JIS K 7164:2005 プラスチック―引張特性の試験方法―第4部:等方性及び直交異方性繊維強化プラスチックの試験条件 | ページ 3

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K7164:2005
附属書A(規定)試験片の製作
A1 試験片の加工 いずれの場合にも,次のことに注意する。
試験片に大量の熱が発生するような状態での加工は避ける(冷却剤の使用を推奨)。もし,液体の冷却剤
を使用するときは,加工後ただちに試験片を乾燥する。
試験片のすべての切削面に加工きずがないことを,確認する。
A2 接着されたタブのある試験片の加工 次の方法を推奨する。
製作する試験片の長さと,必要な試験片の数に適した幅の試験板を切り出す。
その板の“1”方向を決める。
タブに必要な長さ及び幅のある長方形板を切り出す。
その長方形板を,試験板に接着する。
a) 必要ならば,接着剤を塗布するすべての部分を細かい研磨紙で磨くか,適切なサンドブラストを行う。
b) これらの面からすべてのごみを除き,適切な溶剤で清浄する。
c) 高じん性接着剤を用いて,接着剤製造業者の指示に従い,図A.1に示すように,試験板の端部に沿っ
て,長方形板をそれぞれ平行に試験片の長さ方向に垂直に接着する。
備考 フイルム状接着剤を使用することが望ましい。接着剤は,30 MPa以上のせん断強さをもたなけ
ればならない。使用する接着剤は,試験する材料の破壊時の伸びより大きな伸びをもち,十分
に柔軟であることが望ましい。
d) 接着剤の製造業者が推奨する圧力,温度及び時間で,接着した部分を保持する。
e) タブとなる長方形板を付けた試験板を,試験片に切る。
図A.1 試験片製作用タブ付試験板

――――― [JIS K 7164 pdf 11] ―――――

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K 7164 : 2005
附属書B(参考)試験片の軸心合せ
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
引張試験機と試験片の軸心合せは,試験する材料と同じ材料にひずみゲージを張り付けた試験片を用い
て,ゲージ長の中央で調べるのが望ましい。試験片がつかみ具に正しく入っていることを繰り返し確かめ
る。図B.1に示すように試験片にひずみゲージを張る。すなわち,2個のひずみゲージ(SG1及びSG2)
を試験片の片面に,側面から幅の1/8のところに,3番目のひずみゲージ(SG3)を,逆の面に中央線上で
タブ間の中央に張る。
ヤング率を測定するために使用するひずみ範囲の中央点で,すなわち,本体4.6で与えられたひずみの
値に対しては,0.0015の点でひずみの出力を比較する。式(B.1)及び式(B.2)を用いて,それぞれ幅方
向(Bb)及び厚さ方向(Bh)の,パーセントで表された曲げひずみを,次の式によって計算する。
4 2 1
Bb 100 (B.1)
3av
av 3
Bh 100 (B.2)
av
ここに, ε1,ε2及びε3 : それぞれSG1,SG2及びSG3で記録されたひずみ
1 2 3
av (B.3)
4 4 2
最後に,曲げひずみは,不等式(B.4)を満足していることを確かめる。
BbBh 0.3 % (B.4)
備考1. 軸心の不一致のあらゆる原因を十分に調べるためには,タブ近傍にひずみゲージが必要であ
る。
2. 個々の試験片の軸心は,試験片のそれぞれの側面での長軸方向のひずみの出力を測定する挟
み込みの伸び計を用いて,幅方向で調べる。

――――― [JIS K 7164 pdf 12] ―――――

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SG1及びSG2
SG3
図 B.1 軸心合せシステムのためのひずみゲージの位置(SG1,SG2及びSG3)

――――― [JIS K 7164 pdf 13] ―――――

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K 7164 : 2005
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
ISO 527-4 : 2002,引張特性の求め方−第4部 : 等方性及び直交異方性繊維
JIS K 7164 : 2005 プラスチック−引張特性の求め方−第4部 : 等方性及び直交異方性繊
維強化プラスチックの試験条件 強化プラスチックの試験条件
(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
際規格 目ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号 表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1.適用範囲 板状試験片による引張特性ISO 1 板状試験片による引 IDT
の求め方 527-4 張特性の求め方
2. 引用規 JIS K 7161 2 ISO 527-1 IDT
格 JIS K 7162 ISO 527-2 IDT
JIS K 7144 ISO 2818 IDT
JIS Z 8101-1 ISO 3534-1 IDT
JIS K7016-1, 2及びISO ISO 1268 MOD変更 ISO 1268はPart化改訂のため。
1268-3-11
ISO 527-5 ISO 527-5 IDT
3. 原理 板状試験片による引張試験 3 JISに同じ IDT
4. 定義 4.1試験片の座標軸 4.1 標線間距離 MOD変更 JISの4.24.8の内容はIDT。こ
4.2標線間距離 4.2 試験速度 MOD変更 れら箇条の説明に使用する4.1試
4.3試験速度 4.3 引張応力 MOD変更 験片の座標軸をJISでは先にし
4.4引張応力 4.4 引張ひずみ MOD変更 た。
4.5引張ひずみ 4.5 引張破壊ひずみ MOD変更
4.6引張破壊ひずみ 4.6 引張弾性率 MOD変更
4.7引張弾性率 4.7 ポアソン比 MOD変更
4.8ポアソン比 4.8 試験片の座標軸 MOD/削除 図2及び備考を削除 ISOに提案する。
繊維による強化が一方向のみに
限定され,直交異方性繊維強化プ
K7
ラスチックを含めた他の構成の
16
繊維強化プラスチックに適用で
4:2
きないため。
00
1
5
2

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K7164:2005
K7
1
(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
3
1
際規格 目ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
64:
番号 表示箇所 : 本体
200
表示方法 : 点線の下線
5
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
5.装置 試験装置 5 JISに同じ IDT
6.試験片 6.1 形状寸法 6.1 ISOに追加 MOD/追加 ISOとIDTであるタイプ チョップドストランドマットな
1B系A形の外に,JISで ど面内等方性材料で強化繊維長
6.2 試験片の製作 6.2 JISに同じ IDT は,タイプ1B系B形試験 の長い材料の繊維強化プラスチ
6.3 標線の表示 6.3 JISに同じ IDT 片を加えた。 ックの場合、試験片寸法が小さす
6.4 試験片の選定 6.4 JISに同じ IDT ぎて、評価しにくいため。
6.5 異方性 6.5 JISに同じ IDT ISOに提案する予定。
7.試験片の JISに同じ IDT

8. 状態調 JISに同じ IDT

9. 手順 9.1試験雰囲気 9.1 JISに同じ IDT
9.2試験片寸法の測定 9.2 JISに同じ IDT 弾性定数の計測及び破壊モード
9.3つかみ方法 9.3 JISに同じ IDT の比較などが評価の項目にある
9.4試験片装着時の応力 9.4 JISに同じ IDT 場合、判定が困難になるため,
9.5伸び計類の装着 9.5 JISに同じ IDT 1mm/minを追加。
9.6試験速度 9.6.1 ISOに追加 MOD/追加 試験速度1 mm/minを追加 ISOに提案する予定。
9.6.2 ISOに追加 MOD/追加 試験速度1 mm/minを追加
9.7データの記録 9.7 JISに同じ IDT
10. JISに同じ IDT
計算及び
結果の表
し方
11. 精度 JISに同じ IDT
12. 試験報 JISに同じ IDT

――――― [JIS K 7164 pdf 15] ―――――

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JIS K 7164:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 527-4:1997(MOD)

JIS K 7164:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7164:2005の関連規格と引用規格一覧