JIS M 8708:2021 鉄鉱石―サンプリング,試料調製及び測定の精度を確認する実験方法 | ページ 2

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M 8708 : 2021 (ISO 3085 : 2019)
には,サンプリング間隔[ min)]は,式(4)を用いて計算する。
60mL
t (4)
qn
max1
こうして得られるサンプリング間隔は,1分未満を切り捨てて1分単位に丸める。
6.1.1.4 インクリメントは,ランダムスタートによって,6.1.1.2又は6.1.1.3で決めるサンプリング間隔で
採取する。
6.1.1.5 インクリメントは,交互に2個の容器に入れる。こうして2個の大口試料A及びBを作る。
例 系統サンプリングの例を,次に示す(図1参照)。
19 000 tのロットがベルトコンベヤで移送されている場合,日常の質量基準サンプリングのため
のインクリメントの個数n1は,JIS M 8702の規定によって60となる。2n1個のインクリメントを採
取する場合,サンプリング間隔[Δm(t)]は,次の式で求められる。
mL 19000
m 158 150
2n1 260
こうしてインクリメントを150 t間隔で採取する。サンプリング間隔150 tで採取する最初のイン
クリメントの採取時点は,ランダム選出方法で決める。最初のインクリメントの採取時点が,ロッ
トの移動の初めから20 t目と決まった場合,続くインクリメントは,20+iΔm(i=1,2,·,2n1),
すなわち,170 t,320 tなどの時点から採取する。こうして全ロット19 000 tから126個のインクリ
メントを採取する。
インクリメントは,交互に2個の容器に入れ,それぞれが63インクリメントからなる2個の大
口試料A及びBを作る。
注記 印は,層から採取するインクリメントを示し,○印は大口試料を示す。
図1−系統サンプリングの例
6.1.2 層別サンプリング
6.1.2.1 各層から採取するインクリメントの数n3は,1ロットを構成する層の数n4及びJIS M 8702の規
定に従って決まるインクリメントの数n1から,式(5)によって算出する。
n1
n3 (5)
n4
注記 時間基準,質量基準又は空間基準に基づく層の例としては,生産期間,生産質量,船のホールド,
列車の貨車又はコンテナなどが含まれる。

――――― [JIS M 8708 pdf 6] ―――――

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こうして算出したインクリメントの数は,2n1個のインクリメントを採取するときは整数に切り上げ,n1
個のインクリメントを採取するときは偶数に切り上げる。
6.1.2.2 2n1個のインクリメントを採取する場合は,各層から2n3個のインクリメントを採取し,それぞれ
n3個のインクリメントからなる2個の小口試料にランダムに分ける。
実験を日常のサンプリングの一部として行い,n1個のインクリメントを採取する場合は,各層からn3個
のインクリメントを採取し,それぞれn3/2個のインクリメントからなる2個の小口試料にランダムに分け
る。
6.1.2.3 各層の2個の小口試料は,それぞれ2個の大口試料A及びBにまとめる。
各層ごとに質量が異なる場合は,各層から採取するインクリメントの数は,各層の鉱石の質量に比例し
て決めなければならない。この方法を層別比例サンプリングという。
例 層別比例サンプリングの例を,次に示す(図2参照)。
1ロットがそれぞれ60 tからなる11層に分割される場合,全ロット(60×11=660 t)から採取す
るインクリメント数n1は,JIS M 8702の規定によって20個となる。したがって,各層から採取す
るインクリメント数は,次のとおりとなる。
n1 20
n3 1.8 2
n4 11
2n1個のインクリメントを採取する場合,各層から4個(2n3=2×2)のインクリメントを採取し,
各層ごとに,それぞれ2個のインクリメントからなる2個の小口試料にランダムに分ける。
11層のそれぞれの層からの2個の小口試料は,それぞれ22インクリメント(2n4=2×11)からな
る2個の大口試料A及びBにまとめる。
注記 長方形は層,印は層から採取するインクリメント,○印は大口試料を示す。
図2−層別サンプリングの例

6.2 試料調製及び測定

6.2.1 一般
6.1によって採取した2個の大口試料A及びBは,6.2.2,6.2.3又は6.2.4に規定するいずれかの方法に
よって別々に調製し,実験を行う。
6.2.2 方法1
2個の大口試料A及びBは,別々に調製する。その結果得られるA1,A2,B1及びB2の4個の試験試料

――――― [JIS M 8708 pdf 7] ―――――

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について重複して測定を行う。この8回の測定は,ランダムに行う(図3参照)。
方法1は,サンプリング,試料調製及び測定の精度を別々に推定するときに用いてもよい。
ロット
A B (大口試料)
A1 A2 B1 B2 (試験試料)
X111 X112 X121 X122 X211 X212 X221 X222 (測定)
図3−方法1による試料調製の例
6.2.3 方法2
大口試料Aから2個の試験試料A1及びA2を調製し,大口試料Bからは1個の試験試料Bを調製する
(図4参照)。試験試料A1については重複して測定を行い,試験試料A2及び試験試料Bについてはそれ
ぞれ1回の測定を行う。
注記 方法2は,方法1と同様に,サンプリング,試料調製及び測定の精度を別々に推定するときに用
いることができるが,方法1から得られる推定値よりも正確さは劣る。
ロット
A B (大口試料)
A1 A2 B (試験試料)
X1 X2 X3 X4 (測定)
図4−方法2による試料調製の例
6.2.4 方法3
2個の大口試料A及びBからそれぞれ1個の試験試料を調製し,各試験試料について1回の測定を行う
(図5参照)。
注記 方法3では,サンプリング,試料調製及び測定の総合精度だけが得られる。

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ロット
A B (大口試料)
A B (試験試料)
X1 X2 (測定)
図5−方法3による試料調製の例

7 実験データの解析

7.1 一般

  実験データの解析は,サンプリング方法が系統的であるか又は層別であるかに関係なく,6.2.2,6.2.3及
び6.2.4の試料調製及び測定の方法に応じて,それぞれ7.2,7.3及び7.4の方法による。

7.2 方法1

7.2.1 サンプリング,試料調製及び測定の95 %確率水準における精度(以下,単に精度という。)の推定
値は,7.2.27.2.10の手順によって算出する。
方法1の実験例を,附属書Aに示す。
7.2.2 2個の大口試料A及びBから調製したそれぞれ4個の試料の測定値(例えば,Fe %)を,{x111,
x112,x121,x122}及び{x211,x212,x221,x222}とする。
7.2.3 重複測定値の各一組についての平均値 .ijx及び範囲R1を,式(6)及び式(7)によって算出する。
1
xij. xij1xij2 (6)
2
R1 xij1xij2 (7)
ここで, i : 1及び2で,大口試料A及びBを表す。
j : 1及び2で,試験試料を表す。
7.2.4 重複試験試料の各一組についての平均値 ..ix及び範囲R2を,式(8)及び式(9)によって算出する。
1
xi.. xi1.xi2. (8)
2
R2 xi1.xi2. (9)
7.2.5 大口試料A及びBの各一組についての平均値x及び範囲R3を,式(10)及び式(11)によって算出す
る。

――――― [JIS M 8708 pdf 9] ―――――

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1
x x1..x2.. (10)
2
3R
x1..x2..(11)
12 22 び2
3 式(12)式(15)によって算出する。
7.2.6 総平均値x並びに分散
1 (12)
x x
n
1
12 R12 (13)
8n
1
22 R22 (14)
4n
1
32 R32 (15)
2n
ここで, n : ロットの数
R管理図の管理限界を算出し,R管理図を作成する。R管理図の上方管理限界は,次による。
1 2
R2の上方管理限界は,3.64 3
R3の上方管理限界は,3.64
R1の上方管理限界は,3.64
同じ正規分布からの独立した二つの測定値の差異の分散は,元の分散の2倍となるため,係数3.64(=
2.576×2)は,99 %管理限界を示す。
7.2.7 R3,R2及びR1の全ての値がR管理図のそれぞれの上方管理限界以内にあるときは,サンプリング,
試料調製及び測定の手順が統計的に管理された状態にあることを示す。
これに対して,R3,R2又はR1の幾つかの値が,それぞれの上方管理限界から外れているときは,実験の
ときに適用した手順,例えばサンプリング,試料調製又は測定が,統計的に管理された状態にないことを
示しているため,起因する原因を見つけだすために調査することが望ましい。特定の原因が確認された場
合は,これを修正した後,一連の測定を繰り返す。原因が確認されなければ,上方管理限界から外れた値
を除外せず計算を進めるのがよい。
7.2.8 2n1個のインクリメントを採取するときは,測定,試料調製及びサンプリングそれぞれの標準偏差
M P
,試料調製( S
及びサンプリング( を,式(16)式(18)によって
の推定値,すなわち,測定(
算出する。
M2 12 (16)
1
P2 22 12 (17)
2
1
S2 32 22 (18)
2
P2 び2
S の値の場合は,ゼロとする。
式(17)及び式(18)によって計算した
5.1.3によってn1個のインクリメントを採取するときは,式(18)によって算出したサンプリングの標準偏
S n1個のインクリメントからなる大口試料に対するサンプリングの標準偏差を得るために
差の推定値

――――― [JIS M 8708 pdf 10] ―――――

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JIS M 8708:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3085:2019(IDT)

JIS M 8708:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8708:2021の関連規格と引用規格一覧