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表4 インクリメント採取用スコップ
スコップ 最大 寸法mm 容量
番号 粒度 a b c d e f g 材料の b/c ml
mm 厚さ
150 150 450 190 450 380 170 3 0.42 約35 000
125 125 380 160 380 320 150 3 0.42 約21 000
100 100 300 130 300 260 120 3 0.42 約11 000
70 71 200 100 200 170 80 2 0.50 約 3 700
50 50 150 75 150 130 65 2 0.50 約 1 600
40 40 110 65 110 95 50 2 0.59 約 730
30 31.5 90 50 90 80 40 規定し 規定し 2 0.56 約 380
20 22.4 80 45 80 70 35 ない ない 2 0.56 約 270
15 16 70 40 70 60 30 2 0.57 約 180
10 10 60 35 60 50 25 1 0.58 約 120
5 5 50 30 50 40 20 1 0.60 約 70
3 2.8 40 25 40 30 15 0.5 0.62 約 35
1 1 30 20 30 25 12 0.5 0.65 約 16
0.25D 0.25 15 10 15 12 0 0.3 0.67 約 2
備考 インクリメント縮分用にこれらのスコップを用いるときには,先のないもの (e=0) を用い,スコップの
番号の右にDを付ける。
(2) 機械サンプリング装置 機械サンプリング装置は,次による。
備考 機械サンプリング装置には,カッター式サンプラー,パイプ式サンプラーなどが用いられてい
る。
(a) 装置の設置 試料採取装置は,ロットを移動するときにその全量が通過する位置に設置する。
(b) 試料採取器 試料採取器の開口部の大きさ(パイプ式サンプラーの場合は直径)は,ロットの最大
粒度のものが容易に採取できる寸法(30mm以上で,原則として最大粒度の3倍以上)でなければ
ならない。
また,試料が容器に残ったり,容器からあふれたりしないような構造のものでなければならない。
(c) 採取間隔 採取間隔は,変えられるものであることが望ましい。
(d) 偏りのチェック 装置設置後,速やかにこの装置によって採取された試料に偏りがないことを確認
しておくことが必要である。
備考 鉱石の中には,酸化発熱しやすい種類があるため,装置の設計に際しては,水分の蒸発による
偏りが生じないように十分に配慮しなければならない。
――――― [JIS M 8101 pdf 6] ―――――
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(e) 総合精度のチェック 機械サンプリング装置は,サンプリング精度のチェック実験が容易にできる
構造になっていることが望ましい。
備考 チェック実験の方法は,原則としてJIS M 8100の附属書5及び附属書6による。
(f) 安全 機械サンプリング装置の設計,設置に当たっては,作業者の安全について十分な考慮を払わ
なければならない。
(g) 保守及び監視 機械サンプリング装置は,試料採取器,ベルトコンベヤ,ホッパー,粉砕盟など全
系統を通じて保守が容易で,清掃しやすい構造であり,腐食しない材質であることが望ましい。
また,運転中,各部の機能を監視しやすい構造であることが望ましい。
(3) その他のインクリメント採取用具 その他のインクリメント採取用具は,次による。
(a) インクリメントに偏りが入らないものであること。
(b) ロットの最大粒度に応じ,表4のa以上の開口部をもち,5.6.1で規定した容量以上のインクリメン
トが採取できるもの。
備考 さし,パイプなどは,浮選精鉱のようた徴粒子試料には適するが,一般に偏りが入る場合があ
る。実験を行ってこれらの設計,使用方法を決めるのが望ましい。
5.6.3 インクリメントの個数 ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表3の品位変動の
区分に従い表5による。
表5 インクリメントの最小必要個数
単位 個数
ロットの
大きさt 20以上 50以上150 150以上
20未満 500以上
品位 50未満 未満 500未満
変動 区分
小 5 10 15 25 35
中 5 10 20 50 75
大 10 20 50 100 150
備考 インクリメントの個数は,表3の区分に従って,表2の目標精
度を達成するために必要な最小個数を算出し,数値を丸めて整
理したものである。ただし,品位変動が大の区分の値を著しく
超えるおそれのあるロットについては,JIS M 8100の5.6.3の
手順に準じて個々に必要個数を算出する。
5.6.4 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) インクリメントは,5.6.2に規定する採取用具を用い,1作業動作で無作為に採取する。ただし,1作
業動作で採取することが困難な場合には,無作為に指定した1か所から数動作で採取し,これを併合
して一つのインクリメントとしてもよい。
(2) インクリメントは,原則として荷積中,荷卸し中,ベルトコンベヤの落ち口など,ロットの移動中に
採取する。
(3) 採取間隔は,1ロットのサンプリング作業の途中で変えてはならない。
(4) 所定のインクリメント数を取り終わっても,ロットの荷役が引き続き行われている場合には,採取を
打ち切ることなく,所定の間隔でインクリメントを取り続けなければならない。
――――― [JIS M 8101 pdf 7] ―――――
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5.7 インクリメントのまとめ方 大口試料は,1ロット分のすべてのインクリメントを集めて作る。副ロ
ットを作る場合には,副ロットごとのインクリメントを集めて小口試料とする。機械式サンプリングなど
でインクリメントが大きいときには,インクリメントごとに縮分後,これらを集めて大口試料又は小口試
料とすることができる。
5.8 試料の兼用及び重用 試料は,水分用及び成分用に兼用又は重用することができる。ただし,水分
用と成分用とで品位変動区分が異なるときは,表5に規定するインクリメントの最小必要個数の多い方の
特性を満足する試料を用いる。
5.9 ベルトサンプリング
5.9.1 インクリメントの採取場所 ロットがベルトコンベヤによって移動するとき,ベルト上の特定の箇
所又はその落ち口からインクリメントを採取する。
5.9.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表5による。
5.9.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) ランダムスタートによる系統サンプリングを行う。この場合,インクリメントの数 (n) でロットの大
きさNを割って,採取間隔を決定する。
(2) ベルトコンベヤを止めて採取する場合には,ベルトの所定の位置で,ベルトの全流幅(2)から5.6.1で規
定した容量以上のインクリメントを採取する。この場合,ベルトの移動方向の長さは60 mm以上で,
かつ最大粒度によって表4の寸法a以上でなければならない。
注(2) 全流幅とは,鉱石がベルトコンベヤによって移動するときに,コンベヤの移動方向又は落ち口
で落下方向に対してある長さ(幅)をもち,その方向に対し,ほぼ直角な切断部をいう。
(3) 運転中のベルトコンベヤから採取する場合には,ベルト上又はその落ち口において,ベルトの全流幅
から5.6.2で規定した採取用具でインクリメントを採取する。
備考 全流幅を採取できない場合には,偏りがないことを確認した後,ベルト上又はその落ち口にお
いて,全流幅の中の採取位置を無作為に選び,規定のインクリメント採取用具によってインク
リメントを採取することができる。
5.10 貨車サンプリング
5.10.1 インクリメントの採取場所 荷役中の貨車,トラック又は計量容器からインクリメントを採取する。
5.10.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの個数は,表5に規定されたインク
リメントの最小必要個数を満足するように,全貨車から均等に採取できる数とする。
5.10.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) 貨車又はトラックなどから荷卸中に採取する場合には,車内の採取位置をランダムに定め,荷卸中に
現れた積荷の新しい面から5.6.1で規定した容量以上のインクリメントを採取する。
(2) 船から荷揚げされる鉱石をトラックなどによって移動するときに,積んだままインクリメントを採取
する場合,又はベルトコンベヤで移送中に,計量容器の中からインクリメントを採取する場合には,
ランダムに定めた採取位置から5.6.1で規定した容量以上のインクリメントを採取する。
備考 ランダムな位置から採取できない場合,偏りがないことを確認した後,定位置からインクリメ
ントを採取することができる。
(3) 貨車,トラックなどで長距離の輸送をした場合に,積んだままインクリメントを採取する場合には,
ランダムに定めた採取位置から5.6.1で規定した容量以上のインクリメントを採取する。この場合イン
クリメントは,上層から下層まで平均的に採取しなければならない。
備考 上層から下層まで平均的に採取する方法として,パイプを用いる方法,オーガー式サンプラを
――――― [JIS M 8101 pdf 8] ―――――
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用いる方法などが用いられている。採取方法,器具によっては偏りが入ることがあるので,偏
りがないことを確かめておかなくてはならない。
5.11 容器サンプリング
5.11.1 インクリメントの採取場所 ロットが,袋,ドラム缶又はその他の容器入りの場合,その容器の中
からインクリメントを採取する。
5.11.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの個数は,次による。
(1) 容器の数が表5に規定されたインクリメントの最小必要個数以下の場合には,インクリメントの最小
必要個数を満足するように全容器から均等に採取できる数とする。
(2) 容器の数が表5に規定されたインクリメントの最小必要個数よりも多い場合には,インクリメントの
最小必要個数以上の容器を系統的に選び出せる数とする。
5.11.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) 容器の数が少ない場合には,全容器から層別サンプリングによってインクリメントを採取する。容器
の数が特に少ない場合には,全容器の内容全量を大口試料としてもよい。
(2) 容器の数の多い場合には,系統的にインクリメント数相当の容器を選んで,その中から各1インクリ
メントを採取する。容器の容量が小さい場合には,選んだ各容器の内容全量をインクリメントとして
もよい。
(3) 容器からインクリメントを採取する場合には,次のいずれかによる。
(a) 容器の中からランダムに位置を選んでインクリメントを採取する。ただし,この方法はロットの最
大粒度が大きい場合には用いてはならない。
(b) 内容物を異物が混入するおそれのない場所に全部空けてから,ランダムな位置からインクリメント
を採取する。
5.12 船倉サンプリング
5.12.1 インクリメントの採取場所 ロットが,グラブ,バケットなどの荷役用具によって荷役中に,荷役
用具の中,又は船倉内の荷役直後の位置からインクリメントを採取する。
5.12.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表5による。
5.12.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) ランダムスタートによる系統サンプリングを行う。この場合,インクリメントの数 (n) でロットの大
きさNを割って,採取間隔を決定する。
(2) 荷役用具の中から採取する場合には,荷役用具の種類に応じて5.10又は5.11に準ずる。
(3) 船倉内の荷役直後の位置から採取する場合には,採取位置をランダムに定めてインクリメントを採取
する。
6. 試料調製方法
6.1 試料調製方法の概要 試料調製方法の概要は,次による。
(1) 大口試料,小口試料又はインクリメントを粉砕,縮分して成分試験試料及び水分試験試料とする。
(2) 試料の湿潤が甚だしい場合には,予備乾燥しなければならない。
(3) 粉砕は適切な粉砕機器で行い,試料が変質しないように注意して試料の全量を所定の粒度まで粉砕す
る。
(4) 縮分はインクリメント縮分,二分器によって行うか又は偏りなく所定の精度を満足する適当な方法と
機器とによって6.4.2又は6.4.5の縮分基準に従って行う。
――――― [JIS M 8101 pdf 9] ―――――
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6.2 試料の予備乾燥
6.2.1 要旨 試料の湿潤が甚だしく,ふるい分け,粉砕,縮分することが困難な場合には,室内乾燥又は
乾燥装置などによって,規定した条件(温度,時間など)で,ふるい,粉砕機及び縮分装置の使用に差し
支えない程度に乾燥する。7.で求める水分(質量 %)に加算する場合には,予備乾燥水分(質量 %)を算
出する。
6.2.2 試料 採取直後のインクリメント,小口試料又は大口試料の全量を用いる。
6.2.3 装置 装置は,次による。
(1) 乾燥装置 必要量を納められる容量のあるもので試料が変質しない温度以下に調節できるものを用い
る。
1以下のものを用いる。
(2) はかり はかりは,最小目盛が試料量の 2 000
6.2.4 操作 操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料全量の質量をはかる (W1)。
(2) 試料の厚さがほぼ一定になるように平らにし,7.に規定した水分決定温度以下に保ち,予備乾燥の目
的に適した温度で乾燥する。
(3) 乾燥の終了後,直ちに質量をはかる (W2)。
6.2.5 計算 予備乾燥水分A(質量 %)を次の式によって算出し,小数点以下2けたに丸める。
W1−W2
予備乾燥水分A(水質%)= 100
W1
備考1. 乾燥は,過度にならないように注意しなければならない。
2. 吸湿性の大きい試料は,予備乾燥後の保管に十分注意しなければならない。
6.3 試料の粉砕 試料の粉砕は,次による。
(1) 試料の全量を適切な粉砕機を用いて,所定の試料全量通過の粒度に粉砕する。
(2) 粉砕機は,試料を供給する前に内部を清掃しなければならない。前回粉砕した試料と異なる種類の試
料を粉砕する場合には,あらかじめそのロットから別に採取した適当量の鉱石を通して,清掃する。
(3) 粉砕機の発熱などによって試料が変質しないように注意しなければならない。
(4) 粉砕機内部に滞留している試料は,全部取り出さなければならない。
(5) 粉砕中,試料の一部が飛散したり,周囲の粉じん,その他の異物が混入しないように注意しなければ
ならない。
6.4 試料の縮分
6.4.1 縮分方法 縮分方法は,次による。
(1) 試料の縮分は次の方法のうち,1方法又は何種かの方法を併用して行う。
(a) インクリメント縮分方法
(b) 二分器による方法
(c) 縮分機による方法
備考 その他の縮分方法として,円すい四分方法及び交互ショベル方法も適用できるが,これらの方
法は,水分の発散損失を生じやすいから注意して行う必要がある。
(2) 縮分は,原則として試料全量通過の粒度22.4mm以下の試料で行う。
(3) 縮分の基準は,6.4.5による。
(4) 縮分に使用する機器は,使用前に十分に清掃しなければならない。前回縮分した試料と異なる種類の
試料を縮分する場合には,あらかじめそのロットから別に採取した適当量の鉱石を通して清掃する。
――――― [JIS M 8101 pdf 10] ―――――
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JIS M 8101:1988の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.01 : 金属鉱物一般
JIS M 8101:1988の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方