JIS L 1905:2012 繊維製品のシームパッカリング評価方法 | ページ 6

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L 1905 : 2012
A.6.3 重回帰分析
シームパッカリング試料の客観的な等級付け方程式を導くために,A.6.2で規定した六つのパラメータを
用いて重回帰分析を行った。結果を表A.15に示した。寄与率は88.20 %で,この回帰方程式が95 %の信頼
水準で妥当であることを示唆している。この回帰方程式を用いて,主観的評価等級と客観的評価等級とを
比較した。この方程式を検証し,比較するために相関分析を行った。表A.16に主観的評価等級と客観的評
価等級との間の相関係数を示した。また,図A.17に主観的評価等級と回帰式から得られた客観的シームパ
ッカリングレプリカの等級との間の関係を示した。
表A.15−重回帰分析の結果
寄与率 88.20 %
表A.16−相関分析の結果
相関係数 0.939
X 2条縫い目シームパッカリングレプリカの主観的評価等級
Y 回帰方程式を使用した2条縫い目シームパッカリングレプリカの客観的評価等級
図A.17−主観的評価等級と客観的評価等級との間の関係
A.6.4 結論
2条縫い目シームパッカリングレプリカの画像から高さと頻度分布に関する六つのパラメータを測定し,
統計解析を行った。分散分析の結果,これらのパラメータは,シームパッカリングレプリカの等級と強い
直線性があることが分かった。また,これらのパラメータを用いて重回帰方程式を導き出した。この解析
結果からシームパッカリングレプリカの等級とこれらのパラメータとの間には強い直線性があることが証
明された。

――――― [JIS L 1905 pdf 26] ―――――

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パラメータ及び重回帰方程式を用いて客観性のあるシームパッカリングレプリカの等級を求めた。主観
的評価等級と客観的評価等級との間の高い相関性が証明された。現行のISOシームパッカリングレプリカ
は,主観的評価等級付けに適切であると結論付けることができる。

――――― [JIS L 1905 pdf 27] ―――――

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附属書JA
(参考)
光学三次元計測法
この附属書は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JA.1 装置
光学三次元計測装置 シームパッカリングの立体画像からCCDカメラによって凹凸情報を取り出し,
その情報と判定用標準立体レプリカの凹凸情報とを比較し,表1の判定基準によって等級を判定できる装
置とする。光学三次元計測装置の例として,試料が製品の場合を図JA.1に示す。
なお,光学三次元計測装置による評価では,光の特性上,計測不可能な対象物が存在する。光が透過,
反射又は吸収される試料については,三次元凹凸情報が取得できないために正確に評価ができない。
JA.2 判定
判定は,次による。
a) 布地の場合 縫い目部分を中心に所定の範囲の画像を捕捉できるように装置の位置を調節する。装置
を作動させ,試料の等級を判定する。3点の試料について同様の操作を行い,判定結果は3点の判定
値の平均を求め,小数点以下1桁を0又は5に丸めて表す。平均値の小数点以下1桁の数値の丸め方
は,次のとおりとする。
1) 平均値の小数点以下2桁までの値が,0.00以上0.24以下の場合は,小数点以下1桁を0に丸める。
2) 平均値の小数点以下2桁までの値が,0.25以上0.74以下の場合は,小数点以下1桁を5に丸める。
3) 平均値の小数点以下2桁までの値が,0.75以上0.99以下の場合は,平均値の整数に1を加え,小数
点以下1桁を0に丸める。
b) 製品の場合 縫い目部分を中心に所定の範囲の画像を捕捉できるように装置の位置を調節する。装置
を作動させ,試料の等級を判定する。
図JA.1−光学三次元計測装置(試料が製品の場合)の一例

――――― [JIS L 1905 pdf 28] ―――――

                                                                  附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS L 1905:2012 繊維製品のシームパッカリング評価方法 ISO 7770:2009 Textiles−Test method for assessing the smoothness appearance of
seams in fabrics after cleansing
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規格 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 糸によって縫い合 1 縫い合わされた布地の平 変更 JISはISO規格を包含してい 評価対象について,JISは国際規格
囲 わされた布地又は 滑性を洗濯1回又は数回 る。 を包含している。
製品の縫い目の評 後に評価する方法

2 引用規

3 用語及 シームパッカリン − 追加 JISではシームパッカリング ISO規格の見直し時に改正を提案
び定義 グを定義 の定義を追加した。 する。
4試験場 JIS L 0105によって 6 ISO 139の内容と整合し 変更 箇条に題名を入れただけで実 −
所 標準状態を前提と ている。 質的な差異はない。
して,できるだけ近
い環境を規定。
5 試料及 布地 : 380 mm× 5 試料 : 38 cm×38 cm,n=追加 JISは,製品の試料数と形態をこの規格の使用実態を踏まえ,規定
び試験片 380 mm,n=3 3 追加している。 を追加しているが,今後ISO規格
の採取及 製品 : 製品の形態, 製品 : 規定なし との整合化を含め,再検討する。
び準備 n=1
洗濯・乾燥後の評価 洗濯,乾燥操作(ISO 6330 JISは,洗濯・乾燥処理後の判
は必要時 : 洗濯・乾 又はISO 3175を引用)を 定が必要な場合だけ洗濯・乾燥
燥処理回数1回又は 1回又は5回 処理を行う。
L1
5回,処理後アイロ
9 0
ンかけ
5 : 2
012
2

――――― [JIS L 1905 pdf 29] ―――――

                                                                                                                                              L1
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
9
国際規格 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
05
箇条番号 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
及び題名 の評価
012
6 装置及 6.1 観察装置 4 JISとほぼ同じ 一致 JISと技術的差異はない。 −
び材料 暗室,照明ランプ,
観察板を規定。
6.2判定用標準
立体レプリカ及び
写真
7 評価方 a) 布地の場合 判定 6.4 洗濯処理後の布地の標準 追加 JISは,製品の評価方法を追加ISO規格の見直し時に改正を提案
法 用立体レプリカ又 写真及び標準立体レプリ している。 する。
は標準写真を用い カによる評価方法を規定
る方法を規定し,判
定位置,距離及び判
定者を規定。
b) 製品の場合を規
定。
8 試験報 a) 判定結果及び判 8 JISとほぼ同じ 追加 JISは,国内の使用実態に合わ規格編集上の問題で実質的差異は
告書 定用標準の種類 せた報告内容とした。 ない。
b) 評価方法
c) 評価部位
d) 洗濯及び乾燥処
理の方法
e) 洗濯及び乾燥操
作の回数
f) 付記内容
記録の例示
附属書A ISOシームパッカリ
(参考) ングレプリカのデ
ジタル化
附属書JA 光学三次元計測法
(参考)

――――― [JIS L 1905 pdf 30] ―――――

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JIS L 1905:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7770:2009(MOD)

JIS L 1905:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1905:2012の関連規格と引用規格一覧