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JIS P 8111:1998 規格概要
この規格 P8111は、紙,板紙及びパルプ調湿及び試験のための標準状態並びに温度及び相対湿度の測定方法について規定。
JISP8111 規格全文情報
- 規格番号
- JIS P8111
- 規格名称
- 紙,板紙及びパルプ―調湿及び試験のための標準状態
- 規格名称英語訳
- Paper, board and pulps -- Standard atmosphere for conditioning and testing
- 制定年月日
- 1952年10月23日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 187:1990(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 85.060
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 紙・パルプ 2021
- 改訂:履歴
- 1952-10-23 制定日, 1955-10-23 確認日, 1958-10-23 確認日, 1961-03-03 確認日, 1963-01-01 改正日, 1966-07-01 確認日, 1969-08-01 確認日, 1972-11-01 確認日, 1975-10-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1984-03-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1994-07-01 改正日, 1998-09-20 改正日, 2003-05-20 確認日, 2008-04-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS P 8111:1998 PDF [10]
P8111 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS P 8111 : 1976は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格ISO 187 : 1990 Paper, board and pulps−Standard atmosphere for
conditioning and testing and procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samplesとの整合化を行
った。
JIS P 8111には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 温度及び相対湿度の測定
附属書B(参考) 温度と相対湿度の相互依存
附属書C(参考) 参考文献
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS P 8111 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
P8111 : 1998
紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing
序文 この規格は,1990年に第2版として発行されたISO 187 : 1990 Paper, board and pulps−Standard
atmosphere for conditioning and testing and procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples
を元に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,紙,板紙及びパルプの調湿及び試験のための標準状態並びに温度及び相対湿
度の測定方法について規定する。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 187 : 1990 Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing and
procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samples
2. 2000年3月31日まで,紙,板紙及びパルプの調湿及び試験のための標準状態は,20℃±2℃,
(65±2) %r. h. を適用してもよい。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 4677-1 Atmospheres for conditioning and testing−Determination of relative humidity−Part 1:
Aspirated psychrometer method
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
同じ温度及び圧力において,水蒸気で飽和された空気の水蒸気量に対
a) 相対湿度 (relative humidity)
するその空気が実際に含む水蒸気量の比(%r. h. で表示)。
b) 調湿 (conditioning)試料と規定温度及び相対湿度との間に再現性のある水分平衡を確立するための
操作。
参考1. 平衡とは,1時間以上の間隔をおいて測定した連続2回の試料計量値の差が,規定以下になっ
たときをいう。
2. 調湿時間の推定には,試料の坪量及び試験室の空気循環特性を考慮することが望ましい。
4. 原理 標準状態中に試料をさらし,試料とその標準状態との間に再現性のある水分平衡状態をつくる。
――――― [JIS P 8111 pdf 2] ―――――
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P8111 : 1998
5. 標準状態 紙,板紙及びパルプの調湿及び試験のための標準状態は,23℃±1℃, (50±2) %r. h. とす
る。
備考 附属書Aに従って測定した温度及び相対湿度が,すべて規定範囲内にあれば,この規格の要求
を満たしているものとする。温度及び相対湿度が許容範囲外にあったことが明らかな場合,調
湿手順に従って調湿し直さなければならない。
参考 標準状態での温度,相対湿度及び許容差はISO 554による。
なお,許容差はISO 554の規定のうち小さい方の値である。
6. 調湿手順
6.1 試料の前処置 平衡水分のヒステリシスが,結果に誤差を生じるような試験では,調湿前に,試料
を相対湿度10%35%及び温度40℃以下の空気中で24時間前処置する。ただし,調湿のとき,水分の吸
着によって平衡に達することがあらかじめ分かっている場合は,前処置を省いてもよい。
参考 ヒステリシスとは,標準状態と平衡した紙の水分が,吸着によって達成された場合と,脱着に
よった場合で異なる現象をいう。このヒステリシスは,水分によって変化するような物理特性
に影響を及ぼすため,特に指定がない限り,吸着過程を経て平衡させるのがよい。
6.2 調湿 試料の水分と標準状態にある試験室内の水蒸気を平衡させるためには,調湿空気が試料の表
面と自由に接触するようにしておかなければならない。1時間以上の間隔をおいて測定した連続2回の試
料計量値の差が,全質量の0.25%以下になったとき,平衡に達したものとみなす。
参考 空気の循環がよければ,紙の調湿時間は,通常4時間で十分であるが,坪量によっては5時間
8時間必要なものもある。高坪量の板紙及び水蒸気に対して極めて抵抗性のある特殊処理し
た試料に対しては,48時間以上必要な場合もある。
7. 試験報告 この標準状態下での試験の報告には,次の項目を記録する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 調湿条件(温度及び相対湿度)
c) 試料の調湿時間
d) 前処置を行ったか否か
関連規格 JIS Z 8806 湿度−測定方法
ISO 554 Standard atmospheres for conditioning and/or testing−Specifications
ISO 5269-1 Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part 1 : Conventional
sheet-former method
ISO 5269-2 Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part 2 : Rapid−Koethen
method
――――― [JIS P 8111 pdf 3] ―――――
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附属書A(規定) 温度及び相対湿度の測定
1. 適用範囲 この附属書は,国際規格に従って温度及び相対湿度を測定するときの手順について規定す
る。
備考 この附属書はISO 187に必要不可欠で,次の規格を基本として構成する。
ISO 46771 : Atmospheres for conditioning and testing−Determination of relative humidity−Part 1 :
Aspirated psychrometer method
2. 通風乾湿計 通風乾湿計は,次による。
備考 これと同等以上の精度維持の保証があれば別の形の湿度計を用いてもよい。
a) 温度計
1) 液体−ガラス封入温度計,熱電対又は電気抵抗形のいずれでもよい。
2) ±0.1℃以上の精度をもち,使用する一対の温度計が,0.05℃以上の精度で一致するものとする。
3) 液体−ガラス封入温度計は,0.05℃まで読み取れるよう,0.1℃刻みで目盛ってあるものがよい。
4) 熱電対及び電気抵抗形は,通常0.1℃まで目盛のあるデジタルパネルに接続されているが,0.05℃ま
で目盛のあるチャート記録計を接続し,乾球温度と湿球温度又は乾球温度と相対湿度の演算値のい
ずれかを連続記録させてもよい。
5) 熱電対及び電気抵抗形は,1℃/minの温度こう(匂)配及び1.5%/minの相対湿度こう(匂)配に十
分追従できるような応答速度を備えているものとする。
b) 通気
1) 通気の方向がセンサに対し直角又は平行の場合において,吸引空気がセンサ部分全体に当たるよう
にする。
2) 温度計は,センサの軸が互いに平行になるようにし,湿球センサの直径の3倍以上離して取り付け
る。
3) 横方向(センサに対して直角方向)通気の場合は,二つのセンサを同じ空気流の中に取り付け,乾
球と湿球は共に被測定吸引空気の温度・湿度に影響を与えないように,離して取り付ける。
4) 軸方向(センサと平行)通気では,空気流がセンサの自由端から支持端に向かうようにし,湿球直
径の1.753倍の内径をもった円筒形の放射熱しゃへいカバーを各センサに取り付ける。
5) センサは,測定操作者を含め,すべての熱放射源からの防護措置を施す。
6) 通風機は,自身の放射を含む熱がセンサに影響を及ぼすことがないように,空気流の下流に設置し,
排気口は流入空気に全く影響のないように設置する。
7) センサを通る空気の速度は,3.0m/s以上になるようにする。速度が大きすぎて下記のウィックのぬ
れを阻害したり,空気流の中に水滴を生じさせたりしないようにする。
c) ウィック
参考 ウィックは,湿球に蒸留水(以下,水という。)を保持するために用いられるガーゼ,又は色無
地のなるべく薄地綿布を用いる(JIS Z 8806参照)。
1) ウィック用湿布(以下,湿布という。)は,綿などの縫い目のない織布とする。
――――― [JIS P 8111 pdf 4] ―――――
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P8111 : 1998
2) 湿布をセンサに取り付けるときは,締め付けすぎないよう,かつ,しわの寄らないよう密着させ,
センサ全体を覆うようにする。
なお,湿布の長さは,湿球温度に変化が生じない程度必要とする。
3) 湿布の洗浄及び管理
3.1) 熱電対形湿度計及び電気抵抗形湿度計では,使用中の湿布を頻繁に取り替えるほうがよい。
3.2) 湿布の取扱いは,ピンセット又はプラスチック手袋で行い,それらが湿布と接触する部分には,事
前に手を触れてはならない。
3.3) 新しい湿布又は汚れのひどい湿布は,洗浄する。
備考 洗浄は,20g/lかせいソーダ水溶液で30分間煮沸するのが最もよい。煮沸後の湿布は,水で十
分に洗浄してから,更に,15分間ずつ3回,水で煮沸する。
3.4) 湿布に有機汚染物質の付着があれば,アセトンで洗浄してから,その臭気がなくなるまで水で洗浄
する。
備考 洗浄した湿布は,その上に滴下した1滴の水を直ちに吸収する。そうならなければ,湿布の洗
浄を行う。
3.5) 清浄な湿布は,水の中に保管しておくか,清浄なろ紙の間に挟んで乾燥してから,消毒済みのガラ
ス容器に保管する。
d) 給水
1) センサの自由端から離れている方の湿布端は,被測定吸引空気の水蒸気量や温度に影響しないよう
完全に隔離した水た(溜)めに浸しておくようにする。
2) 水ためを備えていない測定器については,試験前に湿布を十分に湿らせておき,その後も湿布への
給水を欠かさないようにする。
備考 水ためを取り付けるときは,水が湿布を伝ってしたたり落ちることのないように,また,飛沫
となって散布しないよう注意する。
3. 操作 操作は,次による。
a) 湿度計は,作業場又はそのすぐ近くに,熱源となる装置及び作業者から離れた場所に設置する。
b) ファンの運転開始から,温度を監視しながら作動の安定確認するには数分間必要とする。
c) 試験中は,湿布のぬれの状態を点検する。光を当てたとき,輝いていて,かつ,水を数滴加えても湿
球温度に変化がなければよい。
d) 目視読取りの乾湿計(液体封入温度計など)では,乾球温度と湿球温度又は乾球温度と相対湿度の値
を約2分間隔で10分間,可能なかぎり同時に読み取り,それぞれの平均値を求める。試料置場と作業
場が区切られていたり,又は大きい部屋の場合は,試験結果が,その場所を代表するような箇所で試
験を行う。比較的制御周期の長いシステムの安定性を評価するときは,2時間3時間おきに不規則な
時間間隔で試験を行う。
e) 記録方式の乾湿計の場合は,約10分間の乾球温度と湿球温度又は相対湿度の記録チャートをとり,2
分間隔の値を読み取る。チャート上の読取り箇所を選ぶときは,実測値に左右されてはならない。も
し,相対湿度の代わりに湿球温度を記録する場合は,乾球温度と湿球温度又は相対湿度の平均値を求
める。
f) 測定値が乾球温度と湿球温度の組合せであれば,乾球と湿球の読みから相対湿度を求める。
――――― [JIS P 8111 pdf 5] ―――――
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JIS P 8111:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 187:1990(MOD)