JIS K 7641:2008 写真―現像処理済み安全写真フィルム―保存方法

JIS K 7641:2008 規格概要

この規格 K7641は、大きさには関係なく,ロール状,ストリップ状,シート状又はアパーチュアカードの形態の現像処理済み安全写真フィルムについて,その望ましい保存条件,保存設備,取扱方法及び検査方法について規定。使用を目的とした写真フィルムには適用しない。

JISK7641 規格全文情報

規格番号
JIS K7641 
規格名称
写真―現像処理済み安全写真フィルム―保存方法
規格名称英語訳
Imaging materials -- Processed safety photographic films -- Storage practices
制定年月日
1994年12月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 18911:2000(MOD)
国際規格分類

ICS

37.040.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1994-12-01 制定日, 2000-08-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2008-01-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 7641:2008 PDF [30]
                                                                                   K 7641 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 フィルム用包材及び収納箱・・・・[5]
  •  4.1 一般・・・・[5]
  •  4.2 ロールフィルム・・・・[5]
  •  4.3 シート状フィルム及びスライド・・・・[6]
  •  5 保存庫・・・・[7]
  •  6 保存室・・・・[7]
  •  6.1 中期保存室・・・・[7]
  •  6.2 長期保存室・・・・[8]
  •  7 環境条件・・・・[8]
  •  7.1 保存温度及び保存湿度(附属書D,E及びF参照)・・・・[8]
  •  7.2 空気調節の要件・・・・[11]
  •  7.3 空気の純度(附属書C参照)・・・・[11]
  •  7.4 光の影響・・・・[12]
  •  8 耐火保存設備(附属書J参照)・・・・[12]
  •  9 写真フィルムの識別,取扱い及び検査(附属書A,G及びH参照)・・・・[13]
  •  9.1 識別・・・・[13]
  •  9.2 取扱い・・・・[13]
  •  9.3 検査・・・・[13]
  •  附属書A(参考)保存目的及び使用目的の区別・・・・[14]
  •  附属書B(参考)密封容器の長所及び問題点・・・・[15]
  •  附属書C(参考)空気中の浮遊物及び有害気体・・・・[16]
  •  附属書D(参考)保存中の湿度・・・・[17]
  •  附属書E(参考)保存中の温度・・・・[18]
  •  附属書F(参考)温度と相対湿度との関係・・・・[19]
  •  附属書G(参考)歴史的価値のある写真フィルム画像・・・・[21]
  •  附属書H(参考)ミクロ環境・・・・[22]
  •  附属書I(参考)銀画像の劣化・・・・[23]
  •  附属書J(参考)火災に対する防護・・・・[24]
  •  附属書K(参考)参考文献・・・・[25]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[28]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 7641 pdf 1] ―――――

K 7641 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本婚礼
写真協会(JBPS)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 7641:1994 は改正されこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 7641 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7641 : 2008

写真−現像処理済み安全写真フィルム−保存方法

Imaging materials-Processed safety photographic films- Storage practices

序文

  この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 18911:2000を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,
規格本文で使用されていないアーカイバル保存用フィルムに関する用語を削除するため,技術的内容を変
更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
写真フィルムは,文書及び画像の記録に重要な材料である。芸術,法律,科学,産業及び歴史の各分野
で,現像処理済み写真フィルムの保全に関する情報及び知識が必要なことが,一般に認識されてきている。
公文書館,博物館,図書館,官庁,企業,大学などで用いられている,現像処理済み写真フィルムによ
る記録は価値が高いので,その寿命を最大限に延ばせるような管理のあり方に,関心が集まっている(参
考文献[1],[2],[3]参照)。
現像処理済み写真フィルムは,いろいろの要因によって劣化しやすい。その要因は,一般に次の3項目
に分類できる。
a) 写真フィルムの性質 写真フィルムによる記録の安定性は,写真フィルムの物理的性質及び化学的性
質に依存している。記録の保存に適した写真フィルムとしての要件がISO 18906に規定されている。
記録の保存を目的とする写真フィルムは,その期待できる寿命(life expectancy以下,“LE”という。)
に応じて,国際規格に基づいた分類(ISO 18906参照)がされている。
写真記録を最良な状態で保存するためには,LEの長い写真フィルムを使用して,この規格に規定す
る“長期保存条件”で保存することが望ましい。保存用途に適したLEの長い写真フィルムは,ISO 18901
の規定に適合する,ポリエステルベースを用いた銀・ゼラチンフィルムである。
記録材料に対する“アーカイバル”という用語は,従来,“実際に使われている期間の保存”から“永
久保存”までの範囲の,いろいろのレベルの意味で使われてきて不明確なので,今後は,規格では使
わないことにする。
この規格は,現像処理済みのカラーフィルム,ジアゾフィルム(ISO 18905参照),ベシキュラフィ
ルム(ISO 18912参照),及び熱現像フィルム(ISO 18919参照)にも適用する。一般に,これらの写
真フィルムのLEは長くないとされているが,中には,優れた保存性能の実績をもつものもある。
b) 写真フィルムの現像処理 銀・ゼラチンタイプの黒・白写真フィルムに対して,LEの長さそれぞれに
応じた残留チオ硫酸塩及び残留銀塩の最大許容量が,ISO 18901に規定されている。
ジアゾフィルムに対して,現像処理が適切に行われていることを確認する試験方法が,ISO 18905
に規定されている。ベシキュラフィルムに対しては,現像処理が適切に行われていることを確認する

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K 7641 : 2008
確認試験方法と,残留ジアゾニウム塩量の試験方法がISO 18912に規定されている。
c) 保存条件 写真記録を長期間保つために特に重要な,現像処理済み写真フィルムの保存条件を,この
規格で規定する(ISO 18906参照)。硝酸セルロースベースの写真フィルムに対しても,この規格の規
定と同じ条件での保存が推奨される。硝酸セルロースベースの写真フィルムは,適切な防火対策を施
した設備に隔離して保存しなければならない(参考文献[4]参照)。
写真フィルムの保存に特に悪影響を及ぼす要因は,高温度,高湿度及び保存環境の汚染であり,そ
のほかに火,水,光,かび,昆虫及び微生物による損傷,固体,液体又は気体状の化学物質の接触に
よる劣化並びに物理的損傷がある。品種の異なる写真フィルムとの直接の接触は,双方の写真フィル
ムに重大な損傷を発生させることがある。
温度,湿度及び保存環境の汚染度とその変動幅が推奨範囲から外れていても,必ずしも悪影響が現
れるとは限らず,環境若しくは雰囲気への暴露時間の長さ,環境若しくは雰囲気の写真画像若しくは
ベース表面への影響しやすさ,又はかびの生育条件からの隔たりによっては許容される場合がある。
高温度及び特に高湿度への暴露は,写真画像及びフィルムベースの劣化の原因となり得る(参考文献
[5],[6],[7]参照)。
ポリエステルベースフィルムよりも,セルロースエステルベースフィルムの方が,劣化を生じやす
い。
この規格では2種類の保存条件,すなわち中期保存条件及び長期保存条件について規定する。中期
保存条件は,記録を少なくとも10年間保存すべき写真フィルムに適用する。一方,長期保存条件とは,
新鮮な処理液で現像された大部分の写真フィルムの実用上のLEを,500年まで延ばせる条件である。
しかし,長期保存条件に保てば,写真フィルムタイプ,現像処理後の年数又は現像処理条件を問わず
に,すべての写真フィルムのLEを延長することができる。それぞれの保存条件には,保存設備の設
置と維持の費用に差があるのと同時に,保護能力のレベルの差がある。
保存条件の選択に当たっては場所がすぐに得られるか,コストが許容されるかの考慮が必要となる
場合がある。多くの保存設備において,この規格に規定する低温低湿レベルが省エネルギーの観点,
気象条件又は建築上の制約によって達成できない場合がある。このような理由による規格の規定から
の外れは保護能力低下を招くが,それでもできるだけ低温低湿に保つことによって,ある程度の保護
効果が得られる。
この規格は,自然災害又は人為的な加害に対する防護を目的としたものではないが,通常起こりや
すい火災及びそれに伴う災害からの保護は対象としている。
正しい保存を行うためには,この規格に規定する保存方法の外に,JIS K 7645に規定されている包
材及び保存容器をも考慮することが望ましい。

1 適用範囲

  この規格は,大きさには関係なく,ロール状,ストリップ状,シート状又はアパーチュアカードの形態
の現像処理済み安全写真フィルム(以下,“写真フィルム”という。)について,その望ましい保存条件,
保存設備,取扱方法及び検査方法について規定する。
この規格は,箇条3に定義する写真フィルムの長期保存条件及び中期保存条件について規定する。
この規格は,使用頻度の少ない保存用写真フィルムに適用する。使用を目的とした写真フィルム(附属
書A参照)には適用しない。
この規格は,安全写真フィルム(ISO 18906参照)だけに適用する。硝酸セルロースベースの写真フィ

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ルムは不安定で危険であるため(参考文献[8]参照),この規格の対象としない。硝酸セルロースべース
の写真フィルムの保存には特別の条件(参考文献[4]参照)を必要とするが,環境条件については,この
規格の規定を適用する。
注記1 この規格は,適切に処理された写真フィルムに適用するために作成されたものであるが,処
理条件が不明確な写真フィルム,調色又はレタッチを施した写真フィルム,及び安定性が不
明な筆記具による書込みをした写真フィルムに適用しても,その寿命を延ばす効果がある。
写真印画及び写真乾板の保存には別の配慮が必要なので,この規格では取り扱わず,JIS K 7642及びJIS
K 7644に,それぞれ規定する。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 18911:2000,Imaging materials−Processed safety photographic films−Storage practices (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
には適用しない。
JIS K 7645:2003 写真−現像処理済み写真フィルム,乾板及び印画紙−包材,アルバム及び保存容器
注記 対応国際規格 : ISO 18902:2001 Imaging materials−Processed photographic films, plates and
papers−Filing enclosures and storage containers (MOD)
ISO 18901:2002,Imaging materials−Processed silver-gelatin type black-and-white films−Specifications for
stability
ISO 18905:2002,Imaging materials−Ammonia-processed diazo photographic film−Specifications for
stability
ISO 18906:2000,Imaging materials−Photographic films−Specifications for safety film
ISO 18912:2002,Imaging materials−Processed vesicular photographic film−Specifications for stability
ISO 18916:2007,Imaging materials−Processed imaging materials−Photographic activity test for enclosure
materials
注記 対応国際規格ISO 18911は,ISO 14523:1999を引用規格としているが,この規格ではISO
18916:2007を引用規格とした。

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
安全写真フィルム (safety photographic film)
ISO 18906の規定に適合する写真フィルム。
3.2
中期保存条件 (medium-term storage condition)
写真フィルムに記録された情報を,少なくとも10年間よい品質に保つための保存条件。
3.3

――――― [JIS K 7641 pdf 5] ―――――

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JIS K 7641:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18911:2000(MOD)

JIS K 7641:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7641:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称