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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
10.2.4 記録の管理
認証機関は,この規格を満たすことに関係する記録の識別,保管,保護,検索,保管期間及び廃棄に関
して,必要な管理方法を規定するための手順を確立しなければならない。
認証機関は,その契約上及び法的義務と整合する期間,記録を保管するための手順を確立しなければな
らない。これらの記録へのアクセスは,機密保持の取決めに整合しなければならない。
注記 被認証組織に関する記録の要求事項については,9.9を参照。
10.2.5 マネジメントレビュー
10.2.5.1 一般
認証機関のトップマネジメントは,この規格を満たすことに関係する明示された方針及び目標を含めて,
マネジメントシステムが,引き続き適切で,妥当で,かつ,有効であることを確実にするために,あらか
じめ定められた間隔でレビューする手順を確立しなければならない。このレビューは,少なくとも年1回
は実施しなければならない。
10.2.5.2 マネジメントレビューへのインプット
マネジメントレビューへのインプットには,次に示す情報を含まなければならない。
a) 内部監査及び外部監査の結果
b) 依頼者及び利害関係者からのフィードバック
c) 公平性の確保
d) 是正処置の状況
e) リスクへの取組みの状況
f) 前回までのマネジメントレビューの結果に対するフォローアップ
g) 目的の達成状況
h) マネジメントシステムに影響を及ぼす可能性のある変更
i) 異議申立て及び苦情
10.2.5.3 マネジメントレビューからのアウトプット
マネジメントレビューからのアウトプットには,次の事項に関する決定及び処置を含まなければならな
い。
a) マネジメントシステム及びそのプロセスの有効性の改善
b) この規格を満たすことに関係する認証サービスの改善
c) 資源の必要性
d) 組織の方針及び目的の改訂
10.2.6 内部監査
10.2.6.1 認証機関は,自身がこの規格の要求事項を満たしていること,並びにマネジメントシステムが有
効に実施及び維持されていることを検証する内部監査に関する手順を確立しなければならない。
注記 JIS Q 19011は,内部監査の実施に関する指針を提供している。
10.2.6.2 監査プログラムは,前回までの監査の結果だけでなく,監査対象のプロセス及び領域の重要性を
考慮して計画しなければならない。
10.2.6.3 内部監査は,少なくとも12か月に1回は実施しなければならない。認証機関は,マネジメント
システムがこの規格に従って継続して有効に実施されており,かつ,実績に基づく安定性を実証できる場
合は,内部監査の頻度を減らしてもよい。
10.2.6.4 認証機関は,次の事項を確実にしなければならない。
――――― [JIS Q 17021-1 pdf 36] ―――――
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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
a) 内部監査は,認証,監査及びこの規格の要求事項に関し十分な知識をもち,力量のある要員によって
実施する。
b) 監査員は,自らの仕事は監査しない。
c) 監査対象の領域に責任を負う要員に,監査の結果について知らせる。
d) 内部監査の結果生じる処置を,適時かつ適切な方法で行う。
e) 改善の機会があれば明確にする。
10.2.7 是正処置
認証機関は,その運営における不適合の特定及び管理のための手順を確立しなければならない。また,
認証機関は,不適合の再発を防止するため,必要な場合,不適合の原因を除去する処置をとらなければな
らない。是正処置は,直面した問題の影響に対して適切でなければならない。手順は,次に示す事項に対
する要求事項を定めなければならない。
a) 不適合の特定(例えば,妥当な苦情及び内部監査による。)
b) 不適合の原因の特定
c) 不適合の修正
d) 不適合が再発しないことを確実にする処置の必要性についての評価
e) 必要とされた処置の決定及び適時の実施
f) とられた処置の結果の記録
g) 是正処置の有効性のレビュー
10.3 選択肢B : JIS Q 9001に従ったマネジメントシステムの要求事項
10.3.1 一般
認証機関は,この規格の要求事項の一貫した順守を支援し,かつ,実証できるマネジメントシステムを,
10.3.210.3.4で強調されていることを含めたJIS Q 9001の要求事項に従って確立し維持しなければなら
ない。
10.3.2 適用範囲
JIS Q 9001の要求事項の適用に関し,マネジメントシステムの適用範囲は,その認証サービスについて
の設計及び開発の要求事項を含まなければならない。
10.3.3 顧客重視
JIS Q 9001の要求事項の適用に関し,そのマネジメントシステムを開発する場合,認証機関は,認証の
信頼性を考慮しなければならず,また,依頼者だけではなくその審査及び認証サービスに信頼を置く全て
の関係者(4.1.2に規定)のニーズに対処しなければならない。
10.3.4 マネジメントレビュー
JIS Q 9001の要求事項の適用に関し,認証機関は,マネジメントレビューのインプットとして,認証活
動の利用者からの関連する異議申立て及び苦情,並びに公平性のレビューに関する情報を含まなければな
らない。
――――― [JIS Q 17021-1 pdf 37] ―――――
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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
附属書A
(規定)
求められる知識及び技能
A.1 一般
表A.1は,認証機関が個々の機能について定義しなければならない知識及び技能を規定している。“X”
は,認証機関が知識及び技能の基準及び深さを定義しなければならないことを示す。表A.1に規定する知
識及び技能の要求事項は,A.2A.4において詳しく規定しており,表A.1の括弧内にその参照先を示して
いる。
表A.1−知識及び技能に関する表
知識及び技能 認証の機能
審査チームに要求される力量 審査報告書 審査及び審査
を判定し,審査チームメンバー
のレビュー チームの指揮
及び認証の
を選定し,審査工数を決定する
ための申請のレビューの実施 決定
ビジネスマネジメントの実務に関す X(A.2.1)
る知識
審査の原則,実務及び技術に関する X(A.3.1) X(A.2.2)
知識
特定のマネジメントシステム規格・ X(A.4.1) X(A.3.2) X(A.2.3)
規準文書に関する知識
認証機関のプロセスに関する知識 X(A.4.2) X(A.3.3) X(A.2.4)
依頼者の事業分野に関する知識 X(A.4.3) X(A.3.4) X(A.2.5)
依頼者の製品,プロセス及び組織に X(A.4.4) X(A.2.6)
関する知識
依頼者の組織内における全ての階層 X(A.2.7)
に対する適切な言語技能
メモをとり,報告書を作成する技能 X(A.2.8)
プレゼンテーションの技能 X(A.2.9)
面談の技能 X(A.2.10)
審査のマネジメントの技能 X(A.2.11)
注記 リスクと複雑さは,これらの機能の全て,必要とされる専門知識のレベルを決定する際の,そ
の他の考慮事項である。
A.2 マネジメントシステム審査員に対する力量要求事項
A.2.1 ビジネスマネジメントの実務に関する知識
一般的な組織の種類,規模,統治,構造,職場の実務,情報システム,データシステム,文書システム
及び情報技術に関する知識をもつ。
A.2.2 審査の原則,実務及び技術に関する知識
審査を実施し,内部監査プロセスを評価するために十分な,この規格に規定する一般的なマネジメント
システム審査の原則,実務及び技術に関する知識をもつ。
A.2.3 特定のマネジメントシステム規格・規準文書に関する知識
マネジメントシステムが有効に実施され,要求事項に適合していることを判定するために十分な,認証
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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
のために特定されたマネジメントシステム規格又はその他の規準文書に関する知識をもつ。
A.2.4 認証機関のプロセスに関する知識
認証機関の手順及びプロセスに従って業務を実施するために十分な,認証機関のプロセスに関する知識
をもつ。
A.2.5 依頼者の事業分野に関する知識
マネジメントシステム規格又はその他の規準文書に照らしてその分野で期待されるものを理解するため
に十分な,依頼者の事業分野に共通の用語,実務及びプロセスに関する知識をもつ。
注記 事業分野は,経済活動(例えば,航空宇宙,化学,金融サービス)と理解される。
A.2.6 依頼者の製品,プロセス及び組織に関する知識
組織がどのように運用しているか,及び組織がどのようにマネジメントシステム規格又はその他の該当
する規準文書の要求事項を適用しているかを理解するために十分な,依頼者の製品の種類又はプロセスに
関する知識をもつ。
A.2.7 依頼者の組織内における全ての階層に対する適切な言語技能
適切な用語,表現及び話し方を用い,組織のあらゆる階層の者と効果的にコミュニケーションをとる能
力をもつ。
A.2.8 メモをとり,報告書を作成する技能
記録し,メモをとり,審査の所見及び結論を効果的に伝えるために,十分な速さ,正確さ及び理解力を
もって読み書きする能力をもつ。
A.2.9 プレゼンテーションの技能
審査の所見及び結論を,分かりやすくプレゼンテーションする能力をもつ。審査チームリーダーについ
ては,公式の場(例えば,最終会議)で,審査の所見,結論及び推薦を相手に分かるようにプレゼンテー
ションする能力をもつ。
A.2.10 面談の技能
自由回答形式の,十分に練られた質問をし,回答を聞いて理解し,評価することによって,関連する情
報を得ることができるような面談を行う能力をもつ。
A.2.11 審査のマネジメントの技能
合意された期間内に審査目的を達成するために,審査を実施及び管理する能力をもつ。審査チームリー
ダーについては,効果的な情報交換ができるように,会議を円滑に進める能力,及び必要な場合は,割当
て又は再割当てを行う能力をもつ。
A.3 審査報告書のレビュー及び認証の決定を行う要員に対する力量要求事項
これらの要員の機能は,一人又は複数の者によって果たされる場合がある。
A.3.1 審査の原則,実務及び技術に関する知識
審査報告書を理解するために十分な,この規格に規定する一般的なマネジメントシステム審査の原則,
実務及び技術に関する知識をもつ。
A.3.2 特定のマネジメントシステム規格・規準文書に関する知識
審査報告書に基づき決定を行う上で十分な,認証のために特定されたマネジメントシステム規格又はそ
の他の規準文書に関する知識をもつ。
A.3.3 認証機関のプロセスに関する知識
レビューのために提出された情報に基づき,認証機関の期待が満たされたかどうかを判定するために十
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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
分な,認証機関のプロセスに関する知識をもつ。
A.3.4 依頼者の事業分野に関する知識
マネジメントシステム規格又はその他の規準文書に照らして審査報告書を理解するために十分な,依頼
者の事業分野に共通の用語,実務及びプロセスに関する知識をもつ。
A.4 審査チームに要求される力量を判定し,審査チームメンバーを選定し,審査工数を決定するための
申請のレビューを実施する要員に対する力量要求事項
これらの要員の機能は,一人又は複数の者によって果たされる場合がある。
A.4.1 特定のマネジメントシステム規格・規準文書に関する知識
どのマネジメントシステム規格又はその他の規準文書が,認証のために特定されているかに関する知識
をもつ。
A.4.2 認証機関のプロセスに関する知識
力量のある審査チームメンバーを割り当て,審査工数を正確に決定するために十分な,認証機関のプロ
セスに関する知識をもつ。
A.4.3 依頼者の事業分野に関する知識
力量のある審査チームメンバーを割り当て,審査工数を正確に決定するために十分な,依頼者の事業分
野に共通の用語,実務及びプロセスに関する知識をもつ。
A.4.4 依頼者の製品,プロセス及び組織に関する知識
力量のある審査チームメンバーを割り当て,審査工数を正確に決定するために十分な,依頼者の製品の
種類又はプロセスに関する知識をもつ。
――――― [JIS Q 17021-1 pdf 40] ―――――
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JIS Q 17021-1:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 17021-1:2015(IDT)
JIS Q 17021-1:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.120 : 品質 > 03.120.20 : 生産品及び生産者証明.適合性評価
JIS Q 17021-1:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISQ17000:2005
- 適合性評価―用語及び一般原則
- JISQ9000:2015
- 品質マネジメントシステム―基本及び用語