JIS K 7204:1999 プラスチック―摩耗輪による摩耗試験方法 | ページ 3

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附属書1図2 回転円板と摩耗輪との相対関係図
e) 摩耗粉吸入孔の内径とその位置 摩耗粉吸入孔の内径は,8.0mm±0.5mmとし,附属書1図1及び附
属書1図2に示す位置とする。

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4.2.2 摩耗粉吸入孔と回転円板に取り付けた試験片との距離 摩耗粉吸入孔と試験片間の距離は3mmと
し,4.3.3に規定するすき間ゲージを用いて調節できるものとする。
4.2.3 回転円板の回転速度 回転円板の回転速度は,60min−1±2min−1とする。
4.2.4 荷重 試験片に加える荷重は,2.45N,4.9N又は9.8Nとする。摩耗輪取付けアームの有効荷重は
2.45N±0.05Nとし,2.45N以外の荷重の場合は4.3.2に規定するおもりを用いる。この場合,摩耗輪の質量
を相殺するため,それと同一とみなせるおもり又は他の摩耗輪を取り付けるための軸を反対側のアーム上
に設けるものとする。
4.2.5 摩耗粉吸入の風量 摩耗粉吸入の風量 (Q) は,4.2.2に定める吸入孔と試験片との距離が3mmに
おいてQ=0.5m3/min±0.1m3/minとする。
4.3 附属品
4.3.1 摩耗粉吸入装置 摩耗粉吸入装置は,試験中に生じる試験片及び摩耗輪の摩耗粉を吸入する装置で,
附属書1図1に示すように,試験機本体とホースで連結させる。
4.3.2 おもり おもりは,質量250g±1g及び750g±1gのもの各2個を用意する。
4.3.3 すきまゲージ すきまゲージの厚さは3.0mm±0.2mmとする。
4.3.4 ダイヤモンドドレッサー ダイヤモンドドレッサーは,摩耗輪の外周をドレスするための装置で,
摩耗粉の目詰まりを除去すると同時に,摩耗輪が試験片を垂直に圧着するように面仕上げを行う。
4.4 試験機の検査
4.4.1 規定の寸法,回転速度及び荷重 4.2.1a)の摩耗輪取付位置,4.2.1b)の摩耗輪取付軸の直径,4.2.1c)
の摩耗輪取付けアームの長さ,4.2.1d)の回転円板の振れ,4.2.1e)の摩耗粉吸入孔の内径とその位置,4.2.3
の回転円板の回転速度,4.2.4の荷重などを検査するための測定方法は受渡当事者間の協議による。
4.4.2 風量 風量の測定は,JIS C 9108を準用し,次のように行う。
試験機と摩耗粉吸入装置の間に,附属書1図3に示すようなピトー管付きの筒を用いて測定する。水位
の差をhとすれば,風量 (Q) は,次の式によって算出する。
Q .019h
ここに, Q : m3/min
h : mm
附属書1図3 風量測定装置の例

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5. 摩耗輪
5.1 摩耗輪の基本構造
a) と粒の種類及び記号 摩耗輪に使用する人造研削材は,JIS R 6111の表1に基づき,種類は緑色炭化
けい素質研削材とし,その記号はGCとする。
b) 研磨材粒度 摩耗輪に使用する研磨材粒度は,JIS R 6001の粒度のうち,#150のものを使用する。
c) 結合度 摩耗輪の結合度は,JIS R 6210の表3のHとする。
d) 組織 摩耗輪の組織(と粒率)は,JIS R 6210の表4の8. (46%±1.5%) とする。
e) 結合剤 摩耗輪に使用する結合剤は,陶石,長石及び粘土を,それぞれ50 : 40 : 10の割合で調合した
もの又は相当品とする。
f) 形状及び寸法 摩耗輪の形状は,JIS R 6211-3の3.(寸法)の図1に規定する1号平形とし,寸法は,
附属書1図4に示すとおりとする。
附属書1図4 摩耗輸の寸法
5.2 摩耗輪の略称 ここに規定する摩耗輪は,JIS R 6210に準じてGC150Hとする。
6. 総合性能
a) 試験機の回転部分は,円滑に作動しなければならない。
b) 試験機を作動させたとき,試験結果に影響を及ぼす振動,騒音などが生じてはならない。
c) 試験機及び摩耗輪の総合性能は,試験片として摩耗基準試験片(1)を用いて9.の操作によって試験した
とき,摩耗質量が120mg±25mgであれば正常とみなすことができる。
なお,この場合の試験条件は5.に規定する摩耗輪を用い,荷重4.9N,回転数1 000回とする。
注(1) 摩耗基準試験片とは,亜鉛板を温度200℃以上で60分間熱処理し,測定面を研磨紙 (#400) で仕
上げしたものをいう。
基準試験片の寸法は,100mm×100mm×0.7mm(厚さ)で,中心に直径6.5mmの孔をあける。
基準試験片の測定面の硬さは,スーパーフイッシャル・ロックウェル (HR15T) 硬さで,6点
の平均値が45±2(範囲は4050),又はビッカース硬さ(試験荷重98N)で,6点の平均値が
42±2(範囲は3846)でなければならない。

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7. 試験片
7.1 試験片の形状及び寸法 試験片は,厚さ15mm,直径約120mmの円板状又は試験に支障のない形
状で,ほぼ同じ大きさのものとし,その中心に6.5mmの孔をあける。ただし,試験片の厚さが1mm未満
又は5mmを超えるときは,受渡当事者間の協議による。
7.2 試験片の作製 試験片は,関連規格又は受渡当事者間の協定による条件に従って射出又は圧縮成形
して作る。又は成形した板から機械加工によって切り取る。ただし,試験片の両面は,平行,かつ,平滑
でなければならない。
7.3 試験片の数 試験片の数は,3枚とする。
8. 試験片の状態調節,試験温度及び湿度
8.1 試験片は,特に規定がなければ,試験前に試験片の表面を清浄(2)にした後,原則として温度23℃±2℃,
相対湿度 (50±5) %に保った室内又は恒温恒湿槽中に48時間以上放置し,清浄剤を蒸発させて,状態調節
を行う。
注(2) 試験片の表面は,アルコールなどの溶剤で,汚れ及び異物を除去する。
8.2 試験は,8.1と同じ温度23℃±2℃,相対湿度 (50±5) %の室内で行う。
9. 操作
9.1 試験片の質量は,試験前に1mgまで正確に測定する。
9.2 試験片を試験機の回転円板に取り付ける。
9.3 5.に規定する摩耗輪の外周をダイヤモンドドレッサーでドレスした後,摩耗輪取付軸にはめ込み,取
付けねじで固定する。必要に応じて,所定のおもり一組を取り付ける。
摩耗輪の使用限界は,外径が45mmまで摩耗したときとする。
9.4 試験片の上に摩耗粉吸入アームを静かにおろし,試験片と摩耗粉吸入孔との距離を4.3.3に規定する
すきまゲージを用いて3mmに調整する。
9.5 試験片の上に摩耗輪を静かにおろし,試験機と摩耗粉吸入装置を始動させる。
9.6 1枚の試験に対して,試験回数は連続1 000回とする。
9.7 次に,試験機から試験片を取り外して,清浄な布で摩耗粉などの異物を試験片から除去し,試験片
の質量を1mgまで正確に測定し,試験前の質量との差から摩耗質量を求める。
9.8 他の2枚の試験片に対しても同様に9.19.7までの操作を繰り返し,それぞれの摩耗質量を求める。
10. 計算
10.1 3枚の試験片の摩耗質量の平均値を求める。
10.2 試験結果は,原則として,摩耗質量 (mg) を密度(3)で除した摩耗量 (mm3) で表す。
注(3) 試料の密度は,JIS K 7112によって測定する。
10.3 試験結果は,JIS Z 8401によって,有効数字2けたに丸める。
11. 報告 報告には,次の事項を含ませる。
a) 試験した材料の種類,等級
b) 試験片の作製方法
c) 試験片の状態調節方法

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d) 試験室の雰囲気状態
e) 試験した試験片の数
f) 試験片の厚さ
g) 試験時の荷重
h) 試験片の回転速度
i) 摩耗輪の種類,形状
j) 平均摩耗量(又は平均摩耗質量)
k) 試験年月日
l) その他必要と思われる事項
原案作成委員会の構成表
氏名 所属 本委員会 分科会
(委員長) 中 山 和 郎 工業技術院物質工学工業技術研究所 ◎
(委員) 宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学医用器材研究所 ○
宗 宮 詮 慶応義塾大学理工学部 ○
増 田 優 通商産業省基礎産業局 ○
大 嶋 清 治 工業技術院標準部 ○
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会 ○
栗 山 卓 山形大学工学部 ○
小 牧 和 夫 工業技術院大阪工業技術研究所 ○ ◎
阿 部 聡 東京都立産業技術研究所 ○
馬 場 文 明 三菱電機株式会社先端技術総合研究所 ○
我 妻 誠 日本電信電話株式会社 ○
三 原 観 冶 株式会社東洋精機製作所 ○ ○
光 井 正 道 株式会社島津製作所 ○ ○
(横 田 明 善) ○
齋 藤 英 隆 株式会社エー・アンド・デイ ○ ○
川 村 好 宏 三菱樹脂株式会社平塚研究所 ○
横 山 昭 三井石油化学工業株式会社サン分析センター ○ ○
田 辺 久 光 三菱化学株式会社四日市総合研究所 ○ ○
塚 原 浩 旭化成工業株式会社樹脂技術センター ○ ○
坂 井 英 男 三井東圧化学株式会社千葉工業所 ○ ○
高 野 忠 夫 財団法人高分子素材センター ○ ○
濱 島 俊 行 日本プラスチック工業連盟 ○ ○
(関係者) 樋 口 秀 臣 財団法人高分子素材センター ○ ○
(事務局) 三 宅 孝 治 日本プラスチック工業連盟 ○ ○
◎印 : 委員長

JIS K 7204:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9352:1995(MOD)

JIS K 7204:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7204:1999の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称