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L 0207 : 2005
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3082 連続染色 continuous dyeing
布などに連続的に行う染色。染料及び薬剤を含浸付与さ
せたあと蒸熱又は乾熱で処理して染料を固着させる染
色。
3083 ロープ状染色 rope dyeing
織編物をロープ状で行う染色。一般には液流染色機又は
ウインスが用いられる。
3084 ロープマーク rope mark
ロープ状で精練・染色を行うときに生じるたて方向のし
わ。
3085 綿染め loose stock dyeing
綿(わた)の状態で行う染色。通常パッケージ染色機が
(わたぞめ) 用いられる。
d) な(捺)染
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4001 アルカリ防抜染 alkali discharge-resist style
アルカリによって分解したり,染着が阻止される染料を
用いる防抜染。主として分散染料によるポリエステル繊
維の防抜染に利用される。
4002 アンダークロス undercloth
ローラな染において,な染布からしみ出してくる色のり
を吸収し,裏面への汚染を防止するための布。
4003 一相な(捺)染 one-phase printing
染料及びその発色・固着に必要なすべての薬剤を含む色
のりを印なつして発色させるな染。
4004 糸な染 yarn printing
糸の状態でのな染。かせ又はたて糸を引きそろえた整経
状態で行う。
4005 糸目 友禅染めにおける輪郭及び細線。 fine line
4006 色のり 染料,顔料などの色材及び必要な薬剤を含むな染用のり。 color paste
4007 インクジェットプ ink jet printing
コンピュータ制御によって必要なインクを吐出し,繊維
リント 上に描画するな染。インクの吐出方式として,連続方式
と,オンデマンド方式とがあり,更に,後者には,ピエ
ゾ方式とサーマル方式とがある。
4008 印なつ(捺) 被な染物に色のりを置く操作。 printing
4009 陰ぺい力 顔料などをな染したときの下地の色を隠す能力。 hiding power
4010 裏通り penetration
主として印なつ時に,染料などが生地の裏面に浸透する
現象。
4011 えい(曳)糸性 stringiness
のりなどの粘ちょう(稠)な液体に棒を入れて引き上げた
場合,棒の下から液体が糸をひく性質。
4012 絵刷り 彫刻を完了したな染用の型を確認するための試し刷り。 test printing
4013 エマルションのり emulsion thickener
水,油,乳化剤で調製した元のり。な染の場合,油とし
て通常ターペンを用いる。O/W(水中油滴)形とW/O(油
中水滴)形がある。
4014 送り な染の連続模様における柄の繰返し単位。 repeat
4015 送り星 register mark
スクリーンな染において,型合せのためにな染型につけ
る印。
4016 オートスクリーン autoscreen printing
自動化されたスクリーンな染機を用いて行うな染。走行
な染 式スクリーンな染機,フラットスクリーンな染機,ロー
タリスクリーンな染機などが用いられる。
4017 オーバープリント over printing
先に地染め又はな染した部分の上に重ねて印なつするな
染。
4018 返しな染 resist style
挿し色として還元剤などを含む色のりを印なつし,その
後可抜性染料を含む色のりで柄部分を覆うように印なつ
して,型際のせん(尖)鋭な柄を得るな染。
――――― [JIS L 0207 pdf 16] ―――――
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L 0207 : 2005
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4019 化学防染 chemical resist style
化学的に染料の固着・発色を妨げる薬剤を用いる防染。
化学防染剤としては,還元剤,酸化剤,酸,アルカリな
どがある。
4020 型合せ adjusting
な染において,色分けされた彫刻型を原図の模様を再現
するように,縦横方向の位置を調整する操作。
4021 型送り repeating
手な染,フラットスクリーンな染などで,固定された被
な染布上に型を置いて印なつ後,その型を次の所定位置
に移動させる操作。
4022 型紙 paper stencil
型染めにおいて,布などに模様をつけるためにその部分
を切り抜いた紙。
4023 型紙な染 型紙を用いて行うな染。 paper stencil printing
4024 型際 な染された柄の輪郭のせん(尖)鋭性。 pattern contour
4025 型口 joint
スクリーンな染において,型送りして連続模様を印なつ
(捺)する場合の接続部分。
4026 型枠 stencil frame
スクリーンしゃ(紗)及び型紙を固定するための枠。
4027 柄移り 印なつ,発色又は洗浄工程などで,な染柄部分の染料・
顔料が,白場部分などに移染する現象。
4028 還元抜染 reduction discharge style
染色した布に還元剤を含む抜染のりを印なつ,スチーミ
ングして,印なつ部分の地色の染料を還元によって分解,
脱色し,柄をつけるな染。
4029 顔料な染 pigment printing
顔料とその固着に必要なバインダーを含むな染のりを用
いて印なつ,乾熱処理をすることによって布に柄をつけ
るな染。
4030 機械な染 machine printing
機械を用いて印なつするな染。手な染に対応する語で,
各種の自動スクリーンな染が登場するまでは,ローラな
染を指していた。
4031 希釈のり cut clear
色のりの濃度の調整を簡便に行うために作成される希釈
用ののり。
4032 キレート防抜染 chelate discharge-resist
特定の金属が分散染料と金属キレート化合物を形成し,
style
ポリエステル繊維内への拡散が不可能となり染着できな
い性質を利用した防抜染。
4033 挿し色 illumination color
着色抜染又は着色防染で,抜染剤又は防染剤に加える染
料又は顔料。また,本友禅では,糸目のりで囲った模様
を色彩する場合にも用いる。
4034 サーマル方式 thermal jet system
インクジェットプリントの一つの方式で,コンピュータ
信号で発熱体を高温に加熱し,インク内に気泡を形成さ
せその圧力でインクをノズルから吐出させる方式。
4035 酸蒸熱 酸を噴霧状にして吹き込み,酸性の媒体中で行う蒸熱。 acid steaming
4036 ジェットプリント jet printing
カーペット用のな染システムでジェットノズルから染液
を噴射後,直ちにスチーミングするデジタルプリント。
4037 地型 直接な染において,模様柄の背景となる広い面積部分,
及びその部分を着色するための型。防染・抜染では,そ
の部分を地色という。
4038 しごきな染 布を長い板に広げては(貼)り付け,へらを用いて地色
のりを生地全体に均一に付与するな染。
4039 地染め ground dyeing
主として抜染用のための、な染前の布の均一な染色。な
染下ともいう。
4040 地張り fixation
な染前に生地をな染台にピン又は接着剤で固定する操
作。
――――― [JIS L 0207 pdf 17] ―――――
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L 0207 : 2005
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4041 重色な染 printing on print
布に印なつされたな染のりの上に,別の色のりを重ねて
印なつし,二つの色を混合して別の色を表現するな染。
4042 スクリーンな染 screen printing
スクリーン型を用いるな染。ハンドスクリーンな染,フ
ラットスクリーンな染, ロータリスクリーンな染などが
ある。
4043 スプレー染色 spray dyeing
染液を噴霧して行う染色。ぼかし染め,模様染め,霜降
り染めなどの特殊染めが可能。
4044 スペース染色 space dyeing
糸の長さ方向に間隔をおいて行う部分染め。かせ,チー
ズ又は布地に編み上げた状態で染色する。ニット・デニ
ット法がその代表例。
4045 すり友禅 友禅板に地張りした布の表面に型紙を置き, 染料溶液を
含ませた丸はけを用いて色をすり込み,模様を染め出す
な染。型紙友禅の一つ。
4046 着色抜染 colored discharge style
抜染と同時にその部分を異色に着色するな染。着抜とも
いう。
4047 着色防染 colored resist style
防染と同時にその部分を異色に着色するな染。着防とも
いう。
4048 注染 防染のり又はしめ具によって防染し,染液を注ぎ込んで
(ちゅうせん) 模様をつけるな染。ゆかた,手ぬぐい,ふろしき,のれ
んなどの染めに使われている。
4049 直接な染 direct printing
顔料又は染料・助剤を含むな染のりを,生地に直接印な
つするな染。防染・抜染に対する語。
4050 手な染 hand printing
手工的に行うな染。一般には手な染台に張った布に,彫
刻されたスクリーン型を置いて手で刷るハンドスクリー
ンな染をいう。
4051 転写な染 transfer printing
模様を印刷した紙を布に圧着・加熱し,模様を布に写す
な染。染料を用いる場合には乾式転写と湿式転写とがあ
るが,昇華性のある染料を用いた乾式昇華転写が一般的
である。顔料の場合は固着剤とともに転写させる。
4052 特色 spot color
デジタルプリントで用いるカラートナー(色粉)又はイ
ンクで通常使われる黄・マゼンタ・シアン・黒の4色で
は表現できない色域,及び高鮮明性を要求される場合に
特別に用意される色相のトナー及びインク。
4053 トレーシング tracing
な染用の彫刻フィルム作成の際,原図を分色した上,フ
ィルムに各色ごとのスケッチを行い,焼き付け用分色シ
ートを作る操作。特色分解ともいう。最近ではCADを
使ったコンピュータトレーシングが行われている。
4054 泣き代 bleed allowance
印なつ時にな染のりが泣き出す長さ。な染型の彫刻では
(なきしろ) あらかじめ模様から外側への染料の泣き出しを考慮して
面積を小さく彫刻する。
4055 な染, printing
染料・顔料による繊維などへの着色模様の付与。な染方
プリント 式には,直接な染,抜染及び防染がある。
4056 な染CAD CAD for printing
描画デザインを各種の読み取り装置でコンピュータに入
力し,画像処理によってデザインの修正,配置換えなど
の編集を行うシステム。
4057 な染のり printing paste
染料・顔料,こ剤,その他必要な薬剤が調整されている,
な染に使うのり。
――――― [JIS L 0207 pdf 18] ―――――
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L 0207 : 2005
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4058 二相な染 two phase printing
な染のりを布に印なつしたあと発色助剤を上から印なつ
又はパッドし,染料を布上で発色・固着させるな染。ナ
フトール染料,バット染料及び反応染料によるな染で用
いられる。
4059 白色抜染 white discharge style
抜染のうち抜染のりの印なつ部分が純白になるな染。白
抜ともいう。
4060 白色防染 white resist style
抜染のうち防染のりの印なつ部分が純白になるな染。白
防ともいう。
4061 抜しょく(蝕)加工, burn-out finish
混紡,交織布を構成する繊維の耐薬剤性の差を利用して,
オパール加工 一方の繊維だけを溶解除去して透かし模様を出す加工。
4062 抜染 discharge style
あらかじめ地染めされた布などに抜染のりを印なつ,乾
燥,蒸熱した後,水洗し,地染めした部分の染料を還元・
分解して模様を付けるな染。白色抜染,着色抜染,半抜
染などがある。
4063 発泡な染 foam printing
印なつ部分を隆起させるな染。発泡剤を封じ込めたマイ
クロカプセル粒子をバインダーとともに印なつし,熱処
理することによって印なつ部分を隆起させる。
4064 ハーフエマルショ half-emulsion paste
水溶性こ剤と,水溶性エマルションのりとを適量混合し
ンのり たのり。エマルションのりに比べ,流動性,エマルショ
ン安定性に優れている。
4065 ハンドスクリーン スクリーン型を用いて行う手な染。 hand screen printing
な染
4066 半抜染 half-discharge style
抜染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さ
の半分程度を残す抜染。この他三分抜き,七分抜きなど
がある。
4067 半防染 half-resist style
防染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さ
の半分程度を残す防染。
4068 ピエゾ方式 piezo jet system
インクジェットプリントの一つの方式で,コンピュータ
信号で圧電素子を変形させ,その圧力で,インクをノズ
ルから吐出させる方式。
4069 引染め ふのりなどで下引き処理した布に,はけ(刷毛)で均一
に又はぼかし状に行う染色。主に友禅染めの地色の染色
に用いられる。
4070 ビゴロな染 vigoreux printing
均一な霜降り糸を作るために行うトップ,スライバーな
どに対する斜めしま(縞)模様のな染。主として羊毛で
行われる。
4071 フィルムレス彫刻 filmless engraving
な染用彫刻型の作製において,分色フィルム(トレース
フィルム)を用いずに,CADで色分解データを取り,こ
れを電子信号にして直接,彫刻支持体に行う彫刻。
4072 物理防染 mechanical resist style
元のりの粘着性を利用し,これに金属酸化物,又は防水
剤を加えたのりを使用する防染。
4073 フラットスクリー flat screen printing
彫刻したスクリーンを平らな枠張り構造とし,スキージ
ンな染 によって布に色のりを印なつするな染。
4074 ブロックな染 block printing
木片上に凸型に柄を彫刻し,これに色のりをつけ,クッ
ションの上で印なつする伝統的なな染。
4075 ブロッチな染 bloch printing
ロールの表面に溝又は網点を彫刻したブロッチローラで
染料及び/又は薬剤を印なつするな染。
――――― [JIS L 0207 pdf 19] ―――――
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L 0207 : 2005
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4076 防染, resist style
地色用染料の染着を妨げるような薬剤を含む防染のりを
先防染 印なつし,乾燥後,全体を地染め用染料でパディング又
はしごき,スチーミングして発色させるな染。防染部分
は,防染のり中に挿し色が含まれている場合には着色し,
含まれていない場合には白色となる。
4077 防抜染, discharge-resist style
主としてパディング法で地染め染料を付着させ,その後,
後防染 防染のりを印なつし,乾燥後,全体を発色させるな染。
防染部分は,防染のり中に挿し色が含まれている場合に
は着色し,含まれていない場合には白色となる。
4078 ほぐしな染 たて糸に対して非常に粗くよこ糸を打ち込んで仮に織っ
た布にな染した後,仮のよこ糸を抜き取りながら正規の
よこ糸を打ち込んでかすり調の織物を得るな染。
4079 みっちゃ mealy print
な染部分があばた状又はざらついた,はん点状のむら
(斑)になる加工欠点。
4080 無製版な染 printing without plate
デザイン情報を,彫刻型を介することなく,コンピュー
タの指令で直接布に印なつするな染法。インクジェット
方式などがある。
4081 元のり stock paste
な染用のりに粘ちょう性をもたせるための元となる比較
的高粘度ののり。
4082 友禅染め yuzen printing
模様の輪郭に糸目のりを置き,その囲まれた部分を多彩
な染料で染色し,更に,刺しゅう,金彩加工などを施し
た伝統的なな染。
4083 友禅のり 主として友禅染めに用いる元のり。 yuzen thickener
4084 リップル加工 ripple finish
綿織物に高濃度のか性ソーダを含むのりを印なつし,そ
の部分を収縮させて立体模様を発現させたり,防染のり
を印なつした後,濃厚か性ソーダ液を付与して,印なつ
部分を浮き出させ,さざ波状のサッカー又はクレープ状
のしぼを出す加工。
4085 両面な染 duplex printing
布の表面と裏面とに型合せして同一の模様を同時に両面
に印なつするな染。両面異色な染の場合もある。
4086 レーザ彫刻 laser engraving
ロータリスクリーンの彫刻。スクリーンに塗布された樹
脂皮膜の柄部分を炭酸ガスレーザによって焼き切り彫刻
型を作成する。
4087 ろうけつ染め ろう又はパラフィンを防染剤に用いた模様染め。 batik dyeing
4088 ロータリスクリー rotary screen printing
彫刻された円筒形の金属スクリーンを回転させながら布
ンな染 machine
と接触させ,内部にあるスキージによって色のりを印な
つするな染。
4089 ローラな染 roller printing machine
彫刻されたな染ロールを,回転する大きなプレッシャー
ボール(太鼓)の周りに配置し,太鼓の上を走行する布に
圧着しながら,な染ロールを回転させ,色のりを印なつ
するな染。
4090 ワックスプリント wax printing
綿布にロジン(松やに)を印なつし,インジゴで染色後,
ロジンの部分をか(掻)き落とし,その上に行うな染。
e) 後工程
番号 用語 定義 対応英語(参考)
5001 青味付け, blueing
漂白した繊維を更に白く見せるために,紫から青色の染
ブルーイング 料によって行う極淡色染め。一般に,蛍光増白剤を併用
する。
――――― [JIS L 0207 pdf 20] ―――――
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JIS L 0207:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 59 : 繊維及び皮革技術 > 59.120 : 繊維機械 > 59.120.50 : 染色及び仕上加工設備
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.59 : 繊維及び皮革技術(用語)
JIS L 0207:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISZ8721:1993
- 色の表示方法―三属性による表示