JIS K 7112:1999 プラスチック―非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法

JIS K 7112:1999 規格概要

この規格 K7112は、シート,フィルム,管,成形品,成形用の粉末,か(顆)粒,及びペレットの形をした,非発泡プラスチックの密度と比重について4種類の測定方法(A法 : 水中置換法;B法 : ピクノメーター法;C法 : 浮沈法;D法 : 密度こうばい管法)を規定。

JISK7112 規格全文情報

規格番号
JIS K7112 
規格名称
プラスチック―非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
規格名称英語訳
Plastics -- Methods of determining the density and relative density of non-cellular plastics
制定年月日
1971年11月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1183:1987(MOD)
国際規格分類

ICS

83.080.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 包装 2020
改訂:履歴
1971-11-01 制定日, 1975-04-01 確認日, 1977-05-01 改正日, 1980-01-01 改正日, 1985-02-01 確認日, 1994-09-01 確認日, 1999-05-20 改正日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 7112:1999 PDF [15]
K 7112 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS K 7112 : 1980は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格は,ISO 1183 : 1987 Plastics−Methods of determining the density of non-cellular plasticsを基礎とし
ている。
この規格には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 密度こうばい管用液系
附属書2(規定) プラスチック−液状樹脂−ピクノメーター法による密度の測定方法

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS K 7112 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7112 : 1999

プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法

Plastics−Methods of determining the density and relative density of non-cellular plastics

序文 この規格は,1987年第1版として発行されたISO 1183, Plastics−Methods of determining the density and
relative density of non-cellular plasticsを翻訳し,原国際規格の様式によって作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,
規定内容の一部(5.4.4.2.2の方法1)は我が国の実状に即して追加した。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,シート,フィルム,管,成形品,成形用の粉末,か(顆)粒,及びペレットの形をし
た,非発泡プラスチックの密度と比重について次に示す4種類の測定方法を規定する。
A法 水中置換法 機械仕上げ又は他の加工方法でもよいが,表面を仕上げた状態のプラスチックに適
用する(5.1.3参照)。ただし,粉末は除く。
B法 ピクノメーター法 粉末,か粒,ペレット,フレーク,細かく砕くことができるプラスチック成
形品又は液状材料に適用する。
なお,液状材料の密度の測定方法については,附属書2による。
C法 浮沈法 A法に適用されるものと同様な形状,及びペレット状のプラスチックに適用する。
D法 密度こうばい管法 ペレットを含み,A法に適用されるものと同様な形状のプラスチックに適用
する。
密度こうばい管は,管の頂部から底部へ,密度が一様に増加する液体を入れた円筒である。この方法は,
特に製品から切り出した小さな試料の測定,及び密度の比較に適している。
1.2 密度及び相対密度は,試験片の物理的構造の変化を見たり,一定の容積を満たすのに必要な物質の
量を計算するときによく用いられる。密度は,製品,試験片又は物質の質量と体積を関係づけるのによく
用いられる特性である。また,この特性は,試料や試験片の間の均質性を評価するのにも有用である。
これらの測定方法は,空気による浮力を補正しない場合には少なくとも0.2%の精度で,これを補正した
場合には0.05%の精度で,結果が得られるように定められている。
1.3 プラスチックの密度は,試験片を作製する方法によって変わることがよくある。このような場合に
は,試験片の作製方法の詳細を正確に示す必要があり,通常,材料の仕様の中に含まれる。

――――― [JIS K 7112 pdf 2] ―――――

2
K 7112 : 1999
2. 引用規格 次の規格は,この規格に引用することによって,この規格の規定の一部を構成する。この
規格の発行の時点では,引用規格はここに示す発行年の版の規格が有効であるが,すべての規格は改正さ
れることがあるので,この規格の使用者は,引用規格の最新版を適用できるかどうか検討することが望ま
しい。
ISO 31-3 : 1992 Quantities and units−Part 3 : Mechanics
ISO 291 : 1977 Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testing
備考 JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 密度 溌 量と体積Vt(t : 温度)の比。
単位としてはkg/m3,kg/dm3 (g/cm3) ,又はkg/l (g/ml) で表す。
b) 相対密度 温度t1における一定体積の物質の質量と,温度t2における同一体積の基準物質の質量との
比。
それは温度t1とt2における相対密度(記号 : 12ttd)として表す。tは,℃で表した温度である。
tは,通常ISO 291に規定された標準試験室温度(23℃又は27℃)である。また,相対密度は,そ
れぞれ規定された条件の下で,ある物質の密度と基準物質の密度の比としても定義される。
備考1. 基準物質が水の場合には,相対密度の代わりに“比重”がよく用いられる。
t1℃における密度は,次の式によって比重に換算される。
t s,t1
dt21=
W,t2
ここに, td :
t1 試料の比重
2
t1 : 温度t1における試験片の密度kg/dm3 (g/cm3)
圀 t2 : 温度t2における水の密度kg/dm3 (g/cm3)
表1 水の密度の一例
t 圀 t
℃ kg/dm3 (g/cm3)
20 0.998 20
23 0.997 54
25 0.997 04
27 0.996 51
30 0.995 65
他の温度における密度と比重の正確な関係については,国際度量衡局に問い合わせること。
2. ISO 31-3に基づき,用語と対応する単位を表2に示す。

――――― [JIS K 7112 pdf 3] ―――――

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K 7112 : 1999
表2 用語と単位
用語 記号 式 単位
密度 m kg/m3
V kg/dm3 (g/cm3)
kg/l (g/ml)
比重 d s,t1 無次元
W,t2
比体積 v V 1 m3/kg
=
m dm3/kg (cm3/g)
l/kg (ml/g)
4. 試験の一般条件
4.1 試験場所の標準状態 試験場所の標準状態は,JIS K 7100の規定によって,原則として試験室温度
は,23℃±2℃,相対湿度 (50±5) %とする。ただし,受渡当事者間の協定によって,試験室温度が23℃の
ときは測定温度を25℃にすることができる。
4.2 試料の状態調節 通常,試験片は状態調節する必要はない。測定操作を行う間に一定の試験温度に
なるからである。一方,吸湿性の大きい材料については,受渡当事者間の協定によって一定の水分含有量
に調節してもよい。
測定中に,密度が測定に要求される精度を超えるほどに変化するような試験片は,あらかじめ測定物質
の仕様に従って,状態調節する必要がある。時間又は雰囲気による密度の変化を調べることが測定の主目
的である場合には,試験片の状態調節方法は,受渡当事者間の協定による。
5. 試験方法
5.1 A法(水中置換法)
5.1.1 試験装置
5.1.1.1 天びん 0.1mgの精度をもつもの。
5.1.1.2 架台又は他の固定支持台
5.1.1.3 ピクノメーター 例えば,容量50mlでサイドアームオーバーフローキャピラリーを備えたもの
で,これは浸せき液に水以外のものを用いる場合に,浸せき液の密度を測定するのに使用する。
ピクノメーターに取り付ける温度計は,測定範囲0℃30℃で,0.1℃目盛のものとする。
5.1.1.4 水槽 0.1℃以内に温度調節できるもの。
5.1.2 浸せき液 新しい蒸留水又は他の適切な液体で,気泡を除くため0.1%以下の湿潤剤を含むもの。
測定中に試験片が接触する液体又は溶液は,試験片に何らかの作用を及ぼしたり,また測定に影響するほ
ど吸収されるものであってはならない。
5.1.3 試験片 試験片は,フィルム,シート,管又は成形品などであり,液中に浸せきしたときなるべく
気泡を抱き込まないように,適切な方法で表面が滑らかなものに切り出したものでもよい。試験片のサイ
ズは,ビーカーと試験片の間の間隔が十分とれるものであればどのような大きさでもよい(質量は15g
程度のものが扱いやすい。)。
5.1.4 手順
5.1.4.1 直径が0.125mm以下の金属線でつる(吊)した試験片をひょう量する。

――――― [JIS K 7112 pdf 4] ―――――

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K 7112 : 1999
5.1.4.2 金属線でつるした試験片を,架台又は他の固定支持台(5.1.1.2)の上に載せたビーカー中の浸せき
液(5.1.2)に浸す。浸せき液の温度は,23℃±0.1℃に保持する。細い金属線で試験片についた気泡を取り除
く。このときの浸せきレベルを,あらかじめ決めておくと便利である。その後,浸せきした試験片の質量
を測定する。
5.1.4.3 浸せき液が水以外の場合には,その密度を測定する。
空のピクノメーターをひょう量し,次いで温度tの新しい蒸留水を入れて再度ひょう量する。同じピク
ノメーターを,洗浄,乾燥後,今度は温度tの浸せき液を満たしてひょう量する。浸せき液の密度
次の式を用いて算出する。
mIL
IL= W,t
mW
ここに, mIL : 浸せき液の質量 (g)
mW : 水の質量 (g)
圀 t : 温度tにおける水の密度 (g/cm3)
5.1.4.4 試験片の密度 tは,次の式を用いて算出する。
mS, A IL
S .t=
mS, A−mS, IL
ここに, mS, A : 空気中で測定した試験片の質量 (g)
mS, IL : 浸せき液中で測定した試験片の未補正質量 (g)
5.1.4.3によって測定した浸せき液の密度 (g/cm3)
備考 浸せき液より小さい密度をもつ試験片については,以下に述べることを除いて,測定は上と全
く同じ方法で行うことができる。鉛又はその他の密度の高い材料で出来たおもりを金属線に取
り付け,試験片を浸せきしたとき,おもりが液面以下になるようにする。浸せき時におけるお
もりの見掛け上の質量減少 澑 属線の一部と考え,上の式のmS, ILから差し引く必要がある。
すなわち,
mS, A IL
s.t=
mS, A−(mS, IL−Δm)
(もし,おもりを用いなければ 0)
ここに, mS,A, mS,IL : 前式の場合と同じ意味 (g)
液中に浸せきしたおもりの見掛けの質量減少 (g)
浮力の補正については,6.による。
5.2 B法(ピクノメーター法)
5.2.1 試験装置
5.2.1.1 天びん 0.1mgの精度をもつもの。
5.2.1.2 架台又は他の固定支持台
5.2.1.3 ピクノメーター(5.1.1.3参照)
5.2.1.4 水槽(5.1.1.4参照)
5.2.2 浸せき液(5.1.2参照)

――――― [JIS K 7112 pdf 5] ―――――

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