JIS M 8109:1996 けい苦土ニッケル鉱石―サンプリング,試料調製及び水分決定方法 | ページ 2

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表5 インクリメント採取用及び縮分用スコップ
スコップ 最大粒度 寸法 b/c 容量
番号 mm mm ml
a b c d e f g 厚さ
150 150 450 190 450 380 170 適宜 適宜 3 0.42 約 35 000
125 125 380 160 380 320 150 3 0.42 約 21 000
100 100 300 130 300 260 120 3 0.43 約 11 000
70 71 200 100 200 170 80 2 0.50 約 3 700
50 50 150 75 150 130 65 2 0.50 約 1 600
40 40 110 65 110 95 50 2 0.59 約 730
30 31.5 90 50 90 80 40 2 0.56 約 380
20 22.4 80 45 80 70 35 2 0.56 約 270
15 16 70 40 70 60 30 2 0.57約 180
10 10 60 35 60 50 25 1 0.58約 120
5 5 50 30 50 40 20 1 0.60約 70
3 2.8 40 25 40 30 15 0.5 0.62約 35
1 1 30 20 30 25 12 0.5 0.67 約 16
0.25 D 0.25 15 10 15 12 0 0.3 0.67 約 2
備考1. インクリメント縮分用にこれらのスコップを用いるときには,先のないもの (e=
0) を用い,スコップの番号の右にDを付ける。
2. スコップ番号0.25 Dは,インクリメント縮分だけに用いる。
(2) 機械サンプリング装置 機械サンプリング装置は,次による。
(a) 装置の設置 試料採取装置は,ロットを移動するときにその全量が通過する位置に設置する。
備考 例えば,主コンベヤ落ち口などに設置する。装置としては,カッタ式サンプラなどがある。
(b) 試料採取器 試料採取器の開口部の大きさは,ロットの最大粒度の粒子が容易に採取できる寸法(原
則として最大粒度の3倍以上)とする。
また,試料が採取器からあふれたり,シュートに詰まったりしないような構造のもの。
(c) 採取間隔 採取間隔は,変えられるものであることが望ましい。
(d) 安全 機械サンプリング装置の設計,設置に当たっては,作業者の安全について十分な考慮を払う。
(e) 保守及び監視 機械サンプリング装置は,試料採取器,コンベヤ,ホッパ,粉砕機など全系統を通
じて保守が容易で清掃しやすい構造であり,腐食しない材質であることが望ましい。
また,運転中,各部の機能が監視しやすい構造であることが望ましい。
(f) 偏りのチェック 機械サンプリングでは,装置設置後,この装置によって採取された試料に偏りが
ないことをチェック実験によって確認する。

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備考 チェック実験の方法は,JIS M 8100の附属書6による。
(g) 精度のチェック 機械サンプリング装置は,サンプリング精度のチェック実験が容易にできる構造
になっていることが望ましい。
備考 チェック実験の方法は,JIS M 8100の附属書5による。
(3) その他のインクリメントの採取用具 その他のインクリメントの採取用具は,次による。
(a) (2)(f)のチェック実験によって偏りが入らないものであること。
(b) ロットの最大粒度に応じて,開口部の大きさが表5のa以上あり,かつ,5.6.1で規定した質量以上
のインクリメントが採取できるもの。
5.6.3 インクリメントの個数 ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,サンプリングの種
類に応じて,5.9.2,5.10.2又は5.11.2による。
5.6.4 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) インクリメントは,5.6.2に規定する採取用具を用い,インクリメントの大きさがほぼ一定になるよう
に1作業動作でランダムに採取する。ただし,1作業動作で採取することが困難な場合には,ランダ
ムに指定した1か所から数動作で採取し,これを併合して一つのインクリメントとしてもよい。
(2) インクリメントは,原則として荷積中,荷卸し中など,ロットの移動中に採取する。
(3) 採取間隔は,1サブロットのサンプリング作業の途中で変えてはならない。
(4) 所定のインクリメント数を採り終わっても,サブロットの荷役が引き続き行われている場合には,採
取を打ち切ることなく,所定の間隔でインクリメントを採り続ける。
5.7 インクリメントのまとめ方 サブロットを更に小分けした質量(約100500t)ごとにインクリメン
トをまとめて部分試料を作り,これらから水分及び成分試験試料を調製する。
5.8 試料の兼用と重用 試料は,水分用及び成分用に兼用又は重用することができる。ただし,水分用
と成分用とで品位変動区分が異なるときは,インクリメントの最小必要個数の多い方の特性を満足する試
料を用いる。
また,試料を重用するときは,次の諸条件が満足されていることが必要である。
(1) 水分測定後の乾燥試料は,微粉鉱石が飛散しやすいので,粉砕・縮分の際,微粉鉱石の飛散を防止す
る設備が整っていること。
(2) チェック実験によって,水分及びニッケル分に偏りがないことが確認されていること。
5.9 ベルトサンプリング
5.9.1 インクリメントの採取場所 ロットがベルトコンベヤによって移動するとき,ベルト上,又はその
落ち口からインクリメントを採取する。
5.9.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表6による。
表6 インクリメントの最小必要個数
ロットの大きさ 層内変動 (
t 大 中 小
10 000未満 225 100 40
10 000以上 20 000未満 360 160 65
20 000以上 30 000未満 670 300 115
30 000以上 45 000以下 900 400 160
5.9.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) ランダムスタートによる系統サンプリングを行う。この場合,インクリメントの採取間隔は,ロット

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の大きさ (N) をインクリメントの採取個数 (n) で除して,決定する。この際,端数は切り捨てる。
(2) ベルトコンベヤを止めて採取する場合には,ベルトの所定の位置で,規定のインクリメントの大きさ
以上の量を採取する。この場合,ベルトの進行方向にロットの最大粒度の3倍以上の長さをもって,
ベルトの全流幅にわたって全量を1インクリメントとして採取する。
備考 全流幅とは,鉱石がベルトコンベヤによって移動するときに,コンベヤの移動方向又は落ち口
で落下方向に対してある長さをもち,その方向に対し,ほぼ直角な切断部をいう。
(3) 運転中のベルトコンベヤから採取する場合には,ベルト上又はその落ち口において,規定のインクリ
メントの大きさ以上の量を全流幅にわたって採取する。
備考 全流幅を採取できない場合には,偏りがないことを確認した上で,ベルト上又はその落ち口に
おいて,全流幅の中の採取位置をランダムに選び,規定のインクリメント採取用具によってイ
ンクリメントを採取することができる。
5.10 トラックサンプリング
5.10.1 インクリメントの採取場所 荷役中のトラック,又は貨車からインクリメントを採取する。
5.10.2 抽出する最小必要トラック数 第一段として,1ロットから表7によって最小必要数のトラックを
抽出する。第二段として,抽出した個々のトラックから2個のインクリメントを採取する。
表7 抽出する最小必要トラック数
ロットの大きさ 層間変動 ( 戀
t 大 中 小
層内変動 ( 層内変動 ( 層内変動 (
大 中 小 大 中 小 大 中 小
10 000未満215 150 120 140 75 45 115 55 25
340
10 000以上 20 000未満 240 195 220 120 75 185 85 35
630
20 000以上 30 000未満 445 355 410 225 135 340 155 65
850
30 000以上 45 000以下 600 480 550 300 180 460 210 85
5.10.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) インクリメントを採るべきトラックを,二段サンプリングの第一段として選ぶ。その選び方は系統サ
ンプリングによる。
(2) インクリメントを採るべきトラックの抽出間隔は,抽出トラック数でロットの大きさを除して決定す
る。この際,端数は切り捨てる。
(3) トラック内からインクリメントを採取するには,その採取位置をランダムに定め,荷役中に現れた積
荷の新しい面からインクリメントを採取する。
トラックに積んだままで,積荷の表面部から採取する場合には,チェック実験によって,偏りがな
いことを確認する。
5.11 船倉サンプリング
5.11.1 インクリメントの採取場所 ロットが,グラブバケットなどの荷役用具によって荷役中に,荷役用
具の中,又は船倉内の荷役直後の位置から,インクリメントを採取する。荷役用具の中からの採取に代え
て,この荷役用具でつかみ取った鉱石を平たんな場所に移しかえた後から採取してもよい。ただし,チェ
ック実験により,偏りがないことを確認する。

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5.11.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表6による。た
だし,1グラブバケットの中から採取するインクリメント数が2個の場合は,5.10.2のトラック数をグラブ
バケット数に置き換えて必要グラブバケットを抽出し,抽出したグラブバケットから2個のインクリメン
トを採取する。
5.11.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,次による。
(1) ランダムスタートによる系統サンプリングを行う。この場合,インクリメントの採取間隔は,ロット
の大きさ (N) をインクリメントの採取個数 (n) で除して,決定する。この際,端数は切り捨てる。
(2) 船倉内の荷役直後の位置から採取する場合には,採取位置をランダムに定めてインクリメントを採取
する。
6. 試料調製方法
6.1 試料の調製 試料の調製は,次による。
(1) 試料を粉砕・縮分して成分試験試料及び水分試験試料を調製する。
(2) 成分用試料は,粉砕,縮分の途中,必要あれば乾燥を行う。
(3) 水分用試料は,部分試料ごとにインクリメント縮分を行い,調製する。
(4) 水分用試料と成分用試料を重用する場合には,水分測定後の試料について,その全量,又は縮分して
その一部を各サブロットごとに合併し,成分試験試料を調製する。
(5) 縮分は,適切な縮分方法によって,6.5.6の縮分基準に従って行う。
(6) 試料調製中に,試料の一部が飛散したり,周囲の粉じんその他の異物が混入したりしないように十分
注意する。
6.2 調製精度 調製精度の値は,ロットの大きさに応じて,表8に示す。
表8 調製精度 (2
特性 ロットの大きさ
t
30 000以上 20 000以上 10 000以上
45 000以下 30 000未満 20 000未満 10 000未満
ニッケル分 % 0.011 0.013 0.017 0.021
水分 % 0.11 0.16 0.22 0.32
備考 水分については,調製及び測定を含めた精度 ( ‰ で表してあ
る。
6.3 成分用試料の予備乾燥 試料の湿潤が甚だしく,ふるい分け,粉砕,縮分することが困難な場合に
は,自然乾燥又は乾燥装置などによって,100℃以下の温度で,粉砕機及び縮分装置の使用に差し支えない
程度に乾燥する。
6.4 試料の粉砕 試料の粉砕は,誠料の全量を適切な粉砕機を用いて,所定の試料全量通過の粒度に粉
砕する。
(1) 粉砕機の選定 粉砕する試料の粒度,粉砕後の試料粒度及び試料の物理的性質(硬さ,強じん性,比
重,水分,粘着性など)に適した型式・能力をもつ粉砕機を選定する。
(2) 清掃 粉砕機は,試料を供給する前に内部を清掃する。
(3) とも洗い 前回粉砕した試料と異なる銘柄の試料を粉砕する場合には,あらかじめそのロットから別
に採取した適当量の鉱石を通して,清掃することが望ましい。
(4) 試料の取り出し 粉砕機内部に滞留している試料がないように注意する。

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(5) 変質防止 粉砕機の型式,長時間の連続運転などによる発熱によって,試料が変質しないように注意
する。
6.5 試料の縮分
6.5.1 縮分方法 縮分方法は,次による。
(1) 試料の縮分は次の方法のうち,1方法又は何種かの方法を併用して行う。
(a) インクリメント縮分方法
(b) 二分器による方法
(c) 円すい四分方法
(d) 縮分機による方法
備考 水分用試料の調製には,(b),(c)及び(d)の方法は,水分の発散損失を生じやすいので用いない
ほうがよい。
(2) 縮分は,原則として試料全量通過の粒度22.4mm以下の試料で行う。
(3) 縮分の基準は,6.5.6による。
(4) 縮分に使用する機器は,使用前に十分に清掃する。前回縮分した試料と異なる銘柄の試料を縮分する
場合には,あらかじめそのロットから別に採取した適当量の鉱石を通して清掃することが望ましい。
(5) 縮分中に試料の飛散や変質,異物の混入などがないように注意する。
6.5.2 インクリメント縮分方法 インクリメント縮分方法は,次による。
(1) 試料を方形に広げ,インクリメント縮分用スコップを用いて試料を縮分する。インクリメント縮分用
スコップの大きさ,及び広げた試料の厚さは,試料の粒度に応じて,表9による。
備考 インクリメント縮分用スコップの代わりにパイプなどを用いることができる。ただし,パイプ
の内径は,ロットの最大粒度に応じて,表5のa以上とする。試料は,パイプが底部までとど
き,採取した試料が脱落しない適切な厚さに広げる。
表9 試料の粒度,インクリメント縮分用スコップの大きさ及び広げた試料の厚さ
試料全量通過の粒度 スコップ番号 広げた試料の厚さ
mm
22.4mm以下 20D 3545
16.0mm以下 15D 3040
10.0mm以下 10D 2535
5.00mm以下 5D 2030
2.80mm以下 3D 1525
1.00mm以下 1D 1020
250 下 0.25D 510
備考 スコップ寸法及び容量は,表5による。
(2) インクリメントの個数は,サブロット当たり100個以上とする。ただし,試料全量通過の粒度が10mm
以下で,十分に混合が可能な程度に乾燥されている場合は,サブロット当たり20個以上とする。
(3) 手動によって部分試料をインクリメント縮分する場合,例えば,20区分する場合には次の手順による
(付図1参照)。
(手順1) 試料を平板上に長方形に,表9の厚さで均一に広げる。
(手順2) これを縦4等分,横5等分する。
(手順3) インクリメント縮分用スコップで,各区分から1個ずつ(各区分内ではランダムに場所を
選んで)計20個を集め,これを縮分後の試料とする。このときスコップは,試料層の底部

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