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8 試験条件
試験条件は,表1の中から選択する。
なお,表1以外の試験条件は,受渡当事者間の協定による。
表1−試験条件
条件 透過セルの温度 相対湿度差 高湿度チャンバの 低湿度チャンバの
相対湿度 相対湿度
℃ % % %
1 25±0.5 90±2 90±2 0
2 38±0.5 90±2 90±2 0
3 40±0.5 90±2 90±2 0
4 23±0.5 85±2 85±2 0
5 25±0.5 75±2 75±2 0
9 検量線
検量線の作成方法は,次による。
a) あらかじめ,水の濃度が既知でその濃度の異なるアルコール溶液を調製する。
b) 調製した溶液の一定量を,それぞれ容積シリンジでサンプリングし,ガスクロマトグラフに注入する。
c) 水注入量とクロマトグラムのピーク面積とをそれぞれプロットし,直線の検量線を作成する。
注記 水1 %(質量分率)のメタノール溶液を使って,単点の測定値をプロットし,原点と直線で結
んで検量線とする方法もある。その場合のメタノールには,JIS K 8891に規定するものを用い
るとよい。
10 手順
10.1 疎水性ろ紙
透過セルの透過面積と同じ大きさの疎水性ろ紙(図1の4)を低湿度チャンバの上に敷く。
10.2 試験片の装着
透過セルの両側の試験片装着面に真空グリスを薄く均一に塗り,試験片を低湿度チャンバ上に,しわ又
はたるみが生じないように装着する。
10.3 高湿度チャンバの取付け
試験片の上にゴムのパッキンを置いて高湿度チャンバをセットし,試験片が完全に密閉できるように均
一に固定する。
10.4 低湿度チャンバの排気
ポンプを作動させ低湿度側のチャンバを排気する。ここで,セル内を排気するのに必要な時間は,試験
片の透過度に依存することに注意する。
10.5 水蒸気の透過
水蒸気を湿度調節器を通して高湿度チャンバに供給し,高湿度チャンバを一定の湿度に保つ。水蒸気は,
試験片を通して高湿度チャンバから低湿度チャンバへ透過した後,真空ポンプで排気する。
10.6 測定
バルブ-2(図1の16)を閉め,バルブ-1(図1の15)を開けて透過した水蒸気を計量管(図1の8)に
ため込む。一定時間(t)の後,バルブ-1(図1の15)を閉め計量管にためた水蒸気をキャリヤガス(図1
――――― [JIS K 7129-4 pdf 6] ―――――
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の12)によってガスクロマトグラフ(図1の9)のカラムに導入し測定する。得られたクロマトグラムの
水蒸気の面積から箇条9で作成した検量線を用いて水蒸気量(Dv)を算出する。
ガスクロマトグラフのキャリヤガスは,純度が 99.99 %以上のものを用いるのが望ましい。
10.7 繰返し
定常状態になることが確認できるまで10.410.6の操作を繰り返す。各水蒸気ため込み時間におけるガ
ス透過量が連続して±5 %の範囲に入れば,定常状態になったと判断する。
10.8 ブランク量
バルブ-1(図1の15)と(図1の16)とを同時に閉じて計量管にたまった水蒸気量を測定して,ブラン
ク量(Db)を求める。
なお,ブランク量(Db)は,測定の前後いずれかで求める。
注記 プランク量(Db)とは,水蒸気透過が定常に到達後,真空ポンプ排気中に計量管に存在する水
蒸気の量を示す。
11 計算
各試験片の水蒸気透過度は,次の式によって算出する。
Dv Db k
J 24
A t
ここに, J : 試験片の水蒸気透過度[g/ (m2・24h)]
t : 水蒸気をため込む時間(h)
Db : ブランク量(g)
Dv : 水蒸気量(g)
A : 試験片の透過面積(m2)
k : 計量管容積から低圧側全容積を求める装置定数
注記 kは,装置製造業者から提供される。
12 試験結果
試験結果は,個々に算出して,その結果の平均値を1未満は小数点2桁,1以上は有効数字2桁に丸め
る。
13 精度
この試験方法の精度は,試験室間の比較データがないため,不明である。精度に関する規定は,そのデ
ータが得られた時点で,改正版に追記する予定である。
14 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 試験条件
c) 測定に用いた測定装置の名称
d) 試験片を特定するのに必要な事項
e) 試験片の作製方法
――――― [JIS K 7129-4 pdf 7] ―――――
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f) (多層フィルム・シートのように,表裏の組成及び構造が異なる場合)試験片の水蒸気供給面
g) 試験片の透過面積
h) 試験片の平均厚さ
i) 試験片の数
j) 試験片の状態調節方法の詳細
k) [水蒸気量(Dv)の値が連続して±5 %以内の一定値(定常状態)にならない試料片を採用した場合]
その詳細事項(10.7参照)
l) 試験結果
m) 試験年月日(試験期間が1日で終了しない場合には,試験開始日及び終了日を記載)
参考文献
[1] JIS K 8891 メタノール(試薬)
――――― [JIS K 7129-4 pdf 8] ―――――
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 15106-4:2008,Plastics−Film and sheeting−Determination of water vapour
JIS K 7129-4:2019 プラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め
方−第4部 : ガスクロマトグラフ法 transmission rate−Part 4: Gas-chromatographic detection sensor method
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 追加 “エンボスなどのない表面が平滑 補足的な追加であり,技術的な差
な,”という表現を追加した。 異はない。
3 用語及び 3 追加 JIS K 6900にもよるとした。 規格利用者の利便性を考慮した。
定義 技術的な差異はない。
6 状態調節 6 状態調節は,温度 23±変更 水蒸気透過度を求める前に試験片 ISO規格では,“状態調節は,温度
2 ℃,相対湿度 (50± の厚さを測定するものとし,JIS K23±2 ℃,相対湿度 (50±5) %に
5) %で,その材料の仕様 7130による厚さ測定に規定する状 おいて行う”と規定しているが,
書に示す時間行う。 態調節をもってこの試験の状態調 測定条件と状態調節温湿度とが大
節を兼ねるように変更。 きく異なっており,厚さ測定時に
行う状態調節で,この試験の状態
調節を行うものとした。今後,ISO
に提案予定。
7 装置 7.3 疎水性ろ紙 10.1 疎水性ろ紙の規定。 変更 装置の一部を構成する疎水性ろ紙 利用者の利便性を図った説明箇所
の説明部分を10.1から7.3に移動しの移動及び変更であり,技術的な
差異はない。
た。また,市販製品の例を削除し,
“多孔性ポリテトラフルオロエチ
レン”という一般的な表記とした。
8 試験条件 表1 試験条件 表1 追加 “相対湿度差”の項目を追加。 利用者の利便性を図った追加であ
K7
り,技術的な差異はない。
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9 検量線 注記 9 追加 メタノールの品質として,JISを推利用者の利便性を図った追加であ
9-
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奨。 り,技術的な差異はない。
: 2
11 計算 11 変更 式中のWVTRをJに変更。 規格利用者の利便性を考慮した。
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技術的な差異はない。
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――――― [JIS K 7129-4 pdf 9] ―――――
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(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
及び題名 番号 の評価
01
14 試験報 f) 試験片の水蒸気 14 追加 表裏の組成及び構造が異なる場合 透過測定において試験片の水蒸気
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告書 供給面 に限るという条件を追加した。 供給面が,測定結果に影響を及ぼ
す場合は,試料片が膜厚方向に非
対称な構造をもつ積層体だけであ
るため,単層で構成された試験片
が該当しないことを明示するよう
にした。今後,ISOに提案予定。
k) 詳細事項 14 追加 “水蒸気量(Dv)の値が連続して±
利用者の利便性を図った追加であ
5 %以内の一定値(定常状態)になり,技術的な差異はない。今後,
ISOに提案予定。
らない試料片を採用した場合,その
詳細事項(10.7参照)”も報告する
よう,項目として追加した。
m) 試験年月日 14 追加 試験実施期間が1日で終了しない 水蒸気透過度が低い場合,試験実
施期間が1日で終了しないことが
場合は,試験開始日及び終了日の両
方を記載することとした。 想定されるため。今後,ISOに提
案予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 15106-4:2008,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
JIS K 7129-4:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15106-4:2008(MOD)
JIS K 7129-4:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.10 : フィルム及びシート
JIS K 7129-4:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK7130:1999
- プラスチック―フィルム及びシート―厚さ測定方法