JIS K 8201:2006 塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

JIS K 8201:2006 規格概要

この規格 K8201は、試薬として用いる塩化ヒドロキシルアンモニウムについて規定。

JISK8201 規格全文情報

規格番号
JIS K8201 
規格名称
塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
規格名称英語訳
Hydroxylammonium chloride
制定年月日
1950年7月25日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6353-2:1983(MOD)
国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 I 2020, 試薬 II 2020
改訂:履歴
1950-07-25 制定日, 1953-07-24 確認日, 1956-07-24 確認日, 1959-02-27 改正日, 1961-03-01 確認日, 1964-03-01 改正日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1978-01-01 確認日, 1979-01-01 確認日, 1984-08-01 改正日, 1989-06-01 確認日, 1992-08-01 確認日, 1996-03-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-04-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 8201:2006 PDF [9]
                                                                                   K 8201 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8201:1996は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical
analysis―Part 2:Specifications―First seriesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 8201には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8201 pdf 1] ―――――

K 8201 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 一般事項・・・・[1]
  •  4. 種類・・・・[1]
  •  5. 性質・・・・[1]
  •  5.1 性状・・・・[1]
  •  5.2 定性方法・・・・[1]
  •  6. 品質・・・・[2]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  7.1 試験条件及び試験結果・・・・[2]
  •  7.2 純度(HONH3Cl)・・・・[2]
  •  7.3 水溶状・・・・[2]
  •  7.4 エタノール溶状・・・・[2]
  •  7.5 強熱残分(硫酸塩)・・・・[2]
  •  7.6 pH(50 g/l,25 ℃)・・・・[2]
  •  7.7 硫酸塩(SO4)・・・・[2]
  •  7.8 銅(Cu)・・・・[3]
  •  7.9 鉛(Pb)・・・・[3]
  •  7.10 鉄(Fe)・・・・[3]
  •  7.11 アンモニウム・・・・[3]
  •  8. 容器・・・・[3]
  •  9. 表示・・・・[3]
  •  10. 取扱い上の注意事項・・・・[3]
  •  附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表・・・・[4]

――――― [JIS K 8201 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 8201 : 2006

塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

Hydroxylammonium chloride

                                   HONH3Cl FW : 69.49

序文

 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6353-2,Reagents for chemical analysis―Part
2:Specifications―First series を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,試薬として用いる塩化ヒドロキシルアンモニウム(1)について規定する。
注(1) 別名 : 塩酸ヒドロキシルアミン
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis―Part 2:Specifications―First series (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8153 ヘキサクロロ白金(IV)酸六水和物(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 8982 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JIS K 9005 りん酸(試薬)

3. 一般事項

 試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。

4. 種類

 種類は,特級とする。

5. 性質

5.1 性状

 塩化ヒドロキシルアンモニウムは,無色の結晶で潮解性があり,水に極めて溶けやすく,エ
タノールにやや溶けやすい。水溶液は酸性である。

5.2 定性方法

 定性方法は,次による。

――――― [JIS K 8201 pdf 3] ―――――

2
K 8201 : 2006
a) 試料3 gに水60 mlを加えて溶かす(A液)。A液20 mlに硝酸銀溶液(20 g/l)1 mlを加えると白い沈
殿が生じる。
b) 過マンガン酸カリウム溶液(50 g/l)5 mlにA液20 mlを加えると脱色する。

6. 品質

 品質は,7. によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表 1 品質
項目 規格値
純度(HONH3Cl) 質量分率 % 98.0 以上
水溶状 試験適合
エタノール溶状 試験適合
強熱残分(硫酸塩) 質量分率 % 0.01 以下
pH(50 g/l,25 ℃) 2.53.5
硫酸塩(SO4) 質量分率 % 0.002 以下
銅(Cu) 質量分率 % 0.001 以下
鉛(Pb) 質量分率 % 0.001 以下
鉄(Fe) 質量分率 ppm 5 以下
アンモニウム 試験適合

7. 試験方法

7.1 試験条件及び試験結果

 JIS K 8001の3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,
必要に応じ実施する。また,表1で規定する各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られ
る計算値及び操作結果は,JIS K 8001の3.5(測定値)による。

7.2 純度(HONH3Cl)

 試料0.5 gを0.1 mgのけたまではかりとり,全量フラスコ100 mlに入れる。水20
mlを加えて溶かし,更に水を標線まで加える。この溶液20 mlを正確にはかりとり,滴定用ビーカー500 ml
に入れ,硫酸アンモニウム鉄(III)溶液(250 g/l)(2)20 ml及び硫酸(1+5) 15 mlを加えて5分間煮沸する。煮
沸後,水200 ml及びJIS K 9005に規定するりん酸3 mlを加え,0.02 mol/l過マンガン酸カリウム溶液で滴
定する。終点の直前では,前に加えた液の色が消えてから1滴ずつ加える。終点は,液の色がわずかな紅
色を30秒間保つ点とする。この場合,0.02 mol/l過マンガン酸カリウム溶液1 mlは,0.003 474 5 g HONH3Cl
に相当する。
別に,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。
注(2) 硫酸アンモニウム鉄(III)溶液(250 g/l)の調製は,JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム
鉄(III)・12水45.4 gに,水を加えて溶かし100 mlにする。

7.3 水溶状

 JIS K 8001の5.2(溶状)による。この場合,試料は1 g,濁りの程度の適合限度標準は(a) (澄
明)を用いる。

7.4 エタノール溶状

 JIS K 8001の5.2による。この場合,試料は1 g,溶媒はJIS K 8102に規定するエ
タノール(95)を25 ml用い,濁りの程度の適合限度標準は(a)(澄明)を用いる(7.11の試験にも用いる。)。

7.5 強熱残分(硫酸塩)

 JIS K 0067の4.4.4(操作)(4)(第4法 硫酸塩として強熱する方法)による。
この場合,試料10 g,JIS K 8951に規定する硫酸1 mlを用いる。

7.6 pH(50 g/l,25 ℃)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料溶液 試料5.0 gに二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし100 mlにする。
b) 操作 JIS K 8001の5.5(pH)(2)による。

7.7 硫酸塩(SO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。

――――― [JIS K 8201 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 8201 : 2006
a) 試料側溶液 試料2.0 gに塩酸(2+1) 0.3 ml及び水を加えて溶かし25 mlにする。
b) 標準側溶液 硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/ml) 4.0 ml,塩酸(2+1) 0.3 ml及び水を加えて25 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.15[硫酸塩(SO4)](1)(比濁法)による。

7.8 銅(Cu)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料5.0 gに塩酸(2+1) 1 ml及び水を加えて溶かし50 mlにする(X液)(X液は,7.9及
び7.10の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料5.0 gに塩酸(2+1) 1 ml,銅標準液(Cu : 0.01 mg/ml) 5.0 ml,鉛標準液(Pb : 0.01 mg/ml)
5.0 ml,鉄標準液(Fe : 0.01 mg/ml) 2.5 ml及び水を加えて溶かし50 mlにする(Y液)(Y液は,7.9及
び7.10の試験にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。

7.9 鉛(Pb)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.8のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.8のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

7.10 鉄(Fe)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.8のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.8のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

7.11 アンモニウム

 7.4の溶液に,ヘキサクロロ白金(IV)酸溶液(100 g/l)(3)1 mlを加えて混合し,15分
間放置したとき,沈殿を生じないこと(NH4 : 約質量分率0.1%以下)。
注(3) ヘキサクロロ白金(IV)酸溶液(100 g/l)の調製は,JIS K 8153に規定するヘキサクロロ白金(IV)
酸六水和物1.3 g に,水を加えて溶かし10 mlにする。

8. 容器

 容器は,気密容器とする。

9. 表示

 容器には,次の事項を表示する。
a) 名称 “塩化ヒドロキシルアンモニウム”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
d) 純度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造年月又はその略号
h) 製造業者名又はその略号

10. 取扱い上の注意事項

 塩化ヒドロキシルアンモニウムは自己反応性物質なので,火気,加熱,衝撃又
は摩擦を避ける。また,劇物なので粘膜及び皮膚に付着しないようにする。

――――― [JIS K 8201 pdf 5] ―――――

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JIS K 8201:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-2:1983(MOD)

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JIS K 8201:2006の関連規格と引用規格一覧