JIS L 1905:2012 繊維製品のシームパッカリング評価方法 | ページ 4

14
L 1905 : 2012
A.3.2.4 高さ度数の平均値(dh)
図A.7に1条縫い目シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の平均値との間の関係を示す。
等級間の高さ度数の平均値の差異を確認するために,分散分析及びチューキ検定を行った。分散分析で
は95 %信頼水準で差異を確認したが,チューキ検定では等級4及び等級5は,95 %信頼水準で区別できな
かった。
X 1条縫い目シームパッカリングレプリカの等級
Y 高さ度数の平均値(dh)
図A.7−シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の平均との間の関係
シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の平均値との間の直線関係を確認するために単回帰分析
を実施し,分析結果から寄与率は,表A.5に示すように86.30 %である。
表A.5−高さ度数の平均値(dh)に関する単回帰分析結果
パラメータ 回帰式 寄与率
dh 等級=4.97−28.2×dh 86.30 %

――――― [JIS L 1905 pdf 16] ―――――

                                                                                             15
L 1905 : 2012
A.3.2.5 高さ度数の最高値(dhmax)
図A.8に1条縫い目シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の最高値との間の関係を示す。
等級間の高さ度数の最高値の差異を確認するために,分散分析及びチューキ検定を行った。分散分析で
は,95 %信頼水準で等級間の差異を確認したが,チューキ検定では等級4及び等級5は,95 %信頼水準で
区別できなかった。
X 1条縫い目シームパッカリングレプリカの等級
Y 高さ度数の最高値(dhmax)
図A.8−シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の最高値との間の関係
シームパッカリングレプリカの等級と高さ度数の最高値との間の直線関係を確認するために,単回帰分
析を実施し,分析結果から,寄与率は表A.6に示すように90.0 %である。
表A.6−高さ度数の最高値(dhmax)に関する単回帰分析結果
パラメータ 回帰式 寄与率
dhmax 等級=5.47−10.2×dhmax 90.0 %
A.3.2.6 高さ度数のばらつき(dhvar)
等級5の高さ度数のばらつき値は,ほとんど0(ゼロ)である。したがって,このパラメータ(高さ度
数のばらつき)と等級との間の関係を証明することはできなかった。

――――― [JIS L 1905 pdf 17] ―――――

16
L 1905 : 2012
A.4 重回帰分析
シームパッカリング試料を客観的に等級付けする方程式を導くために,A.3.2で規定した六つのパラメー
タを用いて重回帰分析を行った。結果を表A.7に示した。寄与率は91.60 %で,この回帰方程式が95 %の
信頼水準で妥当であることを示唆している。回帰方程式を用いて,主観的評価等級と客観的評価等級とを
比較した。この方程式を検証し比較するために相関分析を行った。表A.8に主観的評価等級と客観的評価
等級との間の相関係数を示した。また,図A.9に主観的評価等級と回帰式から得られた1条縫い目シーム
パッカリングの客観的評価等級との間の関係を示した。
表A.7−重回帰分析の結果
寄与率 91.60 %
表A.8−相関分析の結果
相関係数 0.957
X 1条縫い目シームパッカリングレプリカの主観的評価等級
Y 回帰方程式を使用した1条縫い目シームパッカリングレプリカの客観的評価等級
図A.9−主観的評価等級と客観的評価等級との間の関係
A.5 結論
1条縫い目シームパッカリングレプリカの画像から高さ及び頻度分布に関する六つのパラメータを測定
し,統計解析を行った。分散分析の結果,これらのパラメータは,シームパッカリングレプリカの等級と
強い直線性があることが分かった。また,これらのパラメータを用いて重回帰方程式を導き出した。この
解析結果からシームパッカリングレプリカの等級とこれらのパラメータとの間には強い直線性があること
が分かった。

――――― [JIS L 1905 pdf 18] ―――――

                                                                                             17
L 1905 : 2012
パラメータと重回帰方程式とを用いて客観性のあるシームパッカリングの等級を求めた。客観的評価等
級と主観的評価等級との間の高い相関性が証明された。現行のISOシームパッカリングレプリカは,主観
的評価等級付けに適切であると結論付けることができる。
A.6 1 mm測定による2条縫い目シームパッカリングの解析
A.6.1 2条縫い目シームパッカリングレプリカの測定画像
図A.10は,3次元スキャニングシステムを用いて1 mm間隔で測定した2条縫い目シームパッカリング
レプリカの画像である。
a) 等級1級 b) 等級 2級
c) 等級3級 d) 等級4級
e) 等級5級
図A.10−2条縫い目シームパッカリングレプリカの測定画像

――――― [JIS L 1905 pdf 19] ―――――

18
L 1905 : 2012
A.6.2 パラメータの解析
A.6.2.1 高さの平均値(h)
図A.11に,シームパッカリングレプリカの等級と高さの平均値との関係を示す。等級間の高さの平均値
の差異を確認するために分散分析及びチューキ検定を行った。
分散分析の結果から,95 %信頼水準で等級間における高さの平均値の差異を確認した。チューキ検定の
結果では,等級4と等級5との間には有意な差はなかった。
X 2条縫い目シームパッカリングレプリカの等級
Y 高さの平均値(h)
図A.11−シームパッカリングレプリカの等級と高さの平均値との間の関係
シームパッカリングレプリカの等級と高さの平均値との間の直線関係を確認するために単回帰分析を行
った。
この分析結果から,寄与率は,表A.9に示すように64.70 %である。
表A.9−高さの平均値(h)に関する単回帰分析の結果
パラメータ 回帰式 寄与率
h 等級=4.86−0.937×h 64.70 %

――――― [JIS L 1905 pdf 20] ―――――

次のページ PDF 21

JIS L 1905:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7770:2009(MOD)

JIS L 1905:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1905:2012の関連規格と引用規格一覧