中は,例えば容器を回転することによって,少なくとも1日1回試験液をかき混ぜる。
試験が7日以上長引く場合には,7日ごとに最初の液量と同じ量で液の入替えを行う(4.6.3の備考2.参
照)。
液の性質が不安定な場合(例えば,次亜塩素酸ナトリウム)には,更に頻繁に液を入れ替える。
備考 光が試験液の作用に影響を及ぼす場合には,暗所で又は明るさを限定して試験することを推奨
する。
ある場合(例えば,酸化の危険性がある場合)には,試験片から上の液の高さを規定するか,試験片に
吸収された液の体積を測定することが必要なこともある。試験片に吸収された液体積は,元の液体積と残
液の体積との差として得られる。この場合,装置は液の体積だけを測定できるものでなければならない。
4.6.3 洗浄及びふき取り 浸せき期間の終了時には,試験片の温度を室温に戻す。必要に応じて,室温に
保持した新しい試験液に速やかに移して,1530分間放置する。
試験片を試験液から取り出した後,次のいずれかの方法で試験片を洗浄する。
a) 酸,アルカリ又はその他の水溶液に浸せきしていた試験片は,清浄な水で十分に洗う。濃硫酸のよう
――――― [JIS K 7114 pdf 5] ―――――
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JIS K 7114:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 7114:2001の関連規格と引用規格一覧
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