この規格ページの目次
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K 8872 : 2008
溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料3.0 gに塩酸(2+1)0.3 ml及び水を加えて25 mlにする。
b) 標準側溶液 硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/ml)6.0 mlに塩酸(2+1)0.3 mlを加え,更に水を加えて25 ml
にする。
c) 操作 JIS K 8001の5.15[硫酸塩(SO4)](1)(比濁法)による。
7.9 銅 (Cu)
溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料20 gに塩酸 (2+1)1 ml及び水を加えて50 mlにする(X液)(X液は,7.10及び7.11
にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料20 gに塩酸 (2+1)1 ml,銅標準液 (Cu : 0.01 mg/ml)4.0 ml,鉛標準液 (Pb : 0.01
mg/ml)4.0 ml,鉄標準液 (Fe : 0.01 mg/ml)4.0 ml及び水を加えて50 mlにする(Y液)(Y液は,7.10
及び7.11にも用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。
7.10 鉛 (Pb)
溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.9のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.9のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31 (1) (d)による。
7.11 鉄 (Fe)
溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.9のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.9のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31 (1) (d)による。
7.12 メタノール(安定剤)
一般的な事項は,JIS K 0114によるほか,次による。
a) 分析条件 一例を,次に示すが,これと同等の性能の条件でもよい。
検出器の種類 水素炎イオン化検出器
固定相液体名 メチルシリコーン
固定相液体の膜厚 5.0
カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ 石英ガラス,0.53 mm,30 m
温度設定 : カラム槽 : 40 ℃
検出器槽 : 150 ℃
試料気化室 : 150 ℃
キャリヤーガスの種類及び流量 ヘリウム,6 ml/min
試料量及び試料導入方法 0.2 直接注入法
b) 試料溶液の調製 試料50.0 gを全量フラスコ50 mlにとり,JIS K 8101に規定するエタノール
(99.5)1.00 gを正確に加え,水を標線まで加える。
c) 標準溶液の調製
標準溶液I JIS K 8891に規定するメタノール2.50 g及びJIS K 8101に規定するエタノール (99.5)
1.00 gを全量フラスコ50 mlにとり,水を標線まで加える。
――――― [JIS K 8872 pdf 6] ―――――
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K 8872 : 2008
標準溶液II JIS K 8891に規定するメタノール3.75 g及びJIS K 8101に規定するエタノール (99.5)
1.00 gを全量フラスコ50 mlにとり,水を標線まで加える。
標準溶液III JIS K 8891に規定するメタノール5.00 g及びJIS K 8101に規定するエタノール (99.5)
1.00 gを全量フラスコ50 mlにとり,水を標線まで加える。
d) 計算 あらかじめ,メタノールの既知量 (Mx) にエタノールの既知量 (Ms) を加えた標準溶液I,標
準溶液II及び標準溶液IIIのクロマトグラムを記録し,ピーク面積を測定する。横軸にMxとMsとの比
Mxをとり,縦軸にメタノールのピーク面積 (Ax) とエタノールのピーク面積 (As) との比As Axを
Ms
とって,図1のような関係線を作成する。
図 1−標準溶液I,標準溶液II及び標準溶液IIIによる関係線
次に,試料溶液を用いて,同一条件のもとでクロマトグラムを記録する。
クロマトグラムからメタノールのピーク面積 (A'x)とエタノールのピーク面積 (A's) との比
y=
A'x
A' を求め,関係線からメタノールの質量 (M'x)とエタノールの質量 (M's)との比 x M'x を
s M's
求めて,次の式によってメタノールの含有率c(質量分率 %)を算出する。
1.00
c 100
50.0
ここに, c : メタノールの含有率(質量分率 %)
x : 図1の関係線から求めたメタノールの質量とエタノールの質
量との比
50.0 : 試料の質量 (g)
1.00 : エタノール (99.5) の質量 (g)
8 容器
容器は,遮光した気密容器とする。
9 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 名称 “ホルムアルデヒド液”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
――――― [JIS K 8872 pdf 7] ―――――
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K 8872 : 2008
d) 濃度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造年月又はその略号
h) 製造業者名又はその略号
10 取扱い上の注意事項
ホルムアルデヒド液は,有害なので,蒸気を吸入しないようにし,粘膜及び皮膚に付着しないようにす
る。
――――― [JIS K 8872 pdf 8] ―――――
附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 8872:2008 ホルムアルデヒド液(試薬) ISO 6353-3:1987,Reagents for chemical analysis−Part 3:Specifications−Second
series
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号及び 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
名称 の評価
1 適用範囲 試薬として用 1 化学分析用試薬57品目 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多く
いるホルムア の仕様について規定。 引用しやすくするために1品目1
ルデヒド液に 規格としている。
ついて規定。 なお,対応国際規格は20年以上
見直しが行われていないため市場
の実態に合わない。国際規格の改
正提案を検討する予定。
2 引用規格
3 一般事項 JIS K 8001に − − 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術的な差
よる。 異はない。
4 種類 − − 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”だけなの
で,ISO規格と技術的な差異はな
い。
5 性質 − − 追加 性質の項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術的
差異はない。
6 品質 R 63.1 変更 1) 品質に差異のある項目 : 濃ISO規格は,長期間内容の見直し
度,密度,強熱残分(硫酸 が行われず国際市場でISO規格品
塩),メタノール(安定剤)
が用いられることはほとんどな
K8
2) 追加した項目 : 銅 い。また,技術的差異も軽微a) ) )
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3) SO規格の酸(H+のミリモである。
2 : 2
ルとして)をJISは酸
00
(HCOOHとして)に変更。
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――――― [JIS K 8872 pdf 9] ―――――
K8
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
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国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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番号
: 2
箇条番号及び 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
名称 の評価
08
7 試験及び検査 R 63.2 追加 一般的な試験及び検査方法の条件
方法 並びに結果に関する事項であり,
7.1試験及び検査 技術的な差異はない。
方法の条件及
びその結果
7.2濃度 (HCHO) 酸化還元滴定 R 63.2.3 酸化後に中和滴定法。 変更 ISO規格は酸化後に中和滴定 技術的差異は軽微であり,対策は
法 法,JISは酸化還元滴定法に変考慮しない。
更。
7.3外観 R 63.2.1 変更 JIS K 8001の5.1を引用。 技術的差異は軽微であり,対策は
考慮しない。
7.4密度 (20 ℃) 比重瓶法又は R 63.2.2 比重瓶法 変更 JIS K 0061を引用。 ISO規格の見直し時に,改正提案
振動式密度計 精度の高い振動式密度計法を の検討を行う予定。
法 選択できるようにした。
7.5強熱残分(硫 硫酸塩として R 63.2.5 強熱残分 変更 1) ISは残分を硫酸塩に変更。
技術的差異は軽微であり,対策は
酸塩) 強熱する方 2) IS K 0067を引用。 考慮しない。
法。
7.6酸 R 63.2.6 変更 試料の量などを変更。
(HCOOHとして)
7.7塩化物 (Cl) 比濁法 R 63.2.7 比濁法 変更 1) 溶液の量などを変更。
2) IS K 8001の5.7を引用。
7.8硫酸塩 (SO4) 比濁法 R 63.2.8 種晶添加比濁法 変更 1) SO規格は種晶添加比濁法,
JISは比濁法に変更。
2) IS K 8001の5.15を引用。
7.9 銅 (Cu) − − 追加 項目を追加。 品質確保のために必要。
ISO規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。
7.10 鉛 (Pb) 原子吸光法 R 63.2.9 原子吸光法 変更 1) 試料の量,酸濃度などを変技術的差異は軽微であり,対策は
更。 考慮しない。
7.11 鉄 (Fe) 原子吸光法 R 63.2.9 原子吸光法 変更
2) IS K 8001の5.31を引用。
――――― [JIS K 8872 pdf 10] ―――――
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JIS K 8872:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6353-3:1987(MOD)
JIS K 8872:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8872:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0061:2001
- 化学製品の密度及び比重測定方法
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)