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(5) 縮分中に試料の一部の飛散や,試料の変質,異物の混入がないように注意しなければならない。
6.4.2 インクリメント縮分方法 インクリメント縮分方法は,次による。
(1) 試料を方形に広げ,インクリメント縮分用スコップを用いて試料を縮分する。試料の粒度,広げた試
料の厚さ及びインクリメント縮分用スコップの関係は,表6による。
表6 試料の粒度とインクリメント縮分用スコップの大きさ
試料全量通過の粒度 インクリメント縮分用スコップの大きさに対応す
スコップ番号 る広げた試料の厚さ mm
22.4mm以下 20D 3545
16.0mm以下 15D 3040
10.0mm以下 10D 2535
5.00mm以下 5D 2030
2.80mm以下 3D 1525
1.00mm以下 1D 1020
250 下 0.25D 510
(2) インクリメントの個数は,次の基準による。
(a) 大口試料の場合20個以上
(b) 小口試料の場合10個以上
(c) インクリメントごとの場合4個以上
(3) 手動によって大口試料をインクリメント縮分する場合,例えば20区分する場合には次による。
(a) 試料を平板上に方形に表6の厚さで均一に広げる。
(b) これを縦5等分,横4等分する。
(c) インクリメント縮分用スコップで,各区分から1個ずつ(各区分内ではランダムに場所を選んで)
計20個を集め,これを縮分後の試料とする。このときスコップは,試料層の底部まで差し込んで試
料を採取しなければならない。
備考1. 縮分後の試料の質量が,上記の方法で採取した試料の質量よりも多量に要求される場合には,
インクリメントの大きさを大きくするか又はインクリメントの数を増加する。
インクリメントの数を増加する場合には,区分の数を増すか,又は1区分からの採取イン
クリメント数を増す。この場合,各区分からの採取個数は,一定でなければならない。
2. 小口試料ごとの場合には10区分以上とし,各区分から1個ずつをとる。
3. インクリメントごとの場合には4区分以上とし,各区分から1個ずつをとる。
6.4.3 二分器による方法 二分器による方法は,次による。
(1) 試料の粒度に応じ,原則として表7に示す号数の二分器を選定する。
二分器の形状,寸法及び構造は,JIS M 8100の付図4による。
表7 粒度と二分器の種類
試料全量通過の粒度mm 二分器の種類 溝の幅mm
を超え 以下
16.0 22.4 50号 50±1
10.0 16.0 30号 30±1
5.00 10.0 20号 20±1
2.80 5.00 10号 10±0.5
2.80 6号 6±0.5
(2) 試料を混合して容器に入れ,二分器の本体に均一に落下させ,試料を2分割する。そのいずれか一方
を無作為に選び試料とする。
――――― [JIS M 8101 pdf 11] ―――――
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(3) 縮分の基準は,6.4.5による。
6.4.4 縮分機による方法 縮分機は,精度が十分であること及び偏りがないことを確認しておかなければ
ならない。
また,縮分の基準は,6.4.5による。
6.4.5 縮分基準 試料全量通過の粒度と,縮分後の試料の容量との関係は,表8による。ただし,インク
リメント縮分の場合には6.4.2による。
表8 粒度と縮分基準
試料全量通過の粒度 縮分後の試料の質量kg
大口試料の場合 小口試料の場合インクリメントごとの場合
22.4mm以下 140 以上 70 以上 40 以上
16.0mm以下 70 以上 35 以上 20 以上
10.0mm以下 35 以上 17 以上 10 以上
5.00mm以下 8 以上 4 以上 2.5 以上
2.80mm以下 2 以上 1 以上 0.6 以上
1.00mm以下 0.5 以上 0.5 以上 0.3 以上
420 下 0.1 以上 0.1 以上 0.1 以上
250 下 0.05 以上 0.05以上 0.05 以上
備考1. この表の試料の質量は,試料のかさ密度が1の場合を示す。
2. ある粒度の試料をこの表に示した試料の質量以下に縮分してはならな
い。
6.5 成分試験試料 成分試験試料の調製は,次による。
(1) 試料を150 下に微粉砕し,縮分後の試料をよく混合し,インクリメント縮分方法又は適切な縮分
機を用いて,100300gの試料を所定個数調製する。
(2) この試料を容器に入れて密封,封印して成分試験試料とする。
(3) 成分試験試料は,原則として渡主用,受主用,審判用,保存用などの4個以上とする。
6.6 水分試験試料 水分試験試料の調製は,次による。
(1) 大口試料,小口試料又はインクリメントをスコップなどを用いて10mm以下に砕き,15kgに縮分し
て水分試験試料とする。
(2) 大口試料からは,原則として2個の水分試験試料を調製する。
(3) 次の場合には,小口試料又はインクリメントごとに水分試験試料を調製しなければならない。この場
合には,水分試験試料は1個でもよい。
(a) 水分が多い場合
(b) 降雨,降雪などによってロットの水分の変動が激しい場合
(c) 1ロットのサンプリングに長時間を要する場合
(4) 縮分は,原則としてインクリメント縮分方法による。この場合のインクリメントの数は6.4.2を準用し,
インクリメント縮分用スコップは,水分試験試料の所定量を満足する限り,表4の基準より2段階小
さいものを用いてもよい。
備考1. 水分試験試料の調製には,特に水分の発散による偏りの防止に注意しなければならない。二
分器,円すい四分法,交互ショベル法による縮分などは避けた方がよい。
2. 表4の基準より2段階小さいスコップを用いて調製した水分試験試料は,成分用試料に重用
してはならない。
7. 水分決定方法
――――― [JIS M 8101 pdf 12] ―――――
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7.1 要旨 6.6によって調製した水分試験試料を規定された温度で恒量となるまで乾燥し,熱乾燥減量を
求め,水分(質量 %)を算出する。
7.2 試料 6.6によって調製した水分試験試料を用いる。
7.3 装置 装置は,次による。
(1) 乾燥容器は耐食耐熱性のもので,試料の厚さが30mm以下となる底面積をもつ乾燥皿を用いる。
(2) 乾燥器の保持温度の許容差は,±5℃とする。
1以下のものを用いる。
(3) はかりは,最小目盛が試料量の2000
7.4 操作 操作は,次の手順によって行う。
(1) 15kgの試験試料を質量既知の乾燥容器 (W3) に移し,試料の厚さがほぼ一定になるように平らにし,
全質量 (W4) をはかる。
(2) あらかじめ105±5℃に調節されている乾燥器に入れて乾燥する。
備考 変質しやすいものは,当事者間において定めた乾燥方法による。
(3) 1定時間乾燥した後,取り出して質量をはかり,その後2時間乾燥するごとに質量をはかり,熱乾燥
減量を算出する。
(4) 熱乾燥減量率が2時間につき0.1質量%以下となるまで乾燥し,更に2時間以上乾燥を続ける。
備考 銘柄ごとに実験を行い,この規定を満足する所要時間を見いだすことができた場合には,その
所要時間を乾燥終了時間と決めてもよい。
(5) 乾燥が終了したら,直ちに質量 (W5) をはかる。
7.5 計算 熱乾燥減量率C(質量 %)は,次の式によって算出する。
W4 W5
C 質量 % 100
W4 W3
7.6 許容差 測定試料を2個調製したときは,熱乾燥減量率C(質量 %)の差が0.2質量%の範囲内に
あることが望ましい。
7.7 決定値
7.7.1 予備乾燥をしない場合には,次による。
(1) 大口試料について熱乾燥減量率を求めた場合には,各測定値を算術平均し,丸めて小数点以下2けた
とした値を水分B(質量 %)とし,ロットの水分の決定値とする。
(2) 小口試料ごとに熱乾燥減量率を求めた場合には,各測定値が代表する副ロット,一次サンプリング単
位の質量又は小口試料を構成するインクリメント数を重みとして重みつき平均値を求め,丸めて小数
点以下2けたとした値を水分B(質量 %)とし,ロットの水分の決定値とする。
(3) インクリメントごとに熱乾燥減量率を求めた場合には,各測定値を算術平均し,丸めて小数点以下2
けたとした値を水分B(質量 %)とし,ロットの水分の決定値とする。
7.7.2 予備乾燥をした場合には,次による。
6.2で求めた予備乾燥水分A(質量 %)と,7.7.1で求めた水分B(質量 %)から次の式によって算出し,
丸めて小数点以下2けたとした値をロットの水分の決定値とする。
100 A
水分(%) A B
100
ここに, A : 6.2で得られた水分(質量 %)
B : 7.7.1で得られた水分(質量 %)
8. 乾量決定方法 ロットの乾量は,次の式によって算出する。
――――― [JIS M 8101 pdf 13] ―――――
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7.7で求めたロットの水分(質量 %)
乾量(t) 1
ロットの質量(t)
100
日本科学技術連盟サンプリング研究会非鉄金属専門部会の改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(主査) 斎 加実彦 元東洋大学
家 村 一 行 社団法人海事検定協会
市 川 五 朗 住友金属鉱山株式会社
市 山 正 次 三井金属鉱業株式会社
稲 垣 勝 彦 三井金属鉱業株式会社
岩 田 晶 夫 住友金属鉱山株式会社
栗 林 秀 治 社団法人海事検定協会
桜 井 寛 治 社団法人海事検定協会
佐 藤 卓 三 海外貨物検査株式会社
佐 山 恭 正 三菱金属株式会社
高 橋 広 志 同和鉱業株式会社
竹 谷 実 三菱金属株式会社
田 山 健 一 同和鉱業株式会社
戸 田 洋 史 住友金属鉱山株式会社
中 村 靖 日本鉱業株式会社
西 本 光 徳 工業技術院
山 本 泰 一 同和鉱業株式会社
(事務局) 新 井 紀 弘 財団法人日本科学技術連盟
松 本 治 男 財団法人日本科学技術連盟
資源エネルギー部会 非鉄・非金属及びその物理試験方法専門委員会 構成表
氏名 所属
(委員会長) 今 泉 益 正 武蔵工業大学工学部
家 村 一 行 社団法人日本海事検定協会
市 川 五 朗 住友金属鉱山株式会社
斎 加実彦 元東洋大学
稲 垣 勝 彦 三井金属鉱業株式会社
岩 橋 康 夫 日本鉱業協会
奥 孝 一 日本フエロアロイ協会
加 藤 康 宏 工業技術院標準部
佐 山 恭 正 三菱金属株式会社
高 橋 広 志 同和鉱業株式会社
中 村 靖 日本鉱業株式会杜
中屋敷 英 彦 海外貨物検査株式会社
野 口 順 路 財団法人日本科学技術連盟
浜 田 善 久 工業技術院公害資源研究所
松 田 憲 和 資源エネルギー庁
(事務局) 西 本 光 徳 工業技術院標準部材料規格課
坂 元 耕 三 工業技術院標準部材料規格課
JIS M 8101:1988の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.01 : 金属鉱物一般
JIS M 8101:1988の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISM8100:1992
- 粉塊混合物―サンプリング方法通則
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方