この規格ページの目次
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L 0805 : 2005
7. 測色方法
色票の測色は,JIS Z 8722の5.又は6.に規定する方法によって行う。
8. 検査方法
汚染用グレースケールは,4.,5.及び6.について検査を行う。
――――― [JIS L 0805 pdf 6] ―――――
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L 0805 : 2005
附属書1(規定)アダムス−ニッカーソンの色差式による色差
1. 適用範囲
この附属書は,アダムス−ニッカーソンの色差式による色差の求め方について規定する。
2. 色差の計算方法 アダムス−ニッカーソンの色差式による色差は,次の式(1)によって計算する。
EAN=40〔[0.23VY]2+[(VX−VY) ]2+[0.4(VZ−VY) ]2〕1/2 ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
ここに, EAN : アダムス-ニッカーソンの色差式による色差
VY : アダムス-ニッカーソンの色差式における明度指数の
差
(VX−VY), アダムス-ニッカーソンの色差式における色座標(VX−
(VZ−VY) : VY),(VZ−VY) の差
VX,VY,VZの値は,標準の光Cを用い,JIS Z 8722に規定する三刺激値X,Y,Zを次の式(2)のAに,
1.019 98X,Y及び0.846 72Zを代入して求める。
V(A)=2.492 68A1/3−1.156 4−〔−0.985/[(0.107 3A−3.084)2+7.54]〕
+0.013 3/A2.3+0.008 4sin(4.1A1/3+1)
+(0.022 1/A) sin[0.39(A−2) ]
−(0.003 7/0.44A) sin[1.28(A−0.53) ](A>0.9のとき)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
ここに, V(A) : XYZ表色系の三刺激値X,Y,ZにおけるVX,VY,VZ
――――― [JIS L 0805 pdf 7] ―――――
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L 0805 : 2005
附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS L 0805 : 2005 汚染用グレースケール ISO 105-A03 : 1993,繊維−色堅ろう度試験−パートA03 : 汚染用グレースケール
(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目
格番号 ごとの評価及びその内容 及び今後の対策
表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線又は実線の側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1.適用範囲 汚染用グレースケール ISO 105-A03 1 IDT
2.引用規格 JIS Z 8105 − MOD/追加 ISO規格は測色に関する引 いずれも技術的差異は軽微である。
JIS Z 8721 − MOD/追加 用規格はないが,JISは引
JIS Z 8722 − MOD/追加 用規格のそれぞれ4規格を
JIS Z 8730 − MOD/追加 追加。
3.定義 a)無彩色 − MOD/追加 ISO規格は定義の項なし。 構成の変更のため,技術的差異なし。
JISは明確にするため,定
義を追加。
b) L*a*b*表色系による色差 − MOD/追加 ISO規格は定義の項なし。 構成の変更のため,技術的差異なし。
(E*ab) JISは明確にするため,定
義を追加。
c)アダムス-ニッカーソンの − MOD/追加 ISO規格にはアダムス−ニ ISOに提案。
色差式による色差(EAN) ッカーソンはないが,技術
的にJISの方が合理的。
4.色票の色 2 原理 JISは,ISO規格の2.原理をISOに提案を検討。
a) 2.1及 MOD/変更 4.色票の色として規定。
び2.3
b) − MOD/追加
c) 2.4 MOD/変更 JISは数値がISO規格と若
干異なっているが,旧規格
どおりとした。
――――― [JIS L 0805 pdf 8] ―――――
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L 0805 : 2005
(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目
格番号 ごとの評価及びその内容 及び今後の対策
表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線又は実線の側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
d) 2.1 MOD/変更 JISは数値がISO規格と若
干異なっているが,旧規格
どおりとした。
e) − MOD/追加 表2を追加
2.5 使用法 MOD/削除 JISでは,使用法はJIS L
0801で規定しているため削
除。
5.構造,形状a) − MOD/追加 ISO規格は構造の規定がな グレースケールを具体的に製作するた
及び寸法 い。JISは具体的に規定し,
めには構造,形状及び寸法は必要。国
図14を追加した。 際規格の見直しのとき,提案を検討す
b) 2.1 MOD/変更 (図1) る。
c) − MOD/追加
d) − MOD/追加 (図24)
6.外観 2.5 MOD/変更 ISO規格は外観の項目がな 国際規格の見直しのとき,提案を検討
く,2.5で規定。JISは項目 する。
を設けた。
7.測色方法 2.2 MOD/変更 ISO規格は測色法を2.原理 国際規格の見直しのとき,提案を検討
の項で説明。JISは項目を する。
設け,具体的に記述。
8.検査方法 − MOD/追加 ISO規格は検査項目なし。 国際規格の見直しのとき,提案を検討
JISは常識的事項を具体的 する。
に記述。
附属書1(規 − MOD/選択 ISO規格はCIELAB色差 JIS方式について提案を検討する。
定) 式,JISはアダムス−ニッ
カーソン色差式を追加し,
その詳細を附属書に規定し
た。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
――――― [JIS L 0805 pdf 9] ―――――
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L 0805 : 2005
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT·················· 技術的差異がない。
― MOD/削除········· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更········· 国際規格の規定内容を変更している。
― MOD/選択········· 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS L 0805:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 105-A03:1993(MOD)
JIS L 0805:2005の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 0805:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8105:2000
- 色に関する用語
- JISZ8721:1993
- 色の表示方法―三属性による表示
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色
- JISZ8730:2009
- 色の表示方法―物体色の色差