この規格ページの目次
JIS K 7642:2007 規格概要
この規格 K7642は、すべての種類,サイズのプリントの暗所保存条件,保存設備,取扱方法及び検査方法について規定。
JISK7642 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7642
- 規格名称
- 写真―写真印画の保存方法
- 規格名称英語訳
- Imaging materials -- Processed photographic reflection prints -- Storage practices
- 制定年月日
- 1994年12月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 18920:2000(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 37.040.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1994-12-01 制定日, 2000-08-20 確認日, 2007-02-20 改正日, 2012-03-21 改正日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7642:2007 PDF [24]
K 7642 : 2007
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本婚礼
写真協会(JBPS)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 7642:1994は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS K 7642には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)保存中の湿度
附属書B(参考)保存中の温度
附属書C(参考)温度と相対温度との関係
附属書D(参考)歴史的価値のあるプリント
附属書E(参考)保存目的と使用目的との区別
附属書F(参考)空気中の浮遊物と有害気体
附属書G(参考)火災に対する防護
附属書H(参考)銀画像の劣化
附属書I(参考)参考文献
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 7642 pdf 1] ―――――
K 7642 : 2007
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[2]
- 3. 定義・・・・[3]
- 4. 包材及び収納箱・・・・[4]
- 4.1 開口包材・・・・[4]
- 4.2 密封包材・・・・[4]
- 5. 保存庫・・・・[5]
- 6. 保存室・・・・[5]
- 6.1 中期保存室・・・・[5]
- 6.2 長期保存室・・・・[5]
- 7. 環境条件・・・・[6]
- 7.1 保存温度及び保存湿度(附属書A,附属書B及び附属書C参照)・・・・[6]
- 7.2 空気調節の要件・・・・[7]
- 7.3 空気の純度(附属書F参照)・・・・[8]
- 8. 耐火保存設備(附属書G参照)・・・・[9]
- 9. プリントの識別,取扱い及び検査(附属書D,附属書E及び附属書H参照)・・・・[9]
- 9.1 識別のための素材・・・・[9]
- 9.2 取扱い・・・・[9]
- 9.3 検査・・・・[9]
- 附属書A(参考)保存中の湿度・・・・[10]
- 附属書B(参考)保存中の温度・・・・[11]
- 附属書C(参考)温度と相対温度との関係・・・・[12]
- 附属書D(参考)歴史的価値のあるプリント・・・・[13]
- 附属書E(参考)保存目的と使用目的との区別・・・・[14]
- 附属書F(参考)空気中の浮遊物と有害気体・・・・[15]
- 附属書G(参考)火災に対する防護・・・・[16]
- 附属書H(参考)銀画像の劣化・・・・[17]
- 附属書I(参考)参考文献・・・・[18]
- 附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[19]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 7642 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7642 : 2007
写真−写真印画の保存方法
Imaging materials−Processed photographic reflection prints− Storage practices
序文
この規格は,2000年に発行された ISO 18920Imaging materials−Processed photographic reflection
prints−Storage practices を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応
国際規格に規定されていない規定項目を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項又は原国際規格を変更して
いる事項である。変更の一覧表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。
写真印画(以下,プリントという。)は,文書及び画像の記録に重要な材料である。芸術,報道,法律,
科学,産業,及び歴史の各分野の,価値あるプリントの保全の知識が必要であることは,一般に認識され
てきている。この種の記録は,公文書館,博物館,図書館,官庁,企業,大学などで用いられており,価
値が高いので,寿命を最大限に延ばせるような管理のあり方に関心が集まっている。
プリントは,いろいろの要因によって劣化しやすい。その要因は,一般に次の3項目に分類できる。
a) プリントの安定性 既に多年にわたって,数多くのプリントが保存されてきた実績から,プリントの
安定性は,その物理的,化学的性質に依存していることが知られている。
b) プリントの現像処理の影響 銀・ゼラチンタイプのプリントの,安定性に対する残留チオ硫酸塩の影
響は,今後の規格制定の課題である。
c) 保存条件 プリントの保存条件は,そのプリントの耐久性にとって特に重要であり,この規格で規定
する。
プリントの保存に特に影響を及ぼす要因は,温湿度及び保存環境の汚染であり,そのほか,水,光かび,
昆虫,微生物などによる破壊,固体,液体又は気体状の化学物質の接触による,劣化及び物理的損傷であ
る。
温度,湿度,その変動幅,又は保存環境の汚染度が推奨範囲から外れても,悪影響が現れることなく許
容できる範囲は,暴露時間の長さ,かびの生育条件,及び環境雰囲気のプリント表面への影響しやすさに
左右される。
この規格には,火災への防備方法,プリントの取扱方法及び検査の方法を規定している。また,通常起
こりやすい火災及び関連災害への備えには触れるが,天災及び人災に対する防備方法は扱わない。
正しい保存を行うには,この規格に規定する保存方法のほかに,JIS K 7645 に規定されている,現像処
理済み写真用包材,アルバム及び保存容器も考慮することが望ましい。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,すべての種類,サイズのプリントの暗所保存条件,保存設備,取扱方法及び検査方法
――――― [JIS K 7642 pdf 3] ―――――
2
K 7642 : 2007
について規定する。
1.2 この規格は,次のプリントに適用する。
1.2.1 不透明支持体を使ったプリント
a) 紙支持体
b) レジンコート紙支持体
c) 不透明なプラスチック(ポリエステル,酢酸セルロースなど)フィルム支持体
1.2.2 銀・ゼラチン黒白プリント
a) 長期保存性のふ(賦)与及び/又は色調の改善(金, セレン又は硫黄化合物による調色)のための化
学的処理を含む湿式処理方式
b) 拡散転写方式(例えば,ポラロイド,富士インスタントフィルム)
c) 安定化処理方式(例えば,銀画像及び化学的に光に対して安定化された,ハロゲン化銀を含む。)
d) 熱現像方式
1.2.3 多色プリント及び単色プリント
a) 発色現像方式のカラープリント (chromogenic,wasted and stabilized)
b) 銀色素漂白方式(シルバーダイブリーチ方式,silver dye bleach)
c) 色素転写方式(ダイトランスファー方式,dye transfer)
d) 拡散転写方式(例えば,ポラロイド,富士インスタントフィルム。はく離型又は一体式)
e) 顔料含有重クロム酸ゼラチン方式(カーボン方式,カーブロ方式など)
1.2.4 黒白プリント及びカラープリント
a) 染料熱転写方式(一般に,昇華型熱転写方式という。)[thermal dye transfer (commonly referred to as dye
sublimation)]
b) 溶融熱転写方式 (thermal wax transfer)
c) 電子写真方式
d) インクジェット方式
e) ジアゾ方式
1.3 現像処理済みフィルムに対する保存条件はJIS K 7641に, 現像処理済み乾板に対する推奨保存条件
はJIS K 7644に,それぞれ規定されている。透過光によって観察するために透明なフィルム支持体を用い
たプリントも,JIS K 7641に規定する条件による保存が推奨される。
1.4 この規格を,1.3 の規定に従って,プリントの中期保存及び長期保存に適用する。
1.5 この規格は,適切な処理を施したプリントへ適用するために制定したものであるが,処理条件が不
明確なプリント,調色,マウント,レタッチなどを施したプリントに適用しても,その有効寿命を延ばす
顕著な効果が期待される。しかし,この規格は,この規格で規定する方法で保存を行ったときのプリント
の有効寿命を予測したり,格付けしたりすることを意図するものではない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 18920:2000,Imaging materials−Processed photographic reflection prints−Storage practices
(MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
――――― [JIS K 7642 pdf 4] ―――――
3
K 7642 : 2007
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 7641 写真−現像処理済み安全写真フィルム−保存方法
備考 ISO 5466:1992 Photography−Processed safety photographic films−Storage practicesが,この規
格と一致している。
JIS K 7644 写真−現像処理済み写真乾板−保存方法
JIS K 7645 写真−現像処理済み写真フィルム,乾板及び印画紙−包材,アルバム及び保存容器
備考 ISO 18902:2001 Imaging materials−Processed photographic films,plates and papers−Filing
enclosures and storage containersからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
ISO 14523 Photography−Processed photographic materials−Photographic activity test for enclosure materials
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) アーカイバル記録材料 (archival medium) 適切な保存条件において,記録された情報が損なわれず長
期に保存できることを目的とした記録材料。
参考 写真分野で用いられる “アーカイバル” という用語は, 映像関連分野でしばしば誤用される。
したがって,ISO/TC42(国際標準化機構の写真専門委員会)は,今後の写真保存規格では “ア
ーカイバル保存”という用語を,“長期保存” (extended-term storage)という用語に替えると決
定した。
b) 長期保存条件 (extended-term storage conditions) 永遠の価値をもつ記録情報の保存に適した条件。
c) 耐火保存設備 (fire-protective storage) 火災の際に,過度の温度上昇,水又はその他の消火剤,水と
う(套)付き保管庫の断熱水から発生する蒸気,崩壊しやすい構造物などから,プリントを保護する
ために設計された設備。
d) 耐火保管施設 (fire-resistant vaults) 規則で定められた保管施設(附属書Iの参考文献[1]及び[2]
参照)。
参考 規則の例としては,我が国の消防法に基づく,危険物の規制に関する政令(昭和34年9月26
日政令306号)第39条に定めた基準が相当する。
e) 断熱型記録物収納庫[insulated record containers (Class 150)] 国家規格又は規則で定められた150
級収納庫(附属書Iの参考文献[3]及び[4]参照)。
f) 寿命 (life expectancy,LE) 温度21 ℃,相対湿度50 % の条件下で,記録された情報が有効に保た
れると予測される期間。
g) 中期保存条件 (medium-term storage conditions) 最低10年の寿命を得るのに適した保存条件。
h) 収納箱 (storage container) プリントを保存するための箱又は缶。
i) 包材 (storage enclosure) フォルダ,スリーブ,保存袋,アルバム,中抜マットのような,プリント
に接触又は密着する保存材料。
j) 開口包材 (open enclosure) プリントを機械的損傷から物理的に保護する目的の包材で,遮光性も気密
性もないもの。この種の包材には,フォルダ,保存袋,保管箱,スリーブ,アルバム,中抜マット,
保護紙,ジャケットなどがある。
k) 密封包材 (closed enclosure) 反応性気体,湿気,相対湿度の変動などの外部要因からプリントを保護
する,遮光性で,かつ,気密性をもつ包材。この種の包材には,密封型の保存袋などがある。
l) 保存庫 (storage housing) プリント及びその包材を収める設備。
備考 保存庫の例として引出し,ラック,棚又はキャビネットがある。
――――― [JIS K 7642 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 7642:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 18920:2000(MOD)
JIS K 7642:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 37 : 映像技術 > 37.040 : 写真術 > 37.040.20 : 写真印画紙,フィルム及びプレート.カートリッジ
JIS K 7642:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK7641:2008
- 写真―現像処理済み安全写真フィルム―保存方法
- JISK7644:2004
- 写真―現像処理済み写真乾板―保存方法
- JISK7645:2003
- 写真―現像処理済み写真フィルム,乾板及び印画紙―包材,アルバム及び保存容器