JIS M 0102:2000 鉱山用語 | ページ 10

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M 0102 : 2000
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4804 防毒マスク ぼうどくます 存在する有害ガスに適応する薬品によっ gas mask ガスマ
く て,有害ガスを吸収又は無害に変化させ, スク
毒性を除いて吸入するための保護具。
4805 一酸化炭素用 いっさんかた carbon monoxide
一酸化炭素を除去する薬剤及び煙を除去す COマス
自己救命器 んそようじこ るろ煙層から成り,坑内において火災その self-rescuer ク
きゅうめいき 他の事故によって発生した一酸化炭素又は
煙が存在する区域を突破・脱出するための
呼吸保護具。
8.2) 鉱山衛生
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4806 鉱山衛生 こうざんえい 鉱山労働者の健康を保持する技術。 mine hygiene
せい
4807 じん肺 じんぱい 粉じんの吸入によって起こる肺線維症。 pneumoconiosis
吸入粉じんの種類により,けい肺(遊離け
い酸によるもの),石綿肺などと名付けられ
る。
4808 防じんマスク ぼうじんます dust mask
有害粉じんの吸入を防ぐために着用する空
く 気ろ過式個人保護具。
4809 送風マスク そうふうます hose mask
有害ガス又は粉じんの吸入を防ぐために着
く 用する送気式個人保護具。
4810 熱中症 ねっちゅうし insolation,
高温・高湿が原因で発症する熱性疾患の総
ょう 称。 heat stroke
熱卒倒,熱けいれんなどを含む。
e) 選鉱・選炭部門
1) 一般
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5101 選鉱 せんこう a) 鉱石,石炭,その他これに準ずる工業a) ineral
原料鉱物を有効に利用するため,目的 dres-sing,
とする鉱物を他の目的鉱物又は無価値 concentration
成分から,主として物理的・機械的方b) ineral
法により分離する操作。 proces-sing,
b) 上記操作及びそれに関連した処理技術 beneficiation
の総称。
5102 選炭 せんたん a) 採掘した石炭を主として物理的・機械a) leaning of coal
的方法により精炭と廃石に分離する操b) oal preparation
作。
b) 採掘した石炭を市場の要求に合うよう
に調整する処理技術の総称。
a)のほかに分粒,混炭,加工,利用を
包含する。
5103 選鉱工場 せんこうこう 選鉱(石炭を除く)の操業を行う工場。 concentrator,
じょう mill
5104 選炭工場 せんたんこう 選炭の操業を行う工場。 washery,
じょう coal preparation
plant

――――― [JIS M 0102 pdf 46] ―――――

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5105 フィード feed
選鉱又は選炭において,処理系統又は機械 給鉱,
装置に供給される鉱石又は石炭。 給炭
5106 粗鉱 そこう 1334参照。 crude ore,
run-of-mine ore,
raw ore
5107 原炭 げんたん 採掘したままの石炭。 run-of-mine coal
5108 精鉱 せいこう 選鉱の結果得られる高品位側の産物。 concentrate
5109 精炭 せいたん 選炭の結果得られる高品位側の産物。 clean coal
5110 尾鉱 びこう 選鉱の結果得られる低品位側の産物。 tailing
5111 廃石, はいせき, 1206参照。 refuse,
捨石 すていし waste,
tailing
5112 ミドリング middling
選鉱(又は選炭)において,精鉱と尾鉱(又 中鉱,
は精炭と廃石)の中間の産物を取り出した 2号炭
場合のその産物。
5113 スライム 鉱石,石炭,岩石などの微細粒子。 slime
5114 一次スライム いちじすらい 粗鉱中に含まれるスライム。 primary slime

5115 脈石 みゃくせき a) 1203参照。 gangue
b) 金属鉱物の選鉱において,鉱石中に含
まれる非金属鉱物の総称。
5116 粗選 そせん roughing
一つの選別系統において,精選又は清掃に
先だって行われる第1段の選別過程。
5117 精選 せいせん cleaning
一つの選別系統において,粗選精鉱を,更
に品位を高めるために再処理する第2段の
選別過程。
5118 清掃 せいそう scavenging
一つの選別系統において,粗選尾鉱中の有
価鉱物を更に回収するために再処理する第
2段の選別過程。
5119 粗選機 そせんき rougher
粗選を行うために用いられる機械や装置。
5120 精選機 せいせんき cleaner
精選を行うために用いられる機械や装置。
5121 清掃機 せいそうき scavenger
清掃を行うために用いられる機械や装置。
5122 歩どまり ぶどまり フィードに対する質量割合 (%) 。 yield (by weight)
特に断わらなければ,精鉱又は精炭の歩ど
まりを意味する。
5123 実収率, じっしゅうり recovery,
選鉱又は選炭の工程において,原料(鉱石
採収率 つ, extraction
又は原炭)から産物中に採収し得た成分(通
さいしゅうり 常は有価成分)の割合。

5124 歩どまり効率 ぶどまりこう organic efficiency
石炭の選別効率を表す一般的な指数で,次
りつ の式により算出する。
精炭の歩留り
歩どまり効率(%)= 100
精炭と同一灰分の浮
揚物の歩どまり(%)
5125 選鉱比 せんこうひ ratio of
粗鉱の質量 (F) と精鉱の質量 (C) との比
CF
concentration
5126 富鉱比 ふこうひ 精鉱品位 (c) と粗鉱品位 (f) との比 (fc) 。 ratio of enrichment

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5127 トロンプ配分 とろんぷはい Tromps curve,
選別,分級などの分離操作に対し,その分
率曲線 ぶんりつきょ 離特性を表すために用いられる曲線。 partition curve
くせん 横軸に比重,粒度などの当該分離操作にお
ける分離特性値をとり,縦軸に分離特性値
の各点における一方の産物への回収率(配
分率)をとって表す。
5128 分離比重 ぶんりひじゅ トロンプ配分率曲線において,配分率50%specific gravity of
う に対応する粒子の比重。 separation
5129 分離粒度 ぶんりりゅう トロンプ配分率曲線において,配分率50%size of separation
ど に対応する粒度。
5130 分離精度 ぶんりせいど 選別又は分粒における分離の正確さ。 sharpness of
separation
5131 テラ指数 てらしすう トロンプ配分率曲線上の配分率75%,25% ecart probable,
の2点に対応する比重又は粒度d75,d25の差
probable deviation
の21の値であって,Epで表す。
d75 d25
Ep
2
分離精度を表す指数の一つで,この数値が
小さいほど分離精度が良好である。
5132 不完全度 ふかんぜんど imperfection
分離精度を表す指数の一種。トロンプ配分
率曲線から求められる。
5133 誤入物 ごにゅうぶつ misplaced material
選別又は分粒において,正当でないほうの
産物に迷い込んだ粒子。
5134 単体粒子 たんたいりゅ 目的とする鉱物が単独で1粒子を構成してfree particle
うし いるような粒子。
5135 片刃粒子 かたはりゅう 目的とする鉱物が他の鉱物とともに1粒子locked particle 片刃
し を構成しているような粒子。
5136 単体分離 たんたいぶん liberation
粉砕によって片刃粒子を単体粒子にするこ
り と。
5137 単体分離度 たんたいぶん 全粒子に対する単体粒子の質量割合 (%) 。 degree of liberation
りど
5138 パルプ pulp
粉状の鉱石(又は石炭)と水との混合物で スラリ
懸濁液の状態にあるもの。
5139 パルプ濃度 ぱるぷのうど pulp density
パルプ中に含まれる固体粒子のパルプ全量
(水+固体)に対する質量百分率。
5140 リパルピング ろ過脱水した粉体を再びパルプにするこ repulping
と。これから転じて,単に粉体をパルプ化
する場合に用いることもある。
5141 スピゴット spigot
シックナ又は分級機の底にある沈積物(ア
ンダフロー)の抜き口。
これから転じて,そこから抜いた産物自体
のこともいう。
5142 アンダフロー underflow
濃縮コーン,シックナ,分級機,ハイドロ
サイクロンなどで分離された粗粒側産物,
高比重側産物又は高濃度側産物。
5143 オーバフロー overflow
濃縮コーン,シックナ,分級機,ハイドロ
サイクロンなどで分離された細粒側産物,
低比重側産物又は低濃度側産物。

――――― [JIS M 0102 pdf 48] ―――――

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5144 沈降 ちんこう settling
流体中において,粒子が重力又は遠心力の
作用により沈んでいく現象。
5145 自由沈降 じゆうちんこ free settling
固体粒子が流体中を他の粒子,器壁,その
う 他の影響を受けずに沈降すること。
5146 干渉沈降 かんしょうち hindered settling
固体粒子が流体中を他の粒子,器壁,その
んこう 他の影響を受けながら沈降すること。
5147 サージタンク surge tank
流量,組成などの変動を緩和するためのタ
ンク。
5148 アグロメレー agglomeration
焼結,ブリケッティング,ペレタイジング
ション などの方法によって,粉体を塊状又は粒状
にすること。
5149 ブリケット 粉体を加圧成形して小塊状にしたもの。 briquette
5150 ブリケッティ ブリケットを作る操作。 briquetting
ング
5151 ペレット pellet
粉体を転動によって団子状に固め,必要な
ら更にこれを乾燥又は焼成して強度を増し
たもの。
5152 ペレタイジン ペレットを作る操作。 pelletizing

5153 セグレゲーシ せぐれげーし segregation process
塩化物と還元剤の存在のもとで鉱石をばい
ョン法 ょんほう 焼し,酸化金属鉱物などを還元した後,浮
選などによって金属を分離,回収する方法。
5154 磁化ばい焼 じかばいしょ magnetizing
非磁性又は弱磁性の鉱物をばい焼して,強
う 磁性の鉱物に変えること。 roasting
5155 硫酸焼鉱 りゅうさんし pyrite cinder
硫酸製造のため,硫化鉄鉱(黄鉄鉱,磁硫
ょうこう 鉄鉱など)をばい焼したときに得られる焼
鉱。
5156 青化製錬 せいかせいれ 金,銀鉱などに対する製錬法の一種。 cyanidation
ん 青化物溶液で金,銀などを浸出し,他のも
のと分離する方法。
5157 たい積浸出 たいせきしん heap leaching
鉱石などをたい積したままの状態で,水又
しゅつ は溶液などでその中の特定の物質を溶解,
浸出させること。
5158 貧液 ひんえき barren solution
湿式製錬において,貴液から有価物を沈殿,
ろ過したろ液。
5159 貴液 きえき pregnant solution
湿式製錬における有価物の浸出,溶解液。
5160 青化毒 せいかどく cyanicide
青化製錬において,シアンを消費し,金,
銀などの溶解を妨害する物質。
5161 アマルガメー 金,銀鉱などに対する製錬法の一種。 amalgamation
ション 水銀アマルガムを作ることによって,金,
銀などを採取する方法。
5162 オアベディン ore bedding
鉱石などを混合又は均一化するための一方
グ 法。粉粒体を層状にたい積した後,これら
の層を横切るように切りとることによって
払い出しを行う。
5163 偏析 へんせき segregation
粉粒体が粒度,比重,組成などにかたより
を生じ,不均一になること。
5164 湿潤剤 しつじゅんざ wetting agent
界面活性剤の一種で,固体粒子の表面を水
い にぬれやすくする性質をもつ薬剤。

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
5165 粉化 ふんか degradation
人為的粉砕によらず,粒子が砕けて細かく
なること。
2) 粉砕
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
5201 粉砕 ふんさい size reduction,
外力,内部応力などの作用によって固体を
砕くこと。 comminution
5202 乾式粉砕 かんしきふん 空気,その他の気体の中で行う粉砕。 dry grinding
さい
5203 湿式粉砕 しっしきふん 水,その他の液体の中で行う粉砕。 wet grinding
さい
5204 砕解 さいかい disintegration
比較的弱い力で結合している団塊に対して
外力を作用させ,これをばらばらにほぐす
こと。
5205 過粉砕 かふんさい overgrinding
最適粒度を超えて,過度に細かく粉砕する
こと。
5206 自生粉砕 じせいふんさ autogenous
被粉砕物自身を粉砕媒体として利用する粉
い 砕。 grinding
5207 閉回路粉砕 へいかいろふ closed circuit
粉砕機と分粒装置(ふるい,分級機など)
んさい とを組み合わせ,分粒装置の細粒側産物だ grinding,
closed circuit
けが最終産物となるように,中間産物をそ
の回路内で繰り返し処理する粉砕の方式。 crushing
5208 開回路粉砕 かいかいろふ 閉回路粉砕の対語。 open circuit
んさい 粉砕回路の中間産物の繰返しを行わない粉 grinding,
砕の方式。 open circuit
crushing
5209 粉砕性 ふんさいせい 固体の粉砕されやすさ。 grindability
5210 粉砕比 ふんさいひ 粉砕原料の粒度 (F) と粉砕産物の粒度 (P)
reduction ratio
との比 (PF) 。80%粒度の比(80%粉砕比)
がしばしば用いられる。
5211 仕事指数 しごとしすう Bondの粉砕理論に基づく指数。 work index
第一義的には,粉砕体の粉砕抵抗を表し,
次の式によって定義される。
10 10
W Wi
P F
ここに,W : 粉砕機のモータ入力
(MJ/t)
Wi : 仕事指数 (MJ/t)
[{kWh/t}]
P : 粉砕産物の80%粒度 (
F : 粉砕原料の80%粒度 (
備考 この規格の中で [{}] を付けて
示してある単位は,従来単位によ
るものであって,参考として併記
したものである。
5212 循環荷重 じゅんかんか circulating load
閉回路粉砕などにおいて,繰り返される中
じゅう 間産物量。しばしば新フィード量に対する
百分率で表示される。

――――― [JIS M 0102 pdf 50] ―――――

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JIS M 0102:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 0102:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM1001:1994
鉱量計算基準
JISM8801:2004
石炭類―試験方法
JISZ8801:1994
試験用ふるい